15 / 65
第15話 4/18-B 雨天作業
しおりを挟む
さてと。
一風呂浴びて、もちゃもちゃと心地よくあいつの身体を堪能できたし、これから一仕事だ。
だいたいこういう極端に気圧やら風向きとか天気とか変わる日はこいつは全くダメ。
だから大して眠れず目が覚めてしまう。で、あとでそのへんで倒れてたりするんだ!
だから先にあれこれしておいて寝かしつけるのが一番!
しかし確かに生理近いのかもなー。左の乳ばかりでかくなってブラがきつくなって困るって、普段自分で言ってることを忘れてるぜ。
とか何とか言いつつ早めの昼メシを食ってたら、雨が降ってきた。
親父と兄貴が出て行こうとしたので、アタシも合羽を羽織って出ていく。
力仕事となると、アタシも数の内に入れられる。まあ普段から竹切って運んで割って~編んで~とかやってれば、腕の力はつくわな。
「それだけじゃねえ、お前の方が背が高いじゃないか」
兄貴よ、それはいばって言うことじゃねえ。
畑の様子を見に行くと、まあまだ大丈夫そうだった。それでもビニル関係に補強をしていく。無言で黙々。
その静けさを破ったのは親父だった。
「腹減ったな」
「え、まだ食ってなかったんか?」
「馬鹿やろ、準備で忙しかったんだ。用意してくれてるだろ」
ですよねー。
「兄貴も?」
「お前じゃねえし」
「へいへい」
ついでにお隣のくだものも味わってきたなんてことは言わないけど。
「あー、でもこういう日ここんとこ多いねえ」
「だなあ」
「こうなるとあいつら休みでよかったじゃん」
「まーなあ。家でばたばたしてるのもゲームで一日潰されるりのも何だがな、それでもこんだけ空が変わるとな」
遠くで雷もなってる。うーん、あいつ雷嫌いだしなあ。そのままぐっすり寝てて欲しいなー。
いつの間に居なくなったって、怒りませんように!
「ユクちゃんは今日は夜メシ、来るんか?」
「今日は調子悪そうだし、どうだろ」
「しかしお前等もよく続くな」
兄貴の言葉に、軽くアタシはびくっとした。友人関係ってことだよなー。
さて何処までアタシ等の関係を知ってるやら。
まあ知られたとこで、今更だけど。
ねーさんは…… 知ってる様な気がする。同じ高校だし。兄貴とは違うんだけど。
親父やかーさんはアタシが結婚しない理由を仕事に打ち込んでいるせいだと思ってるフシがある。まあそれも間違ってないからいいか。
でもまあ、言わぬが花ということもあるし。
とか何とか思いつつ、手はちゃんと動かすとこはさすがだ自分。作業ってのはそんなもんだ。
一風呂浴びて、もちゃもちゃと心地よくあいつの身体を堪能できたし、これから一仕事だ。
だいたいこういう極端に気圧やら風向きとか天気とか変わる日はこいつは全くダメ。
だから大して眠れず目が覚めてしまう。で、あとでそのへんで倒れてたりするんだ!
だから先にあれこれしておいて寝かしつけるのが一番!
しかし確かに生理近いのかもなー。左の乳ばかりでかくなってブラがきつくなって困るって、普段自分で言ってることを忘れてるぜ。
とか何とか言いつつ早めの昼メシを食ってたら、雨が降ってきた。
親父と兄貴が出て行こうとしたので、アタシも合羽を羽織って出ていく。
力仕事となると、アタシも数の内に入れられる。まあ普段から竹切って運んで割って~編んで~とかやってれば、腕の力はつくわな。
「それだけじゃねえ、お前の方が背が高いじゃないか」
兄貴よ、それはいばって言うことじゃねえ。
畑の様子を見に行くと、まあまだ大丈夫そうだった。それでもビニル関係に補強をしていく。無言で黙々。
その静けさを破ったのは親父だった。
「腹減ったな」
「え、まだ食ってなかったんか?」
「馬鹿やろ、準備で忙しかったんだ。用意してくれてるだろ」
ですよねー。
「兄貴も?」
「お前じゃねえし」
「へいへい」
ついでにお隣のくだものも味わってきたなんてことは言わないけど。
「あー、でもこういう日ここんとこ多いねえ」
「だなあ」
「こうなるとあいつら休みでよかったじゃん」
「まーなあ。家でばたばたしてるのもゲームで一日潰されるりのも何だがな、それでもこんだけ空が変わるとな」
遠くで雷もなってる。うーん、あいつ雷嫌いだしなあ。そのままぐっすり寝てて欲しいなー。
いつの間に居なくなったって、怒りませんように!
「ユクちゃんは今日は夜メシ、来るんか?」
「今日は調子悪そうだし、どうだろ」
「しかしお前等もよく続くな」
兄貴の言葉に、軽くアタシはびくっとした。友人関係ってことだよなー。
さて何処までアタシ等の関係を知ってるやら。
まあ知られたとこで、今更だけど。
ねーさんは…… 知ってる様な気がする。同じ高校だし。兄貴とは違うんだけど。
親父やかーさんはアタシが結婚しない理由を仕事に打ち込んでいるせいだと思ってるフシがある。まあそれも間違ってないからいいか。
でもまあ、言わぬが花ということもあるし。
とか何とか思いつつ、手はちゃんと動かすとこはさすがだ自分。作業ってのはそんなもんだ。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
未来予知できる王太子妃は断罪返しを開始します
もるだ
恋愛
未来で起こる出来事が分かるクラーラは、王宮で開催されるパーティーの会場で大好きな婚約者──ルーカス王太子殿下から謀反を企てたと断罪される。王太子妃を狙うマリアに嵌められたと予知したクラーラは、断罪返しを開始する!
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」
「全力でお断りします」
主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。
だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。
…それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で…
一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。
令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
粗暴で優しい幼馴染彼氏はおっとり系彼女を好きすぎる
春音優月
恋愛
おっとりふわふわ大学生の一色のどかは、中学生の時から付き合っている幼馴染彼氏の黒瀬逸希と同棲中。態度や口は荒っぽい逸希だけど、のどかへの愛は大きすぎるほど。
幸せいっぱいなはずなのに、逸希から一度も「好き」と言われてないことに気がついてしまって……?
幼馴染大学生の糖度高めなショートストーリー。
2024.03.06
イラスト:雪緒さま
ごめんなさい、お姉様の旦那様と結婚します
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
しがない伯爵令嬢のエーファには、三つ歳の離れた姉がいる。姉のブリュンヒルデは、女神と比喩される程美しく完璧な女性だった。端麗な顔立ちに陶器の様に白い肌。ミルクティー色のふわふわな長い髪。立ち居振る舞い、勉学、ダンスから演奏と全てが完璧で、非の打ち所がない。正に淑女の鑑と呼ぶに相応しく誰もが憧れ一目置くそんな人だ。
一方で妹のエーファは、一言で言えば普通。容姿も頭も、芸術的センスもなく秀でたものはない。無論両親は、エーファが物心ついた時から姉を溺愛しエーファには全く関心はなかった。周囲も姉とエーファを比較しては笑いの種にしていた。
そんな姉は公爵令息であるマンフレットと結婚をした。彼もまた姉と同様眉目秀麗、文武両道と完璧な人物だった。また周囲からは冷笑の貴公子などとも呼ばれているが、令嬢等からはかなり人気がある。かく言うエーファも彼が初恋の人だった。ただ姉と婚約し結婚した事で彼への想いは断念をした。だが、姉が結婚して二年後。姉が事故に遭い急死をした。社交界ではおしどり夫婦、愛妻家として有名だった夫のマンフレットは憔悴しているらしくーーその僅か半年後、何故か妹のエーファが後妻としてマンフレットに嫁ぐ事が決まってしまう。そして迎えた初夜、彼からは「私は君を愛さない」と冷たく突き放され、彼が家督を継ぐ一年後に離縁すると告げられた。
女豹の恩讐『死闘!兄と妹。禁断のシュートマッチ』
コバひろ
大衆娯楽
前作 “雌蛇の罠『異性異種格闘技戦』男と女、宿命のシュートマッチ”
(全20話)の続編。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/329235482/129667563/episode/6150211
男子キックボクサーを倒したNOZOMIのその後は?
そんな女子格闘家NOZOMIに敗れ命まで落とした父の仇を討つべく、兄と娘の青春、家族愛。
格闘技を通して、ジェンダーフリー、ジェンダーレスとは?を描きたいと思います。
身分差婚~あなたの妻になれないはずだった~
椿蛍
恋愛
「息子と別れていただけないかしら?」
私を脅して、別れを決断させた彼の両親。
彼は高級住宅地『都久山』で王子様と呼ばれる存在。
私とは住む世界が違った……
別れを命じられ、私の恋が終わった。
叶わない身分差の恋だったはずが――
※R-15くらいなので※マークはありません。
※視点切り替えあり。
※2日間は1日3回更新、3日目から1日2回更新となります。
皇帝陛下は身ごもった寵姫を再愛する
真木
恋愛
燐砂宮が雪景色に覆われる頃、佳南は紫貴帝の御子を身ごもった。子の未来に不安を抱く佳南だったが、皇帝の溺愛は日に日に増して……。※「燐砂宮の秘めごと」のエピローグですが、単体でも読めます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる