22 / 82
21話「初陣」
しおりを挟む
────
トモヤ
職業︰ギルド軍師
Lv72(守護者から引き継ぎ)
会得したスキル︰陣形魔法 味方強化の術 信号弾花火
────
その頃。スフレ達はとりあえず先のテーブルでトモヤの帰還を待ち続けていた。カツァル達も、交流がてらに同じ席で会話していた。
「うっふふぅぅ…スフレちゃんはぁ…どんな魔法が得意なのぉぉ?」
「え、えっと、私は炎魔法が得意です!でも……他の魔法は少し苦手…ですね。」
「あらぁそうなのぉぉ?勿体ないわね~…他の属性の魔法が使えればぁ~…貴女はもぉぉっと伸びるわよぉ?」
「えっ…ほ、本当ですか?…でも、私、他の魔法は何度挑戦しても駄目で…」
「うっふふぅ…可愛いわね~…じゃあぁぁ…お姉さんが教えて…ア・ゲ・ル♡」
さわりさわり、と変態チックにスフレの身体を触りまくるレーバ。決して性的嗜好は無いらしいが、当然卑猥な行為であるので。
────ごちん!
「あぴぇ~…」
と、カツァルに分厚い本でぶっ叩かれる。頭の上でお星様をチカチカさせながら、机にぶっ倒れる。
「やめろと言っているだろう。お前は我がパーティの評判を地の底に落とすつもりか。」
「ひどいわぁん…私はぁ…ただ可愛い子を愛でてただけなのにぃん…」
「…それをやめろと言っているんだ。次はレイピアで串刺しにされるのがお好みか?」
「うぅぅう~…!カツァルの意地わるぅ~…」
ぐでーっとテーブルに伏せるレーバ。カツァルはふんと軽く息を漏らすと、トレファとの雑談に戻る。
「さて、聞きたい事があると言ったな。なんだ?」
「ええ、貴方達の仲間、あと一人いるらしいんですわね。そのお方がどんな人なのか、知りたいわ。」
「…アルテマか。分かった、話そう…」
アルティメート=アルテマ。カツァルが最初に拾った仲間の僧侶で、初めて共に戦った時は、回復魔法のプロだったらしい。だが困った事に、彼女は一日のうち20時間近く眠っている。と言うのも、起きている間はものっそいテキパキ動き、困っている人がいれば傷を癒したりと、4時間だけフルパワーで活動するのである。その分のエネルギーを20時間で補給しているらしいのだが、真相は不明。
「不思議な人物ね…寝ている間は何をしても起きないのかしら?」
「その通りだ。以前起こそうとしたことがあったのだが…その時は寝相で蹴り飛ばされ…私は全治1週間の大怪我を負ってしまった…」
そう言って、ちらりと自分の頭を見せる。蹴り飛ばされたのか、その部分だけ若干薄くなっているのがトレファにも分かった。
「お気の毒ね…でもどうして、そんな人をパーティに置いているのかしら?彼女への思い入れ?」
「…そうかもしれないな。思い入れと言うよりは…」
そこまで語った所で、顔を赤くしたトモヤがふらふらっと酒場に戻ってくる。なんか少し顔が赤いので、仲間達は心配して彼の元へ駆け寄る。
「大丈夫ですかトモヤさん!顔が赤いですよ…!」
契約の副作用か何かだと思い、必死にトモヤの顔が赤い原因を考えるスフレ。
「い、いや、大丈夫。ギルド軍師になれたことに、心から興奮してるんだ。」
自分をここまで慕ってくれる仲間達の前で、キスされました~なんて言えるわけなく。というか、言ってしまったら何故か仲間達から袋叩きにされるビジョンが既にトモヤには浮かんでいた。何故か。
「なるほど!そうでしたか!それなら安心ですね。良かったぁ~」
ほっと安心して、力が抜けるスフレ。へにょりと彼女がトモヤに寄りかかりかけた所で、突然…
────ウウウゥゥゥゥ…
あまり聞きたくはない、低く重いサイレン音。何事かと思って皆が音のする方を見ると、大慌てで1階からギルドマスターが登ってきた。
「はぁはぁ…皆さん!出撃準備をお願いします!北方より、魔王軍と思わしき軍勢が襲来!至急対処に向かって下さい!」
おっ。と、何かを予感させる皆。一同の視線が、一気にトモヤに集まる。期待と不安が入り交じる視線に、トモヤ自身も軽く気圧される。
「…トモヤさん、初陣ですね!頑張りましょう!」
「…ああ。」
────
『緊急 魔王軍襲来』
場所︰ハルバトルソ北西 イセマ山脈
内容︰魔王軍の排除、または撤退
報酬︰未定
軍隊︰ハルバトルソ町兵団
────
集められた兵士達。Aランクの冒険者達が、イセマ山脈に立てられた陣地に集合していた。トモヤは軍師として、本陣に建てられた小さなテントで、作戦を練り込んでいた。
「トモヤ。我々はお前の指示に従う。生殺与奪の権限は、ほとんどお前が握っていると言っても過言では無い。…その事をよく考えた上で、戦略を練ってほしい。」
カツァル達Aランク冒険者は、軍隊の中でも指折りの将兵。今回の軍隊の殆どは、一般冒険者や、普通の町兵士。上手く駆使しなければ、魔物相手でも大多数の犠牲が出る。
「…わかってる。この辺りの地図は無いか?」
「これが山道の地図だ。地上騎兵、地上部隊が通れる道はここだ。」
カツァルが示した地図は、狭い山道が幾重にも別れる迷宮の様な山脈。地上を進行するには、少し不得手な地形かもしれない。空を通るのも一手だが、上空は山に吹き付ける乱気流があり、高度まで飛ぶ事ができない。
「…よし。今回は防衛戦だ。地上騎兵を前に置いて、なるべく道を塞ぐ。町への進行を少しでも食い止める。」
「了解した。…スフレとレーバが率いる魔法部隊はどうする?後方から騎兵部隊を支援するか?」
「いや。魔法部隊は空中への警戒だ。最速で山へと登り、上空から攻め込む魔物に警戒しろ。それと、魔法部隊は近接が不得手になりがちだ。そこをトレファと地上部隊でカバーする。」
「…ふむ。トモヤ、それでは地上が手薄になるのではないか?」
「いや。地上にはイチゴがいる。あいつなら、俺より上手く地上部隊を指揮できるだろう。」
イチゴと聞いて、流石のカツァルも動揺の色を隠せない。
「…なに?あの商人がか?一体どう言う理由があって…?」
「話してなかったな。あいつは元々騎士団長だったんだよ。それも、あのシュテンゲルベルグ城下、ヨシュガルドを警護する騎士団のな。」
「なん…だと…!…そこまでの者がどうして商人に…」
「ま、色々あったんだよ。とりあえず、作戦は以上だ。何か異議はあるか?」
「いや。特には。私とラクレスは、本陣の警護に当たれば良いのだな?」
「ああ。…ただ、ちょいとラクレスを借りたい。作戦の為に必要なんだ。良いか?」
「無論だ。」
「よし。それじゃあこれで決まりだ。相手が撤退するまでの長期戦になるだろうが、頑張るように皆に伝えてくれ。俺は開戦の狼煙を上げる。」
「承知した。…健闘を祈る。」
「…ああ。」
作戦決定。トモヤとカツァルは、互いの仲間達に作戦を伝えていく。それぞれが配置に着くと、トモヤは遠くの山を見据える。魔物達の軍勢。果たしてそれがどれ程の強敵なのか。今こそ、確かめる時だ。
「…よし。始めよう。」
ボッと。手に持った信号弾の花火に火をつける。爆竹のような形の筒に付いた導火線が縮み始める。
────ヒュルルルルルルッ…
信号弾は空高く跳ね上がり、誰の目にも止まるような高度まで、煙を撒き散らしながら舞い上がる。やがて空中で静止したかと思うと…
────ドオオオオオン!!!
真紅の花火が青空に打ち上がる。これより、開戦。トモヤ率いるハルバトルソ町兵団と、魔王軍。戦いの火蓋が、切って落とされた。
「…さあ、勝負だ!」
トモヤ
職業︰ギルド軍師
Lv72(守護者から引き継ぎ)
会得したスキル︰陣形魔法 味方強化の術 信号弾花火
────
その頃。スフレ達はとりあえず先のテーブルでトモヤの帰還を待ち続けていた。カツァル達も、交流がてらに同じ席で会話していた。
「うっふふぅぅ…スフレちゃんはぁ…どんな魔法が得意なのぉぉ?」
「え、えっと、私は炎魔法が得意です!でも……他の魔法は少し苦手…ですね。」
「あらぁそうなのぉぉ?勿体ないわね~…他の属性の魔法が使えればぁ~…貴女はもぉぉっと伸びるわよぉ?」
「えっ…ほ、本当ですか?…でも、私、他の魔法は何度挑戦しても駄目で…」
「うっふふぅ…可愛いわね~…じゃあぁぁ…お姉さんが教えて…ア・ゲ・ル♡」
さわりさわり、と変態チックにスフレの身体を触りまくるレーバ。決して性的嗜好は無いらしいが、当然卑猥な行為であるので。
────ごちん!
「あぴぇ~…」
と、カツァルに分厚い本でぶっ叩かれる。頭の上でお星様をチカチカさせながら、机にぶっ倒れる。
「やめろと言っているだろう。お前は我がパーティの評判を地の底に落とすつもりか。」
「ひどいわぁん…私はぁ…ただ可愛い子を愛でてただけなのにぃん…」
「…それをやめろと言っているんだ。次はレイピアで串刺しにされるのがお好みか?」
「うぅぅう~…!カツァルの意地わるぅ~…」
ぐでーっとテーブルに伏せるレーバ。カツァルはふんと軽く息を漏らすと、トレファとの雑談に戻る。
「さて、聞きたい事があると言ったな。なんだ?」
「ええ、貴方達の仲間、あと一人いるらしいんですわね。そのお方がどんな人なのか、知りたいわ。」
「…アルテマか。分かった、話そう…」
アルティメート=アルテマ。カツァルが最初に拾った仲間の僧侶で、初めて共に戦った時は、回復魔法のプロだったらしい。だが困った事に、彼女は一日のうち20時間近く眠っている。と言うのも、起きている間はものっそいテキパキ動き、困っている人がいれば傷を癒したりと、4時間だけフルパワーで活動するのである。その分のエネルギーを20時間で補給しているらしいのだが、真相は不明。
「不思議な人物ね…寝ている間は何をしても起きないのかしら?」
「その通りだ。以前起こそうとしたことがあったのだが…その時は寝相で蹴り飛ばされ…私は全治1週間の大怪我を負ってしまった…」
そう言って、ちらりと自分の頭を見せる。蹴り飛ばされたのか、その部分だけ若干薄くなっているのがトレファにも分かった。
「お気の毒ね…でもどうして、そんな人をパーティに置いているのかしら?彼女への思い入れ?」
「…そうかもしれないな。思い入れと言うよりは…」
そこまで語った所で、顔を赤くしたトモヤがふらふらっと酒場に戻ってくる。なんか少し顔が赤いので、仲間達は心配して彼の元へ駆け寄る。
「大丈夫ですかトモヤさん!顔が赤いですよ…!」
契約の副作用か何かだと思い、必死にトモヤの顔が赤い原因を考えるスフレ。
「い、いや、大丈夫。ギルド軍師になれたことに、心から興奮してるんだ。」
自分をここまで慕ってくれる仲間達の前で、キスされました~なんて言えるわけなく。というか、言ってしまったら何故か仲間達から袋叩きにされるビジョンが既にトモヤには浮かんでいた。何故か。
「なるほど!そうでしたか!それなら安心ですね。良かったぁ~」
ほっと安心して、力が抜けるスフレ。へにょりと彼女がトモヤに寄りかかりかけた所で、突然…
────ウウウゥゥゥゥ…
あまり聞きたくはない、低く重いサイレン音。何事かと思って皆が音のする方を見ると、大慌てで1階からギルドマスターが登ってきた。
「はぁはぁ…皆さん!出撃準備をお願いします!北方より、魔王軍と思わしき軍勢が襲来!至急対処に向かって下さい!」
おっ。と、何かを予感させる皆。一同の視線が、一気にトモヤに集まる。期待と不安が入り交じる視線に、トモヤ自身も軽く気圧される。
「…トモヤさん、初陣ですね!頑張りましょう!」
「…ああ。」
────
『緊急 魔王軍襲来』
場所︰ハルバトルソ北西 イセマ山脈
内容︰魔王軍の排除、または撤退
報酬︰未定
軍隊︰ハルバトルソ町兵団
────
集められた兵士達。Aランクの冒険者達が、イセマ山脈に立てられた陣地に集合していた。トモヤは軍師として、本陣に建てられた小さなテントで、作戦を練り込んでいた。
「トモヤ。我々はお前の指示に従う。生殺与奪の権限は、ほとんどお前が握っていると言っても過言では無い。…その事をよく考えた上で、戦略を練ってほしい。」
カツァル達Aランク冒険者は、軍隊の中でも指折りの将兵。今回の軍隊の殆どは、一般冒険者や、普通の町兵士。上手く駆使しなければ、魔物相手でも大多数の犠牲が出る。
「…わかってる。この辺りの地図は無いか?」
「これが山道の地図だ。地上騎兵、地上部隊が通れる道はここだ。」
カツァルが示した地図は、狭い山道が幾重にも別れる迷宮の様な山脈。地上を進行するには、少し不得手な地形かもしれない。空を通るのも一手だが、上空は山に吹き付ける乱気流があり、高度まで飛ぶ事ができない。
「…よし。今回は防衛戦だ。地上騎兵を前に置いて、なるべく道を塞ぐ。町への進行を少しでも食い止める。」
「了解した。…スフレとレーバが率いる魔法部隊はどうする?後方から騎兵部隊を支援するか?」
「いや。魔法部隊は空中への警戒だ。最速で山へと登り、上空から攻め込む魔物に警戒しろ。それと、魔法部隊は近接が不得手になりがちだ。そこをトレファと地上部隊でカバーする。」
「…ふむ。トモヤ、それでは地上が手薄になるのではないか?」
「いや。地上にはイチゴがいる。あいつなら、俺より上手く地上部隊を指揮できるだろう。」
イチゴと聞いて、流石のカツァルも動揺の色を隠せない。
「…なに?あの商人がか?一体どう言う理由があって…?」
「話してなかったな。あいつは元々騎士団長だったんだよ。それも、あのシュテンゲルベルグ城下、ヨシュガルドを警護する騎士団のな。」
「なん…だと…!…そこまでの者がどうして商人に…」
「ま、色々あったんだよ。とりあえず、作戦は以上だ。何か異議はあるか?」
「いや。特には。私とラクレスは、本陣の警護に当たれば良いのだな?」
「ああ。…ただ、ちょいとラクレスを借りたい。作戦の為に必要なんだ。良いか?」
「無論だ。」
「よし。それじゃあこれで決まりだ。相手が撤退するまでの長期戦になるだろうが、頑張るように皆に伝えてくれ。俺は開戦の狼煙を上げる。」
「承知した。…健闘を祈る。」
「…ああ。」
作戦決定。トモヤとカツァルは、互いの仲間達に作戦を伝えていく。それぞれが配置に着くと、トモヤは遠くの山を見据える。魔物達の軍勢。果たしてそれがどれ程の強敵なのか。今こそ、確かめる時だ。
「…よし。始めよう。」
ボッと。手に持った信号弾の花火に火をつける。爆竹のような形の筒に付いた導火線が縮み始める。
────ヒュルルルルルルッ…
信号弾は空高く跳ね上がり、誰の目にも止まるような高度まで、煙を撒き散らしながら舞い上がる。やがて空中で静止したかと思うと…
────ドオオオオオン!!!
真紅の花火が青空に打ち上がる。これより、開戦。トモヤ率いるハルバトルソ町兵団と、魔王軍。戦いの火蓋が、切って落とされた。
「…さあ、勝負だ!」
0
お気に入りに追加
299
あなたにおすすめの小説
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
召還社畜と魔法の豪邸
紫 十的
ファンタジー
魔法仕掛けの古い豪邸に残された6歳の少女「ノア」
そこに次々と召喚される男の人、女の人。ところが、誰もかれもがノアをそっちのけで言い争うばかり。
もしかしたら怒られるかもと、絶望するノア。
でも、最後に喚ばれた人は、他の人たちとはちょっぴり違う人でした。
魔法も知らず、力もちでもない、シャチクとかいう人。
その人は、言い争いをたったの一言で鎮めたり、いじわるな領主から沢山のお土産をもらってきたりと大活躍。
どうしてそうなるのかノアには不思議でたまりません。
でも、それは、次々起こる不思議で幸せな出来事の始まりに過ぎなかったのでした。
※ プロローグの女の子が幸せになる話です
※ 『小説家になろう』様にも「召還社畜と魔法の豪邸 ~召喚されたおかげでデスマーチから逃れたので家主の少女とのんびり暮らす予定です~」というタイトルで投稿しています。
【完結】悪役に転生したのにメインヒロインにガチ恋されている件
エース皇命
ファンタジー
前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。
しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。
悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。
ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語!
※小説家になろう、エブリスタにも投稿しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ひだまりを求めて
空野セピ
ファンタジー
惑星「フォルン」
星の誕生と共に精霊が宿り、精霊が世界を創り上げたと言い伝えられている。
精霊達は、世界中の万物に宿り、人間を見守っていると言われている。
しかし、その人間達が長年争い、精霊達は傷付いていき、世界は天変地異と異常気象に包まれていく──。
平凡で長閑な村でいつも通りの生活をするマッドとティミー。
ある日、謎の男「レン」により村が襲撃され、村は甚大な被害が出てしまう。
その男は、ティミーの持つ「あるもの」を狙っていた。
このままだと再びレンが村を襲ってくると考えたマッドとティミーは、レンを追う為に旅に出る決意をする。
世界が天変地異によって、崩壊していく事を知らずに───。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
このやってられない世界で
みなせ
ファンタジー
筋肉馬鹿にビンタをくらって、前世を思い出した。
悪役令嬢・キーラになったらしいけど、
そのフラグは初っ端に折れてしまった。
主人公のヒロインをそっちのけの、
よく分からなくなった乙女ゲームの世界で、
王子様に捕まってしまったキーラは
楽しく生き残ることができるのか。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる