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第35話 4/28-B マッサージ
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まず腕。手をぐーぱー開け閉めさせると、動く筋肉がある。そのやや関節側の内側。その辺り押すと。
「いてててててて」
「だろなー」
「何で判るんだよっ」
そんで白い小さなサロンパスのジェネリック版みたいののシートをはがして、動いたとこと痛がったとこ、両方貼る。
「それとー」
中指から少し力入れて押しつつ上がっていくと。
「うわここも痛いー」
「だよなー」
「だから何で判るんだよー」
「だから誰でもそーなるってば」
つか、自分でやってきたからに決まってるだろが馬鹿。
まあこいつも全く手伝ったことがないわけじゃない。
だけど昨日は一本好きにさせたんだよな。軽トラ持ってったし、……そもそもあんまり今は竹を採る季節でもない。
ので、今回はまあ気楽にということで、一本好きなの選ばせた。
そんで持ってきてからうちの庭でさっと洗って、使えそうな長さだけ切って、またそれを使いたい長さに切って、節を削って…… それからだよ。割るってのは。
いやひと節で作れって言ったんだよ。節があるのは剥ぎにくいんだから!
だけどまあ、好きにしてみろと言った以上、ケガしないようにちゃんと滑り止めつき手袋渡し、油抜きはまあ今回は省略、って時に使うスチールウール渡して表面磨かせて、竹割用の鉈のスペア(研いであるぜ)を渡し、割る位置を先に書かせ、……まあともかく段取りがあるんだが……
そっか、普段全くやったことない奴って、相当筋肉に来るんだよな……
力入れて握りすぎだから腕にも手首にもくるんだよなあ……
そんで肩もだ。そんで鉈で下手に指を切らないか心配になるんだけど。
いやアタシはもう散々しましたから! でもまあそういうのはこいつにさせたくはないんだよなー。ケガしないに越したこたないもの。
初めの頃一番ざくっとやったのは左手の人差し指だなー。
あれは酷かった。まあ縫いはしなかったけど、まだ跡が残ってるし。血がなかなか止まらなくて参ったもんだった。手ぇ心臓より上! ばんそうこう切って貼って! その上に指サック! ……等々。
お前は! ケガしないように作業するのが当然! と散々言われたよ……
節一つならそーそーケガはしないんだけど、節一つあるだけで力の入れ具合がな……
「ちょ、ちょっと痛いって」
「あ、ごめん」
かと言って今度は力緩めたら、くすぐったくってまたそそる声出すくせにー。
「いてててててて」
「だろなー」
「何で判るんだよっ」
そんで白い小さなサロンパスのジェネリック版みたいののシートをはがして、動いたとこと痛がったとこ、両方貼る。
「それとー」
中指から少し力入れて押しつつ上がっていくと。
「うわここも痛いー」
「だよなー」
「だから何で判るんだよー」
「だから誰でもそーなるってば」
つか、自分でやってきたからに決まってるだろが馬鹿。
まあこいつも全く手伝ったことがないわけじゃない。
だけど昨日は一本好きにさせたんだよな。軽トラ持ってったし、……そもそもあんまり今は竹を採る季節でもない。
ので、今回はまあ気楽にということで、一本好きなの選ばせた。
そんで持ってきてからうちの庭でさっと洗って、使えそうな長さだけ切って、またそれを使いたい長さに切って、節を削って…… それからだよ。割るってのは。
いやひと節で作れって言ったんだよ。節があるのは剥ぎにくいんだから!
だけどまあ、好きにしてみろと言った以上、ケガしないようにちゃんと滑り止めつき手袋渡し、油抜きはまあ今回は省略、って時に使うスチールウール渡して表面磨かせて、竹割用の鉈のスペア(研いであるぜ)を渡し、割る位置を先に書かせ、……まあともかく段取りがあるんだが……
そっか、普段全くやったことない奴って、相当筋肉に来るんだよな……
力入れて握りすぎだから腕にも手首にもくるんだよなあ……
そんで肩もだ。そんで鉈で下手に指を切らないか心配になるんだけど。
いやアタシはもう散々しましたから! でもまあそういうのはこいつにさせたくはないんだよなー。ケガしないに越したこたないもの。
初めの頃一番ざくっとやったのは左手の人差し指だなー。
あれは酷かった。まあ縫いはしなかったけど、まだ跡が残ってるし。血がなかなか止まらなくて参ったもんだった。手ぇ心臓より上! ばんそうこう切って貼って! その上に指サック! ……等々。
お前は! ケガしないように作業するのが当然! と散々言われたよ……
節一つならそーそーケガはしないんだけど、節一つあるだけで力の入れ具合がな……
「ちょ、ちょっと痛いって」
「あ、ごめん」
かと言って今度は力緩めたら、くすぐったくってまたそそる声出すくせにー。
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