メイキング「ちょっと待ってお姉様、親友と浮気した旦那とそのまま続けるおつもり? 」

江戸川ばた散歩

文字の大きさ
上 下
1 / 5

1.今回は古い小説ネタ

しおりを挟む
 えーさて、今回もちとメイキングをば。

 今回はもろ「恋愛大賞」向けに何か書こうかな、ということで書いたもんです。 
 だがしかし、ワタシの作風的に「恋愛!」ってものは無理っすよね(笑)。
 そんな訳でネタをいつもの通り何かしら探してみたわけですよ。
 ああ、無論「男女恋愛ネタ」はワタシの素ではまず浮かばないですから、ネタは探すもんです。

 そこで今回は、ワタシの研究していた吉屋信子の新聞小説の大筋をネタにしました。
 まあネタといっても、人間関係とかですがね。
 「良人の貞操」って小説が昭和10年代、1930年代にあったんですよ。
 これが要するに、タイトル通り「姦通罪が普通に女だけに課せられてる時代だが、さて夫の貞操はどうなのか」という話です。

 ちなみに当時作った関係図。

 そんであらすじ。


 
 これは元々研究会用のレジュメに作ったものをブログに転載した時に画像化したもんなんですがね。
 ブログはずーっと放ってあるんですが、吉屋信子研究でワタシが書いたものは全部ここに置いてありますので、自分でも時々こっちを見返すという(笑)。
 まあ暇でしたら「炬燵蜜柑倶楽部」で検索すると2019年くらいまでの書き物がぞろぞろ出てきますのでよろしかったら。

 んで。
 面白いのがこの吉屋信子の戦前小説見るとですね、笑えるくらいアルファと同じ「クズ男の巣窟」なんですよ。
 メロドラマの筋として実によく出来ているんですが、作品を総ざらえしてくと笑えるくらいに傾向がびしっとわかってしまう。
 要するに「男女恋愛の気持ちがわからない人が読者のために書いた話」なんですよ。
 そーすると女の友情と恋愛の板挟みになった時には女の友情を取るし、男は一見いい男な形容されていても、今の基準だと完全クズ、当時でも女は内心忸怩たるもん、という感じだったと思いますわ。
 
 で、そのまんま使うのは「いやそれはあかんやろ」+そもそもこの成り行きに納得していない→のでそれをいつもの帝国でやってみよか、ということなんですね。

 

 
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります

真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」 婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。  そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。  脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。  王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。

愛する貴方の心から消えた私は…

矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。 周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。  …彼は絶対に生きている。 そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。 だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。 「すまない、君を愛せない」 そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。 *設定はゆるいです。

【完結】何かの日記

九時せんり
エッセイ・ノンフィクション
九時せんりが日常で気になったことや面白かったこと、面白くなかった事をダラダラ書くだけの脱力系エッセイ。書くことから離れないをモットーにやってます。

だましだましの入院生活

だましだまし
エッセイ・ノンフィクション
ひょんなことから子宮を取ることになった私。 地域で昔からある病院に入院することに。 その時の体験記。

悪意のパーティー《完結》

アーエル
ファンタジー
私が目を覚ましたのは王城で行われたパーティーで毒を盛られてから1年になろうかという時期でした。 ある意味でダークな内容です ‪☆他社でも公開

なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた

下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。 ご都合主義のハッピーエンドのSSです。 でも周りは全くハッピーじゃないです。 小説家になろう様でも投稿しています。

あなたのことなんて、もうどうでもいいです

もるだ
恋愛
舞踏会でレオニーに突きつけられたのは婚約破棄だった。婚約者の相手にぶつかられて派手に転んだせいで、大騒ぎになったのに……。日々の業務を押しつけられ怒鳴りつけられいいように扱われていたレオニーは限界を迎える。そして、気がつくと魔法が使えるようになっていた。 元婚約者にこき使われていたレオニーは復讐を始める。

読まれない小説はもう卒業! 最後まで読んでもらえる小説の書き方|なぜ続きを読んでもらえないの? 小説の離脱ポイントを分析しました。

宇美
エッセイ・ノンフィクション
私はいままでたくさんのweb小説を読み始めて、途中でつまらなくなって、読むのをやめました。 なぜ読むのをやめてしまったのか…… このエッセイでは、離脱ポイントを分析解説しています。 あなたの執筆に役に立つこと間違いなしです。

処理中です...