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4 新井素子のコバルト文庫以外のもの
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と言えば。
・グリーン・レクイエム
(「週に一度のお食事を」「宇宙魚顛末記」併録)
・ひとめあなたに…
・扉を開けて
・ラビリンス―迷宮―
・二分割幽霊綺譚
・……絶句
・あなたにここにいて欲しい
・ディアナ・ディア・ディアス
までかなー。
その後の「結婚物語」とかはずいぶん後で買ったし、他作品も正直手を出していない。
にしても。
こんだけ色々な設定の長編を書いていたというのは、当時のSF作家としてはそーとー筆が速いんだよな。
「グリーン・レクイエム」は「あー面白い発想だ」とまじ思った奴。
髪の毛にあたる部分で光合成できる宇宙人が不時着してしまって。
その子供を地球人っぽく形成して~の三人のうちの一人がヒロイン。
それが研究員と恋に落ちて~
なんで、SF要素の「ある」というか「高い」ラブストーリーだよな、と。
確か作者的にははじめての三人称、って言ってなかったかな。
でもやっぱりてにをはの「は」の代わりに「、」を使うのは変わらないというか。
続編の「緑幻想」は未読。
ちなみにこの中の「宇宙魚顛末記」の中で「食われてしまう地球」の話が「ひとめあなたに……」なんだよな。
嫌なことがあったから悪魔(黒髪に白い羽根)に地球がお魚に食われてしまえばいい、と願ったせいで地球が大変、じゃあどうする? の結論がまあ、もう一個地球を作る、ということなんだよな。
ある意味これ「ぼくらの」に通じないか?
短編だからか、このもう一個の地球のことに関しては何も考えない辺りが。
「週に一度のお食事を」は吸血鬼話。
皆が皆吸血鬼になったら最後は誰もいなくなってしまうんじゃないか? ということで怖いよー、という風味持たせたもの。
「ひとめあなたに…」はまあお魚、とは言えないので隕石でもうすぐに地球は滅亡してしまう、その状況下でどう動くか? のオムニバス的なもの。
個人的にはカニバリズム凄いチャイニーズ・スープも印象強いんだけど、「死んでも教科書を抱えていました」の子の話が好きだったなー。
明らかに今読むとADDだよな、という女の子がこの事態になっても「したいことできなかった!」と母親に怒る妹とかを尻目に黙々と「受験勉強」を続けるという。「おままごと/たとえものができない子供」が勉強はやっていれば楽だったから大学に受かってしまったらどうしよう、と思っていた、という。
この子は結局バイクをそのまま待ち構える様にして死んでしまうんだけどな。
何というか、実にこれは分かり易いキャラだったんだよなあ。
チャイニーズスープは…… ははは。
真面目に「あたおか」案件なヒロインのところに行ってしまった怖さですよな。
「扉」「ラビリンス」「ディアナ~」は異世界もの。
「扉を開けて」は特に異世界転移もの。
厦門潤がコミカライズしているんだけど、そっちのページ構成の方が当時違和感あった記憶が……
いやあの方、花とゆめで描いてたけど、自身のおはなしの方はやっぱりどっか大和真也の話読む時と同じ様なずれ感があってだなあ。もやったんだよなー。
「ラビリンス」と「ディアナ~」はその異世界の話。
前者は洞窟に住む「神様」に贄として送り込まれた二人の少女(強い/賢い)と、かつての文明で作り出されたキメラである神様との対話と思いでひたすら進む話。最終的にはそこを三人で出て行こう、と。
後者は一番濃い血を持つ主人公と、彼をずっと愛しながら傷つけてきた狂った母親の関係、その母親がどうやってそうなったとかの過去が交互に語られるもの。
当時思ったのは
「そこまで作中凄いと形容される作戦や感情か?」
かな。
ただこの辺りから、家族という問題がじわじわと出てくる感。
「二分割幽霊綺譚」は確かどっかでちょっとだけコミカライズがあったと思うんだけど、……縦切りはさすがにグロいよ。
そこにまあ半陰陽で男から女に変わった主人公、吸血鬼の少女(に見える)と色々あって、昔女子と付き合ってた男子時代の主人公が最後に男子と付き合うとことになるというのが…… まあ、時代だな。
時代+新井素子自身の正しいと信じる「常識」の範囲なんだと思う。
「……絶句」はもう吾妻ひどおの表紙の上下巻本の重かった記憶がなあ!
あとはまあ、これもデビュー作とつながるインナースペースものなんだよな。
自分のキャラが具現化してしまう、ってまあ。
正直書きたくても書けないのが普通のひとだと思う。
それをあの長さよく書いたよなあと思うざんすよ。
「あなたにここにいて欲しい」あたりから作風ががらり、というか。
共依存関係にある友人の分離の話かな。
そこに多少超能力が絡んでいるけど、基本はそういう心理の方。
まあこの辺りからどんどん心理の方に走るんだよなあ。
で、正直言うと、これらの話、当時それなりに読んだってこともあるんだけど、「?」と思うとこは格別に無いんだよな。
だから後になって魚の骨がひっかかってる~みたいなことは無い。
要するに「小説としてちゃんとしている」んだわ。
「SF小説」というより「SF要素のある小説」なので、仕掛けより物語だったり人間関係だったり、のフィクションなんだわ。
それだけ身近なものだけでなく構成できる、ということなんだわな。
とは言え、アクが無い訳ではないんだよな。
やはりそこには新井素子という書き手の持つ何か歪みがあるこたあると思う。
とは言え、興味がそれ以上は持てないんで、彼女のその後の作品とか、どういう生活とか考え方とかそういうのに興味は走らないんだわ。
ただ言えているのは、やっぱり共感はできない。
……そう、後で読んだ「結婚物語」「新婚物語」で「ぐががががががが」となってしまったやうに。
・グリーン・レクイエム
(「週に一度のお食事を」「宇宙魚顛末記」併録)
・ひとめあなたに…
・扉を開けて
・ラビリンス―迷宮―
・二分割幽霊綺譚
・……絶句
・あなたにここにいて欲しい
・ディアナ・ディア・ディアス
までかなー。
その後の「結婚物語」とかはずいぶん後で買ったし、他作品も正直手を出していない。
にしても。
こんだけ色々な設定の長編を書いていたというのは、当時のSF作家としてはそーとー筆が速いんだよな。
「グリーン・レクイエム」は「あー面白い発想だ」とまじ思った奴。
髪の毛にあたる部分で光合成できる宇宙人が不時着してしまって。
その子供を地球人っぽく形成して~の三人のうちの一人がヒロイン。
それが研究員と恋に落ちて~
なんで、SF要素の「ある」というか「高い」ラブストーリーだよな、と。
確か作者的にははじめての三人称、って言ってなかったかな。
でもやっぱりてにをはの「は」の代わりに「、」を使うのは変わらないというか。
続編の「緑幻想」は未読。
ちなみにこの中の「宇宙魚顛末記」の中で「食われてしまう地球」の話が「ひとめあなたに……」なんだよな。
嫌なことがあったから悪魔(黒髪に白い羽根)に地球がお魚に食われてしまえばいい、と願ったせいで地球が大変、じゃあどうする? の結論がまあ、もう一個地球を作る、ということなんだよな。
ある意味これ「ぼくらの」に通じないか?
短編だからか、このもう一個の地球のことに関しては何も考えない辺りが。
「週に一度のお食事を」は吸血鬼話。
皆が皆吸血鬼になったら最後は誰もいなくなってしまうんじゃないか? ということで怖いよー、という風味持たせたもの。
「ひとめあなたに…」はまあお魚、とは言えないので隕石でもうすぐに地球は滅亡してしまう、その状況下でどう動くか? のオムニバス的なもの。
個人的にはカニバリズム凄いチャイニーズ・スープも印象強いんだけど、「死んでも教科書を抱えていました」の子の話が好きだったなー。
明らかに今読むとADDだよな、という女の子がこの事態になっても「したいことできなかった!」と母親に怒る妹とかを尻目に黙々と「受験勉強」を続けるという。「おままごと/たとえものができない子供」が勉強はやっていれば楽だったから大学に受かってしまったらどうしよう、と思っていた、という。
この子は結局バイクをそのまま待ち構える様にして死んでしまうんだけどな。
何というか、実にこれは分かり易いキャラだったんだよなあ。
チャイニーズスープは…… ははは。
真面目に「あたおか」案件なヒロインのところに行ってしまった怖さですよな。
「扉」「ラビリンス」「ディアナ~」は異世界もの。
「扉を開けて」は特に異世界転移もの。
厦門潤がコミカライズしているんだけど、そっちのページ構成の方が当時違和感あった記憶が……
いやあの方、花とゆめで描いてたけど、自身のおはなしの方はやっぱりどっか大和真也の話読む時と同じ様なずれ感があってだなあ。もやったんだよなー。
「ラビリンス」と「ディアナ~」はその異世界の話。
前者は洞窟に住む「神様」に贄として送り込まれた二人の少女(強い/賢い)と、かつての文明で作り出されたキメラである神様との対話と思いでひたすら進む話。最終的にはそこを三人で出て行こう、と。
後者は一番濃い血を持つ主人公と、彼をずっと愛しながら傷つけてきた狂った母親の関係、その母親がどうやってそうなったとかの過去が交互に語られるもの。
当時思ったのは
「そこまで作中凄いと形容される作戦や感情か?」
かな。
ただこの辺りから、家族という問題がじわじわと出てくる感。
「二分割幽霊綺譚」は確かどっかでちょっとだけコミカライズがあったと思うんだけど、……縦切りはさすがにグロいよ。
そこにまあ半陰陽で男から女に変わった主人公、吸血鬼の少女(に見える)と色々あって、昔女子と付き合ってた男子時代の主人公が最後に男子と付き合うとことになるというのが…… まあ、時代だな。
時代+新井素子自身の正しいと信じる「常識」の範囲なんだと思う。
「……絶句」はもう吾妻ひどおの表紙の上下巻本の重かった記憶がなあ!
あとはまあ、これもデビュー作とつながるインナースペースものなんだよな。
自分のキャラが具現化してしまう、ってまあ。
正直書きたくても書けないのが普通のひとだと思う。
それをあの長さよく書いたよなあと思うざんすよ。
「あなたにここにいて欲しい」あたりから作風ががらり、というか。
共依存関係にある友人の分離の話かな。
そこに多少超能力が絡んでいるけど、基本はそういう心理の方。
まあこの辺りからどんどん心理の方に走るんだよなあ。
で、正直言うと、これらの話、当時それなりに読んだってこともあるんだけど、「?」と思うとこは格別に無いんだよな。
だから後になって魚の骨がひっかかってる~みたいなことは無い。
要するに「小説としてちゃんとしている」んだわ。
「SF小説」というより「SF要素のある小説」なので、仕掛けより物語だったり人間関係だったり、のフィクションなんだわ。
それだけ身近なものだけでなく構成できる、ということなんだわな。
とは言え、アクが無い訳ではないんだよな。
やはりそこには新井素子という書き手の持つ何か歪みがあるこたあると思う。
とは言え、興味がそれ以上は持てないんで、彼女のその後の作品とか、どういう生活とか考え方とかそういうのに興味は走らないんだわ。
ただ言えているのは、やっぱり共感はできない。
……そう、後で読んだ「結婚物語」「新婚物語」で「ぐががががががが」となってしまったやうに。
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