3 / 25
星間共通歴833年12月14日 記述者:マリエン・バード
しおりを挟む
本日はわたしは暇でした。
ドクターのわたしが暇であるということは良いことです。
ところで今日はお茶の時間が二回ありました。
というのも、皆さん今日は、お出かけだったからです。
わたしは良く知らないのですが、何でも近くのステーションで、隊長やボマーくんやフランさんが良く聞いているような音楽のバンド? のプロモーションがあったそうです。
もっとも、フランさんは「ライヴだったらともかく、何でプロモーションにまで行きたい訳?」とおかんむりのようでしたが、隊長が行くと言ったら行くのです。
ボマーくんは「仕方ねえなあ」とか言いつつでしたが、後で、「客の女の子が可愛かったぜ」とか言っていたので、きっと結果的には良かったのではないでしょうか。
ちなみにその「プロモーション」の様子を二度目のお茶の時間のときにうかがいました。
一度目のお茶はお三時です。わたしと船長とナヴィちゃんでいただきました。
今日のお菓子はどうもクリスマス用のケーキの試作らしく、ぎっしりとドライフルーツの詰まったパウンドケーキでした。
わたしはこうゆうものに関してコメントすることはできませんが、ナヴィちゃんはたいそう気に入ったようで、三切れも食べていました。
それでお昼も食べられるのだろうか、とすこし心配になりましたが、消費カロリーが多いようです。ちゃんとお昼にはお昼ごはんを食べていました。
しかし子供のうちから甘いものをこんなに常食していると、肥満のもとです。それとも肥満しない種族もいるのでしょうか。いるのかもしれませんね。いつか探してみましょう。あ、そういえばわたしの夫はそういう体質だったかもしれません。よく彼に聞いておけばよかった。
二度目のお茶は夜の十時でした。夕食の後です。お菓子はなしです。ただ、帰ってきた彼らはそのお茶にたんとブランデーを注いでいました。
隊長はどうもそのバンド? の太鼓が好きらしいです。でも「そんなに良い太鼓なのですか?」とわたしがたずねたところ、「違うのよドクター、隊長はあのドラマーがタイプなのよ」と言ってました。
でも確か隊長は船長とつがいなのではなかったでしょうか。
その船長は、にこにことその様子を聞いていました。そういえば、「そうですか、似てました?」とも言っていましたね。どういう意味なんでしょう。
隊長は何も言わず、口の両端を横に大きく広げ、ししし、と音を立てて笑っていました。
「太鼓は叩かなかったもんなあ」とボマーくんは言ってました。
何でも明日あさってと、本格的にライヴがあるということで、今日はその前に、新曲のプロモーションに来たんだ、ということです。だからバンド演奏ではなく、ギターやたんばりん? とか使って、軽く歌ってくれたそうです。
「う~ん、やっぱりあの歌は最高だぜ!」とボマーくんは帰ってからずっと顔が笑ってました。両手のこぶしを握りしめて、明日のライヴにも絶対行く、と張り切ってました。
すると「でもあんた、当日券出るの?」とフランさんが言いました。
するとボマーくんは「出てなかったら突っ込んでやる!」と言いました。
そして隊長に同意を求めました。
すると隊長は、「ああでも入り口で人間は殺すなよ」と言いました。「隊長にしては珍しいじゃない!」とフランさんは驚いてました。
すると隊長は「殺すのはいいけど、そしたらライヴが中止になるじゃん」とのことでした。
なるほど、と二人もうなづいてました。隊長でもそういう方法をとることがあるんですね。わたしも聞いていてびっくりしました。
こんなかんじでいいでしょうか。明日はナヴィちゃんですね。がんばって。
ドクターのわたしが暇であるということは良いことです。
ところで今日はお茶の時間が二回ありました。
というのも、皆さん今日は、お出かけだったからです。
わたしは良く知らないのですが、何でも近くのステーションで、隊長やボマーくんやフランさんが良く聞いているような音楽のバンド? のプロモーションがあったそうです。
もっとも、フランさんは「ライヴだったらともかく、何でプロモーションにまで行きたい訳?」とおかんむりのようでしたが、隊長が行くと言ったら行くのです。
ボマーくんは「仕方ねえなあ」とか言いつつでしたが、後で、「客の女の子が可愛かったぜ」とか言っていたので、きっと結果的には良かったのではないでしょうか。
ちなみにその「プロモーション」の様子を二度目のお茶の時間のときにうかがいました。
一度目のお茶はお三時です。わたしと船長とナヴィちゃんでいただきました。
今日のお菓子はどうもクリスマス用のケーキの試作らしく、ぎっしりとドライフルーツの詰まったパウンドケーキでした。
わたしはこうゆうものに関してコメントすることはできませんが、ナヴィちゃんはたいそう気に入ったようで、三切れも食べていました。
それでお昼も食べられるのだろうか、とすこし心配になりましたが、消費カロリーが多いようです。ちゃんとお昼にはお昼ごはんを食べていました。
しかし子供のうちから甘いものをこんなに常食していると、肥満のもとです。それとも肥満しない種族もいるのでしょうか。いるのかもしれませんね。いつか探してみましょう。あ、そういえばわたしの夫はそういう体質だったかもしれません。よく彼に聞いておけばよかった。
二度目のお茶は夜の十時でした。夕食の後です。お菓子はなしです。ただ、帰ってきた彼らはそのお茶にたんとブランデーを注いでいました。
隊長はどうもそのバンド? の太鼓が好きらしいです。でも「そんなに良い太鼓なのですか?」とわたしがたずねたところ、「違うのよドクター、隊長はあのドラマーがタイプなのよ」と言ってました。
でも確か隊長は船長とつがいなのではなかったでしょうか。
その船長は、にこにことその様子を聞いていました。そういえば、「そうですか、似てました?」とも言っていましたね。どういう意味なんでしょう。
隊長は何も言わず、口の両端を横に大きく広げ、ししし、と音を立てて笑っていました。
「太鼓は叩かなかったもんなあ」とボマーくんは言ってました。
何でも明日あさってと、本格的にライヴがあるということで、今日はその前に、新曲のプロモーションに来たんだ、ということです。だからバンド演奏ではなく、ギターやたんばりん? とか使って、軽く歌ってくれたそうです。
「う~ん、やっぱりあの歌は最高だぜ!」とボマーくんは帰ってからずっと顔が笑ってました。両手のこぶしを握りしめて、明日のライヴにも絶対行く、と張り切ってました。
すると「でもあんた、当日券出るの?」とフランさんが言いました。
するとボマーくんは「出てなかったら突っ込んでやる!」と言いました。
そして隊長に同意を求めました。
すると隊長は、「ああでも入り口で人間は殺すなよ」と言いました。「隊長にしては珍しいじゃない!」とフランさんは驚いてました。
すると隊長は「殺すのはいいけど、そしたらライヴが中止になるじゃん」とのことでした。
なるほど、と二人もうなづいてました。隊長でもそういう方法をとることがあるんですね。わたしも聞いていてびっくりしました。
こんなかんじでいいでしょうか。明日はナヴィちゃんですね。がんばって。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
未来史シリーズ⑥はいどあんどしーく/船内かくれんぼ
江戸川ばた散歩
SF
一応海賊である宇宙船「ルーシッドリ・ラスタ」号。 その中では時々奇妙なことが起こるのだった…… クルーの中で一番巻き込まれ体質のムラサキ君は、それでも勇気を振り絞って日々を過ごしていく…… とりあへず何やらクルーがどんどん消えていく……?
もうダメだ。俺の人生詰んでいる。
静馬⭐︎GTR
SF
『私小説』と、『機動兵士』的小説がゴッチャになっている小説です。百話完結だけは、約束できます。
(アメブロ「なつかしゲームブック館」にて投稿されております)
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
未来に住む一般人が、リアルな異世界に転移したらどうなるか。
kaizi
SF
主人公の設定は、30年後の日本に住む一般人です。
異世界描写はひたすらリアル(現実の中世ヨーロッパ)に寄せたので、リアル描写がメインになります。
魔法、魔物、テンプレ異世界描写に飽きている方、SFが好きな方はお読みいただければ幸いです。
なお、完結している作品を毎日投稿していきますので、未完結で終わることはありません。
MMS ~メタル・モンキー・サーガ~
千両文士
SF
エネルギー問題、環境問題、経済格差、疫病、収まらぬ紛争に戦争、少子高齢化・・・人類が直面するありとあらゆる問題を科学の力で解決すべく世界政府が協力して始まった『プロジェクト・エデン』
洋上に建造された大型研究施設人工島『エデン』に招致された若き大天才学者ミクラ・フトウは自身のサポートメカとしてその人格と知能を完全電子化複製した人工知能『ミクラ・ブレイン』を建造。
その迅速で的確な技術開発力と問題解決能力で矢継ぎ早に改善されていく世界で人類はバラ色の未来が確約されていた・・・はずだった。
突如人類に牙を剥き、暴走したミクラ・ブレインによる『人類救済計画』。
その指揮下で人類を滅ぼさんとする軍事戦闘用アンドロイドと直属配下の上位管理者アンドロイド6体を倒すべく人工島エデンに乗り込むのは・・・宿命に導かれた天才学者ミクラ・フトウの愛娘にしてレジスタンス軍特殊エージェント科学者、サン・フトウ博士とその相棒の戦闘用人型アンドロイドのモンキーマンであった!!
機械と人間のSF西遊記、ここに開幕!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる