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星間共通歴833年12月22日 記述者:ムスターファ・アリ・マラケシュ

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 本日は、基本時六時半に起床。
 既におかみがいつもの如くに職務に取り組んでおられた。自分はその次にあたる。
 七時頃、食事の用意が整う。自分はその時間についでだ、と彼女と食事をとることとなる。
 この時間より後は、皆各自それぞれ十時位まで食事をすることが可能である。
 何故十時か、と言えば、その時間が過ぎると、彼女が今度は昼食の支度をしなければならないからである。
 「皆あんた程早起きならいいのにねえ」と言われるが、まあそれはその場合によるだろう。
 例えば操縦する二人は時々交代で共通時における「夜中」中その役についていることもあるし、「何か」あれば、それこそ皆夜も昼も無い。それは無論あの子供にしても同様であるし、そのあたりこの船には区別も無い。そして本人もそれはよく判っているだろう。
 しかし考えてみれば、それは凄いことでもあるだろう。
 ナヴィの様な歳の子供はまず学校に通って、子供同士の共同生活の一つも送るなり、親元にあるなり――― 少なくとも自分の星ではそうだったのだ。
 それが全てではないと思うが、自分はそれが正しいと信じていた部分も多いので、まだ慣れない部分もある。
 故に、後の時刻は基本的に「何ごとも無ければ」である。

 七時十五分頃、プロフェッサーがやってくる。おかみはいそいそと給仕をする。
 この後八時まで誰も来ないことからして、この時間のためにわざわざプロフェッサーは起きてくるのだから大したものである。彼こそ、「普通でも」朝も昼も無いというのに。

 八時頃、ナヴィと王子とミハイルがやってくる。
 この運転トリオは、普段もテンポが合っているらしく、喋っていても非常に穏やかである。
 ナヴィが一人でわいわいと前日あったこと、今日あるかもしれないことを色々語るのを、王子が笑ってあいづちをうち、時々何か言ってはミハイルに渋い顔をされている。
 かと言って、ミハイルもナヴィのことは嫌いではないらしく、言葉は少ないが、役に立つことは時々してやっているらしい。

 八時半頃、女性陣がやって来る。
 朝からけたたましいフランドとぼぉっとしているドクターは対称的だ。一応何かしら話し合っている様に見えるのだが、まるで話がかみあっていないのが不思議だ。
 ところでドクターは果物しか食さない。この理由を聞いてみたいと思ったりもしたのだが…
 そしてあとの二人は――― と言えば、隊長が遅ければ遅いし、そうでなければそうではない。
 確か私はその昔軍隊で、「健全な肉体に健全な精神が…」とか学んだ気がするが…

 まあ、世界は広いものだと。
 とりあえず納得することで筆を下させていただく。
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