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55 第四との合同祭についての話し合い
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夏期休暇から戻ると、勉学と並行して合同祭の準備が始まる。
さすがに今回の相手が第四ということで、私達は先輩から同情され、後輩からは今後どうなるのか、と戦々恐々の視線で見られるようになった。
そんな中、自治組織の幹部同士の話し合いが行われた。
以前に押しかけ騒動があった時以来、打ち合わせの際には第四の幹部がこちらに来ることになっていた。
そしてこの辺りからは私もそれに参加する様になったのだが。
第四の総代、リスティン・サギージャ嬢は確かに謙虚なひとだった。
「できるだけうちの生徒を刺激しない方向でやれれば良い、と私は考えております」
「すると盛り上がりに欠けるとか言われるのではないですか? それは貴女や現在の自治組織の評価が問われるのでは?」
ヘリテージュが尋ねるとリスティン嬢は黙って目を伏せ首を横に振った。
「我が校の自治会は、如何に我が校の生徒を抑えるか、が評価の第一に来ます。悲しいことですが……」
「いやそれは本当に悲しいことだなあ……」
「ですので、セレ・リタ総代は出し物等の参加を控えていただきたく」
「無論だ。その方が私もありがたい。しかしそちらの自治会の評価がそこに集約されるという程、そちらの生徒の行動は酷いのだろうか?」
「騒ぐのが二割、そうでない、ただ学力面で他校より低いというのが八割というとろでしょう」
「えっ、そんなに少ないの?」
私は思わず口を挟んでしまった。
「はい、あ、もしかして貴女は、春先にうちの生徒が……」
「はい、うちの妹が本当に申し訳ありません」
「いえ、こちらこそ、学則を徹底できないことが非常に情けないやら辛いやら」
「それで、本当にニ割なんですか?」
「はい。大体一学年はそちらとそう変わらず三十人から四十人なのですが、実際のところ本当に酷いのは一学年中五人から九人というところです。その本当に酷いのが、本当に酷いので、何というか、授業やら行事をしっちゃかめっちゃかにしたり、勝手に抜け出したりするんです。いえ、まあもう授業の邪魔をしなければ、抜け出していてくれる方がありがたい、とその八割は言っているのですがね……」
リスティン総代は遠い目をした。
そうですね、と副総代のザビニヤル・チッタ嬢も同じ様な視線を宙に飛ばした。
「合同祭にその問題のある連中を隔離させておく、というのはできないのですか?」
私は尋ねた。
おそらく妹は確実にその「抜け出していてくれると嬉しい」中に入っている。
そしておそらく一番合同祭を楽しみにしているのがその連中だろう。
だが、リスティン総代は首を横に振った。
「できるものなら何とでも隔離しておきたい、というのが代々の自治会の願いなのです…… ですが、それはできないというのが学校の方針らしくて……」
「それに」
ザビニアル副総代が付け足す。
「ともかくその二割というのが、悲しいことに結構な家柄の出身だったりするのです。下手に隔離でもしたら、それはそれで問題になる訳で」
「官立で、一応誰でも入学資格はあるはずの場所でそれがあるかな? 私は特別奨学生だけど、今何だかんだ言ってこんな役に就かされてる。そっちではそうではないのかな」
セレの問いに、リスティン総代は酸っぱいものを知らずに口にした様な時の顔になった。
さすがに今回の相手が第四ということで、私達は先輩から同情され、後輩からは今後どうなるのか、と戦々恐々の視線で見られるようになった。
そんな中、自治組織の幹部同士の話し合いが行われた。
以前に押しかけ騒動があった時以来、打ち合わせの際には第四の幹部がこちらに来ることになっていた。
そしてこの辺りからは私もそれに参加する様になったのだが。
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「できるだけうちの生徒を刺激しない方向でやれれば良い、と私は考えております」
「すると盛り上がりに欠けるとか言われるのではないですか? それは貴女や現在の自治組織の評価が問われるのでは?」
ヘリテージュが尋ねるとリスティン嬢は黙って目を伏せ首を横に振った。
「我が校の自治会は、如何に我が校の生徒を抑えるか、が評価の第一に来ます。悲しいことですが……」
「いやそれは本当に悲しいことだなあ……」
「ですので、セレ・リタ総代は出し物等の参加を控えていただきたく」
「無論だ。その方が私もありがたい。しかしそちらの自治会の評価がそこに集約されるという程、そちらの生徒の行動は酷いのだろうか?」
「騒ぐのが二割、そうでない、ただ学力面で他校より低いというのが八割というとろでしょう」
「えっ、そんなに少ないの?」
私は思わず口を挟んでしまった。
「はい、あ、もしかして貴女は、春先にうちの生徒が……」
「はい、うちの妹が本当に申し訳ありません」
「いえ、こちらこそ、学則を徹底できないことが非常に情けないやら辛いやら」
「それで、本当にニ割なんですか?」
「はい。大体一学年はそちらとそう変わらず三十人から四十人なのですが、実際のところ本当に酷いのは一学年中五人から九人というところです。その本当に酷いのが、本当に酷いので、何というか、授業やら行事をしっちゃかめっちゃかにしたり、勝手に抜け出したりするんです。いえ、まあもう授業の邪魔をしなければ、抜け出していてくれる方がありがたい、とその八割は言っているのですがね……」
リスティン総代は遠い目をした。
そうですね、と副総代のザビニヤル・チッタ嬢も同じ様な視線を宙に飛ばした。
「合同祭にその問題のある連中を隔離させておく、というのはできないのですか?」
私は尋ねた。
おそらく妹は確実にその「抜け出していてくれると嬉しい」中に入っている。
そしておそらく一番合同祭を楽しみにしているのがその連中だろう。
だが、リスティン総代は首を横に振った。
「できるものなら何とでも隔離しておきたい、というのが代々の自治会の願いなのです…… ですが、それはできないというのが学校の方針らしくて……」
「それに」
ザビニアル副総代が付け足す。
「ともかくその二割というのが、悲しいことに結構な家柄の出身だったりするのです。下手に隔離でもしたら、それはそれで問題になる訳で」
「官立で、一応誰でも入学資格はあるはずの場所でそれがあるかな? 私は特別奨学生だけど、今何だかんだ言ってこんな役に就かされてる。そっちではそうではないのかな」
セレの問いに、リスティン総代は酸っぱいものを知らずに口にした様な時の顔になった。
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