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17話「軍師へのお誘い」
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受付嬢に連れられるまま、奥の部屋の椅子に座らされるトモヤ。ギルド長ってどんな人だろう、と思っていると、何故か受付嬢がトモヤの目の前に座り込んだ。
「え?あの、受付嬢さん?」
「ようこそ、グランドルームへ。私が当ギルド、テュールラグナロクのギルドマスター。テュール=ハルバトル=ソニヤです。」
「……えええっ!?ギルドマスター!?受付嬢さんが…!?」
「はい、普段は受付嬢として、皆様の事を見ているのです。でもその正体は!皆を愛するギルドマスター!どうです!ビックリしたでしょう?」
きらーん。と逆光を放つギルドマスター。トモヤはびっくりしたも何も、唖然として動けなくなっていた。普段から何気なく接していた彼女がギルドマスターだったとは。もう驚き桃の木山椒の木である。
「ええ、まあ…かなり驚きました…それで、ギルドマスターさん?俺に何か用ですか?」
「ソニヤで良いですよ。…今回お呼びしたのにはある理由があるのです。」
「理由…?」
「はい。貴方はいずれ、Aランク、果てにはSランクまで登ろうとしていますよね。私にはわかります。うんうん。」
「えっと…まあ、そうですね。いずれはSランクにも挑もうかなと思ってます。」
「やっぱり!そこで、一つ相談があるのです。…実を言うと、貴方の実力は既にSランクよりも更に上のSSSレベルにまで達しているのです。」
「えっ?そ、そんなに上がってるんですか?(…というか、Sランクより上もあったのか…)」
「はい。こちらは基本的なSSランク冒険者の基礎ステータスです。それで、こちらがトモヤさんのステータスです。見比べると分かるように、トモヤさんは既に彼等の平均を大きく上回っているのです。」
受付嬢、もといギルドマスターが言う通り、二つのステータスには歴然とした差がある。特に防御面に関しては、もうトモヤの独擅場である。
「な、なるほど…それで、それと俺への依頼に何か関係が…?」
「…私達ギルドは、この絶対的な力に期待しています。そこで、ある役職を依頼されて欲しいのです。」
「役職…と言いますと?」
「軍師です。我がギルドの軍師として、働いて頂きたいのです。」
「……ええええええっ!?ぐ、軍師って!おお、俺、戦術とか全く分かりませんよ!」
「大丈夫です。軍師役は皆そう言いますが、直ぐになれてくれますよ。」
「い、いやいや。まあ戦術は勉強するとします!でも、戦争なんてしてないですし…軍隊なんて、ギルドは持っていないじゃないですか?」
「…そうでした。お話していませんでしたね。…トモヤさん、不思議に思った事はありませんか?FランクからSランクまでが集う酒場…しかし、Bランクより上の冒険者はなかなか酒場に現れない…これは何故か。と思ったことがありませんか?」
「……ああ…確かに……もしかしてそれって…」
「そうです。…Aランクより上の冒険者は戦争…つまり、魔王軍との本格的な戦いに参加するものがほとんどなのです。」
「なるほど…だから、ステータスが異様に高い俺に軍師をさせて…皆を鼓舞しよう…という算段ですか。」
「その通りです。その鋭さも、軍師としては必要ですよ。…とはいえ、これは強制ではありません。Aランクになるのも、Bランクのまま穏便に過ごすのも、貴方の自由です。ですが、私はお願いしたいです。…貴方が来れば、この町の冒険者も変わる。そう思っているのです。」
その瞳は、トモヤに対する期待と、懇願の2つの意味を込めてあるのが、トモヤにも伺えた。二人は静かに見つめ合い、再びギルドマスターが口を開いた。
「これを、受け取ってください。Aランクへの昇級試験です。提出するのも、破るのも自由です。…もし、覚悟が決まったら、Aランクにも挑戦してみて下さい。…お話は以上です。」
「……わかりました。仲間達と、相談してみます。軍師へのお誘い、ありがとうございます。」
トモヤは立ちあがり、皆の元へと向かった。手に持った紙は、緊張からか震え、軽く手汗が滲んでいた。
────
「えーっ!トモヤさんが軍師に!?凄い!凄すぎますよー!」
「あらまあ…軍師なんてそうそう任命されるものじゃ無いのに…大したものね。」
「軍師か…懐かしい響きだな…騎士団長をしていた私としても、何か感慨深さがあるな。」
早速トモヤは仲間達にこの事を話してみた。…が、まあ結果はご覧の通り。トモヤならそれくらい出来るだろう、という意見で決まりだ。まあ、それはそうだ。今まで自分は、完璧に「守護者」として成功してきたのだから。だが、今回は勝手が違う。自分とその周囲を守るだけでは、駄目なのだ。全ての兵士を、その身に請け負わなくてはならない。その自信が、トモヤには無かったのだ。
「…俺、軍師になった方が良いかな?」
「そうね。なるべきだと思うわ。貴方なら、私達だけじゃなくて、ギルド全体を引っ張っていけるんじゃ無いかしら?」
「そうだな。トモヤならば、良い軍師になれるだろう。これからも、皆を引っ張っていってくれ。」
「そうか。わかった。…俺は軍師になる。…それで、このギルドを引っ張っていける奴になるよ。」
この決定に、トレファとイチゴは大いに喜んだ。…だが、スフレだけは、この決定に賛同しかねる様だった。
────
その日の晩。トモヤは寝付かれず、窓際に座って星を眺めていた。皆の前でああは言ったものの、やはり、自分の中ではまだ迷っていた。皆が皆、自分を信頼してくれている。だからこそ、不安だった。期待に応えられなかったら?指示を間違えてしまったら?今までが完璧だったからこそ、今の不安が最も強い。
「トモヤさん。」
「…スフレ。起きてたのか。」
「はい。なんだか寝付かれなくて。…隣、宜しいですか?」
「ああ。」
スフレも椅子を引いて、隣に座る。少しの間静寂があったが、すぐにスフレは口を開いた。
「…トモヤさん、本当は軍師になるの、迷ってるんじゃ無いですか?」
「…気付いてたのか。」
「はい。…トモヤさんとは、もう長い付き合いですから。これくらいの事はお見通しです。」
「…スフレには敵わないな。君の言う通りだ。まだ迷ってる。俺にそんなこと出来るのか…ってな。」
「…ふふ。その気持ち、分かりますよ。私も、トモヤさんに会うまではそうでした。ずっと変われないままで…自分の事も主張出来ずに流されてるだけなのかなって。思っちゃってましたもん。」
「…でも、スフレは変われたじゃないか。自分をきちんと主張出来るようになった。…俺は、変われる自信が無い…」
「…そうですよね。でも、きっと大丈夫ですよ。トモヤさん。私を変えてくれたのは誰ですか?私に自信をつけてくれたのは、誰ですか?」
トモヤは、その問いに答えられなかった。でも、その瞬間に分かった。…その言葉の意味が。
「トモヤさんですよ。…トレファさんとお話出来たのも、彼女をお陰で変われたのも、全てはあなたのお陰です。あなたには、人を変える力があるじゃないですか。あなたが道を示してくれたから、私は変われたんです。あなたは、あなたが思っているより、ずっとずっと、強いんですよ。だから、大丈夫です。きっとなんとかなります!」
そう言って微笑むスフレ。トモヤは、その言葉を聞き終えると、何故か視界が霞んで見えた。
「…そう…だな。…ありがとう…スフレ…」
この世界に来てから、ずっと信用されてきた。だからこそ、初めての彼女の励ましは、強く。強く。彼の心に響いていた。自分を「上に」みる言動ではなく、「対等に」見てくれた彼女が。凄く優しく見えた。とても嬉しかった。
「良いんですよ。…私、トモヤさんの仲間ですから。」
今にも泣きだしそうなのをぐっと堪えて、トモヤは再びスフレの方を向く。
「…君の言葉で、迷いも晴れた。…俺は守護者として…軍師として…ここを護る。全てを守り抜いて…この世界を救う。」
「…ふふ。それでこそ、私のトモヤさんです。…ふぁぁ…悩み事が無くなったら、急に眠くなっちゃいました……」
「…よし、今日はもう寝よう。…明日は、Aランクに昇格する為のクエストを受けるからな。」
「…はい…じゃあ、楽しみにしてますね…ふぁぁ…おやすみなさい。トモヤさん…」
「…おやすみ。スフレ。」
スフレがベットで丸くなると、トモヤもクエスト契約書にサインをしてから、隣で眠った。覚悟は決まった。行こう。軍師として。
「え?あの、受付嬢さん?」
「ようこそ、グランドルームへ。私が当ギルド、テュールラグナロクのギルドマスター。テュール=ハルバトル=ソニヤです。」
「……えええっ!?ギルドマスター!?受付嬢さんが…!?」
「はい、普段は受付嬢として、皆様の事を見ているのです。でもその正体は!皆を愛するギルドマスター!どうです!ビックリしたでしょう?」
きらーん。と逆光を放つギルドマスター。トモヤはびっくりしたも何も、唖然として動けなくなっていた。普段から何気なく接していた彼女がギルドマスターだったとは。もう驚き桃の木山椒の木である。
「ええ、まあ…かなり驚きました…それで、ギルドマスターさん?俺に何か用ですか?」
「ソニヤで良いですよ。…今回お呼びしたのにはある理由があるのです。」
「理由…?」
「はい。貴方はいずれ、Aランク、果てにはSランクまで登ろうとしていますよね。私にはわかります。うんうん。」
「えっと…まあ、そうですね。いずれはSランクにも挑もうかなと思ってます。」
「やっぱり!そこで、一つ相談があるのです。…実を言うと、貴方の実力は既にSランクよりも更に上のSSSレベルにまで達しているのです。」
「えっ?そ、そんなに上がってるんですか?(…というか、Sランクより上もあったのか…)」
「はい。こちらは基本的なSSランク冒険者の基礎ステータスです。それで、こちらがトモヤさんのステータスです。見比べると分かるように、トモヤさんは既に彼等の平均を大きく上回っているのです。」
受付嬢、もといギルドマスターが言う通り、二つのステータスには歴然とした差がある。特に防御面に関しては、もうトモヤの独擅場である。
「な、なるほど…それで、それと俺への依頼に何か関係が…?」
「…私達ギルドは、この絶対的な力に期待しています。そこで、ある役職を依頼されて欲しいのです。」
「役職…と言いますと?」
「軍師です。我がギルドの軍師として、働いて頂きたいのです。」
「……ええええええっ!?ぐ、軍師って!おお、俺、戦術とか全く分かりませんよ!」
「大丈夫です。軍師役は皆そう言いますが、直ぐになれてくれますよ。」
「い、いやいや。まあ戦術は勉強するとします!でも、戦争なんてしてないですし…軍隊なんて、ギルドは持っていないじゃないですか?」
「…そうでした。お話していませんでしたね。…トモヤさん、不思議に思った事はありませんか?FランクからSランクまでが集う酒場…しかし、Bランクより上の冒険者はなかなか酒場に現れない…これは何故か。と思ったことがありませんか?」
「……ああ…確かに……もしかしてそれって…」
「そうです。…Aランクより上の冒険者は戦争…つまり、魔王軍との本格的な戦いに参加するものがほとんどなのです。」
「なるほど…だから、ステータスが異様に高い俺に軍師をさせて…皆を鼓舞しよう…という算段ですか。」
「その通りです。その鋭さも、軍師としては必要ですよ。…とはいえ、これは強制ではありません。Aランクになるのも、Bランクのまま穏便に過ごすのも、貴方の自由です。ですが、私はお願いしたいです。…貴方が来れば、この町の冒険者も変わる。そう思っているのです。」
その瞳は、トモヤに対する期待と、懇願の2つの意味を込めてあるのが、トモヤにも伺えた。二人は静かに見つめ合い、再びギルドマスターが口を開いた。
「これを、受け取ってください。Aランクへの昇級試験です。提出するのも、破るのも自由です。…もし、覚悟が決まったら、Aランクにも挑戦してみて下さい。…お話は以上です。」
「……わかりました。仲間達と、相談してみます。軍師へのお誘い、ありがとうございます。」
トモヤは立ちあがり、皆の元へと向かった。手に持った紙は、緊張からか震え、軽く手汗が滲んでいた。
────
「えーっ!トモヤさんが軍師に!?凄い!凄すぎますよー!」
「あらまあ…軍師なんてそうそう任命されるものじゃ無いのに…大したものね。」
「軍師か…懐かしい響きだな…騎士団長をしていた私としても、何か感慨深さがあるな。」
早速トモヤは仲間達にこの事を話してみた。…が、まあ結果はご覧の通り。トモヤならそれくらい出来るだろう、という意見で決まりだ。まあ、それはそうだ。今まで自分は、完璧に「守護者」として成功してきたのだから。だが、今回は勝手が違う。自分とその周囲を守るだけでは、駄目なのだ。全ての兵士を、その身に請け負わなくてはならない。その自信が、トモヤには無かったのだ。
「…俺、軍師になった方が良いかな?」
「そうね。なるべきだと思うわ。貴方なら、私達だけじゃなくて、ギルド全体を引っ張っていけるんじゃ無いかしら?」
「そうだな。トモヤならば、良い軍師になれるだろう。これからも、皆を引っ張っていってくれ。」
「そうか。わかった。…俺は軍師になる。…それで、このギルドを引っ張っていける奴になるよ。」
この決定に、トレファとイチゴは大いに喜んだ。…だが、スフレだけは、この決定に賛同しかねる様だった。
────
その日の晩。トモヤは寝付かれず、窓際に座って星を眺めていた。皆の前でああは言ったものの、やはり、自分の中ではまだ迷っていた。皆が皆、自分を信頼してくれている。だからこそ、不安だった。期待に応えられなかったら?指示を間違えてしまったら?今までが完璧だったからこそ、今の不安が最も強い。
「トモヤさん。」
「…スフレ。起きてたのか。」
「はい。なんだか寝付かれなくて。…隣、宜しいですか?」
「ああ。」
スフレも椅子を引いて、隣に座る。少しの間静寂があったが、すぐにスフレは口を開いた。
「…トモヤさん、本当は軍師になるの、迷ってるんじゃ無いですか?」
「…気付いてたのか。」
「はい。…トモヤさんとは、もう長い付き合いですから。これくらいの事はお見通しです。」
「…スフレには敵わないな。君の言う通りだ。まだ迷ってる。俺にそんなこと出来るのか…ってな。」
「…ふふ。その気持ち、分かりますよ。私も、トモヤさんに会うまではそうでした。ずっと変われないままで…自分の事も主張出来ずに流されてるだけなのかなって。思っちゃってましたもん。」
「…でも、スフレは変われたじゃないか。自分をきちんと主張出来るようになった。…俺は、変われる自信が無い…」
「…そうですよね。でも、きっと大丈夫ですよ。トモヤさん。私を変えてくれたのは誰ですか?私に自信をつけてくれたのは、誰ですか?」
トモヤは、その問いに答えられなかった。でも、その瞬間に分かった。…その言葉の意味が。
「トモヤさんですよ。…トレファさんとお話出来たのも、彼女をお陰で変われたのも、全てはあなたのお陰です。あなたには、人を変える力があるじゃないですか。あなたが道を示してくれたから、私は変われたんです。あなたは、あなたが思っているより、ずっとずっと、強いんですよ。だから、大丈夫です。きっとなんとかなります!」
そう言って微笑むスフレ。トモヤは、その言葉を聞き終えると、何故か視界が霞んで見えた。
「…そう…だな。…ありがとう…スフレ…」
この世界に来てから、ずっと信用されてきた。だからこそ、初めての彼女の励ましは、強く。強く。彼の心に響いていた。自分を「上に」みる言動ではなく、「対等に」見てくれた彼女が。凄く優しく見えた。とても嬉しかった。
「良いんですよ。…私、トモヤさんの仲間ですから。」
今にも泣きだしそうなのをぐっと堪えて、トモヤは再びスフレの方を向く。
「…君の言葉で、迷いも晴れた。…俺は守護者として…軍師として…ここを護る。全てを守り抜いて…この世界を救う。」
「…ふふ。それでこそ、私のトモヤさんです。…ふぁぁ…悩み事が無くなったら、急に眠くなっちゃいました……」
「…よし、今日はもう寝よう。…明日は、Aランクに昇格する為のクエストを受けるからな。」
「…はい…じゃあ、楽しみにしてますね…ふぁぁ…おやすみなさい。トモヤさん…」
「…おやすみ。スフレ。」
スフレがベットで丸くなると、トモヤもクエスト契約書にサインをしてから、隣で眠った。覚悟は決まった。行こう。軍師として。
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