【R18】悪役令嬢と囚われの少年暗殺者

とけみゆい

文字の大きさ
上 下
17 / 62
快楽の苦闘

17

しおりを挟む
 M字に開いたノエルの股間に、エリンは恐る恐るといった風に顔を近づけた。
 これからさせられるのは、屈辱以外の何物でもなく、悪の令嬢と戦ってきた騎士ノエルを貶める行為だ。
 淡い陰りがあるノエルの恥肉の間には、縄がきっちりと食い込んでいる。

「ほら、犬のように舐めておあげ。お前も、しゃぶってもらって気持ちよかったんでしょうに」

 メイド長の言葉は、エリンのプライドをひどく傷つけた。
 しかし、無理やり命じられた奉仕といえど性的快楽による絶頂で放ったことは事実である。
 その証拠が、ワイングラスに溜められた白濁液だ。

「私は、構わない……。さ、さあ……」

 健気にも、ノエルはエリンが舌を這わせやすいように片足をさらに持ち上げた。
 ノエルも顔から火が出るほどに恥ずかしいに違いないのだ。

「ごめんなさい、騎士様……」

 エリンは、ノエルの股の間に顔を埋めた。
 食い込んでいる縄の外側のふにふにとした柔肉に、遠慮するように舌を這わした。

「あっ、く、くっ……んんっ……!」

 こそばゆさに、ノエルは身を捩る。
 そんなところを、他人にさらわれたことはないのだ。
 まして舐められるなど。
 異常な状況でこみ上げてきた羞恥と、敏感な初々しいまでの敏感な反応。
 それを悪の令嬢とそのメイドたちに晒している。

「そんなとこ舐めても、くすぐったいだけでしょうにねえ。もっと、大胆にやってあげなさい」
「あうっ!?」

 メイド長は、亀甲縛りにしたノエルの股間の縄を引っ張り上げ、横に外した。
 二本の指で、ピンク色の膣とクリトリスを剥いてエリンに見せつける。

「ああ……」

 消え入りそうな声を上げ、ノエルは幼い子がいやいやをするように首を振る。
 痛ましい姿だ。だが、エリンがそこに舌を這わせなければ、終わらないのである。
 しかし、騎士ノエルの秘芯を見せつけられて、興奮を覚えている自身の反応もある。
 ワイングラス半分までに精液を放って萎れかけたモノが、充血して硬さを取り戻し始めたのだ。

「ほら、このお豆みたいなとこ。そこを舐め回してやるんだよ」
「んっ、ちゅ……」

 メイド長に導かれるまま、エリンはノエルのクリトリスに舌を伸ばす。

「……んっ!?」

 ビクンと、ノエルの身体が跳ねる。思わず足を閉じそうになる。
 今まで、味わったことのない感覚だった。
 怖いくらいな痺れ、それが少年の舌によってもたされたのである。

「あ、あっ、くっ……」

 歯を食いしばって、その感覚に耐える。
 恥ずかしい喘ぎ声が、刺激を与えられるたびに漏れそうになってしまう。

「頑張ってグラスの半分も搾り取ったんだもの。この子の代わりにイッたら、満杯にしたことにしてあげましょうか」
「イく……? うあ、ああっ……」

 騎士ノエルは、いままでオーガズムに達したことはない。
 健康な女性であり、性的な欲求はもちろんあったが信仰と騎士道によっておのれを律してきたのだ。
 だが、それもここに来て崩壊する。
 少年を助けるためなのだと言いながら、見知らぬ感覚に身を震わせる。

「騎士様はイッたことがないようね。でも、もう少しよ、ベトベトに濡れてきたもの」

 メイド長が言う通り、ノエルのあそこは溢れてきた愛液とエリンの唾液にまみれ、糸を引いているほどだった。
 そして、陰核をなぶられるごとに何かが昂ぶっていくことに戸惑いを始めている。
 エリンもまた、自身の性器をしゃぶられた感覚が脳裏に残っており、同じ丁寧さで性的な奉仕をした。

「あっ? な、なんだこれ、あああっ――!!」

 ノエルの身体がビクビクと震え、のけぞった。
 高まった性感が、弾けて真っ白になる。
 達してしまったのだ。
 何度も押し寄せる快感に耐えようとするも、抑えきれるものではない。
 震えた身体が、ぐったりと地下牢の石床に崩れる。
 どうしようもない喪失と、満ち足りたような余韻があった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

離婚した彼女は死ぬことにした

まとば 蒼
恋愛
2日に1回更新(希望)です。 ----------------- 事故で命を落とす瞬間、政略結婚で結ばれた夫のアルバートを愛していたことに気づいたエレノア。 もう一度彼との結婚生活をやり直したいと願うと、四年前に巻き戻っていた。 今度こそ彼に相応しい妻になりたいと、これまでの臆病な自分を脱ぎ捨て奮闘するエレノア。しかし、 「前にも言ったけど、君は妻としての役目を果たさなくていいんだよ」 返ってくるのは拒絶を含んだ鉄壁の笑みと、表面的で義務的な優しさ。 それでも夫に想いを捧げ続けていたある日のこと、アルバートの大事にしている弟妹が原因不明の体調不良に襲われた。 神官から、二人の体調不良はエレノアの体内に宿る瘴気が原因だと告げられる。 大切な人を守るために離婚して彼らから離れることをエレノアは決意するが──。 ----------------- とあるコンテストに応募するためにひっそり書いていた作品ですが、最近ダレてきたので公開してみることにしました。 まだまだ荒くて調整が必要な話ですが、どんなに些細な内容でも反応を頂けると大変励みになります。 書きながら色々修正していくので、読み返したら若干展開が変わってたりするかもしれません。 作風が好みじゃない場合は回れ右をして自衛をお願いいたします。

淡泊早漏王子と嫁き遅れ姫

梅乃なごみ
恋愛
小国の姫・リリィは婚約者の王子が超淡泊で早漏であることに悩んでいた。 それは好きでもない自分を義務感から抱いているからだと気付いたリリィは『超強力な精力剤』を王子に飲ませることに。 飲ませることには成功したものの、思っていたより効果がでてしまって……!? ※この作品は『すなもり共通プロット企画』参加作品であり、提供されたプロットで創作した作品です。 ★他サイトからの転載てす★

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

処理中です...