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第19話 4/20-A 翌日は死んでる

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 そしてまただるだる。
 この次々変わる天気何とかしろい!
 ということで今は奴の離れでまだ寝てる。起きたくないー。

 昨日はお外作業散々したので疲れつつも楽しかったなー。
 お昼は奴の家で一緒に。
 皆今日は作業だーって言って、昼はおにぎりと味噌汁だった。
 おばさんのおにぎり、でかくて好き。しかも追加の海苔が巻き放題。しっかりがっしりタイプ。全然コンビニとかとは違う。
 いやおにぎりってのは、ちゃんと米の粒がわかる様な、というのが基本らしいけど…… 別に寿司飯じゃないんだから、がっつりもちもちしても構わないと思うんだよな。ワタシとしては!
 中身は基本的にまぶし系。ざっくりふりかけまぜたものが多い。おかか・さけ・野沢菜・わかめ……
 それをがっつり食って、おかずもがっつり肉肉野菜炒め(後で三杯酢系かけると美味いんだ!)、春キャベツに新玉ねぎ入れてー、さっくり炒めるんだよなー。にんじんは千切りな辺りはガキ対策とみた。
 
 お三時にはちゃんと手を洗って……! 
 いや、基本的に作業用手袋はしているけどな! 
 それでも半ば濡れた土仕事だから汚れ方はハンパねえ。
 ハンドソープじゃなく、せっけんでよく手を洗った後に、あらかじめ木陰に敷いておいたシートに座って朝の残りの蒸しパンと、ついでにガキ用に作った奴を横からせしめたミルクゼリーだああっ!
 ポットの中には冷たい麦茶。作業途中は水道の水を蛇口からまんまだけど、休む時くらいはねー!
 はあ、と一息つくと、背中に柿の木、横に奴のやーらかい身体があって、まだ暑くなりきっていないし、風はこの時点ではさわやかだったし……
 ところが奴は非情だった。
 三十分できっかり休み終わりってことにして! 

「また今日、夜雨だぜ。もうひとふんばりしよっか」

 うん、わかる。わかるよー。だけどもう少しなあ、と思った訳だ。
 ただ本当に夜ごはん食べてたら雨がどーっと降ってきたぜ。さすがだ。
 で、そのまま風呂入って離れに泊まってしまったってことさー。

 ……そして今、もの凄く膝とふくらはぎの筋肉が痛いんですが…… いや、痛いだけでなく中でわさわさしてる感が強いんですがー……

「お前大丈夫なのかよ……」
 
 布団の中から言うと、

「そらまああれくらいなら」

 さらっと言われてしまったら何も言えんわ!

「もう少しちゃんと揉んでおいた方がいいかなー」

 だからそう言って布団に手を突っ込むなー。
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