11 / 25
星間共通歴833年12月22日 記述者:ムスターファ・アリ・マラケシュ
しおりを挟む
本日は、基本時六時半に起床。
既におかみがいつもの如くに職務に取り組んでおられた。自分はその次にあたる。
七時頃、食事の用意が整う。自分はその時間についでだ、と彼女と食事をとることとなる。
この時間より後は、皆各自それぞれ十時位まで食事をすることが可能である。
何故十時か、と言えば、その時間が過ぎると、彼女が今度は昼食の支度をしなければならないからである。
「皆あんた程早起きならいいのにねえ」と言われるが、まあそれはその場合によるだろう。
例えば操縦する二人は時々交代で共通時における「夜中」中その役についていることもあるし、「何か」あれば、それこそ皆夜も昼も無い。それは無論あの子供にしても同様であるし、そのあたりこの船には区別も無い。そして本人もそれはよく判っているだろう。
しかし考えてみれば、それは凄いことでもあるだろう。
ナヴィの様な歳の子供はまず学校に通って、子供同士の共同生活の一つも送るなり、親元にあるなり――― 少なくとも自分の星ではそうだったのだ。
それが全てではないと思うが、自分はそれが正しいと信じていた部分も多いので、まだ慣れない部分もある。
故に、後の時刻は基本的に「何ごとも無ければ」である。
七時十五分頃、プロフェッサーがやってくる。おかみはいそいそと給仕をする。
この後八時まで誰も来ないことからして、この時間のためにわざわざプロフェッサーは起きてくるのだから大したものである。彼こそ、「普通でも」朝も昼も無いというのに。
八時頃、ナヴィと王子とミハイルがやってくる。
この運転トリオは、普段もテンポが合っているらしく、喋っていても非常に穏やかである。
ナヴィが一人でわいわいと前日あったこと、今日あるかもしれないことを色々語るのを、王子が笑ってあいづちをうち、時々何か言ってはミハイルに渋い顔をされている。
かと言って、ミハイルもナヴィのことは嫌いではないらしく、言葉は少ないが、役に立つことは時々してやっているらしい。
八時半頃、女性陣がやって来る。
朝からけたたましいフランドとぼぉっとしているドクターは対称的だ。一応何かしら話し合っている様に見えるのだが、まるで話がかみあっていないのが不思議だ。
ところでドクターは果物しか食さない。この理由を聞いてみたいと思ったりもしたのだが…
そしてあとの二人は――― と言えば、隊長が遅ければ遅いし、そうでなければそうではない。
確か私はその昔軍隊で、「健全な肉体に健全な精神が…」とか学んだ気がするが…
まあ、世界は広いものだと。
とりあえず納得することで筆を下させていただく。
既におかみがいつもの如くに職務に取り組んでおられた。自分はその次にあたる。
七時頃、食事の用意が整う。自分はその時間についでだ、と彼女と食事をとることとなる。
この時間より後は、皆各自それぞれ十時位まで食事をすることが可能である。
何故十時か、と言えば、その時間が過ぎると、彼女が今度は昼食の支度をしなければならないからである。
「皆あんた程早起きならいいのにねえ」と言われるが、まあそれはその場合によるだろう。
例えば操縦する二人は時々交代で共通時における「夜中」中その役についていることもあるし、「何か」あれば、それこそ皆夜も昼も無い。それは無論あの子供にしても同様であるし、そのあたりこの船には区別も無い。そして本人もそれはよく判っているだろう。
しかし考えてみれば、それは凄いことでもあるだろう。
ナヴィの様な歳の子供はまず学校に通って、子供同士の共同生活の一つも送るなり、親元にあるなり――― 少なくとも自分の星ではそうだったのだ。
それが全てではないと思うが、自分はそれが正しいと信じていた部分も多いので、まだ慣れない部分もある。
故に、後の時刻は基本的に「何ごとも無ければ」である。
七時十五分頃、プロフェッサーがやってくる。おかみはいそいそと給仕をする。
この後八時まで誰も来ないことからして、この時間のためにわざわざプロフェッサーは起きてくるのだから大したものである。彼こそ、「普通でも」朝も昼も無いというのに。
八時頃、ナヴィと王子とミハイルがやってくる。
この運転トリオは、普段もテンポが合っているらしく、喋っていても非常に穏やかである。
ナヴィが一人でわいわいと前日あったこと、今日あるかもしれないことを色々語るのを、王子が笑ってあいづちをうち、時々何か言ってはミハイルに渋い顔をされている。
かと言って、ミハイルもナヴィのことは嫌いではないらしく、言葉は少ないが、役に立つことは時々してやっているらしい。
八時半頃、女性陣がやって来る。
朝からけたたましいフランドとぼぉっとしているドクターは対称的だ。一応何かしら話し合っている様に見えるのだが、まるで話がかみあっていないのが不思議だ。
ところでドクターは果物しか食さない。この理由を聞いてみたいと思ったりもしたのだが…
そしてあとの二人は――― と言えば、隊長が遅ければ遅いし、そうでなければそうではない。
確か私はその昔軍隊で、「健全な肉体に健全な精神が…」とか学んだ気がするが…
まあ、世界は広いものだと。
とりあえず納得することで筆を下させていただく。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
―異質― 激突の編/日本国の〝隊〟 その異世界を掻き回す重金奏――
EPIC
SF
日本国の戦闘団、護衛隊群、そして戦闘機と飛行場基地。続々異世界へ――
とある別の歴史を歩んだ世界。
その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。
第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる――
大規模な演習の最中に異常現象に巻き込まれ、未知なる世界へと飛ばされてしまった、日本国陸隊の有事官〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟と、各職種混成の約1個中隊。
そこは、剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する世界であった。
そんな世界で手探りでの調査に乗り出した日本国隊。時に異世界の人々と交流し、時に救い、時には脅威となる存在と苛烈な戦いを繰り広げ、潜り抜けて来た。
そんな彼らの元へ、陸隊の戦闘団。海隊の護衛艦船。航空隊の戦闘機から果ては航空基地までもが、続々と転移合流して来る。
そしてそれを狙い図ったかのように、異世界の各地で不穏な動きが見え始める。
果たして日本国隊は、そして異世界はいかなる道をたどるのか。
未知なる地で、日本国隊と、未知なる力が激突する――
注意事項(1 当お話は第2部となります。ですがここから読み始めても差して支障は無いかと思います、きっと、たぶん、メイビー。
注意事項(2 このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。
注意事項(3 部隊単位で続々転移して来る形式の転移物となります。
注意事項(4 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。かなりなんでも有りです。
注意事項(5 小説家になろう、カクヨムでも投稿しています。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
反帝国組織MM④記憶と空~自分が自分で無かったことを教えてくれた相手へ。
江戸川ばた散歩
SF
G君の次なる仕事は『惑星カーチバーグに近いうちに起こるだろう騒乱をくい止めること』。
偽名で潜入した集団で彼は一人の青年に特別な既視感を抱く。
そこから次第に引き出される疑問。「果たして自分はこの自分だったのか?」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる