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Poisonous flower
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「それは――」
青菱寅之助と、愛人契約のようなものがあったのは……本当の事だ。
一時はそれが原因で、史郎とも拗れて別れた。
しかしアレは、元々青菱の跡目争いのイザコザにこっちが巻き込まれてしまっただけの話で、聖の責任ではない。
その事を、どう説明すれば一夏に分かってもらえるのか?
「一夏……」
「軽々しく、オレの名前を口にするんじゃねーよ!!」
一夏はそう言うと、聖に再度命令する。
「脱げよ、全部だ」
「――」
「オレは、確かめたいんだ。あんたのどこに、親父や死んだ爺さんを惹きつけただけの魅力があるのかを。オレには、その権利があるハズだ」
そう言われては、聖には反論することが出来ない。
静かに上着を脱ぎ、シャツの前を開く。そうして、下のスラックスも脱ぎ捨てる。
下着姿になったところで視線を向けると、一夏はその先を促すように顎をしゃくった。
「……言ったろう、全部だ」
その命令に、聖は溜め息を一つ付いて、最後に残っていた一枚を足から抜いた。
煌々と灯る明かりの下で、一糸まとわぬ姿になる。
――――息を呑むほどに美しいが、その裸体は決して女性的ではない。
一見すると華奢そうに見えるが、筋肉はバランスよく全身に付いており、ひ弱な肉体ではない事が分かる。
乳白色に輝く肌、ぽつっと立っている可憐な桜色の両乳首。滑らかな腹筋を辿り――その下には、柔らかそうな和毛から覗いている緋色の雄芯。
一夏は、それを目の当たりにして呻くような声をもらす。
造形は、基本的に自分と同じだ。
だが己の身体は、こんなに綺麗な色をしていない。陶器のように滑らかな肌でもない。
やはり、目の前の男は、自分とは違う生き物のようにしか見えない。
そこで、一夏は悟った。
――――御堂聖という男は、綺麗で美しい、ハンターを虜にする無二の美獣なのだと。
その背中に咲き誇る紅い華も、桃源に誘う淫らな花のように濡れ光って見える。
――――綺麗だ。
一夏は無意識にそう思うと、同時に、自分の雄の本能が激しく刺激されるのを感じ取った。
ただ聖の裸体を鑑賞しているだけなのに、己の下っ腹に集中する熱を自覚する。
確かめるまでもなく、相当勃起しているのを悟る。
前が、かなりキツイ。
最初の計画では、裸になった聖を指差して罵り、嘲笑ってやるつもりだった。
『オカマのオッサンなんか、気味が悪いだけじゃないか。傾国だなんだと持ち上げられて勘違いしてんじゃねーよ、この変態野郎』と。
だが、この淫らな美獣を前にしては、そんな虚勢を張る事は不可能だった。
(くそっ! こんなんじゃ、強がり言うだけこっちが惨めだぜっ)
一夏はクッと唇を噛みながら、履いていたジーパンのファスナーへ手を掛け、それをゆっくりと下げる。
すると“ブルン”と音を立てそうな勢いで、一夏の若い雄芯は飛び出してきた。
灯りを煌々と点けていたのは大きな間違いだった。
醜態をさらしたのは、一夏の方だ。
男のヌードに興奮して、激しく勃起したチ〇ポを白日の下へ晒すことになってしまったのだから。
羞恥で顔を真っ赤にして、一夏はガタっと立ち上がる。
「こうなったのは……あ、あんたの所為だからな! 責任持って、親父にやったように、ここに跪いてオレのをしゃぶれよ!!」
突然の逆切れに、聖は戸惑いの声を上げる。
「え? しかし――」
「やれ!」
有無を言わぬ口調で命令すると、一夏はその場で仁王立ちになった。
聖は溜め息をつきながら、そっと壁へ手を伸ばし、部屋の明かりを小さく絞る。
それは多分、一夏のプライドを考慮した優しさに他ならない。
そうして、聖は小さく呟いた。
「――――お前、もしかして……オレのような男は初めてか?」
青菱寅之助と、愛人契約のようなものがあったのは……本当の事だ。
一時はそれが原因で、史郎とも拗れて別れた。
しかしアレは、元々青菱の跡目争いのイザコザにこっちが巻き込まれてしまっただけの話で、聖の責任ではない。
その事を、どう説明すれば一夏に分かってもらえるのか?
「一夏……」
「軽々しく、オレの名前を口にするんじゃねーよ!!」
一夏はそう言うと、聖に再度命令する。
「脱げよ、全部だ」
「――」
「オレは、確かめたいんだ。あんたのどこに、親父や死んだ爺さんを惹きつけただけの魅力があるのかを。オレには、その権利があるハズだ」
そう言われては、聖には反論することが出来ない。
静かに上着を脱ぎ、シャツの前を開く。そうして、下のスラックスも脱ぎ捨てる。
下着姿になったところで視線を向けると、一夏はその先を促すように顎をしゃくった。
「……言ったろう、全部だ」
その命令に、聖は溜め息を一つ付いて、最後に残っていた一枚を足から抜いた。
煌々と灯る明かりの下で、一糸まとわぬ姿になる。
――――息を呑むほどに美しいが、その裸体は決して女性的ではない。
一見すると華奢そうに見えるが、筋肉はバランスよく全身に付いており、ひ弱な肉体ではない事が分かる。
乳白色に輝く肌、ぽつっと立っている可憐な桜色の両乳首。滑らかな腹筋を辿り――その下には、柔らかそうな和毛から覗いている緋色の雄芯。
一夏は、それを目の当たりにして呻くような声をもらす。
造形は、基本的に自分と同じだ。
だが己の身体は、こんなに綺麗な色をしていない。陶器のように滑らかな肌でもない。
やはり、目の前の男は、自分とは違う生き物のようにしか見えない。
そこで、一夏は悟った。
――――御堂聖という男は、綺麗で美しい、ハンターを虜にする無二の美獣なのだと。
その背中に咲き誇る紅い華も、桃源に誘う淫らな花のように濡れ光って見える。
――――綺麗だ。
一夏は無意識にそう思うと、同時に、自分の雄の本能が激しく刺激されるのを感じ取った。
ただ聖の裸体を鑑賞しているだけなのに、己の下っ腹に集中する熱を自覚する。
確かめるまでもなく、相当勃起しているのを悟る。
前が、かなりキツイ。
最初の計画では、裸になった聖を指差して罵り、嘲笑ってやるつもりだった。
『オカマのオッサンなんか、気味が悪いだけじゃないか。傾国だなんだと持ち上げられて勘違いしてんじゃねーよ、この変態野郎』と。
だが、この淫らな美獣を前にしては、そんな虚勢を張る事は不可能だった。
(くそっ! こんなんじゃ、強がり言うだけこっちが惨めだぜっ)
一夏はクッと唇を噛みながら、履いていたジーパンのファスナーへ手を掛け、それをゆっくりと下げる。
すると“ブルン”と音を立てそうな勢いで、一夏の若い雄芯は飛び出してきた。
灯りを煌々と点けていたのは大きな間違いだった。
醜態をさらしたのは、一夏の方だ。
男のヌードに興奮して、激しく勃起したチ〇ポを白日の下へ晒すことになってしまったのだから。
羞恥で顔を真っ赤にして、一夏はガタっと立ち上がる。
「こうなったのは……あ、あんたの所為だからな! 責任持って、親父にやったように、ここに跪いてオレのをしゃぶれよ!!」
突然の逆切れに、聖は戸惑いの声を上げる。
「え? しかし――」
「やれ!」
有無を言わぬ口調で命令すると、一夏はその場で仁王立ちになった。
聖は溜め息をつきながら、そっと壁へ手を伸ばし、部屋の明かりを小さく絞る。
それは多分、一夏のプライドを考慮した優しさに他ならない。
そうして、聖は小さく呟いた。
「――――お前、もしかして……オレのような男は初めてか?」
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