9 / 14
第9話 「あなた軍人だったんでしょ? 助けてよ! 弟を!」
しおりを挟む
大きな音を立てて扉が開いた。
雨の音が、その間から飛び込んでくる。濡れた草の匂いが、漂ってくる。彼は磨いていた床から、顔を上げた。手にしていた雑巾が落ちる。彼は一人だった。雨降りだったから、工場からミッシャもお呼びがかかっている。彼は一人残されていた。
適当に雑用をしながら、彼は付けっぱなしだったラジオが時々立てる音に、耳を澄ませていた。
雑音の中にほんの微かに聞こえてくるニュースは、ひどく不安げな口調になっていた。交渉の経過。何っていう大佐だったのか、その名前がなかなか聞き取れない。
そんなことで時間を潰しているはずだったのに。
「サッシャ…… どうしたの、まだ仕事中だろ」
はあはあ、と息づかいが彼の耳に飛び込む。
立ち上がり、目をこらすと、彼女はずぶぬれだった。
昨夜からの雨は、弱くなることもなく、ずっと降り続いていた。金色の巻き毛が、濡れてすっかりまっすぐになつて、彼女の顔のまわりにへばりついている。大きな、堅い布地の作業服が、すっかり水を吸い込んでその重みを倍にでもしていそうだった。
そしてその腕が、水を飛ばしながら動いた。
「ちょっと来て!」
言うが早いが、サッシャは彼の手を引っ張って、飛び込んで来た扉を再び大きく開いた。
だが彼女は、すぐに飛び出すことはできなかった。掴んでいたはずの手が、掴まれている。
何すんのよ、と彼女は大きく腕を振り回そうとする。だがそれはできなかった。男の力は、思った以上に強かった。
「何よあんた、邪魔する気?」
「邪魔するも何も、一体何があったんだよ」
「説明している暇が無いのっ! あなた軍人だったんでしょ? 訓練受けてんでしょ? 手を貸してよっ!」
「だから、何が、あったんだよ! 落ち着けよっ!」
振り下ろされる言葉に、彼女の動きが止まった。青い目が、大きく見開かれた。
「ミッシャが……」
「ミッシャが、どうしたんだよ」
「いつものように、雨降り用の、布の乾燥広場のテントを張っていたのよ。あの子の仕事は、階上で大きな防水布を止めていくものだったわ」
「そんな危険な」
「危険だろうがそうでなかろうが、必要だからするに決まってるじゃない! あの子はああ見えて身軽よ。それに仕事は丁寧だったから、重宝がられていたのよ! それにいつもだったら、命綱がちゃんと効いてるわよ!」
いつもだったら。彼は手に込めた力を緩めた。
「もしかして、サッシャ」
「切れたのよ! もう弱っていたから、どんだけ換えてくれ換えてくれって言ったか…… あのケチ工場長! ……ああそんな場合じゃないっ! いいえサンド、落ちた訳じゃないわ、落ちた訳じゃ。だけど、落ちるわ、このままじゃ!」
それでようやく彼は、合点がいった。
「つまり、ミッシャは今、何処かで引っかかっているんだね? 命綱が切れて、高い所から、落ちて」
「そうよ! このままじゃ落ちる、っていうのに、誰も、助けるの、それ自体危険だって言って、誰もどうすることもできないのよ! あなた軍人だったんでしょ? そういう訓練受けてるでしょ? 助けてよ! 弟を!」
顔中をくしゃくしゃにさせて、彼女は両手で彼の肩を揺さぶる。確かに、訓練は受けている…… 様々な状況で生き残るための、訓練。学んだのは士官学校でだったが、そのコツを教えてくれたのは……
「向こうにロープはあるの? 強度が―――くらいの」
「え?」
どうやら専門知識は無い。
彼はいいよ、とうなづくと、履いていたサンダルから、家の中で見つけた、サイズの合いそうな靴に替えた。
彼は奇妙に血が騒ぐ自分に気付いていた。その様子を見ながら、彼女はその時ようやく、ぶる、と身体を震わせた。初夏とは言え、濡れたまま走ってきたから、寒いのだろう。彼はその様子を見ると、そっと彼女の肩を抱いた。そして軽く背を叩くと、工場はどっち? と訊ねた。
彼の腕を解くと、こっちよ、と彼女は髪の乱れを直しながら、外へと駆け出した。
*
ざわ、と十人ばかりが動いた。色素の薄いその一団が、彼を連れてきたサッシャの方に一斉に視線を移したのだ。
「何やってたんだ、サッシャ、あんた……」
「ごめんなさい副長、あの子、まだ大丈夫?」
副長と呼ばれた初老の男性は、うなづきながら、腕を上げた。サッシャは副長の指す場所を見て、ややほっとする。ああまだ大丈夫、とつぶやく声が、彼の耳にも飛び込んできた。
「だけど時間の問題だ。一応連絡もしてみたんだ、管区の救助隊の支部に…… だけど」
「それで! あの、いくらでも、救助に費用かかるなら、あたしの給金から引いて下さい! お願いです!」
「いやそれはいいんだ。そうじゃなくてサッシャ、いないんだよ、誰も」
いない?、と彼女の眉は大きく寄せられた。その間に彼は、辺りをふらりと見渡した。何か使えるものは……
「さっきから、ラジオの方の様子もおかしいんだ」
「何…… まさか、救助隊が、非常態勢に入ってるってこと?」
副長は苦々しげな顔でうなづいた。そしてその時やっと、黒い髪を揺らせている彼に気付いたようで、サッシャに訊ねた。
「彼は?」
「彼は…… サンドは、一応軍隊の訓練は受けてるわ」
サッシャは曖昧に説明する。それ以上のことは、彼女にも言えない。そして彼女は、彼の方へと声を張り上げた。
「どう? やれる?」
彼は防水布を取り付けていたロープを幾つか手にし、器用な手つきで短い部分を結び始めていた。身体は記憶している。教わった、サバイバルの方法。どんな場所でも、あるものを、最大限に使え、と。
「そんなもので大丈夫なの?」
「大丈夫も何も」
正直言えば、無駄口を叩いている気分ではなかった。彼はミッシャの引っかかっている場所を見上げる。少年は、工場の建物と建物の間で揺れていた。
建物の一方に、雨天用の防水布が常備されている。片側は固定されていて、そこからつながる強いロープでもって、二階のベランダから少年は、一つ一つの指定された結び目を作っていくのが仕事だったのだ。
ロープは長い。防水布は、この地の軍旗製作用の布地に特殊防水加工をしたもので、長期間使用が可能なものである。従って、非常に重い。その重い布を広範囲で支えるのだから、ロープ自体も、実に長く、強いものでなくてはならない。
だが取り付けることにはそう力は要らない。それにはある種のこつがあり、それさえ会得してしまえば、力は必要ないのだ。ただ、そのベランダ自体が、狭く、人が歩くような場所ではなかった。そして、少年は、突然の強風で、あおられ、バランスを崩したのだという。
命綱は切れたが、運良くロープを腕に絡めていたから、そのまま落ちてしまうことはなかった。だが絡まったロープが、少年自身の力だけでは、解くことができなくなっていた。
下でクッションを用意して、飛び降りろと言われても、強いロープを解くことも切ることもできず、無理だった。少年は、腕を強く締め付けられたまま、空中に揺れていた。
高いな、と彼はつぶやく。
工場の「二階」のベランダは、普通のビルの五階に相当する。少年が揺れているのは、だいたい四階くらいの高さだ。
軍や救助隊の特殊緩衝材仕様のブーツを履いているなら、何とか飛び降りることも可能かもしれないが、あいにく足につけているのは、ただの革靴だ。底もあまりしっかりしていない上に、すべりやすい。
ち、と微かな声を漏らすと、彼は再び少年の状態を推し量る。ぐったりと目を閉じている。
気を失っているのか? だったらその方が都合がいい、と彼は思った。
だが助けるなら助けるで、早くしないと、少年の腕も心配だった。助かったはいいが、強い力で締め付けられ続けている腕が駄目になりかねない。
「ナイフを貸してくれないか? サッシャ」
「これでいいかしら」
雨の音が、その間から飛び込んでくる。濡れた草の匂いが、漂ってくる。彼は磨いていた床から、顔を上げた。手にしていた雑巾が落ちる。彼は一人だった。雨降りだったから、工場からミッシャもお呼びがかかっている。彼は一人残されていた。
適当に雑用をしながら、彼は付けっぱなしだったラジオが時々立てる音に、耳を澄ませていた。
雑音の中にほんの微かに聞こえてくるニュースは、ひどく不安げな口調になっていた。交渉の経過。何っていう大佐だったのか、その名前がなかなか聞き取れない。
そんなことで時間を潰しているはずだったのに。
「サッシャ…… どうしたの、まだ仕事中だろ」
はあはあ、と息づかいが彼の耳に飛び込む。
立ち上がり、目をこらすと、彼女はずぶぬれだった。
昨夜からの雨は、弱くなることもなく、ずっと降り続いていた。金色の巻き毛が、濡れてすっかりまっすぐになつて、彼女の顔のまわりにへばりついている。大きな、堅い布地の作業服が、すっかり水を吸い込んでその重みを倍にでもしていそうだった。
そしてその腕が、水を飛ばしながら動いた。
「ちょっと来て!」
言うが早いが、サッシャは彼の手を引っ張って、飛び込んで来た扉を再び大きく開いた。
だが彼女は、すぐに飛び出すことはできなかった。掴んでいたはずの手が、掴まれている。
何すんのよ、と彼女は大きく腕を振り回そうとする。だがそれはできなかった。男の力は、思った以上に強かった。
「何よあんた、邪魔する気?」
「邪魔するも何も、一体何があったんだよ」
「説明している暇が無いのっ! あなた軍人だったんでしょ? 訓練受けてんでしょ? 手を貸してよっ!」
「だから、何が、あったんだよ! 落ち着けよっ!」
振り下ろされる言葉に、彼女の動きが止まった。青い目が、大きく見開かれた。
「ミッシャが……」
「ミッシャが、どうしたんだよ」
「いつものように、雨降り用の、布の乾燥広場のテントを張っていたのよ。あの子の仕事は、階上で大きな防水布を止めていくものだったわ」
「そんな危険な」
「危険だろうがそうでなかろうが、必要だからするに決まってるじゃない! あの子はああ見えて身軽よ。それに仕事は丁寧だったから、重宝がられていたのよ! それにいつもだったら、命綱がちゃんと効いてるわよ!」
いつもだったら。彼は手に込めた力を緩めた。
「もしかして、サッシャ」
「切れたのよ! もう弱っていたから、どんだけ換えてくれ換えてくれって言ったか…… あのケチ工場長! ……ああそんな場合じゃないっ! いいえサンド、落ちた訳じゃないわ、落ちた訳じゃ。だけど、落ちるわ、このままじゃ!」
それでようやく彼は、合点がいった。
「つまり、ミッシャは今、何処かで引っかかっているんだね? 命綱が切れて、高い所から、落ちて」
「そうよ! このままじゃ落ちる、っていうのに、誰も、助けるの、それ自体危険だって言って、誰もどうすることもできないのよ! あなた軍人だったんでしょ? そういう訓練受けてるでしょ? 助けてよ! 弟を!」
顔中をくしゃくしゃにさせて、彼女は両手で彼の肩を揺さぶる。確かに、訓練は受けている…… 様々な状況で生き残るための、訓練。学んだのは士官学校でだったが、そのコツを教えてくれたのは……
「向こうにロープはあるの? 強度が―――くらいの」
「え?」
どうやら専門知識は無い。
彼はいいよ、とうなづくと、履いていたサンダルから、家の中で見つけた、サイズの合いそうな靴に替えた。
彼は奇妙に血が騒ぐ自分に気付いていた。その様子を見ながら、彼女はその時ようやく、ぶる、と身体を震わせた。初夏とは言え、濡れたまま走ってきたから、寒いのだろう。彼はその様子を見ると、そっと彼女の肩を抱いた。そして軽く背を叩くと、工場はどっち? と訊ねた。
彼の腕を解くと、こっちよ、と彼女は髪の乱れを直しながら、外へと駆け出した。
*
ざわ、と十人ばかりが動いた。色素の薄いその一団が、彼を連れてきたサッシャの方に一斉に視線を移したのだ。
「何やってたんだ、サッシャ、あんた……」
「ごめんなさい副長、あの子、まだ大丈夫?」
副長と呼ばれた初老の男性は、うなづきながら、腕を上げた。サッシャは副長の指す場所を見て、ややほっとする。ああまだ大丈夫、とつぶやく声が、彼の耳にも飛び込んできた。
「だけど時間の問題だ。一応連絡もしてみたんだ、管区の救助隊の支部に…… だけど」
「それで! あの、いくらでも、救助に費用かかるなら、あたしの給金から引いて下さい! お願いです!」
「いやそれはいいんだ。そうじゃなくてサッシャ、いないんだよ、誰も」
いない?、と彼女の眉は大きく寄せられた。その間に彼は、辺りをふらりと見渡した。何か使えるものは……
「さっきから、ラジオの方の様子もおかしいんだ」
「何…… まさか、救助隊が、非常態勢に入ってるってこと?」
副長は苦々しげな顔でうなづいた。そしてその時やっと、黒い髪を揺らせている彼に気付いたようで、サッシャに訊ねた。
「彼は?」
「彼は…… サンドは、一応軍隊の訓練は受けてるわ」
サッシャは曖昧に説明する。それ以上のことは、彼女にも言えない。そして彼女は、彼の方へと声を張り上げた。
「どう? やれる?」
彼は防水布を取り付けていたロープを幾つか手にし、器用な手つきで短い部分を結び始めていた。身体は記憶している。教わった、サバイバルの方法。どんな場所でも、あるものを、最大限に使え、と。
「そんなもので大丈夫なの?」
「大丈夫も何も」
正直言えば、無駄口を叩いている気分ではなかった。彼はミッシャの引っかかっている場所を見上げる。少年は、工場の建物と建物の間で揺れていた。
建物の一方に、雨天用の防水布が常備されている。片側は固定されていて、そこからつながる強いロープでもって、二階のベランダから少年は、一つ一つの指定された結び目を作っていくのが仕事だったのだ。
ロープは長い。防水布は、この地の軍旗製作用の布地に特殊防水加工をしたもので、長期間使用が可能なものである。従って、非常に重い。その重い布を広範囲で支えるのだから、ロープ自体も、実に長く、強いものでなくてはならない。
だが取り付けることにはそう力は要らない。それにはある種のこつがあり、それさえ会得してしまえば、力は必要ないのだ。ただ、そのベランダ自体が、狭く、人が歩くような場所ではなかった。そして、少年は、突然の強風で、あおられ、バランスを崩したのだという。
命綱は切れたが、運良くロープを腕に絡めていたから、そのまま落ちてしまうことはなかった。だが絡まったロープが、少年自身の力だけでは、解くことができなくなっていた。
下でクッションを用意して、飛び降りろと言われても、強いロープを解くことも切ることもできず、無理だった。少年は、腕を強く締め付けられたまま、空中に揺れていた。
高いな、と彼はつぶやく。
工場の「二階」のベランダは、普通のビルの五階に相当する。少年が揺れているのは、だいたい四階くらいの高さだ。
軍や救助隊の特殊緩衝材仕様のブーツを履いているなら、何とか飛び降りることも可能かもしれないが、あいにく足につけているのは、ただの革靴だ。底もあまりしっかりしていない上に、すべりやすい。
ち、と微かな声を漏らすと、彼は再び少年の状態を推し量る。ぐったりと目を閉じている。
気を失っているのか? だったらその方が都合がいい、と彼は思った。
だが助けるなら助けるで、早くしないと、少年の腕も心配だった。助かったはいいが、強い力で締め付けられ続けている腕が駄目になりかねない。
「ナイフを貸してくれないか? サッシャ」
「これでいいかしら」
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
反帝国組織MM⑤オ・ルヴォワ~次に会うのは誰にも判らない時と場所で
江戸川ばた散歩
SF
「最高の軍人」天使種の軍人「G」は最も上の世代「M」の指令を受けて自軍から脱走、討伐するはずのレプリカントの軍勢に参加する。だがそれは先輩で友人でそれ以上の気持ちを持つ「鷹」との別れをも意味していた。
反帝国組織MM⑪完 Seraph――生きていくための反逆と別れ
江戸川ばた散歩
SF
時系列では「ジュ・トゥ・ヴ」のあと。
自分が、敵対していた筈の組織「SERAPH」の待たれていた党首だ、とイェ・ホゥから言われたG。
無論彼等の接触は上の知ることとなり、連絡員と同時に組織内の検察でもあるキムは裏切者の粛正を告げる。
Gは果たして何処をどうさまよい、最後に何を選択するのか。
未来史ものの「反帝国組織MM」シリーズの最終話。
浦島幻譚
緑川 葵文(みどりかわ あおふみ)
SF
遥かな時の流れに翻弄され、帰るべき場所を失った男が手にした玉手箱。その箱に込められた意味とは何か——。
この物語は、古くから語り継がれる浦島太郎の伝説を、新たな視点と深い哲学的テーマで再構築したものです。幼き日の喪失、孤独に苛まれながらも希望を追い求めた浦島が辿り着いた竜宮城。その美しさに隠された乙姫の秘密、そして帰郷の果てに彼を待ち受けたのは、過ぎ去りし時が変えてしまった村の面影でした。
人はどこまで自らの運命を受け入れ、過去を抱きしめることができるのか。幻想的な描写と重厚な語り口で紡がれる「浦島幻譚」は、読む者に問いを投げかけ、深い余韻を残します。
あなたがもし、浦島の立場に立たされたなら——その手で玉手箱を開けますか?
未来史シリーズ②星間戦争末期に大規模遊園地を作ろうとした軌道会社の真面目な社長と不穏な技師のはなし。
江戸川ばた散歩
SF
星間戦争末期。
若き軌道会社社長サーティン・リルブッスは自分の懐刀になってくれるような人材を求めて母校・ウェネイク総合大学へ行く。
恩師に紹介されたナガノ、そしてサイドリバー。
軌道会社のために周囲に「何か」を作ろうと思うサーティン。それは「ルナパァク」。戦火の中でその姿を消していった「遊園地」を蘇らせたいという願いは叶うのか。
そしてサーティンとナガノ、ドリンク・コート伯爵との関係は。
戦前鉄道史実を見て思いついたなんちゃってSF+BLです。
【おんJ】 彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?
俊也
SF
これまた、かつて私がおーぷん2ちゃんねるに載せ、ご好評頂きました戦国架空戦記SSです。
この他、
「新訳 零戦戦記」
「総統戦記」もよろしくお願いします。
「メジャー・インフラトン」序章2/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節FIRE!FIRE!FIRE! No1. )
あおっち
SF
敵の帝国、AXISがいよいよ日本へ攻めて来たのだ。その島嶼攻撃、すなわち敵の第1次目標は対馬だった。
この序章2/7は主人公、椎葉きよしの少年時代の物語です。女子高校の修学旅行中にAXIS兵士に襲われる女子高生達。かろうじて逃げ出した少女が1人。そこで出会った少年、椎葉きよしと布村愛子、そして少女達との出会い。
パンダ隊長と少女達に名付けられたきよしの活躍はいかに!少女達の運命は!
ジャンプ血清保持者(ゼロ・スターター)椎葉きよしを助ける人々。そして、初めての恋人ジェシカ。札幌、定山渓温泉に集まった対馬島嶼防衛戦で関係を持った家族との絆のストーリー。
彼らに関連する人々の生き様を、笑いと涙で送る物語。疲れたあなたに贈る微妙なSF物語です。
是非、ご覧あれ。
※加筆や修正が予告なしにあります。
アリーシャ・ヴェーバー、あるいは新井若葉と、歴史の終わり
平沢ヌル
SF
29歳の疲れた歴史オタク女、新井若葉は、17歳のメイド、アリーシャ・ヴェーバーに転生したと思っていた。だがそれは、彼女の予想とは全く違う物語の幕開けだった。
もとの世界とは似ても似つかないこの世界で暗躍する、災厄と呼ばれる存在。
介入者への修正機構の不気味な影。その中に見え隠れする、元の世界の歴史の残骸。
知識はちょっと博識な雑学オタク、見た目は少し可愛い、それ以上でもそれ以下でもない主人公、アリーシャ=若葉が、この世界の真実に立ち向かうことができるのか。
運命に抗え。そして終わらせろ、無限に繰り返す時空と歴史、その歪みの連鎖を。
*********************************
従来エブリスタやカクヨムに投稿していた作品でしたが、この度満を持してアルファポリスに登場です。
異世界転生かと思いきや、歴史改変スペクタクルSFです。コアなSF要素あり、宮廷政治あり、恋愛あり。
異世界恋愛的な要素はありつつも、あくまでもジャンルはSFです。
キャラデザイン:あかねこ様
https://x.com/redakanekocat
旧版
https://estar.jp/novels/25978664
先行連載・イラスト無し版
https://kakuyomu.jp/works/16817330666308142925
並行連載版
https://estar.jp/novels/26237780
https://www.alphapolis.co.jp/novel/308494732/60887150
https://novelup.plus/story/843978475
巡り巡って風車 前世の罪は誰のもの
あべ鈴峰
ファンタジー
母が死に高校に進学もできず。父親の顔色を見て暮らす生活。今日も父親のせっかんを受けていた。気を失い目を覚ますと待っていとのは更なる地獄。
しかし、それは人違いによるものだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる