彼が恋した華の名は:4

亜衣藍

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後日談

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 言いながら、前後に腰を打ち込むリズムに合わせ、聖の雄芯へ刺激を加える。
 そうしながら片手では、互いの身体から滴る体液を擦り込むように、その下肢を揉みしだいた。

「あ、あ、あ――う、う――いぃ……」

 内股へと手を這わせると、快感を伝えるように体内の熱が増した。
 脳髄を蕩けさせるような甘い声に、史郎も興奮する。

「マジで、お前は最高だ」
「う……そんな、すんなって」

 二度目にも拘らず、一週間以上お預けを喰らった若造のように、史郎は腰を遮二無二使いだした。
 後孔が裏返るような強烈な攻めに、聖は苦鳴を上げる。

「や、めろっう……」

 史郎は両手でガッチリと聖の腰を掴むと、文字通り本腰を入れてパンパンと腰を打ち付ける。
 史郎の攻めに負けじと、緩急合わせた肉壁の動きが活発になり、かえって反対に搾り取られるようだ。
 これはもう耐えられぬと、史郎は咆えた。

「ウォ――」
「あっ!」

 破裂するような熱い奔流を受け、聖は堪え切れずに悲鳴を上げた。

 史郎のセックスは、いつも滾るように熱い。
 正気を失って、溺れそうになる。

 何度も、何度も――飽きる事無く、昔から史郎は聖を求めて来る。
 多くの愛人を抱えながらも、それとはお前は別格だと言って聞かない。

 互いに荒い喘鳴を吐きながら、床にドサリと身を投げる。

「史郎……」
「なんだ?」
「……あんたには、感謝している」
「?」

「関川が他人に殺された事で、オレの大切な男達は手を汚さずに済んだ」
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