燃える銃弾

takezaru

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追われる者

追われる者

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「奴を殺してでもチップを奪い取ります」愛川は電話を切るとゆっくり前の車両へと動き始めた、真城は危機を乗りきったと電車の中で安心していた、「貴方大丈夫ですか、思いっきり体を投げ捨てて電車に入り込んだけど」「え、あーすいませんでした、大丈夫です」電車車のドアの鏡に映る姿は汗がびっしょりで、青ざめていた、電車に揺られながら「姿がバレたんじゃこれからどうすればいいんだよ」と心の中で自分に問いかけていた、そんなか愛川は着々と真城の車両に近付いていた、だが二人はお互いどこにいるかは気ずいていなかった、愛川は銃をポケットに隠し辺りの人をじろじろ見渡しながら四両めへと入ってきた、敵が近付いてるなか真城は朝の事件のニュースを携帯で見ていた、「犯人の犯行はヤクザ内での抗争を引き起こす火種」記事の内容に東という解説者の話に真城は目を止めた、「やっぱりヤクザが絡んでたんだな」ニュースに目をとられて、顔を上げると四両車めのドアの向こうで真城を追ってきた男が見えた、真城は一気に焦りだした、「ヤバイ見つかる」その時電車は次の駅へと止まろうとしていた、ここの駅を降りてすぐに逃げようと覚悟した、「間もなく電車が止まります」駅員のアナウンスが聞こえてきた瞬間愛川は五両車へと入って来た、電車が止まり扉が開いき愛川を見るとやつはまだ気づいていなかった、目をそらしている瞬間急いで電車を降りた、その行動に愛川は気づいた、「居やがった」すると愛川は発砲した「バーン」突然の銃声音に回りの人達はパニックになった「急いで逃げろ」駅にいた人たちは慌てて逃げ出した、人混みの中で真城は駅から出られなくなったそんなところを愛川にバレてしまった、銃を俺に誰にでも構わず打ち出した、鳴り響く銃声の中真城は叉電車へと六車両めに乗り込んだ「あの野郎、もうお前は終わりだ」愛川も電車に乗った、「お客様落ち着いてください、落ち着いてください」駅員は乗員の対応に追われ電車は出発することが無い、真城は急いで前の車両へと動いた、愛川は様子を見ながら銃を構えて前へと進んでいく、「どこにいるんだ、サッサッさとチップを渡せ、    渡せと言ってるだろうが」愛川は怒りの意味で無意味に何発か発砲した、等々真城は八番車両へと行き逃げ場をなくした、愛川も八番車両のドアの前まで来ていた「THE END」そう言うと思いっきり車両のドアを開けた、だが前を見ると誰も居なかった、愛川の動きが止まった瞬間、椅子の上の荷物置き場にいた真城は愛川の上に降り銃を奪おうとした「貴、貴様なにしてぇんだ」「バンバンバン」何発も思わず回りを打ってしまった、「グゥーワァー」愛川は揉め会っていると椅子の手すりにおもいっきり頭を打ち付け、そのまま気絶し、その場で倒れた、「はぁはぁ」真城は息があがったまま奪った銃を愛川に突き付けた、「フッ、そのままそいつを撃ち殺したらどうだ」突然話しかけて来た男を見た「君を殺そうとした奴だ罪はない」「いや、警察に連れていく」「警察は信用が出来ない銃を貸せ」そう言うと真城の持っていた銃を奪われその男は愛川を撃ち殺した、「バンバンバン」発砲するとその男はついてこいと、真城を誘導しその場を離れた、駅から少し離れた余り、人が通らないような道路に車を止めていた、「君も乗ってくれ」「いえ、でも」「今のままじゃ叉ヤクザ達に追われるぞ」渋々真城は車に乗り込み走り去った、「そう言えば名前を言っていなかったな、東  陽介、元刑事です」「自分は真城と言います」「君も突然のことによく状況がわからないだろ、奴らの組員にいた松本に私はチップを取ってこいと伝えたんだが、奴が死んだからどうしようというときに君が手にしていたから助かったよ」「一体このチップに何が隠されているんですか」真城が運転している東に問いかけると、東は少しにやけた顔でこちらを向いた、「君も知らなくていいことがあるだろう、真城くん」その不快な笑みに真城は一瞬ゾクッとした、「コイツはさっき簡単に銃をぶっぱなした男だ、信用できるのか?」心の中で真城は迷っていた、
真城達が去った十分後の駅のホームでは警察達が現場検証を行っていた、「三上警部補、殺された男の行動を防犯カメラで確認したところ、どうやらこの男を追っていたようです」若手刑事の安田が防犯カメラの映像の端に映る人物を差した、その人物は真城だった、「恐らく佐久間組組員を殺害した可能性がある、すぐにこの男を重要参考人するよう」警部補の三上は現場を離れすぐに本庁へと連絡した、その姿を端からヤクザ達は見ていた、急いで若いチンピラが月原の元へと向かい愛川に付いて伝えた、「あの男が殺したのか」月原はその報告に怒りを隠せずにいた、「なんとしてでもあの男を殺せ、生きては帰さない、すぐに探すぞ!」ヤクザ達の士気は格段に上がっていた、
東の車は、やがて川のふもとまで連れてこられた、窓を見ると辺りは暗く人だかりが少ない風景に危険を感じ東の方を向いた、「ここはどこなんだ」すると東は車を止めた「君は本当に奇跡的な男だな」東はポケットから拳銃を取り出し銃口を向けられた、「とても良い駒だったよ」笑いながらこちらを見ている、真城はもうここで殺されると感じた、「死ぬ前に一つ秘密を教えてやろう、そのICチップの中身は佐久間組幹部が秘密で行った事件の記録を」その瞬間東の方行から車のライトが差し込み、車が激突して来た、二人は思いっきり体を打ちつけられ、真城の方のドアは鍵が掛かっていなくそのまま外へと真城は放り出された、余りの痛さに真城は立ち上がれなかった、東は意識があったものの、身動きが取れなくなっていてただ不快に笑いながらハンドルを握っていた、激突してきた人は慌て救急車を呼び焦っている「クックソ」その場で真城は意識を失った。
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