39 / 90
9
Good-bye, days dear
しおりを挟む――ようやく授業が終了し、短い頬ムルームも終える。
私は午後の授業で貯めた眠気を発散するように、大きく伸びをした。そして、近くの席の親友に声をかける。
「じゃあ理子、また明日!」
「はーい、また明日ね!」
カバンをつかみ、教室を出て、顔を出すのはとなりのクラス。
戸を開けて、中にいる彼に声を掛けた。
「蒼、帰ろ~!」
「おー、今行く。」
……あれから二年。
高年生になった私たちはいまだ、付き合っていない。
*
「――ひな!」
あの時、私は歩道橋から転がり落ちることはなかった。
その場に来ていた蒼が、バランスを崩していく私の腕を、ギリギリ掴んだからだ。
「よかった、間に合った……!」
蒼はそう言って、私を抱きしめてくれた。
私も、一瞬でも遅れたら死んでいた恐怖もあいまって、蒼に抱きついた。そしてそのままそこで少しだけ泣いた。
久保さんはほっとしたような顔をしていたけど、直樹くんはそんな私たちを白けたような目で見ていた。
蒼はこっちに駆けてくる間に、私と彼の口論の、だいたいの内容を耳にしていたらしい。直樹くんをにらむと……それでもどこか辛そうに言った。
「……佐古。オレはお前を友達だと思ってたけど、お前にとってはそうじゃなかったんだな。」
それに、彼はフンと鼻を鳴らして応えた。
「――そうだよ。僕はお前のことがずっと大嫌いだったんだ。……お前のその、すぐに僕を責めたりののしったりしない、『良い子』なとこも嫌いだよ。」
二人でせいぜいお幸せに。
手を振り払って危ない目に遭わせたのはごめんね。
……そう言って、とっととその場を去っていった。久保さんも、私に一言「ごめん」とだけ言って、その場を立ち去った。
二人で残されると、蒼は全てを話してくれた。
「あの時、手紙を回し読みなんかしてごめん。今さら許してもらえるとは思ってないけど……、お前の気持ちを気持ち悪いなんて思ったことは、本当に一回もないから。これだけは信じてほしい。」
蒼が言うには、手紙の件は、直樹くんの言う通り、友達への誠意と自分の想いに板挟みになって、パニックになってしまったためだったらしい。彼にはずっと牽制をされていて、彼のことを、友人のことを裏切れないと思ってしまったのだと。
本当はもっと怒ってよかったのかもしれないけど(あとから事の顛末を聞いた理子はもっとキレろと憤慨していた)、私は蒼が『本当は嬉しかった』と、そう言ってくれただけで満足だった。……直樹くんの本性に気づかずに、自分の気持ちを捨てかけたのは私も同じだったから。
ちなみに直樹くんは、一年生のうちに『家庭の事情』で中学を転校している。
――そして、やはり『茜くん』は、未来から来た蒼だったらしい。
蒼が歩道橋に来れたのも、彼に教えてもらったからだったそうだ。
あの新聞の『女子高生』とはつまり、私のことだったんだろう。あれは過去ではなく、未来の新聞記事だったのだ。
不思議だったのは、蒼の家に戻ると『茜くん』から託されたという例のノートが跡形もなく消えていたことだ。……そして、少し前まで蒼の家に来ていたという『彼』も。 付け加えれば、お母さんでさえも『茜くん』の存在をきれいさっぱり忘れていた。
……だから今、彼が『いた』ことを覚えているのは、私と蒼だけだった。
でも私たちはそのことに納得して、『きっと元の時代に帰ったんだろう』と結論づけた。ノートが消えたのは、私が助かったからだ。
「オレは奇跡をつかめたんだな。」
蒼はそう言って笑った。
……けど、結局私たちは付き合っていない。お互いの気持ちは確認しているも同然なのになぜなのかというと、それは蒼が、「二年後、『茜』と同じ年になってから告白する。」と言ったからだ。
「根拠はないけど、二年後、全部思い出す気がするんだよな。ひなと一緒に暮らしてた二週間、ひなを失った『向こうの世界』での二年間も。
だから、全部思い出してからオレの気持ちをお前にとって言うよ。……『茜』も、きっとお前に好きだって言いたかったはずだから。」
待っててくれるか、と言うので、しょうがないな、とうなずいた。
蒼が私を好きでいてくれるだけで、私はそもそも嬉しいし、それに。
「私は蒼に十年近く片想いしてたんだよ。両片想いの二年間なんて、大したことないよ。」
恋する乙女は強いのだ。
*
――そして、今。
高校生になった私たちは、友達以上恋人未満の関係を二年間続けていた。
お互い部活のない日はいつも一緒に帰るので、周りの友達には付き合ってるのだと思われている。……わざわざ訂正してはいないけれども、実際は、残念ながらまだ『その日』は来ていない。
……同じ高校に進学した理子だけは事情をある程度知っているので、「めんどくさいな、あんたたち。」と言われてるけど。
「あー、明日英語の単語テストだ、最悪。くそ、今から勉強するのダルいな~。」
いつもの帰り道を並んで歩きながら、蒼がボヤく。
……でも、そんなことを言いながら結局ちゃんと勉強して、いい点数を取るのが蒼だ。
「帰ってマジメに勉強するくせに。マジメだもんね、蒼。」
「うるさいな。別にマジメとかじゃ――」
ぶわり。
不意に――蒼の言葉を遮るようなタイミングで、突風が吹いた。
瞬間的に台風が来たのかと思うほど、強い風。
「っと、すごい風だったね、今…………、蒼?」
返事がないので呼びかけると、蒼は立ち止まってじっと一点を見つめていた。
視線の先にあるのは、公園だ。児童公園。
蒼が見ているのは、そのはじっこにある――ベンチ?
「……ひな。」
「ん?」
蒼がこちらを振り向く。晴れ晴れとした笑顔が、私に向けられる。
戸惑っていると、蒼がゆっくりと口を開いた。……そして。
「――もう、一人でベンチで泣いて、目ェこすって赤くしたりしないよな?」
「!」
息を、呑む。
聞き覚えがある言葉だった。
泣いている私に『彼』がかけてくれた言葉を、否応なく思い出す。
「……思い出したの? 全部?」
声をふるわせて尋ねる私に、蒼は笑顔でうなずいた。
「うん、全部。お前が口開けて寝てたことも。」
「ばか、余計なことまで思い出さないで!」
思わず叫び――そのまま抱きつく。
蒼は危なげなく抱きとめてくれて、私の背中を叩いた。
そして、優しい声で言う。
「……ただいま、ひな。」
「おかえり、……『茜くん』?」
「ばーか、もう『茜』じゃねーよ。」
笑いをふくんだ声で訂正した蒼が、私の頬に手を触れた。
まっすぐな黒い目が、私を正面から捉える。
「……二年も待たせてごめん。気持ちの答え合わせ、していいか?」
「うん。……言って、蒼。」
蒼が笑う。
泣き出しそうな、それでも、精いっぱい幸せそうな笑顔。
「ずっと前から好きだった。絶対大切にするから、オレと付き合ってください。」
「もちろん!」
ゆっくりと顔が近づき、唇が重なる。
――大丈夫。もう、私たちは一人で泣いたりしない。
だって、二人が夢にまで見た奇跡の果てが、今ここにあるから。
私は午後の授業で貯めた眠気を発散するように、大きく伸びをした。そして、近くの席の親友に声をかける。
「じゃあ理子、また明日!」
「はーい、また明日ね!」
カバンをつかみ、教室を出て、顔を出すのはとなりのクラス。
戸を開けて、中にいる彼に声を掛けた。
「蒼、帰ろ~!」
「おー、今行く。」
……あれから二年。
高年生になった私たちはいまだ、付き合っていない。
*
「――ひな!」
あの時、私は歩道橋から転がり落ちることはなかった。
その場に来ていた蒼が、バランスを崩していく私の腕を、ギリギリ掴んだからだ。
「よかった、間に合った……!」
蒼はそう言って、私を抱きしめてくれた。
私も、一瞬でも遅れたら死んでいた恐怖もあいまって、蒼に抱きついた。そしてそのままそこで少しだけ泣いた。
久保さんはほっとしたような顔をしていたけど、直樹くんはそんな私たちを白けたような目で見ていた。
蒼はこっちに駆けてくる間に、私と彼の口論の、だいたいの内容を耳にしていたらしい。直樹くんをにらむと……それでもどこか辛そうに言った。
「……佐古。オレはお前を友達だと思ってたけど、お前にとってはそうじゃなかったんだな。」
それに、彼はフンと鼻を鳴らして応えた。
「――そうだよ。僕はお前のことがずっと大嫌いだったんだ。……お前のその、すぐに僕を責めたりののしったりしない、『良い子』なとこも嫌いだよ。」
二人でせいぜいお幸せに。
手を振り払って危ない目に遭わせたのはごめんね。
……そう言って、とっととその場を去っていった。久保さんも、私に一言「ごめん」とだけ言って、その場を立ち去った。
二人で残されると、蒼は全てを話してくれた。
「あの時、手紙を回し読みなんかしてごめん。今さら許してもらえるとは思ってないけど……、お前の気持ちを気持ち悪いなんて思ったことは、本当に一回もないから。これだけは信じてほしい。」
蒼が言うには、手紙の件は、直樹くんの言う通り、友達への誠意と自分の想いに板挟みになって、パニックになってしまったためだったらしい。彼にはずっと牽制をされていて、彼のことを、友人のことを裏切れないと思ってしまったのだと。
本当はもっと怒ってよかったのかもしれないけど(あとから事の顛末を聞いた理子はもっとキレろと憤慨していた)、私は蒼が『本当は嬉しかった』と、そう言ってくれただけで満足だった。……直樹くんの本性に気づかずに、自分の気持ちを捨てかけたのは私も同じだったから。
ちなみに直樹くんは、一年生のうちに『家庭の事情』で中学を転校している。
――そして、やはり『茜くん』は、未来から来た蒼だったらしい。
蒼が歩道橋に来れたのも、彼に教えてもらったからだったそうだ。
あの新聞の『女子高生』とはつまり、私のことだったんだろう。あれは過去ではなく、未来の新聞記事だったのだ。
不思議だったのは、蒼の家に戻ると『茜くん』から託されたという例のノートが跡形もなく消えていたことだ。……そして、少し前まで蒼の家に来ていたという『彼』も。 付け加えれば、お母さんでさえも『茜くん』の存在をきれいさっぱり忘れていた。
……だから今、彼が『いた』ことを覚えているのは、私と蒼だけだった。
でも私たちはそのことに納得して、『きっと元の時代に帰ったんだろう』と結論づけた。ノートが消えたのは、私が助かったからだ。
「オレは奇跡をつかめたんだな。」
蒼はそう言って笑った。
……けど、結局私たちは付き合っていない。お互いの気持ちは確認しているも同然なのになぜなのかというと、それは蒼が、「二年後、『茜』と同じ年になってから告白する。」と言ったからだ。
「根拠はないけど、二年後、全部思い出す気がするんだよな。ひなと一緒に暮らしてた二週間、ひなを失った『向こうの世界』での二年間も。
だから、全部思い出してからオレの気持ちをお前にとって言うよ。……『茜』も、きっとお前に好きだって言いたかったはずだから。」
待っててくれるか、と言うので、しょうがないな、とうなずいた。
蒼が私を好きでいてくれるだけで、私はそもそも嬉しいし、それに。
「私は蒼に十年近く片想いしてたんだよ。両片想いの二年間なんて、大したことないよ。」
恋する乙女は強いのだ。
*
――そして、今。
高校生になった私たちは、友達以上恋人未満の関係を二年間続けていた。
お互い部活のない日はいつも一緒に帰るので、周りの友達には付き合ってるのだと思われている。……わざわざ訂正してはいないけれども、実際は、残念ながらまだ『その日』は来ていない。
……同じ高校に進学した理子だけは事情をある程度知っているので、「めんどくさいな、あんたたち。」と言われてるけど。
「あー、明日英語の単語テストだ、最悪。くそ、今から勉強するのダルいな~。」
いつもの帰り道を並んで歩きながら、蒼がボヤく。
……でも、そんなことを言いながら結局ちゃんと勉強して、いい点数を取るのが蒼だ。
「帰ってマジメに勉強するくせに。マジメだもんね、蒼。」
「うるさいな。別にマジメとかじゃ――」
ぶわり。
不意に――蒼の言葉を遮るようなタイミングで、突風が吹いた。
瞬間的に台風が来たのかと思うほど、強い風。
「っと、すごい風だったね、今…………、蒼?」
返事がないので呼びかけると、蒼は立ち止まってじっと一点を見つめていた。
視線の先にあるのは、公園だ。児童公園。
蒼が見ているのは、そのはじっこにある――ベンチ?
「……ひな。」
「ん?」
蒼がこちらを振り向く。晴れ晴れとした笑顔が、私に向けられる。
戸惑っていると、蒼がゆっくりと口を開いた。……そして。
「――もう、一人でベンチで泣いて、目ェこすって赤くしたりしないよな?」
「!」
息を、呑む。
聞き覚えがある言葉だった。
泣いている私に『彼』がかけてくれた言葉を、否応なく思い出す。
「……思い出したの? 全部?」
声をふるわせて尋ねる私に、蒼は笑顔でうなずいた。
「うん、全部。お前が口開けて寝てたことも。」
「ばか、余計なことまで思い出さないで!」
思わず叫び――そのまま抱きつく。
蒼は危なげなく抱きとめてくれて、私の背中を叩いた。
そして、優しい声で言う。
「……ただいま、ひな。」
「おかえり、……『茜くん』?」
「ばーか、もう『茜』じゃねーよ。」
笑いをふくんだ声で訂正した蒼が、私の頬に手を触れた。
まっすぐな黒い目が、私を正面から捉える。
「……二年も待たせてごめん。気持ちの答え合わせ、していいか?」
「うん。……言って、蒼。」
蒼が笑う。
泣き出しそうな、それでも、精いっぱい幸せそうな笑顔。
「ずっと前から好きだった。絶対大切にするから、オレと付き合ってください。」
「もちろん!」
ゆっくりと顔が近づき、唇が重なる。
――大丈夫。もう、私たちは一人で泣いたりしない。
だって、二人が夢にまで見た奇跡の果てが、今ここにあるから。
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
ナラズモノ
亜衣藍
BL
愛されるより、愛したい……そんな男の物語。
(※過激表現アリとなっております。苦手な方はご注意ください)
芸能界事務所の社長にして、ヤクザの愛人のような生活を送る聖。
そんな彼には、密かな夢があった――――。
【ワルモノ】から十年。27歳の青年となった御堂聖の物語です。
さよならがいえない
よんど
BL
''こんな事になるのなら早くさよならしとけばよかったんだ...''
幼馴染の理玖とはずっと仲が良かった。きっとこの関係はこれからも続くのだろうと信じて疑わなかった。あの日迄は──。
βだった筈の柚月はΩである事が発覚して理玖から離れようと県外の大学に進む。しかし、運命の番と出会い襲われそうになっていた所を理玖が助けてくれる。二年振りの再会を果たした理玖は僕を何処かに連れて行き...
成り立っていた関係はゆっくりと崩れ、歪んでいく。予期せぬ方に絡まっていく不器用な二人の恋の話。
(※) 過激表現のある章に付けています。
*** 攻め視点
※不定期で番外編を更新する場合が御座います。
※当作品がフィクションである事を理解して頂いた上で何でもOKな方のみ拝読お願いします。
扉絵
YOHJI@yohji_fanart様
あなたが愛してくれたから
水無瀬 蒼
BL
溺愛α×β(→Ω)
独自設定あり
◇◇◇◇◇◇
Ωの名門・加賀美に産まれたβの優斗。
Ωに産まれなかったため、出来損ない、役立たずと言われて育ってきた。
そんな優斗に告白してきたのは、Kコーポレーションの御曹司・αの如月樹。
Ωに産まれなかった優斗は、幼い頃から母にΩになるようにホルモン剤を投与されてきた。
しかし、優斗はΩになることはなかったし、出来損ないでもβで良いと思っていた。
だが、樹と付き合うようになり、愛情を注がれるようになってからΩになりたいと思うようになった。
そしてダメ元で試した結果、βから後天性Ωに。
これで、樹と幸せに暮らせると思っていたが……
◇◇◇◇◇◇
【完結】幼馴染から離れたい。
June
BL
隣に立つのは運命の番なんだ。
βの谷口優希にはαである幼馴染の伊賀崎朔がいる。だが、ある日の出来事をきっかけに、幼馴染以上に大切な存在だったのだと気づいてしまう。
番外編 伊賀崎朔視点もあります。
(12月:改正版)
読んでくださった読者の皆様、たくさんの❤️ありがとうございます😭
1/27 1000❤️ありがとうございます😭
十七歳の心模様
須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない…
ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん
柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、
葵は初めての恋に溺れていた。
付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。
告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、
その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。
※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。
傾国の美女─范蠡と西施─〖完結〗
カシューナッツ
恋愛
呉越同舟から知るように、遥か昔。二千年以上前『呉越の戦い』があった。その戦いで中国三大美女の一人『西施』(せいし)彼女もこの戦の犠牲になった。戦敗国の越から呉に献上された……。
大嫌いだったアイツの子なんか絶対に身籠りません!
みづき
BL
国王の妾の子として、宮廷の片隅で母親とひっそりと暮らしていたユズハ。宮廷ではオメガの子だからと『下層の子』と蔑まれ、次期国王の子であるアサギからはしょっちゅういたずらをされていて、ユズハは大嫌いだった。
そんなある日、国王交代のタイミングで宮廷を追い出されたユズハ。娼館のスタッフとして働いていたが、十八歳になり、男娼となる。
初めての夜、客として現れたのは、幼い頃大嫌いだったアサギ、しかも「俺の子を孕め」なんて言ってきて――絶対に嫌! と思うユズハだが……
架空の近未来世界を舞台にした、再会から始まるオメガバースです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
【完結】I adore you
ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。
そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。
※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる