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5 hatred
5 hatred
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そこにいるのは、ベッドに横たわる悪名高き『傾国の美女』だ。
猛毒と分かっていても手を出さずにはいられない、無上に美しい華だった。
その美貌にうっとりしながら、比嘉は素直な感想を述べる。
「ああ――君は本当に輝くばかりに綺麗だな。いつ見ても、全てが完璧だ」
「んぅ……誰にでも、同じ事を言ってるんじゃないのかい?」
唇から紅い舌をペロリと伸ばし、向かい合った比嘉の鼻先を舐る。
甘い香りが鼻腔をくすぐり、ついさっき放出したばかりの比嘉の雄芯は、完全にフル勃起した。
この傾国の美女を相手にする限り、永遠に果ては無いような気がする。
「聖っ」
比嘉は太い腕を伸ばし、その身体をがっしりと捕まえる。
そうして、性急に結合しようと白い足を抱え上げようとするが。
「――――先生、返事は?」
どこか冷たい声に、ヒヤリと現実へ戻る。
「へ、返事だと?」
「ああ、そうだ。一乃塚との橋渡しか、ヤツの情報をくれない事には……オレも何かと忙しいのは、先生もご存知のことじゃないか」
「うう……」
この肉体を得るために、大枚叩いている男は多いという。
嘘か誠か、破産した者もいるらしい。
しかしどれだけ金を積んでも、聖の気が乗らない限りは、袖にされる運命なのは確かだ。
事実、比嘉は何度もアプローチをしていたがすべて無視されていた。
ようやく今回、半年ぶりに聖から声が掛かったのである。
(この機会を逃したくはない!)
なので、比嘉は無理筋でも承諾した。
「いいだろう。都内に開くサブカル事務所の候補地について相談したいと持ち掛ければ、一乃塚も応じるハズだ。公金も動くからな。そこに、君も同席するよう手配する。ジュピタープロは海外でも人気のゲーム『闘拳戦士』の舞台を都内各劇場で展開しているのだから、その場に君が同席しても、何ら不自然ではない」
理論整然としたセリフに、聖はニヤリと笑う。
「意外だな。あなたは、真面目にサブカルチャーのお勉強もしていたのか。てっきり、部下から渡される数字だけの資料を見て、適当に指示を出しているだけかと思っていたよ。まさか、ジュピタープロの手掛けている舞台の話が出て来るとはね」
「私は役職に見合うだけの仕事はしている。その舞台出身の若い役者が、ハリウッドで銀幕デビューした事も知っている。名は何といったか……」
「加賀誉、だ」
一瞬だけ切なそうに微笑むが、すぐに聖は表情を変えた。
緋色の唇をエロティックに歪めて、再び対面の姿勢のまま身体を密着させ、大きく脚を開く。
「それじゃあ、一乃塚との橋渡しを確約してくれたお礼をしないとな」
「――っ!」
ぬっと、吸い付くように引き込まれた雄芯は、たちまち魅惑の蜜壺へと収められた。
これはたまらない。四方八方から刺激を受けた雄芯は、すぐに昇天しそうになる。
「う、うぅ……」
比嘉は顔を真っ赤にして、何とかその甘美な責め苦から耐えようと、必死に堪える。
女性器の、名器の総称に数の子天井というものがあるが、これはそれどころではない。
聖の後孔へ挿入した竿全体が、根本も先端も、別角度から締め上げられる。
一回目の放出は快楽だけのセックスだったが、あれはただの前戯に過ぎなかったと思い知らされた。
「なぁ、先生」
「お、おぉ……そ、そんなに締めるな……」
「もう一つ、教えてくれないか?」
汗を噴きながら、聖は言う。
「一乃塚源太郎は、好事家で有名らしいじゃないか。何人も愛人を囲っているってさ」
「確かに――聞いた事はあるが。だ、だが、そんな政治家は多いぞ」
「愛人の名前は、知らないかい?」
「……」
汲々と締め上げられ、それどころではないらしい。
聖は身体の力を抜き、そこを弛緩させる。
「安蒜昂輝って、デザイナーの名を聞いたことは無いか?」
猛毒と分かっていても手を出さずにはいられない、無上に美しい華だった。
その美貌にうっとりしながら、比嘉は素直な感想を述べる。
「ああ――君は本当に輝くばかりに綺麗だな。いつ見ても、全てが完璧だ」
「んぅ……誰にでも、同じ事を言ってるんじゃないのかい?」
唇から紅い舌をペロリと伸ばし、向かい合った比嘉の鼻先を舐る。
甘い香りが鼻腔をくすぐり、ついさっき放出したばかりの比嘉の雄芯は、完全にフル勃起した。
この傾国の美女を相手にする限り、永遠に果ては無いような気がする。
「聖っ」
比嘉は太い腕を伸ばし、その身体をがっしりと捕まえる。
そうして、性急に結合しようと白い足を抱え上げようとするが。
「――――先生、返事は?」
どこか冷たい声に、ヒヤリと現実へ戻る。
「へ、返事だと?」
「ああ、そうだ。一乃塚との橋渡しか、ヤツの情報をくれない事には……オレも何かと忙しいのは、先生もご存知のことじゃないか」
「うう……」
この肉体を得るために、大枚叩いている男は多いという。
嘘か誠か、破産した者もいるらしい。
しかしどれだけ金を積んでも、聖の気が乗らない限りは、袖にされる運命なのは確かだ。
事実、比嘉は何度もアプローチをしていたがすべて無視されていた。
ようやく今回、半年ぶりに聖から声が掛かったのである。
(この機会を逃したくはない!)
なので、比嘉は無理筋でも承諾した。
「いいだろう。都内に開くサブカル事務所の候補地について相談したいと持ち掛ければ、一乃塚も応じるハズだ。公金も動くからな。そこに、君も同席するよう手配する。ジュピタープロは海外でも人気のゲーム『闘拳戦士』の舞台を都内各劇場で展開しているのだから、その場に君が同席しても、何ら不自然ではない」
理論整然としたセリフに、聖はニヤリと笑う。
「意外だな。あなたは、真面目にサブカルチャーのお勉強もしていたのか。てっきり、部下から渡される数字だけの資料を見て、適当に指示を出しているだけかと思っていたよ。まさか、ジュピタープロの手掛けている舞台の話が出て来るとはね」
「私は役職に見合うだけの仕事はしている。その舞台出身の若い役者が、ハリウッドで銀幕デビューした事も知っている。名は何といったか……」
「加賀誉、だ」
一瞬だけ切なそうに微笑むが、すぐに聖は表情を変えた。
緋色の唇をエロティックに歪めて、再び対面の姿勢のまま身体を密着させ、大きく脚を開く。
「それじゃあ、一乃塚との橋渡しを確約してくれたお礼をしないとな」
「――っ!」
ぬっと、吸い付くように引き込まれた雄芯は、たちまち魅惑の蜜壺へと収められた。
これはたまらない。四方八方から刺激を受けた雄芯は、すぐに昇天しそうになる。
「う、うぅ……」
比嘉は顔を真っ赤にして、何とかその甘美な責め苦から耐えようと、必死に堪える。
女性器の、名器の総称に数の子天井というものがあるが、これはそれどころではない。
聖の後孔へ挿入した竿全体が、根本も先端も、別角度から締め上げられる。
一回目の放出は快楽だけのセックスだったが、あれはただの前戯に過ぎなかったと思い知らされた。
「なぁ、先生」
「お、おぉ……そ、そんなに締めるな……」
「もう一つ、教えてくれないか?」
汗を噴きながら、聖は言う。
「一乃塚源太郎は、好事家で有名らしいじゃないか。何人も愛人を囲っているってさ」
「確かに――聞いた事はあるが。だ、だが、そんな政治家は多いぞ」
「愛人の名前は、知らないかい?」
「……」
汲々と締め上げられ、それどころではないらしい。
聖は身体の力を抜き、そこを弛緩させる。
「安蒜昂輝って、デザイナーの名を聞いたことは無いか?」
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