38 / 46
第38話 無理矢理こじ開けた記憶の扉、D・D、そして
しおりを挟む
目眩がしていた。
キディは、ふらつく頭を必死で支える。
「おい大丈夫か?」
イリジャがいつの間にか後ろで自分を支えていたことすら、気付かなかった。一体彼はいつの間に来たのだろう。
だけど、何か、安心する。その大きな手。相棒とは違うのに。何故か、その手は、ひどく暖かくて。
「大丈夫…… でも…… きもちわる……」
実際、吐き気も起こしかけていた。
爆発と同時に緊張が解けたせいか、先ほど無理矢理こじ開けた記憶の扉から、次々と、映像が彼の中で浮かび上がり、切り替わり、めまぐるしく、襲いかかって来る。
浮かび上がる。
夜だった。
夜の闇の中、あの建物が、燃え上がる。
ほんのちょっと。
全壊などとは考えてもいなかった。
そう。確か、それは、地下室。
地下の印刷室を、印刷室だけを、確実に破壊すれば、しばらくあの新聞社の動きは止まるはずだった。中等学校生の考えは、それ以上には及ばない。
許せなかったのだ。
新聞社が、政府や企業と手を組んで、真実を書く役割を放棄することが。ただもうそんな、単純で、直情的な動機が、その時の彼を揺り動かしていた。
だから、その時その誘いに乗ったのだ。
お前の親父の、企業も、そうなんだよな。
誰かが、そう言った。
仕方ないことだよな。
そう言った。
仕方ないことだよな!
強調して繰り返した。
この社会はそういうもんなんだよ。何が正しいかなんて、変わらないものなんて何も無い。何が強いか、で決まってしまうんだよ!
それが彼に、火をつけた。
父親は尊敬すべき人だった。会社の頂点に立ち、それにふさわしい行動をしている。そして自分に対し、真っ当な人間に、そして真っ当な跡継ぎになれ、と育ててきた。教え込んできた。疑問を持つ間も無い程に。
だけど。
立ち止まる。
無論、それが最初ではなかった。
疑問は、それ以前からあった。ただ、疑問を覆すだけのものは、彼にはなかった。言葉では、決して自分は勝てない。勝つなどと考えることもできない。
単純な、反抗意識。
少しでもいい。あの父親に。尊敬すべき父親に、唾を吐きかけてやりたかった。自分が犯人グループの一人だとしたら、どんな顔をするだろう?
真っ向から反抗するより、効果があると思った。
起こしてしまえば、終わりだと、思ったのだ。その後のことなど、何も考えていなかった。
仲間の一人が、持ち込んだのは、何処から手に入れたのか、小型の爆発物だった。
一度ボタンを入れてしまえば、絶対に解体はできないんだ。ブラックボックスだよ、と。
ボール状の大きさで、ボールくらいの重さで。
ボール。
決行の日は、なるべく街に人が少ない方がいい、と彼は主張した。
何を言ってるんだ、と仲間に言われようと、それは彼が押し通した。
無闇な犠牲者を出すものではない、と。あくまで目的は、新聞社であり、人間ではないのだ、と。
彼らは日を選んだ。首府の人々が、一斉に、街から姿を消す日を。
あるだろうか、とカレンダーを繰る彼の目に映ったのは。
ベースボール・ゲームの日だった。
全星域統合スポーツ連盟の命により派遣された、コモドドラゴンズを招待した、試合の日だった。
―――キディは口を塞ぐ。周囲のざわめきが、その時の音とオーバーラップする。
爆発は、思った以上に大きなものだった。
地下の印刷室に仕掛けたその爆発物から上がった炎は、建物全体に燃え広がった。
火事の知らせが、ナイトゲームを楽しんでいた市民の元に届いたのは、すぐだった。
そう、こんな風に。
観客が、自分の背後の、出口に殺到しようとするのをキディは感じていた。
そうこんな風に。
まだ「総統のスタジアム」のできる前だったから、それは旧グラウンドだったはずだ。
ノーザンタイムズと、球場は遠くはなかった。
首府の中で、歩いて行き来できる距離だった。火の手が上がれば、すぐに判る。
当時はそれに、あちこちでテロ騒動が起きていた。市民は今以上に敏感だった。
球場に居た人々は、自分の家は大丈夫か、とゲームもそこそこに、飛び出してきた。
閑散としていた通りが、あっという間に人にあふれた。ファイヤーマン達がやって来るのに、邪魔になるほどに。
そうだ。
キディはふと、めまぐるしく変わる光景の中で、ある人物を見つけた。
見覚えは、あった。
ただし、生ではない。グラビアの中だ。
大好きな、ベースボールの、写真を主体とした雑誌の、その中で、毎月毎月、出会っている、その顔その姿。
D・D?
彼はその時そうつぶやいた。でもそんな訳ない、と思った。だって今彼はプレイしているはず。そんな、ユニフォームでも無い姿でどうして。
そう思った時、彼はその姿を追っていた。
人混みの中、唐突に折れる、ビルの合間。必死で追って、その手を掴んで、どうして、と訊ねようとした。
ずっと、ファンだった。会ってみたかった。話をしたかった。なのにどうして。今は試合じゃないの。
その時。
サーチライトが。
不審人物を狩る、そのライトが、目を焼き付かせた。
キディは思わず顔を覆う。
知っていたんだ。
俺は、知ってたんだ!
ぎゅ、とネットを掴み、ふらつく頭を、それでも上げて、相棒の姿を、マウンド上に探した。
だが彼の目が捕らえたものは。
ネットを掴む手の力が強くなる。
あの女性だ。
少し前まで、自分の横で、和やかに話していた、あの女性だ。
背中を押してくれた、あの。
その女性が、どうして、マイクスタンドなんか、持ち出しているんだ。
キディは混乱する。
いや違う。あのひとは。
ネットを掴む指が、白くなる。唇が震える。膝から力が抜ける。ずるずる、と自分がその場に崩れ落ちていくのが判る。
おいキディ、と呼ぶ声が、遠くなりそうだった。
イリジャはがちがちと歯を鳴らして震えるキディを、背中から支える。その耳に、うめくようにつぶやく声が、届いた。
「……母さん……」
キディは、ふらつく頭を必死で支える。
「おい大丈夫か?」
イリジャがいつの間にか後ろで自分を支えていたことすら、気付かなかった。一体彼はいつの間に来たのだろう。
だけど、何か、安心する。その大きな手。相棒とは違うのに。何故か、その手は、ひどく暖かくて。
「大丈夫…… でも…… きもちわる……」
実際、吐き気も起こしかけていた。
爆発と同時に緊張が解けたせいか、先ほど無理矢理こじ開けた記憶の扉から、次々と、映像が彼の中で浮かび上がり、切り替わり、めまぐるしく、襲いかかって来る。
浮かび上がる。
夜だった。
夜の闇の中、あの建物が、燃え上がる。
ほんのちょっと。
全壊などとは考えてもいなかった。
そう。確か、それは、地下室。
地下の印刷室を、印刷室だけを、確実に破壊すれば、しばらくあの新聞社の動きは止まるはずだった。中等学校生の考えは、それ以上には及ばない。
許せなかったのだ。
新聞社が、政府や企業と手を組んで、真実を書く役割を放棄することが。ただもうそんな、単純で、直情的な動機が、その時の彼を揺り動かしていた。
だから、その時その誘いに乗ったのだ。
お前の親父の、企業も、そうなんだよな。
誰かが、そう言った。
仕方ないことだよな。
そう言った。
仕方ないことだよな!
強調して繰り返した。
この社会はそういうもんなんだよ。何が正しいかなんて、変わらないものなんて何も無い。何が強いか、で決まってしまうんだよ!
それが彼に、火をつけた。
父親は尊敬すべき人だった。会社の頂点に立ち、それにふさわしい行動をしている。そして自分に対し、真っ当な人間に、そして真っ当な跡継ぎになれ、と育ててきた。教え込んできた。疑問を持つ間も無い程に。
だけど。
立ち止まる。
無論、それが最初ではなかった。
疑問は、それ以前からあった。ただ、疑問を覆すだけのものは、彼にはなかった。言葉では、決して自分は勝てない。勝つなどと考えることもできない。
単純な、反抗意識。
少しでもいい。あの父親に。尊敬すべき父親に、唾を吐きかけてやりたかった。自分が犯人グループの一人だとしたら、どんな顔をするだろう?
真っ向から反抗するより、効果があると思った。
起こしてしまえば、終わりだと、思ったのだ。その後のことなど、何も考えていなかった。
仲間の一人が、持ち込んだのは、何処から手に入れたのか、小型の爆発物だった。
一度ボタンを入れてしまえば、絶対に解体はできないんだ。ブラックボックスだよ、と。
ボール状の大きさで、ボールくらいの重さで。
ボール。
決行の日は、なるべく街に人が少ない方がいい、と彼は主張した。
何を言ってるんだ、と仲間に言われようと、それは彼が押し通した。
無闇な犠牲者を出すものではない、と。あくまで目的は、新聞社であり、人間ではないのだ、と。
彼らは日を選んだ。首府の人々が、一斉に、街から姿を消す日を。
あるだろうか、とカレンダーを繰る彼の目に映ったのは。
ベースボール・ゲームの日だった。
全星域統合スポーツ連盟の命により派遣された、コモドドラゴンズを招待した、試合の日だった。
―――キディは口を塞ぐ。周囲のざわめきが、その時の音とオーバーラップする。
爆発は、思った以上に大きなものだった。
地下の印刷室に仕掛けたその爆発物から上がった炎は、建物全体に燃え広がった。
火事の知らせが、ナイトゲームを楽しんでいた市民の元に届いたのは、すぐだった。
そう、こんな風に。
観客が、自分の背後の、出口に殺到しようとするのをキディは感じていた。
そうこんな風に。
まだ「総統のスタジアム」のできる前だったから、それは旧グラウンドだったはずだ。
ノーザンタイムズと、球場は遠くはなかった。
首府の中で、歩いて行き来できる距離だった。火の手が上がれば、すぐに判る。
当時はそれに、あちこちでテロ騒動が起きていた。市民は今以上に敏感だった。
球場に居た人々は、自分の家は大丈夫か、とゲームもそこそこに、飛び出してきた。
閑散としていた通りが、あっという間に人にあふれた。ファイヤーマン達がやって来るのに、邪魔になるほどに。
そうだ。
キディはふと、めまぐるしく変わる光景の中で、ある人物を見つけた。
見覚えは、あった。
ただし、生ではない。グラビアの中だ。
大好きな、ベースボールの、写真を主体とした雑誌の、その中で、毎月毎月、出会っている、その顔その姿。
D・D?
彼はその時そうつぶやいた。でもそんな訳ない、と思った。だって今彼はプレイしているはず。そんな、ユニフォームでも無い姿でどうして。
そう思った時、彼はその姿を追っていた。
人混みの中、唐突に折れる、ビルの合間。必死で追って、その手を掴んで、どうして、と訊ねようとした。
ずっと、ファンだった。会ってみたかった。話をしたかった。なのにどうして。今は試合じゃないの。
その時。
サーチライトが。
不審人物を狩る、そのライトが、目を焼き付かせた。
キディは思わず顔を覆う。
知っていたんだ。
俺は、知ってたんだ!
ぎゅ、とネットを掴み、ふらつく頭を、それでも上げて、相棒の姿を、マウンド上に探した。
だが彼の目が捕らえたものは。
ネットを掴む手の力が強くなる。
あの女性だ。
少し前まで、自分の横で、和やかに話していた、あの女性だ。
背中を押してくれた、あの。
その女性が、どうして、マイクスタンドなんか、持ち出しているんだ。
キディは混乱する。
いや違う。あのひとは。
ネットを掴む指が、白くなる。唇が震える。膝から力が抜ける。ずるずる、と自分がその場に崩れ落ちていくのが判る。
おいキディ、と呼ぶ声が、遠くなりそうだった。
イリジャはがちがちと歯を鳴らして震えるキディを、背中から支える。その耳に、うめくようにつぶやく声が、届いた。
「……母さん……」
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
反帝国組織MM⑪完 Seraph――生きていくための反逆と別れ
江戸川ばた散歩
SF
時系列では「ジュ・トゥ・ヴ」のあと。
自分が、敵対していた筈の組織「SERAPH」の待たれていた党首だ、とイェ・ホゥから言われたG。
無論彼等の接触は上の知ることとなり、連絡員と同時に組織内の検察でもあるキムは裏切者の粛正を告げる。
Gは果たして何処をどうさまよい、最後に何を選択するのか。
未来史ものの「反帝国組織MM」シリーズの最終話。
「君の為の時間は取れない」と告げた旦那様の意図を私はちゃんと理解しています。
あおくん
恋愛
憧れの人であった旦那様は初夜が終わったあと私にこう告げた。
「君の為の時間は取れない」と。
それでも私は幸せだった。だから、旦那様を支えられるような妻になりたいと願った。
そして騎士団長でもある旦那様は次の日から家を空け、旦那様と入れ違いにやって来たのは旦那様の母親と見知らぬ女性。
旦那様の告げた「君の為の時間は取れない」という言葉はお二人には別の意味で伝わったようだ。
あなたは愛されていない。愛してもらうためには必要なことだと過度な労働を強いた結果、過労で倒れた私は記憶喪失になる。
そして帰ってきた旦那様は、全てを忘れていた私に困惑する。
※35〜37話くらいで終わります。
反帝国組織MM④記憶と空~自分が自分で無かったことを教えてくれた相手へ。
江戸川ばた散歩
SF
G君の次なる仕事は『惑星カーチバーグに近いうちに起こるだろう騒乱をくい止めること』。
偽名で潜入した集団で彼は一人の青年に特別な既視感を抱く。
そこから次第に引き出される疑問。「果たして自分はこの自分だったのか?」
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
―異質― 激突の編/日本国の〝隊〟 その異世界を掻き回す重金奏――
EPIC
SF
日本国の戦闘団、護衛隊群、そして戦闘機と飛行場基地。続々異世界へ――
とある別の歴史を歩んだ世界。
その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。
第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる――
大規模な演習の最中に異常現象に巻き込まれ、未知なる世界へと飛ばされてしまった、日本国陸隊の有事官〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟と、各職種混成の約1個中隊。
そこは、剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する世界であった。
そんな世界で手探りでの調査に乗り出した日本国隊。時に異世界の人々と交流し、時に救い、時には脅威となる存在と苛烈な戦いを繰り広げ、潜り抜けて来た。
そんな彼らの元へ、陸隊の戦闘団。海隊の護衛艦船。航空隊の戦闘機から果ては航空基地までもが、続々と転移合流して来る。
そしてそれを狙い図ったかのように、異世界の各地で不穏な動きが見え始める。
果たして日本国隊は、そして異世界はいかなる道をたどるのか。
未知なる地で、日本国隊と、未知なる力が激突する――
注意事項(1 当お話は第2部となります。ですがここから読み始めても差して支障は無いかと思います、きっと、たぶん、メイビー。
注意事項(2 このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。
注意事項(3 部隊単位で続々転移して来る形式の転移物となります。
注意事項(4 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。かなりなんでも有りです。
注意事項(5 小説家になろう、カクヨムでも投稿しています。
【完】愛人に王妃の座を奪い取られました。
112
恋愛
クインツ国の王妃アンは、王レイナルドの命を受け廃妃となった。
愛人であったリディア嬢が新しい王妃となり、アンはその日のうちに王宮を出ていく。
実家の伯爵家の屋敷へ帰るが、継母のダーナによって身を寄せることも敵わない。
アンは動じることなく、継母に一つの提案をする。
「私に娼館を紹介してください」
娼婦になると思った継母は喜んでアンを娼館へと送り出して──
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
セルリアン
吉谷新次
SF
銀河連邦軍の上官と拗れたことをキッカケに銀河連邦から離れて、
賞金稼ぎをすることとなったセルリアン・リップルは、
希少な資源を手に入れることに成功する。
しかし、突如として現れたカッツィ団という
魔界から独立を試みる団体によって襲撃を受け、資源の強奪をされたうえ、
賞金稼ぎの相棒を暗殺されてしまう。
人界の銀河連邦と魔界が一触即発となっている時代。
各星団から独立を試みる団体が増える傾向にあり、
無所属の団体や個人が無法地帯で衝突する事件も多発し始めていた。
リップルは強靭な身体と念力を持ち合わせていたため、
生きたままカッツィ団のゴミと一緒に魔界の惑星に捨てられてしまう。
その惑星で出会ったランスという見習い魔術師の少女に助けられ、
次第に会話が弾み、意気投合する。
だが、またしても、
カッツィ団の襲撃とランスの誘拐を目の当たりにしてしまう。
リップルにとってカッツィ団に対する敵対心が強まり、
賞金稼ぎとしてではなく、一個人として、
カッツィ団の頭首ジャンに会いに行くことを決意する。
カッツィ団のいる惑星に侵入するためには、
ブーチという女性操縦士がいる輸送船が必要となり、
彼女を説得することから始まる。
また、その輸送船は、
魔術師から見つからないように隠す迷彩妖術が必要となるため、
妖精の住む惑星で同行ができる妖精を募集する。
加えて、魔界が人界科学の真似事をしている、ということで、
警備システムを弱体化できるハッキング技術の習得者を探すことになる。
リップルは強引な手段を使ってでも、
ランスの救出とカッツィ団の頭首に会うことを目的に行動を起こす。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる