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60 そう考える自分が許せないほどの兄への屈折
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「美咲さんは…… そうなる、って思ってたの?」
私は黙ってうなづいた。
「それでも、のよりちゃんよりは続くと思ってたし、今度は、メジャーに行くまで続くと思ったのよ」
「メジャーに行く、って話、出たんだ」
ああ、と私は声を上げた。
ややわざとらしい。そんなこと、昨夜のうちから知っていた。
なのに出たのは、こんな作り言葉で。
「とうとう、やったんだ…… あの馬鹿…… でも、どうして、なのに?」
私は首をかしげ、少し眉を寄せる。
すると彼はほんの微かに首を傾げ、やっぱり微かに笑った。
「僕はメジャーで、通用しないから」
そんな顔で、あっさりと。
私は首を横に振った。
「でもあたしはめぐみちゃんの声も歌も好きよ? 今までの歴代のヴォーカルの中では、一番よかったと思うわよ?」
「それでも」
彼は首を横に振った。
「うまく、説明できないんだけど、僕は、駄目なんだ」
「駄目って」
「駄目なんだ!」
だん、と彼はテーブルの上で、こぶしを握りしめ、叩きつけた。
「僕は、ケンショーが思うように、歌えないよ」
「それはそうよ。めぐみちゃんは、あいつじゃないもの」
「だけど、僕は、僕の言葉なんか、持ってない。ケンショーのように、伝えたいことなんて、ない。歌でなんて、絶対にない。そんなうた、誰が聞きたい? 少なくとも、僕は聞きたくはないよ。僕は僕が聞きたくもないような歌、人に聞かせるなんてやだ。そんなのは、何か違う。何か違うよ!」
彼は一息に吐き出した。
そして自分の剣幕に驚いたのか、慌ててこう付け足した。
「……あ…… ごめんなさい」
何でそこで、謝るのだろう。
胸が痛くなる。私はふと、こうつぶやいていた。
「何で、あの馬鹿は、こうやって、いい子をどんどんつぶしてくんだろうね」
「つぶしてなんか」
反射的に彼は首を横に振っていた。
「少なくとも、傷つけてるじゃない」
そうだ。
それも、自分が全く意識が無いうちに。
なのに、傷ついた本人はこう言うのだ。
「違うんだ。僕が勝手に傷ついてるだけで」
「それでも、あいつに会わなかったら、あいつが手を出さなかったら、そんなことはなかったでしょ?」
「それは」
次の言葉を言わせない。
私はまくし立てた。
「あいつは、いつだってそうよ。自分が好きでやっているのはいいわ。だけどそれで、傷ついてく人がいるっての、絶対知らないのよ」
「美咲さん?」
彼は眉を寄せた。
一体どうしたの、と言いたそうな目で。
「美咲さんは、ケンショーが、嫌いなの?」
そしてあまり聞かれたくない問いが来る。
「嫌いか好きか、と言われても、困るわね。どんな馬鹿でも、嫌になっても、とにかく、兄貴なんだから」
これは半分嘘だ。
そして半分本当だ。
私は、彼がもの凄く嫌いで、そして同じくらい、もの凄く、好きなのだ。
そう考える自分が、許せないくらいに。
ただ。
「あたしはね、めぐみちゃん、あいつに関しては、ひどく自分が屈折していると思うわよ」
本当にそうだ。
屈折している。
冗談じゃない程。
兄貴の行動が、時々ひどく許せなくなるくせに、同時にひどくうらやましい。
どうしてあんな風に、やっていけるのだろう。
彼が男だからだろうか?
私もこの女という重たい体でなければ良かったのだろうか?
いや違う。
譲れないものを一つ、どうしようもない程に持っている彼が、ねたましい程うらやましいのだ。
なまじ彼と同じ血を持っているだけに、彼と同じ部分があることを度々見つけてしまう。
そのたびに、その部分をどうにもできない自分の下手な常識屋な部分が、計算高い所が嫌になる。
彼のように、彼の持つ音楽のように、そんなものが一つあれば。
どんなことがあっても、嵐が来ようが、そこで足を踏みしめて、風が行き過ぎるのを待つことができる。
時には風に逆らっていくこともできるだろう。
なのにそれが無い私は、足元をいつも気にしながらふらふらと行き場が無い。
だから、彼のことが、ひどくうらやましい。
「でも、ケンショーは、あなたに申し訳ないと思ってるよ」
めぐみ君は言う。
「そりゃあ思ってるでしょうよ。でも、思ってるからって、あいつは何をするというの? 思ったから、いわゆるまっとうな生活を、奴がすると思う? 髪を切って、色も黒にして、ううん茶髪だっていいわよ。とにかく、毎日あのくらいの歳の連中がするように、定職について、仕事にはげむ、なんて生活。あいつにできる訳がないじゃない」
首を横に振りながら、私は一気に吐き出した。
「それは、僕だって」
「めぐみちゃんは、違うわよ。あなたはもともと、そういう人だったじゃない。ケンショーに会うまでは、ちゃんと毎日学校へ行ってたでしょ? そういうのじゃないのよ。兄貴は、生まれつき、そういう男なのよ。ああいう男は、そんな『まっとうな』生活をさせたら、絶対おかしくなるわ」
それは私が一番良く知っているのだ。
「でもバイトは真面目で」
「それは、バンドがある上での、仕事でしょ? ねえめぐみちゃん、普通のひと、っていうのは、そういうの は、無いのよ」
「あ」
「そこまで賭けられるものがある、絶対捨てることができない、身体も心も支配されてる、何を捨てても、犠牲にしても仕方ない、どうしようもないものがあるひとなんて、ほんの少しなのよ?」
ぴぴぴ、と乾燥機が、終わりを告げる音を鳴らした。
だけど私たちは、どちらもそれに気付いた素振りを見せなかった。
「……だから、あの馬鹿は、時々、そうでないひとまで、自分の同類と間違ってしまうのよ」
「僕が?」
「めぐみちゃんは、そういうひとじゃない。皆知ってる。知らなかったのは、あの馬鹿くらいなものよ」
「知ってた?」
「誰だって気付くわよ。ノリアキ兄は、ああいう奴だから、ひとを好きになったらそれも本気で、見境がなくて、だけど、だから、皆それに巻き込まれるのよ。それが本気だから。冗談じゃなく、本気だから」
「のよりさんも?」
「会った? 彼女に」
うん、と彼はうなづいた。
「そうよ。彼女も。彼女も、とてもあいつのことが好きだと言った。けど、どうしようもない、って言った。繰り返しなのに、あの馬鹿は、それがどうしてなのか、どうしても判らないのよ」
「じゃあ美咲さんは?」
不意を付かれて、私は思わず問い返していた。
「え?」
「そんなケンショーを、ずっと、見てきたんでしょ? どうして? いくら兄貴だって、いつか、愛想つかしたり、放っておきたく、ならない?」
「……めぐみちゃん」
「ケンショーは言ってたよ。自分はそれでも長男だから、期待されちゃって、部屋なんかも、頼みもしないのに、妹より大きくて、とか、妹に、結局、自分ができないことを押しつけてしまったみたいだ、って」
「あの馬鹿が、そんなこと言った?」
「時々」
「そうね言うかもしれないわ。だってあいつは、実際そうだったもの。どんなにあたしが真面目にがんばったところで、何のもめごとも起こさないで、いい子で勉強もできて、ちゃんとしたとこに就職できたとこで、うちの連中は、あたしにいつか頼ろう、なんて絶対思わないわ。それがいいか悪いかはおいておいて、あいつに頼るか、そうでなきゃ、自分たちで何とかするか、なのよ。老後の心配とかもね」
どうしてそんなことまで、私は彼に言ってしまったのだろう?
なのに口は止まらなかった。
「あたしは、いつも期待なんかされなかったから。自由にさせてくれたわよ。自活の道を見つけてさっさと独立しろ、ってうちだから」
「美咲さん」
心配そうな声。
なのに私の口は止まらない。
そして笑いまでも、洩れてしまう。
「いい気味、と思ったわよ。その時にはね。だってそうじゃない」
「……」
困った顔をして、めぐみ君は私を見ている。
こんな顔をさせるつもりはなかったのに。
ああ困った。
泣きそうだ。
必死でこらえる。
何かこれ以上言ったら、あふれてしまいそうだ。
ふと、彼は椅子から腰を浮かした。
手に、暖かいものが触れる。
ふっと顔を上げる。
触れたものを掴んで、精一杯平気な声で、私はこう問いかけた。
「どうしたの?」
喉の奧をしっかりと閉めて、私は彼をまっすぐ見た。
「……暖かい」
「お茶が温かかったからね。寒いの?」
寒いのは、私だ。
問いかけた私が、彼の手の温かさに、崩れ落ちそうになっている。
私は彼の手を握ったまま、その前に立った。
私は黙ってうなづいた。
「それでも、のよりちゃんよりは続くと思ってたし、今度は、メジャーに行くまで続くと思ったのよ」
「メジャーに行く、って話、出たんだ」
ああ、と私は声を上げた。
ややわざとらしい。そんなこと、昨夜のうちから知っていた。
なのに出たのは、こんな作り言葉で。
「とうとう、やったんだ…… あの馬鹿…… でも、どうして、なのに?」
私は首をかしげ、少し眉を寄せる。
すると彼はほんの微かに首を傾げ、やっぱり微かに笑った。
「僕はメジャーで、通用しないから」
そんな顔で、あっさりと。
私は首を横に振った。
「でもあたしはめぐみちゃんの声も歌も好きよ? 今までの歴代のヴォーカルの中では、一番よかったと思うわよ?」
「それでも」
彼は首を横に振った。
「うまく、説明できないんだけど、僕は、駄目なんだ」
「駄目って」
「駄目なんだ!」
だん、と彼はテーブルの上で、こぶしを握りしめ、叩きつけた。
「僕は、ケンショーが思うように、歌えないよ」
「それはそうよ。めぐみちゃんは、あいつじゃないもの」
「だけど、僕は、僕の言葉なんか、持ってない。ケンショーのように、伝えたいことなんて、ない。歌でなんて、絶対にない。そんなうた、誰が聞きたい? 少なくとも、僕は聞きたくはないよ。僕は僕が聞きたくもないような歌、人に聞かせるなんてやだ。そんなのは、何か違う。何か違うよ!」
彼は一息に吐き出した。
そして自分の剣幕に驚いたのか、慌ててこう付け足した。
「……あ…… ごめんなさい」
何でそこで、謝るのだろう。
胸が痛くなる。私はふと、こうつぶやいていた。
「何で、あの馬鹿は、こうやって、いい子をどんどんつぶしてくんだろうね」
「つぶしてなんか」
反射的に彼は首を横に振っていた。
「少なくとも、傷つけてるじゃない」
そうだ。
それも、自分が全く意識が無いうちに。
なのに、傷ついた本人はこう言うのだ。
「違うんだ。僕が勝手に傷ついてるだけで」
「それでも、あいつに会わなかったら、あいつが手を出さなかったら、そんなことはなかったでしょ?」
「それは」
次の言葉を言わせない。
私はまくし立てた。
「あいつは、いつだってそうよ。自分が好きでやっているのはいいわ。だけどそれで、傷ついてく人がいるっての、絶対知らないのよ」
「美咲さん?」
彼は眉を寄せた。
一体どうしたの、と言いたそうな目で。
「美咲さんは、ケンショーが、嫌いなの?」
そしてあまり聞かれたくない問いが来る。
「嫌いか好きか、と言われても、困るわね。どんな馬鹿でも、嫌になっても、とにかく、兄貴なんだから」
これは半分嘘だ。
そして半分本当だ。
私は、彼がもの凄く嫌いで、そして同じくらい、もの凄く、好きなのだ。
そう考える自分が、許せないくらいに。
ただ。
「あたしはね、めぐみちゃん、あいつに関しては、ひどく自分が屈折していると思うわよ」
本当にそうだ。
屈折している。
冗談じゃない程。
兄貴の行動が、時々ひどく許せなくなるくせに、同時にひどくうらやましい。
どうしてあんな風に、やっていけるのだろう。
彼が男だからだろうか?
私もこの女という重たい体でなければ良かったのだろうか?
いや違う。
譲れないものを一つ、どうしようもない程に持っている彼が、ねたましい程うらやましいのだ。
なまじ彼と同じ血を持っているだけに、彼と同じ部分があることを度々見つけてしまう。
そのたびに、その部分をどうにもできない自分の下手な常識屋な部分が、計算高い所が嫌になる。
彼のように、彼の持つ音楽のように、そんなものが一つあれば。
どんなことがあっても、嵐が来ようが、そこで足を踏みしめて、風が行き過ぎるのを待つことができる。
時には風に逆らっていくこともできるだろう。
なのにそれが無い私は、足元をいつも気にしながらふらふらと行き場が無い。
だから、彼のことが、ひどくうらやましい。
「でも、ケンショーは、あなたに申し訳ないと思ってるよ」
めぐみ君は言う。
「そりゃあ思ってるでしょうよ。でも、思ってるからって、あいつは何をするというの? 思ったから、いわゆるまっとうな生活を、奴がすると思う? 髪を切って、色も黒にして、ううん茶髪だっていいわよ。とにかく、毎日あのくらいの歳の連中がするように、定職について、仕事にはげむ、なんて生活。あいつにできる訳がないじゃない」
首を横に振りながら、私は一気に吐き出した。
「それは、僕だって」
「めぐみちゃんは、違うわよ。あなたはもともと、そういう人だったじゃない。ケンショーに会うまでは、ちゃんと毎日学校へ行ってたでしょ? そういうのじゃないのよ。兄貴は、生まれつき、そういう男なのよ。ああいう男は、そんな『まっとうな』生活をさせたら、絶対おかしくなるわ」
それは私が一番良く知っているのだ。
「でもバイトは真面目で」
「それは、バンドがある上での、仕事でしょ? ねえめぐみちゃん、普通のひと、っていうのは、そういうの は、無いのよ」
「あ」
「そこまで賭けられるものがある、絶対捨てることができない、身体も心も支配されてる、何を捨てても、犠牲にしても仕方ない、どうしようもないものがあるひとなんて、ほんの少しなのよ?」
ぴぴぴ、と乾燥機が、終わりを告げる音を鳴らした。
だけど私たちは、どちらもそれに気付いた素振りを見せなかった。
「……だから、あの馬鹿は、時々、そうでないひとまで、自分の同類と間違ってしまうのよ」
「僕が?」
「めぐみちゃんは、そういうひとじゃない。皆知ってる。知らなかったのは、あの馬鹿くらいなものよ」
「知ってた?」
「誰だって気付くわよ。ノリアキ兄は、ああいう奴だから、ひとを好きになったらそれも本気で、見境がなくて、だけど、だから、皆それに巻き込まれるのよ。それが本気だから。冗談じゃなく、本気だから」
「のよりさんも?」
「会った? 彼女に」
うん、と彼はうなづいた。
「そうよ。彼女も。彼女も、とてもあいつのことが好きだと言った。けど、どうしようもない、って言った。繰り返しなのに、あの馬鹿は、それがどうしてなのか、どうしても判らないのよ」
「じゃあ美咲さんは?」
不意を付かれて、私は思わず問い返していた。
「え?」
「そんなケンショーを、ずっと、見てきたんでしょ? どうして? いくら兄貴だって、いつか、愛想つかしたり、放っておきたく、ならない?」
「……めぐみちゃん」
「ケンショーは言ってたよ。自分はそれでも長男だから、期待されちゃって、部屋なんかも、頼みもしないのに、妹より大きくて、とか、妹に、結局、自分ができないことを押しつけてしまったみたいだ、って」
「あの馬鹿が、そんなこと言った?」
「時々」
「そうね言うかもしれないわ。だってあいつは、実際そうだったもの。どんなにあたしが真面目にがんばったところで、何のもめごとも起こさないで、いい子で勉強もできて、ちゃんとしたとこに就職できたとこで、うちの連中は、あたしにいつか頼ろう、なんて絶対思わないわ。それがいいか悪いかはおいておいて、あいつに頼るか、そうでなきゃ、自分たちで何とかするか、なのよ。老後の心配とかもね」
どうしてそんなことまで、私は彼に言ってしまったのだろう?
なのに口は止まらなかった。
「あたしは、いつも期待なんかされなかったから。自由にさせてくれたわよ。自活の道を見つけてさっさと独立しろ、ってうちだから」
「美咲さん」
心配そうな声。
なのに私の口は止まらない。
そして笑いまでも、洩れてしまう。
「いい気味、と思ったわよ。その時にはね。だってそうじゃない」
「……」
困った顔をして、めぐみ君は私を見ている。
こんな顔をさせるつもりはなかったのに。
ああ困った。
泣きそうだ。
必死でこらえる。
何かこれ以上言ったら、あふれてしまいそうだ。
ふと、彼は椅子から腰を浮かした。
手に、暖かいものが触れる。
ふっと顔を上げる。
触れたものを掴んで、精一杯平気な声で、私はこう問いかけた。
「どうしたの?」
喉の奧をしっかりと閉めて、私は彼をまっすぐ見た。
「……暖かい」
「お茶が温かかったからね。寒いの?」
寒いのは、私だ。
問いかけた私が、彼の手の温かさに、崩れ落ちそうになっている。
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