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2022/7
7/28-31 あっけなく数日ばたばたの経緯を整理しよう。
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まえもって書いておくと。
ワタシの近しい血縁の肉親に関する感覚は非常にドライである。
この点を一つ強調しておかないと、何となくウェットな話に取られそうなんで、先に。
ワタシ自身と兄もそうなんだが、死でもって誰かしらの手や感情を動かされるのが好きではない、というのがある。
これはワタシと兄との両親との関係や、遺伝要素もあるんだが……
まあそんな「ああ来たなあ」「ばたばたやるしかねえなあ」の順番を考える+まあこのご時世の参考になるかなあ、の記録として。
*
まず前述の土曜日、23日に父の検査に行ってー、というのがありました。
で、その結果を一週間後の29日に聞く予定が立っていまして。
食事が摂れなくなってるというのでまあ終末医療かなあ、ということで以前入院したところに月曜日から入ることにしたんですね。
で、その時に手続きに来てくれというのがあったんですが、月曜火曜と言えば、静岡県浜松市は大雨洪水警報+雷警報まで出てる有様。こら行くの無理ですわ、木曜日にこっちも名古屋に医者行くんで、その時帰りに手続きに寄ります、という返事をしておいてそれで了承した訳です。
なんですが。
その木曜日ですよ。
朝5時半に電話。
呼吸が停止した、という「事実だけど一般人にはわかりづらい表現」で「すぐ来てください」ということだったので行くことに。
ところがタクシー呼んでも、前述の地域事情で「そちらへ到着まで3~40分かかります」とのこと。
ああそりゃ馬鹿馬鹿しい、とのことで、チャリ乗って駅まで。
列車の中でまた説明という名の「事実だけど一般人にはわかりづらい表現」で説明。
病院側としては、「死んだ」とは言えないなんですよね。「蘇生措置をしている」んですから。
で、駅から10分くらい歩いて病院に。
そこでようやく「確認」で、向こう側も死亡と言える訳ですわ。
それまではあくまで一般人からしたら亡くなったという状態でも、そうは言えないので、もの凄くまだるっこしい表現で「もう駄目だ」ということを説明する訳ですね。正直あの説明だと「だから?」と問い返す人が居てもおかしくないと思う……
で、処置ということで「綺麗にして」霊安室へ移動。
そこで千葉の兄に電話をしたんだけど当人は留守電にしてやがりましたので、義姉さんの方にかけて叩き起こし、すぐ来る様に要請。
その頃には売店が開いていたので、こっちも食うものも食わずに飛んできてエネルギーダウンしていたので買ってきて食いつつ。
後で兄に言われましたわ。「霊安室って物食ってもいいのか?」
別に何とも言われなかったんで食らいましたが。そして奴も食いましたが。
まあそれで兄は昼頃か昼過ぎに来るだろうってことで、それまではひたすら電話連絡。
まず葬儀社。
葬式だどうのというより、ともかく「ご遺体の手続き」的にこれはプロへの連絡が必要なんですね。
前に母の葬儀をした時には、何も知らなかったのでまず親戚を呼びましたが、さすがにあれから十何年も経っておりまして、あちこちの葬儀も参加してきたことから、ワタシでも手順とか必要なことも見えては来ていたんですな。
なので時節柄+我々の感覚的に「小さな家族葬がいいよなあ」で同意していたので、スマホで検索。
市内のそれができる、あとワタシがちょいちょいこれまでに出席していた葬式の関係で使っていたところとか記憶から引っ張り出して「ここなら大丈夫かな」というとこに電話。
ありがたいことに、近場の斎場が楽に確保。
で、その後の相談は兄が合流してからにしようということでこちらは一段落。
そんでこっちの職場の上司とリーダーにも連絡。
今度の週末は滅茶苦茶忙しくなるということだったのに申し訳ない、と思いつつ。
朝早かったけどなるべく早く言わないと、人員が確保できないから、と。
兄にもまた連絡。
葬儀社とは連絡つけた、という話をした後に親戚には全部決めてから連絡をつけようという話に合意。
何しろ親戚づきあいが好きではなかった人の葬式を親戚づきあいがそう好きではない我々がするのだし、父方の従兄というのは、だいたいもうワタシ達より10~15歳上で、世代が違う訳ですな。
うちの父は農家の末っ子で、長男とは十歳、長女とは確かもっと離れていたのではないでしょうかね、ともかく「ああ次の葬式はもうこっちの従兄すじかな」と思われる程なんですな。
なので今時の葬儀とか、神主呼ばないとか小さな、とかいうと何かしら「本家だから」と口出ししてきそうだったのでもう後回しです。
そんで「結果を聞くはずだった」病院に連絡。
結果をどう聞くかをまた考えてくれる、とのこと。
ずっと住んでいた施設へも連絡。
入院したばかりだったのでびっくりしていたけど、まあそれはそれで。
で、病院の方からも、持ち帰りする荷物(洗濯物・着替えと靴・持参した薬の山)をまとめてくれて。
……すると兄が来るまで何もすることがありません。
まじ暇です。
目の前にご遺体があろうが、そもそも何処が発端か分からないけど「父が生理的に昔から駄目で触ることができない」何かを抱えているワタシとしては何か思う訳でもなく、スマホでこの後の手続きは何かあったかなあとか、小説の続きとか見ているくらいでして。
不謹慎結構ですが、一人で待ってるとやっぱそれくらいしかできないんですよ。
おかげで兄が来る頃には電池がぎりぎりで。
充電用のバッテリー持ってるのに、肝心のiPhoneケーブルを忘れた! ので兄に「今どこ?」「後でケーブル貸して」とメッセ打つ始末。
で、兄到着。
到着したので葬儀社にも連絡。
葬儀社が来るまでにだいたい決まっていることを報連相。
しばらくして葬儀社の方が来たので、病院の方にも来てもらい搬送手続きに。
死亡診断書をもらい、「持ってる人が同乗」ということで搬送する車にワタシが乗り込み。
予定の会館は中学校区にあるので、親戚関係がだいたい来やすいよね、ということで決定。
三部屋ある控え室の真ん中の部屋にご遺体を安置。
この控え室が凄い。
一番奥が1Kで暮らせるくらいの設備があるんだな。バストイレキッチンつき。
何かしらの事情があってなかなか式ができない場合、一週間ほど「暮らして」いた家族もあったとのこと。
まあワタシ達は泊まり込むこともなく、そこではトイレとか洗面所を借りるくらいでした。
そして打ち合わせ。
この日は友引が入るというので、この日は28日だけど、30.31日に通夜~葬儀という流れ。
我々の辺りでは基本神式なんだけど、神主さん呼んで大事にしても何だし、そもそもその後家に祭壇作ることもできないしなあ、ということで、無宗教(神式ふう)を選択。
その後誰に連絡するか、とかの相談までしてその日は終わり。
向こうは向こうの関係者、こっちはこっちの親戚、ということで。
まあ電話したらさすがに「家族葬ってどういう?」みたいな反応した親戚も居ましたがね。
何より従兄と何度も会っていてもこの名前も顔も覚えにくい人には、最初に連絡したところから会話の中でそれを聞き出すのがなかなか。
いやさすがにもうスマホに「父方の**の親戚の****さん」みたいに関係性とかも登録しましたがね。
あとお隣に直接報告。
それでどれだけ町内に広がるか、はまあ何とかなるか、という感じで。
*
翌日はまるまる空いたので、兄と、途中で合流した義姉と共に必要なものを買い出し+ごはんに行った次第。
兄は喪服のサイズが変わって(しかも痩せてやがる……)しまったのでAOKIに買いに行くとか、ワタシも黒ハイソックスが、とか義姉もストッキングが、とちまちまばたばたしていたので、皆で買い出しですわ。
その後15時台に「さわやか」に。
さすが平日のこの時間帯。「さわやか」ががらすきでしたよ!
一応遅い朝を食べてたので、ライス抜きでデザートつけたんですが、何ですかまじ肉肉肉肉。
そりゃこの質でこの価格なら有名になりますわ。
しかもデザートも何ですか。アイス+果実氷で、兄夫婦はメロン系、ワタシはいちごのを食べたんですが、価格と比較にならない美味しさ…… あれ200円って嘘だろ……
あとはまあ普通の買い出しもついでにしてまた送ってくれた次第。
まあようすんにこのばたばたの中で兄は車という足やってくれた訳ですよ。
*
で、翌日は通夜。
集合は15時半。
毎度夏の葬儀に着ている手製の喪服ワンピ(直線裁ち)で参加。
ハイソックスだとちょうどいい長さなんで前日はそれが欲しかった訳ですな。
母の時にはしなかった「棺に移すまでの作業をご家族も参加」をしまして。
拭くとこ拭いて、寝間着の上から神式の装束着せて、という作業だったんですが。
何で縦結びがまずいのか、もよーやく知りましたよ!
着物の左前と同じ理屈だったのね。
正直、母の場合は本当にいつの間にか装束着て棺に入っていたので、あらこんな作法があるんですね、という驚きとか興味深さもありつつ。
まあ母の時は交通事故だったから、我々素人が下手に触ると(外は嘘みたいに綺麗でも)内部的にまずい部分があったから触らせなかったのかもしれないけど。
だからまあ、やっぱり「……葬儀関係者さんって本当に凄い……」と感動する訳ですよ。
あ、だから無論同時に病院関係者にも感動した訳ですよ。
いやこういっちゃ何ですがね、ご遺体の感触は本当に生体と違う。
冷たいわ重いわ肉の感触が違うわ。
ちゃんと指を組ませてくれる様な細かい作業とかする訳ですが、本当にこれは物体となった人間を敬意持ちつつ扱うというのはプロだわ、と。
で、通夜はワタシと義姉は受付。
親戚筋が基本。
あとは町内の人が少々。
兄の最初の奥さんと息子も来てですな。
残念ながら娘の方がワクチンの副作用+妊娠中で来れなく。
たぶん彼女が一番悲しんでくれたんではないかと思うざんす。
この娘と息子というのは、ごくごく小さい頃ウチで過ごしたので、うちの両親の記憶は良いものしか残っていないのですな。
で、もの凄く厄介なこともなくスムーズに終了。
通夜会場で恐ろしくでかい声の従兄達が話していたのでまあ、何というか。
ただお弁当の数だけ足りなくなったので、兄夫婦は外で食べるから、ということでワタシがもらってその日は解散。
*
で昨日。
8時半集合。
またもや受付。
で、兄貴の息子(真面目に沢山会話したのは初めて)がこの日は参加。
結局参加していたのは全部含めて十人居なかったのかな。
10時から式。
神式「ふう」なんで、神主の祝詞無しの流れだけだと本当に簡単で、30分で終了。
その後マイクロバスで移動。火葬場に。
ちなみにうちの地方ではこの時点では助六寿司を食べて、戻ってから精進落としの料理をまた、という流れ。
これは不合理だよな、とずっと思ってはいたけど、やっぱりこのあたりだけの風習らしい。
で、一時間半ほど従兄達のでかい声の中、こちらはこちらで和気あいあいと。
甥はまあ何というか、顔は普通としても、スタイルが滅茶苦茶良かったざんすよ。
すらっとして長身。安定した職場。高スペ男子ですわ。一人暮らしで料理もしてそうです。
いやもうよくうちの血が入った子がこうまともにいい子に育ったなーと兄と感心していた次第。
彼女とキャンプにふもとっぱらに行ってきた、という辺りでお察し。
その後お骨を拾って~なんですが。
この時もいつもだったらひたすら皆で拾って拾って、と人数が多い時には分からなかったんですが。
今回は少なかったんで、その後骨壺に詰めるまでの作業もちゃんと見ることができたんですね。
なるほどこれもまた凄いなあ、と。
その後はまたマイクロで戻って、「三日目」が無いのでそこで解散。
精進落としの料理も時節柄お弁当で配布。
で、香典返し(……香典ではなく玉串料だけど)とか、余った花の束とか持っていってもらい、従兄達退場。
ワタシ達と甥はその場でとりあえず精進落とし弁当でごはん。
で「終わったなー」としばらく談笑。
何せこの甥、本当に幼少期以外、成人するまで父親である兄と会ったことが無かったということで。
それからは妙に気が合って、何かと相談することがあるとかないとか。
いやもう実にいい子でなあ……
彼にはすぐにごはんの材料にもなりそうなお供物とかを一箱もらってもらいましたよ。
その後我々も移動。
まず自宅にお骨とワタシの荷物を持って行き。
その後施設の方へ退所手続きとご挨拶。
つか、退所手続きをすぐにするとは思わなかったよ……
部屋の後片付けには一月猶予があるので、その間に荷物運び出しとかをしなくてはならない。
保険証等必要なものを受け取って、また自宅へ。
送ってもらった後、彼等は千葉へと戻っていきましたー。
*
で。
さて今日からですが。
まあできるだけ早く手続き関係をしなくてはならないんですが、このクソ暑さです。
家に居ても暑い、居なくても暑い、とんでもねえ。
ともかく今日はご町内で済む銀行関係手続きを済ませたら、冷房が効いている温泉にでも行ってきますか。
いやまじ最近本当に熱帯夜にも程がある。
つか、そこに行く途中に区役所のサービスセンターがあるので、そこでできることをやって聞いたりすればいいな。
国民健康保険とか年金関係もそこで流れを聞いてもいいし。
つか「おくやみガイド」っていう便利なものがあるんだけど、これPDFだと「これ要る! 要らない」がぱっと分からないのでアナログが欲しい。
それも含めて近場のサービスセンターに銀行の次はGoだ。
相続関係も話はできているしシンプルだしな。
納骨は「五十日」辺りにすることになっているので、その時はまた葬儀社にお世話になることになる。
母親は冬だったから手続きも走れば済むという感じだったがー。
夏の滅茶苦茶暑い盛りってのもなあ!
まあ、ともかく身体に気をつけつつ。
ワタシの近しい血縁の肉親に関する感覚は非常にドライである。
この点を一つ強調しておかないと、何となくウェットな話に取られそうなんで、先に。
ワタシ自身と兄もそうなんだが、死でもって誰かしらの手や感情を動かされるのが好きではない、というのがある。
これはワタシと兄との両親との関係や、遺伝要素もあるんだが……
まあそんな「ああ来たなあ」「ばたばたやるしかねえなあ」の順番を考える+まあこのご時世の参考になるかなあ、の記録として。
*
まず前述の土曜日、23日に父の検査に行ってー、というのがありました。
で、その結果を一週間後の29日に聞く予定が立っていまして。
食事が摂れなくなってるというのでまあ終末医療かなあ、ということで以前入院したところに月曜日から入ることにしたんですね。
で、その時に手続きに来てくれというのがあったんですが、月曜火曜と言えば、静岡県浜松市は大雨洪水警報+雷警報まで出てる有様。こら行くの無理ですわ、木曜日にこっちも名古屋に医者行くんで、その時帰りに手続きに寄ります、という返事をしておいてそれで了承した訳です。
なんですが。
その木曜日ですよ。
朝5時半に電話。
呼吸が停止した、という「事実だけど一般人にはわかりづらい表現」で「すぐ来てください」ということだったので行くことに。
ところがタクシー呼んでも、前述の地域事情で「そちらへ到着まで3~40分かかります」とのこと。
ああそりゃ馬鹿馬鹿しい、とのことで、チャリ乗って駅まで。
列車の中でまた説明という名の「事実だけど一般人にはわかりづらい表現」で説明。
病院側としては、「死んだ」とは言えないなんですよね。「蘇生措置をしている」んですから。
で、駅から10分くらい歩いて病院に。
そこでようやく「確認」で、向こう側も死亡と言える訳ですわ。
それまではあくまで一般人からしたら亡くなったという状態でも、そうは言えないので、もの凄くまだるっこしい表現で「もう駄目だ」ということを説明する訳ですね。正直あの説明だと「だから?」と問い返す人が居てもおかしくないと思う……
で、処置ということで「綺麗にして」霊安室へ移動。
そこで千葉の兄に電話をしたんだけど当人は留守電にしてやがりましたので、義姉さんの方にかけて叩き起こし、すぐ来る様に要請。
その頃には売店が開いていたので、こっちも食うものも食わずに飛んできてエネルギーダウンしていたので買ってきて食いつつ。
後で兄に言われましたわ。「霊安室って物食ってもいいのか?」
別に何とも言われなかったんで食らいましたが。そして奴も食いましたが。
まあそれで兄は昼頃か昼過ぎに来るだろうってことで、それまではひたすら電話連絡。
まず葬儀社。
葬式だどうのというより、ともかく「ご遺体の手続き」的にこれはプロへの連絡が必要なんですね。
前に母の葬儀をした時には、何も知らなかったのでまず親戚を呼びましたが、さすがにあれから十何年も経っておりまして、あちこちの葬儀も参加してきたことから、ワタシでも手順とか必要なことも見えては来ていたんですな。
なので時節柄+我々の感覚的に「小さな家族葬がいいよなあ」で同意していたので、スマホで検索。
市内のそれができる、あとワタシがちょいちょいこれまでに出席していた葬式の関係で使っていたところとか記憶から引っ張り出して「ここなら大丈夫かな」というとこに電話。
ありがたいことに、近場の斎場が楽に確保。
で、その後の相談は兄が合流してからにしようということでこちらは一段落。
そんでこっちの職場の上司とリーダーにも連絡。
今度の週末は滅茶苦茶忙しくなるということだったのに申し訳ない、と思いつつ。
朝早かったけどなるべく早く言わないと、人員が確保できないから、と。
兄にもまた連絡。
葬儀社とは連絡つけた、という話をした後に親戚には全部決めてから連絡をつけようという話に合意。
何しろ親戚づきあいが好きではなかった人の葬式を親戚づきあいがそう好きではない我々がするのだし、父方の従兄というのは、だいたいもうワタシ達より10~15歳上で、世代が違う訳ですな。
うちの父は農家の末っ子で、長男とは十歳、長女とは確かもっと離れていたのではないでしょうかね、ともかく「ああ次の葬式はもうこっちの従兄すじかな」と思われる程なんですな。
なので今時の葬儀とか、神主呼ばないとか小さな、とかいうと何かしら「本家だから」と口出ししてきそうだったのでもう後回しです。
そんで「結果を聞くはずだった」病院に連絡。
結果をどう聞くかをまた考えてくれる、とのこと。
ずっと住んでいた施設へも連絡。
入院したばかりだったのでびっくりしていたけど、まあそれはそれで。
で、病院の方からも、持ち帰りする荷物(洗濯物・着替えと靴・持参した薬の山)をまとめてくれて。
……すると兄が来るまで何もすることがありません。
まじ暇です。
目の前にご遺体があろうが、そもそも何処が発端か分からないけど「父が生理的に昔から駄目で触ることができない」何かを抱えているワタシとしては何か思う訳でもなく、スマホでこの後の手続きは何かあったかなあとか、小説の続きとか見ているくらいでして。
不謹慎結構ですが、一人で待ってるとやっぱそれくらいしかできないんですよ。
おかげで兄が来る頃には電池がぎりぎりで。
充電用のバッテリー持ってるのに、肝心のiPhoneケーブルを忘れた! ので兄に「今どこ?」「後でケーブル貸して」とメッセ打つ始末。
で、兄到着。
到着したので葬儀社にも連絡。
葬儀社が来るまでにだいたい決まっていることを報連相。
しばらくして葬儀社の方が来たので、病院の方にも来てもらい搬送手続きに。
死亡診断書をもらい、「持ってる人が同乗」ということで搬送する車にワタシが乗り込み。
予定の会館は中学校区にあるので、親戚関係がだいたい来やすいよね、ということで決定。
三部屋ある控え室の真ん中の部屋にご遺体を安置。
この控え室が凄い。
一番奥が1Kで暮らせるくらいの設備があるんだな。バストイレキッチンつき。
何かしらの事情があってなかなか式ができない場合、一週間ほど「暮らして」いた家族もあったとのこと。
まあワタシ達は泊まり込むこともなく、そこではトイレとか洗面所を借りるくらいでした。
そして打ち合わせ。
この日は友引が入るというので、この日は28日だけど、30.31日に通夜~葬儀という流れ。
我々の辺りでは基本神式なんだけど、神主さん呼んで大事にしても何だし、そもそもその後家に祭壇作ることもできないしなあ、ということで、無宗教(神式ふう)を選択。
その後誰に連絡するか、とかの相談までしてその日は終わり。
向こうは向こうの関係者、こっちはこっちの親戚、ということで。
まあ電話したらさすがに「家族葬ってどういう?」みたいな反応した親戚も居ましたがね。
何より従兄と何度も会っていてもこの名前も顔も覚えにくい人には、最初に連絡したところから会話の中でそれを聞き出すのがなかなか。
いやさすがにもうスマホに「父方の**の親戚の****さん」みたいに関係性とかも登録しましたがね。
あとお隣に直接報告。
それでどれだけ町内に広がるか、はまあ何とかなるか、という感じで。
*
翌日はまるまる空いたので、兄と、途中で合流した義姉と共に必要なものを買い出し+ごはんに行った次第。
兄は喪服のサイズが変わって(しかも痩せてやがる……)しまったのでAOKIに買いに行くとか、ワタシも黒ハイソックスが、とか義姉もストッキングが、とちまちまばたばたしていたので、皆で買い出しですわ。
その後15時台に「さわやか」に。
さすが平日のこの時間帯。「さわやか」ががらすきでしたよ!
一応遅い朝を食べてたので、ライス抜きでデザートつけたんですが、何ですかまじ肉肉肉肉。
そりゃこの質でこの価格なら有名になりますわ。
しかもデザートも何ですか。アイス+果実氷で、兄夫婦はメロン系、ワタシはいちごのを食べたんですが、価格と比較にならない美味しさ…… あれ200円って嘘だろ……
あとはまあ普通の買い出しもついでにしてまた送ってくれた次第。
まあようすんにこのばたばたの中で兄は車という足やってくれた訳ですよ。
*
で、翌日は通夜。
集合は15時半。
毎度夏の葬儀に着ている手製の喪服ワンピ(直線裁ち)で参加。
ハイソックスだとちょうどいい長さなんで前日はそれが欲しかった訳ですな。
母の時にはしなかった「棺に移すまでの作業をご家族も参加」をしまして。
拭くとこ拭いて、寝間着の上から神式の装束着せて、という作業だったんですが。
何で縦結びがまずいのか、もよーやく知りましたよ!
着物の左前と同じ理屈だったのね。
正直、母の場合は本当にいつの間にか装束着て棺に入っていたので、あらこんな作法があるんですね、という驚きとか興味深さもありつつ。
まあ母の時は交通事故だったから、我々素人が下手に触ると(外は嘘みたいに綺麗でも)内部的にまずい部分があったから触らせなかったのかもしれないけど。
だからまあ、やっぱり「……葬儀関係者さんって本当に凄い……」と感動する訳ですよ。
あ、だから無論同時に病院関係者にも感動した訳ですよ。
いやこういっちゃ何ですがね、ご遺体の感触は本当に生体と違う。
冷たいわ重いわ肉の感触が違うわ。
ちゃんと指を組ませてくれる様な細かい作業とかする訳ですが、本当にこれは物体となった人間を敬意持ちつつ扱うというのはプロだわ、と。
で、通夜はワタシと義姉は受付。
親戚筋が基本。
あとは町内の人が少々。
兄の最初の奥さんと息子も来てですな。
残念ながら娘の方がワクチンの副作用+妊娠中で来れなく。
たぶん彼女が一番悲しんでくれたんではないかと思うざんす。
この娘と息子というのは、ごくごく小さい頃ウチで過ごしたので、うちの両親の記憶は良いものしか残っていないのですな。
で、もの凄く厄介なこともなくスムーズに終了。
通夜会場で恐ろしくでかい声の従兄達が話していたのでまあ、何というか。
ただお弁当の数だけ足りなくなったので、兄夫婦は外で食べるから、ということでワタシがもらってその日は解散。
*
で昨日。
8時半集合。
またもや受付。
で、兄貴の息子(真面目に沢山会話したのは初めて)がこの日は参加。
結局参加していたのは全部含めて十人居なかったのかな。
10時から式。
神式「ふう」なんで、神主の祝詞無しの流れだけだと本当に簡単で、30分で終了。
その後マイクロバスで移動。火葬場に。
ちなみにうちの地方ではこの時点では助六寿司を食べて、戻ってから精進落としの料理をまた、という流れ。
これは不合理だよな、とずっと思ってはいたけど、やっぱりこのあたりだけの風習らしい。
で、一時間半ほど従兄達のでかい声の中、こちらはこちらで和気あいあいと。
甥はまあ何というか、顔は普通としても、スタイルが滅茶苦茶良かったざんすよ。
すらっとして長身。安定した職場。高スペ男子ですわ。一人暮らしで料理もしてそうです。
いやもうよくうちの血が入った子がこうまともにいい子に育ったなーと兄と感心していた次第。
彼女とキャンプにふもとっぱらに行ってきた、という辺りでお察し。
その後お骨を拾って~なんですが。
この時もいつもだったらひたすら皆で拾って拾って、と人数が多い時には分からなかったんですが。
今回は少なかったんで、その後骨壺に詰めるまでの作業もちゃんと見ることができたんですね。
なるほどこれもまた凄いなあ、と。
その後はまたマイクロで戻って、「三日目」が無いのでそこで解散。
精進落としの料理も時節柄お弁当で配布。
で、香典返し(……香典ではなく玉串料だけど)とか、余った花の束とか持っていってもらい、従兄達退場。
ワタシ達と甥はその場でとりあえず精進落とし弁当でごはん。
で「終わったなー」としばらく談笑。
何せこの甥、本当に幼少期以外、成人するまで父親である兄と会ったことが無かったということで。
それからは妙に気が合って、何かと相談することがあるとかないとか。
いやもう実にいい子でなあ……
彼にはすぐにごはんの材料にもなりそうなお供物とかを一箱もらってもらいましたよ。
その後我々も移動。
まず自宅にお骨とワタシの荷物を持って行き。
その後施設の方へ退所手続きとご挨拶。
つか、退所手続きをすぐにするとは思わなかったよ……
部屋の後片付けには一月猶予があるので、その間に荷物運び出しとかをしなくてはならない。
保険証等必要なものを受け取って、また自宅へ。
送ってもらった後、彼等は千葉へと戻っていきましたー。
*
で。
さて今日からですが。
まあできるだけ早く手続き関係をしなくてはならないんですが、このクソ暑さです。
家に居ても暑い、居なくても暑い、とんでもねえ。
ともかく今日はご町内で済む銀行関係手続きを済ませたら、冷房が効いている温泉にでも行ってきますか。
いやまじ最近本当に熱帯夜にも程がある。
つか、そこに行く途中に区役所のサービスセンターがあるので、そこでできることをやって聞いたりすればいいな。
国民健康保険とか年金関係もそこで流れを聞いてもいいし。
つか「おくやみガイド」っていう便利なものがあるんだけど、これPDFだと「これ要る! 要らない」がぱっと分からないのでアナログが欲しい。
それも含めて近場のサービスセンターに銀行の次はGoだ。
相続関係も話はできているしシンプルだしな。
納骨は「五十日」辺りにすることになっているので、その時はまた葬儀社にお世話になることになる。
母親は冬だったから手続きも走れば済むという感じだったがー。
夏の滅茶苦茶暑い盛りってのもなあ!
まあ、ともかく身体に気をつけつつ。
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