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番外編 サブストーリー
22話「魔法少女☆ユリネ」
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相対したのは、強大な敵。自分では到底敵わない相手。巨腕を用いて建物をなぎ倒しながら進む姿は、まさに災害。自分一人で、どうにか出来るレベルでは無い。
「それでも…引き下がる訳にはいかない…」
『死ねェ!クソ女ァ!!』
────ビューン!
「っ!」
飛んできたのは、巨大な柱。先程破壊した建物の大黒柱であろう。そんな巨大なものを軽々振り回して放り投げてくるとは、本当に人間のスケールを越えている。自分の武術のみで、どうにか出来る相手じゃない。
「たぁぁぁぁっ!」
────ズガァァン!
しかし、横から飛び蹴りが入って柱が破壊される。何者だ、と思って男が蹴った人物の方を見ると、三人の魔法少女が立っていた。
「大丈夫!?ユリネちゃん!」
「皆…私は大丈夫…」
『なんだァ?魔法少女様のお出ましかァ?』
「その通りだ。…まさか、魔戒の方から出向いてくるとはな。」
と、剣を向けるイチゴ。既に三人は変身しており、戦闘準備は万端だ。大して男は、余裕綽々とした様子で魔法少女達に歩み寄る。
『なるほどなァ。こいつらがアクィオンを潰そうって奴等か。面白ぇ…なら相手してやるよォ』
男はそう言うと、三人の前へと立つ。柱を守護する魔戒の最後の一人。ガイア。彼は土の精霊にして、人でもあるのだ。
『思っきしいたぶってやるぜぇ!』
────メキメキメキッ!
腕を振り上げると、地面が引き裂かれ、足場が崩されていく。三人の魔法少女は慌ててそれを回避するが、空中に飛び出した所で、ガイアがそれを追いかける。
『おっせぇなァ!ちんたらしてんじゃねェぞ!!』
「なっ…!」
真っ先に狙われたのは、水の力を宿しているトレファ。この世界における属性相関の上で、一番ガイアに不利なのだ。
『消えな。』
────ズガァァン!
「がふっ!」
腹部を土によって固められた剛腕で殴られるトレファ。魔力による防護癖も厭わずに、一撃で彼女を変身不能にまで追い込む。
「トレファさん!」
スフレが慌てて彼女をキャッチするが、ガイアは攻撃の手を緩めない。素早く追撃し、巨腕でスフレごと地面に叩きつける。
────ドガァッ!
「あぐっ…!」
トレファを抱えていた為か、スフレ受身を取れず、戦闘不能になってしまう。わずか二発で魔法少女達を貶めたガイアは、立ち上がって呟く。
『張り合いがねェなぁ。もうちょい出来ると思ったんだがな…』
だが。ガイアは一人だけ、仕留め損ねていた。それに気付くとほぼ同時に、風の刃が背後から襲いかかる。
────ビュッ!!
『危ない危ない。流石に風は俺の天敵だぜェ…』
「はあああっ!」
────ブォン!!
さらにもう一太刀。空を切る斬撃音が響き渡り、空間が引き裂かれる。だが、ガイアは動じない。巨大な腕を握りしめて、凄まじい反撃を繰り出す。
────ズガァァァァン!!
破壊されたのは、街の地面のみ。ふわりと空へ浮き上がり、イチゴは間一髪で攻撃をかわしていた。というのも、彼女の持っている竜、スジンが空からかっさらったのだ。
『竜騎士か…そのレベルになれる人間がまだ居たなんてなァ。』
「よくやったスジン。私は大丈夫だから、スフレとトレファを救ってくれ。」
スジンは頷くと、イチゴを降ろして二人を救出する。イチゴは再び戦地へと立ち、ガイアと相対する。あの巨腕に力で立ち向かえるのは、自分しかいないだろう。
『お?てめえはまだやんのか。やめとけよォ。いくら相性が有利だからって、俺には勝てないぜェ?』
「くっ…」
確かに、腕の差は明白だった。魔法少女となってもなお、一撃で倒されたスフレとトレファ。そう安易に打ち倒せる相手では無さそうだ。
『まあ良いか、どうせすぐ消えんだからなァ!』
────ギィィィン!!
凄まじい剣戟の応酬。巨腕による暴力を、属性による差でどうにか受け流していく。
『遅ォィ!』
────ズガァァン!
「がぁぁっ!」
そして。イチゴも倒されてしまった。剣戟の隙間に現れたイチゴを狙い、ガイアはその腕を振り下ろした。三人を叩きのめして、ガイアはふっと一息つく。
『魔法少女も大したことねぇなァ…』
「ぁ…ぁぁぁ…っ…」
震えていた。今まで、誰だって負けた事は無かった三人が。目の前であっという間にあしらわれてしまった。
『ユリネ様。』
と。アルケリオが近寄る。
「…なに…?」
『魔法少女になりましょう。』
「私が…でも…」
『今ならなければ…この街は貴女の住んでいた街のように消されてしまいますよ。』
「えっ…!?」
そうだ。あの時、村の魔物は殺され尽くした。逆らった人も、皆殺された。今回も、あの魔戒によって、全て潰されてしまう。
「そんなの…嫌…」
────ゴゴゴゴゴ…
大気が揺らめく。そして、世界が轟き出す。魔力が、彼女の元へと集まり出していた。
『こ、この魔力は…?』
アルケリオ自身も、その魔力に驚いていた。目の前の、まだ魔法少女にもなれない少女が、凄まじい量の魔力を集めているのだ。
「もう、誰も失いたくない!」
『あァ?』
────キィィィン!
アルケリオが触れていないのに、ユリネの身体は魔力に包まれ、衣類を魔法少女のそれへと変化させていく。仮の契約が今、本契約へと昇華したようだ。
『魔法少女☆ユリネ…爆誕!』
────ズガァァン!
爆発が起こり、舞い上がった土片を払いながら魔法少女が姿を見せる。胸にはめ込まれたのは、茶色の輝石トパーズ。雅やかな輝きと共に茶金色の服に、その身を変化させていく。
『オォ?面白そうなのが出てきたじゃねぇか!』
「…魔戒…いや。アクィオンの使徒。貴方達にこの世界は壊させない!」
そして、拳が握られる。アルケリオはこの時、以前から感じていた違和感を思い出した。
────ズガァァン!!
拳と拳がぶつかり合う。武道派のユリネは、その巨腕を相手にしても一歩も引かない。それどころか、少しずつ力で押し始める。
「私が、皆を救う!」
────ドガァッ!
ガイアを蹴り飛ばし、更に追撃を加える。アルケリオが感じていた違和感。それは彼女の話し方が極度に変化していた事だ。
『っチィ!!なんてパワーだ!』
「はああああっ!!!」
魔力を腕に込めた、魔武術。魔力によって打撃の威力を増大化させるシンプルな技だが、彼女の個性である武術を更に引き伸ばすことで、的確な、強烈な打撃を放つ事が出来るようになる。
────メキメキッ!!
『俺の腕が…ッ!?』
ガイアの腕にヒビが入り、一瞬嫌な音が響いたかと思うと、腕が爆発四散する。ユリネはその隙に足元へと回り込み、ガイアを上へ蹴り上げる。
『ぐぅッ!?』
「はああっ!」
────ガッ!
打撃。
────ドガッ!
更に打撃。
────ズガァッ!!
怒涛の連撃を繰り出し、ガイアが反撃を繰り出す隙を与えず、空中でラッシュを加えていく。その一撃一撃が、的確にガイアの身体を破壊していくのだ。
「これで…終わりだ!」
────ビシュン!
と。殴り飛ばしたガイアよりも素早く、地面に降り立つユリネ。吹き飛ばされたガイアは認識すらままならないまま、背後に立つユリネの追撃に身構えるしか無かった。
『魔武術・発勁』
────ズンッ!
と。静かな音が響いた。それと同時に、ガイアの身体に巨大な風穴が空き、ガイアの身体は打ち崩された土人形の様に、風に乗って空へと舞っていく。
『がァ…ァ…や、やるじゃ…ねぇか…クソ…ッ…』
「…魔戒の一人、ガイア。貴方もアクィオンに操られている者の一人でしょう。元の世界に戻り、安寧の時を過ごして下さい。」
『へッ…何でぇ…気付いてやがったのか…じゃァ…俺を気遣ってくれたァ…お前に向けて、俺からの礼で一つ忠告だ。アクィオンは…俺達とは比べ物にならねェ…歯向かうんなら、もっと用心するこったな…ははァ!』
「…ご忠告、感謝します。地神ガイア。どうか安らかにお眠り下さい。」
────パラパラ…
ガイアは砕け散り、やがて跡形もなく消え去る。アルケリオが意識せずとも、ユリネは自分の意思で武装解除し、皆の元へ駆け寄る。
「…ごめん…私が、魔法少女になってれば…」
『ユリネ様。気にする事はありません。皆様は気絶しているだけです。命に別状はありませんからご安心を。』
「…そっか…良かった…」
ほっと一安心すると、ユリネも疲れてべしゃっとその場に尻もちをつく。これでバリアを構成している柱は全て破壊された。ともなれば、後はアクィオンの居る城へと突入あるのみである。
『…ユリネ様。少しよろしいですか?』
「…ん。もちろん。良いよ。」
アルケリオは、静かにユリネと語りだした。
「それでも…引き下がる訳にはいかない…」
『死ねェ!クソ女ァ!!』
────ビューン!
「っ!」
飛んできたのは、巨大な柱。先程破壊した建物の大黒柱であろう。そんな巨大なものを軽々振り回して放り投げてくるとは、本当に人間のスケールを越えている。自分の武術のみで、どうにか出来る相手じゃない。
「たぁぁぁぁっ!」
────ズガァァン!
しかし、横から飛び蹴りが入って柱が破壊される。何者だ、と思って男が蹴った人物の方を見ると、三人の魔法少女が立っていた。
「大丈夫!?ユリネちゃん!」
「皆…私は大丈夫…」
『なんだァ?魔法少女様のお出ましかァ?』
「その通りだ。…まさか、魔戒の方から出向いてくるとはな。」
と、剣を向けるイチゴ。既に三人は変身しており、戦闘準備は万端だ。大して男は、余裕綽々とした様子で魔法少女達に歩み寄る。
『なるほどなァ。こいつらがアクィオンを潰そうって奴等か。面白ぇ…なら相手してやるよォ』
男はそう言うと、三人の前へと立つ。柱を守護する魔戒の最後の一人。ガイア。彼は土の精霊にして、人でもあるのだ。
『思っきしいたぶってやるぜぇ!』
────メキメキメキッ!
腕を振り上げると、地面が引き裂かれ、足場が崩されていく。三人の魔法少女は慌ててそれを回避するが、空中に飛び出した所で、ガイアがそれを追いかける。
『おっせぇなァ!ちんたらしてんじゃねェぞ!!』
「なっ…!」
真っ先に狙われたのは、水の力を宿しているトレファ。この世界における属性相関の上で、一番ガイアに不利なのだ。
『消えな。』
────ズガァァン!
「がふっ!」
腹部を土によって固められた剛腕で殴られるトレファ。魔力による防護癖も厭わずに、一撃で彼女を変身不能にまで追い込む。
「トレファさん!」
スフレが慌てて彼女をキャッチするが、ガイアは攻撃の手を緩めない。素早く追撃し、巨腕でスフレごと地面に叩きつける。
────ドガァッ!
「あぐっ…!」
トレファを抱えていた為か、スフレ受身を取れず、戦闘不能になってしまう。わずか二発で魔法少女達を貶めたガイアは、立ち上がって呟く。
『張り合いがねェなぁ。もうちょい出来ると思ったんだがな…』
だが。ガイアは一人だけ、仕留め損ねていた。それに気付くとほぼ同時に、風の刃が背後から襲いかかる。
────ビュッ!!
『危ない危ない。流石に風は俺の天敵だぜェ…』
「はあああっ!」
────ブォン!!
さらにもう一太刀。空を切る斬撃音が響き渡り、空間が引き裂かれる。だが、ガイアは動じない。巨大な腕を握りしめて、凄まじい反撃を繰り出す。
────ズガァァァァン!!
破壊されたのは、街の地面のみ。ふわりと空へ浮き上がり、イチゴは間一髪で攻撃をかわしていた。というのも、彼女の持っている竜、スジンが空からかっさらったのだ。
『竜騎士か…そのレベルになれる人間がまだ居たなんてなァ。』
「よくやったスジン。私は大丈夫だから、スフレとトレファを救ってくれ。」
スジンは頷くと、イチゴを降ろして二人を救出する。イチゴは再び戦地へと立ち、ガイアと相対する。あの巨腕に力で立ち向かえるのは、自分しかいないだろう。
『お?てめえはまだやんのか。やめとけよォ。いくら相性が有利だからって、俺には勝てないぜェ?』
「くっ…」
確かに、腕の差は明白だった。魔法少女となってもなお、一撃で倒されたスフレとトレファ。そう安易に打ち倒せる相手では無さそうだ。
『まあ良いか、どうせすぐ消えんだからなァ!』
────ギィィィン!!
凄まじい剣戟の応酬。巨腕による暴力を、属性による差でどうにか受け流していく。
『遅ォィ!』
────ズガァァン!
「がぁぁっ!」
そして。イチゴも倒されてしまった。剣戟の隙間に現れたイチゴを狙い、ガイアはその腕を振り下ろした。三人を叩きのめして、ガイアはふっと一息つく。
『魔法少女も大したことねぇなァ…』
「ぁ…ぁぁぁ…っ…」
震えていた。今まで、誰だって負けた事は無かった三人が。目の前であっという間にあしらわれてしまった。
『ユリネ様。』
と。アルケリオが近寄る。
「…なに…?」
『魔法少女になりましょう。』
「私が…でも…」
『今ならなければ…この街は貴女の住んでいた街のように消されてしまいますよ。』
「えっ…!?」
そうだ。あの時、村の魔物は殺され尽くした。逆らった人も、皆殺された。今回も、あの魔戒によって、全て潰されてしまう。
「そんなの…嫌…」
────ゴゴゴゴゴ…
大気が揺らめく。そして、世界が轟き出す。魔力が、彼女の元へと集まり出していた。
『こ、この魔力は…?』
アルケリオ自身も、その魔力に驚いていた。目の前の、まだ魔法少女にもなれない少女が、凄まじい量の魔力を集めているのだ。
「もう、誰も失いたくない!」
『あァ?』
────キィィィン!
アルケリオが触れていないのに、ユリネの身体は魔力に包まれ、衣類を魔法少女のそれへと変化させていく。仮の契約が今、本契約へと昇華したようだ。
『魔法少女☆ユリネ…爆誕!』
────ズガァァン!
爆発が起こり、舞い上がった土片を払いながら魔法少女が姿を見せる。胸にはめ込まれたのは、茶色の輝石トパーズ。雅やかな輝きと共に茶金色の服に、その身を変化させていく。
『オォ?面白そうなのが出てきたじゃねぇか!』
「…魔戒…いや。アクィオンの使徒。貴方達にこの世界は壊させない!」
そして、拳が握られる。アルケリオはこの時、以前から感じていた違和感を思い出した。
────ズガァァン!!
拳と拳がぶつかり合う。武道派のユリネは、その巨腕を相手にしても一歩も引かない。それどころか、少しずつ力で押し始める。
「私が、皆を救う!」
────ドガァッ!
ガイアを蹴り飛ばし、更に追撃を加える。アルケリオが感じていた違和感。それは彼女の話し方が極度に変化していた事だ。
『っチィ!!なんてパワーだ!』
「はああああっ!!!」
魔力を腕に込めた、魔武術。魔力によって打撃の威力を増大化させるシンプルな技だが、彼女の個性である武術を更に引き伸ばすことで、的確な、強烈な打撃を放つ事が出来るようになる。
────メキメキッ!!
『俺の腕が…ッ!?』
ガイアの腕にヒビが入り、一瞬嫌な音が響いたかと思うと、腕が爆発四散する。ユリネはその隙に足元へと回り込み、ガイアを上へ蹴り上げる。
『ぐぅッ!?』
「はああっ!」
────ガッ!
打撃。
────ドガッ!
更に打撃。
────ズガァッ!!
怒涛の連撃を繰り出し、ガイアが反撃を繰り出す隙を与えず、空中でラッシュを加えていく。その一撃一撃が、的確にガイアの身体を破壊していくのだ。
「これで…終わりだ!」
────ビシュン!
と。殴り飛ばしたガイアよりも素早く、地面に降り立つユリネ。吹き飛ばされたガイアは認識すらままならないまま、背後に立つユリネの追撃に身構えるしか無かった。
『魔武術・発勁』
────ズンッ!
と。静かな音が響いた。それと同時に、ガイアの身体に巨大な風穴が空き、ガイアの身体は打ち崩された土人形の様に、風に乗って空へと舞っていく。
『がァ…ァ…や、やるじゃ…ねぇか…クソ…ッ…』
「…魔戒の一人、ガイア。貴方もアクィオンに操られている者の一人でしょう。元の世界に戻り、安寧の時を過ごして下さい。」
『へッ…何でぇ…気付いてやがったのか…じゃァ…俺を気遣ってくれたァ…お前に向けて、俺からの礼で一つ忠告だ。アクィオンは…俺達とは比べ物にならねェ…歯向かうんなら、もっと用心するこったな…ははァ!』
「…ご忠告、感謝します。地神ガイア。どうか安らかにお眠り下さい。」
────パラパラ…
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「…ごめん…私が、魔法少女になってれば…」
『ユリネ様。気にする事はありません。皆様は気絶しているだけです。命に別状はありませんからご安心を。』
「…そっか…良かった…」
ほっと一安心すると、ユリネも疲れてべしゃっとその場に尻もちをつく。これでバリアを構成している柱は全て破壊された。ともなれば、後はアクィオンの居る城へと突入あるのみである。
『…ユリネ様。少しよろしいですか?』
「…ん。もちろん。良いよ。」
アルケリオは、静かにユリネと語りだした。
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