〈完結〉貴女を母親に持ったことは私の最大の不幸でした。
「私」ミュゼットは初潮が来た時に母から「唯一のこの家の女は自分」という理由で使用人の地位に落とされる。
そこで異母姉(と思っていた)アリサや他の使用人達から仕事を学びつつ、母への復讐を心に秘めることとなる。
二年後にアリサの乳母マルティーヌのもとに逃がされた彼女は、父の正体を知りたいアリサに応える形であちこち飛び回り、情報を渡していく。
やがて本当の父親もわかり、暖かい家庭を手に入れることもできる見込みも立つ。
そんな彼女にとっての母の最期は。
「この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。」のミュゼットのスピンオフ。
番外編にするとまた本編より長くなったりややこしくなりそうなんでもう分けることに。
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もうね、植民地時代の宗主国の空気とかその国にやって来る異国の人々特に留学するマッハラジャの子弟の風聞とかわーっと走り回りたくなるほどあの時代だー!
単純に見える「家族」「親」「子」と言う言葉が見事に登場人物ごとに定義のずれが有ってミラーボールにあたる光の角度によって世界の様相が違ってゆく。読み応えがあって楽しかったです。未だ違う面から掘れそうですよね。楽しみにしております。
こちらも感想ありがとうございました♪
アリサとミュゼットの書き分けがもう少しできたらと思ったのですが、楽しんでいただき何よりです。
別視点は(^^;)なかなかやり出すと収拾つかなくなりそうなんでまたそのうちに!
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