燃える銃弾

takezaru

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追われる者

それぞれの歯車

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真城が目を覚ましたのは、車との衝突から2日後だった、「ハッ、俺死んでなかったか」慌てて病室で起き上がるとすぐさま携帯に反射して映る自分の姿が見えた、あのあとヤクザがどう動いたのか、真城は不安で仕方なくなり、病室のテレビをつけてニュース番組を見てみるとあの駅での発砲事件に付いて取り扱われていた、暫く目がそこから動けなかった、「どうやら起きたみたいですね、真城  大紀さん」病室のドアから二人組の男が入ってきた「私、千葉県警の三上と言います、丁度このニュースに付いて知っていることを教えてください」真城は少し驚き不安を隠せなかった、「この事件で発砲しだしたヤクザの男なんですが、防犯カメラに映っていたところどうやら貴方を追っているようだったので、なにか知ってることがあるなら教えてください、それか貴女が殺害してしまったか」三上と言う刑事は冷たい視線を投げ掛けていた「いえ!それは違います」必死に否定するが三上達には伝わらなかった、「それと君のスーツのポケットからこんな物があったのかだが」そう言うと三上はあのICチップを出した「一体これはなんだ」真城は一瞬警察に事実を自白しようとしたが、ヤクザの人間だと勘違いされ逮捕されるかもしれないと一歩手前で思考が止まり暫く沈黙が続いた、「安田、このICチップ本庁であとで調べといてくれ」ICチップをもう一人の刑事に三上は手渡し、耳元でなにか囁いた、「暫くは怪我が治り次第署で話を聞くから」そう言うと二人の刑事は病室から出ていった、真城はその後なにも考えることなく只病室の窓に映る景色を暫く眺めていた、
佐久間組、組長佐久間はターゲットを殺せなかったことに若頭の月原と部下たちに怒号を浴びせていた「月原一体どういう有り様だ」冷徹な表情で佐久間は怒りを挙げた「組長すいません、ですがあの場にすぐ向かって周辺を捜索しても全く見わたらなくて」月原はあたふたと応えた、すると佐久間からの携帯が鳴り出した、「はい、佐久間です、あ!  会長」その言葉を聞いた瞬間回りの組員に緊張が走った、「聞いたぞ佐久間、若い衆が殺されたそうじゃないか」「申し訳ありません、今後このような失態は」「殺して、ICチップを手にしている男は今どこにいる」「今は掴めていませんが必ず会長の元へ届けます」「佐久間お前には期待してるぞ」佐久間には重い重圧がのし掛かった、
夜の8時82階もある自宅高級マンションの東の部屋にあるガラステーブル上に置いてある携帯が鳴り出した、東はワインを持ちながら携帯を取った「東だ、計画はどうなんだ」「東奴の居場所がわかりました、今雇った殺し屋を向かわせています」「そうか、只風薙にはICチップの在りかを聞き出してから始末しろと伝えといてくれ」東は不適な笑みを浮かべながら大きなガラス越しに映るビルを上から見下ろした、「そう言えばお前怪我はどうなったんだ?」「それのことなら問題ない、あと一ついい忘れてたことがあった、」「何だ」「俺の指示があるまで決して動くなよ、お前らのためだと思え」そう言うと東は携帯を切り持っているワインを飲みほした、窓から反射して見える東の顔は落ち付いていた、

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