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2話「冒険者の町」
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人波をすいすい避けながら、スフレとトモヤは町を歩いていく。スフレの案内も兼ねて、ギルドへと向かっている最中だ。
「この町はハルバトルソと言って、冒険者の町として有名なんです。近辺に出現する魔物も比較的大人しいので、とても平和で人気も多いんですよ。」
「へえ~、なら俺みたいなのでも安心して過ごせそうだな。(RPGで言う始まりの村…かな?)」
「トモヤさんはお強いですから…その、きっとすぐにSランク冒険者になれますよ…」
「Sランク?…それって、もしかして冒険者の強さの事か?」
「はい…あの、…一番下がFで…上がSまであるんです。上の方が強い冒険者として認められて…高難易度のクエストにも…挑めるんです…」
自信が無い時は、急にボソボソした口調になってしまう。スフレ自身も、この制度は耳にした程度であまり詳しく覚えていないからだ。
「なるほど。スフレは何ランクなんだ?Aとか?それとも、Bくらいか?」
「えっ!わ、私ですか!私は…えっと…あの…」
もじもじと口ごもってしまう。言いたくない感じだろうか。実はこの時、トモヤは彼女の潜在的な才能、「秘めたる力」を見抜いていた。秘めたる力とは、その名の通り隠れた才能の事で、Lvが上がったり、特定の条件を満たすと開放される。当然彼はまだそれには気付いていないが、スフレからはそれだけの実力を感じていたので、高いランクを挙げてしまったのだった。
「え、Fランク…です…」
「ありゃ、そうだったか。でも良いんじゃ無いか?俺なんてまだランク外だし、スフレのがとっても上だぞ。」
ぽんと肩に手を置く。他人に不慣れなスフレは少しびくっとしたが、すぐに安心してその手を優しく握った。
「えへへ…ありがとうございます。ギルドで登録したら…今度は一緒のFランクですね。」
「あはは。そうなるな。…と、ようやく着いたみたいだ。改めて見ると大きいなー…」
「そうですね。酒場と宿屋を兼用していますから、どうしても大きくなってしまうんです。それにここは冒険者の町ですから、宿泊者も増えて更に増築…を何年も繰り返してこうなったそうです。」
スフレの説明を踏まえた上でギルドを見ても、圧巻の大きさだ。トモヤが元いた世界のドームの何倍もの大きさがある。全部回るだけでも何日かかかりそうだ。
「なるほどな~…それで、どうやって冒険者として登録するんだ?やっぱり酒場で?」
「はい。酒場はクエスト受注場も兼ねてますから。そこで新しく、冒険者として登録するんですよ。登録後に仕事に出るのも、酒場からになりますね。」
「ふむふむ。基本的には酒場がメインって訳だな。(俺、酒なんて飲んだ事無いし飲める気がしないんだが…)」
ギルドの入り口の扉を開け、中へと入る。そこには、楽しそうに宴会をしている人や、クエストについて相談している人達、アイテムを換金している人など、多種多様な冒険者で溢れかえっていた。
「わお…すげぇ賑やかだな。スフレ、受付ってどっちにあるんだ?」
「右手奥です…ご案内しますね…」
今度は人波を押し分け押し分け、目的のカウンターへと辿り着く。結構ヘトヘトになりながら、カウンターの女性へと話しかける。
「あの、冒険者になりたいんですが、こちらで手続きを行えますか?」
「はい、勿論出来ますよ。こちらに、お名前の記載をお願いします。」
そう言ってトモヤは、紙と空の羽根ペンを受け取る。書き方がわからず苦戦していると、スフレが横から説明した。
「それは血の羽根ペンです。その先っちょを、指に指してみてください。」
「こうか?」
ぷすっ。とペンが指に刺さったかと思うと、蚊に血を吸われているかの如く、すうっとペンの羽根が朱色に染まる。
「おお…これで書けるわけか。でもなんで、血文字なんて使うんだ?普通のインクで良いだろ?」
「血文字は契約に使うんです。後は、それを使ってその人の適性を調べたり出来るんですよ。これを元に、ギルドがオススメの職業を用意してくれるんですよ。」
「なるほどな~…指切りげんまんみたいなもんか。じゃ、早速…」
サラサラっと名前をサインすると、用紙がビッタリと床に張り付く。やがて薄らと、登録証である紙に、トモヤのデータが記されていく。数値化されたステータスに、現在装備している装備品。そしてスキル。
「ええっ!?す、凄いステータスです…!どうなってるんですか!?」
その異様な数値に、唖然とするスフレ。トモヤのステータスは、攻撃、魔力、運の三つを除いて、全て最高クラスに設定されているのだ。圧倒的な防御に、恐ろしい程の魔法防御。それら全てが、圧倒的な『守護者』としての才覚を光らせている。
「え?これ、そんなに凄いのか…?」
「凄いなんてものじゃありませんよ!Lv1で既に3桁を越えてるなんて…信じられません!」
攻撃や運が1、2桁で留まっているのに対し、防御面だけ全て3桁越え。装備の効果じゃないのかな?とトモヤは思ったが、どうやら素でこのステータスらしい。さらに驚くべきは、隠しスキルの数。普通の人間なら2、3個あれば良い方だが、トモヤは20個近くの隠れた力をその身に宿しているのだった。
「それにこのスキルの数…ああ…くらくらしてきました…」
その有り余る才能に、周りの人間もトモヤを注目してざわつき始める。タダでさえ、適正者の少ないとされる守護者。その中で卓越した能力を持ち得る彼は、ギルドにとっても非常に頼もしい存在だ。受付の人も、嬉しそうに歓迎の鐘を鳴らす。
「トモヤさん、でしたね。我がギルドとしても、貴方を盛大に歓迎させて頂きたいと思います!我がギルドメンバーとして、頑張って下さい!」
「あ、はい!頑張ります!」
「新たな期待の星、トモヤさんの歓迎会を開きましょう!今日は宴だー!!」
「「「おおおーー!!!」」」
こうして、トモヤは冒険者として、守護者としてギルドに編成された。歓迎会はそれはそれは盛大なもので、大量のご馳走が並び、ダンスショー等が執り行われた。トモヤはもう既にあっちこっちで期待の声や羨望の眼差しが向けられ、隣にいるスフレは完全に萎縮してしまうほどであった。宴会は夜遅くまで続き、トモヤもすっかり、ギルドにとけ込める程になっていた。
「この町はハルバトルソと言って、冒険者の町として有名なんです。近辺に出現する魔物も比較的大人しいので、とても平和で人気も多いんですよ。」
「へえ~、なら俺みたいなのでも安心して過ごせそうだな。(RPGで言う始まりの村…かな?)」
「トモヤさんはお強いですから…その、きっとすぐにSランク冒険者になれますよ…」
「Sランク?…それって、もしかして冒険者の強さの事か?」
「はい…あの、…一番下がFで…上がSまであるんです。上の方が強い冒険者として認められて…高難易度のクエストにも…挑めるんです…」
自信が無い時は、急にボソボソした口調になってしまう。スフレ自身も、この制度は耳にした程度であまり詳しく覚えていないからだ。
「なるほど。スフレは何ランクなんだ?Aとか?それとも、Bくらいか?」
「えっ!わ、私ですか!私は…えっと…あの…」
もじもじと口ごもってしまう。言いたくない感じだろうか。実はこの時、トモヤは彼女の潜在的な才能、「秘めたる力」を見抜いていた。秘めたる力とは、その名の通り隠れた才能の事で、Lvが上がったり、特定の条件を満たすと開放される。当然彼はまだそれには気付いていないが、スフレからはそれだけの実力を感じていたので、高いランクを挙げてしまったのだった。
「え、Fランク…です…」
「ありゃ、そうだったか。でも良いんじゃ無いか?俺なんてまだランク外だし、スフレのがとっても上だぞ。」
ぽんと肩に手を置く。他人に不慣れなスフレは少しびくっとしたが、すぐに安心してその手を優しく握った。
「えへへ…ありがとうございます。ギルドで登録したら…今度は一緒のFランクですね。」
「あはは。そうなるな。…と、ようやく着いたみたいだ。改めて見ると大きいなー…」
「そうですね。酒場と宿屋を兼用していますから、どうしても大きくなってしまうんです。それにここは冒険者の町ですから、宿泊者も増えて更に増築…を何年も繰り返してこうなったそうです。」
スフレの説明を踏まえた上でギルドを見ても、圧巻の大きさだ。トモヤが元いた世界のドームの何倍もの大きさがある。全部回るだけでも何日かかかりそうだ。
「なるほどな~…それで、どうやって冒険者として登録するんだ?やっぱり酒場で?」
「はい。酒場はクエスト受注場も兼ねてますから。そこで新しく、冒険者として登録するんですよ。登録後に仕事に出るのも、酒場からになりますね。」
「ふむふむ。基本的には酒場がメインって訳だな。(俺、酒なんて飲んだ事無いし飲める気がしないんだが…)」
ギルドの入り口の扉を開け、中へと入る。そこには、楽しそうに宴会をしている人や、クエストについて相談している人達、アイテムを換金している人など、多種多様な冒険者で溢れかえっていた。
「わお…すげぇ賑やかだな。スフレ、受付ってどっちにあるんだ?」
「右手奥です…ご案内しますね…」
今度は人波を押し分け押し分け、目的のカウンターへと辿り着く。結構ヘトヘトになりながら、カウンターの女性へと話しかける。
「あの、冒険者になりたいんですが、こちらで手続きを行えますか?」
「はい、勿論出来ますよ。こちらに、お名前の記載をお願いします。」
そう言ってトモヤは、紙と空の羽根ペンを受け取る。書き方がわからず苦戦していると、スフレが横から説明した。
「それは血の羽根ペンです。その先っちょを、指に指してみてください。」
「こうか?」
ぷすっ。とペンが指に刺さったかと思うと、蚊に血を吸われているかの如く、すうっとペンの羽根が朱色に染まる。
「おお…これで書けるわけか。でもなんで、血文字なんて使うんだ?普通のインクで良いだろ?」
「血文字は契約に使うんです。後は、それを使ってその人の適性を調べたり出来るんですよ。これを元に、ギルドがオススメの職業を用意してくれるんですよ。」
「なるほどな~…指切りげんまんみたいなもんか。じゃ、早速…」
サラサラっと名前をサインすると、用紙がビッタリと床に張り付く。やがて薄らと、登録証である紙に、トモヤのデータが記されていく。数値化されたステータスに、現在装備している装備品。そしてスキル。
「ええっ!?す、凄いステータスです…!どうなってるんですか!?」
その異様な数値に、唖然とするスフレ。トモヤのステータスは、攻撃、魔力、運の三つを除いて、全て最高クラスに設定されているのだ。圧倒的な防御に、恐ろしい程の魔法防御。それら全てが、圧倒的な『守護者』としての才覚を光らせている。
「え?これ、そんなに凄いのか…?」
「凄いなんてものじゃありませんよ!Lv1で既に3桁を越えてるなんて…信じられません!」
攻撃や運が1、2桁で留まっているのに対し、防御面だけ全て3桁越え。装備の効果じゃないのかな?とトモヤは思ったが、どうやら素でこのステータスらしい。さらに驚くべきは、隠しスキルの数。普通の人間なら2、3個あれば良い方だが、トモヤは20個近くの隠れた力をその身に宿しているのだった。
「それにこのスキルの数…ああ…くらくらしてきました…」
その有り余る才能に、周りの人間もトモヤを注目してざわつき始める。タダでさえ、適正者の少ないとされる守護者。その中で卓越した能力を持ち得る彼は、ギルドにとっても非常に頼もしい存在だ。受付の人も、嬉しそうに歓迎の鐘を鳴らす。
「トモヤさん、でしたね。我がギルドとしても、貴方を盛大に歓迎させて頂きたいと思います!我がギルドメンバーとして、頑張って下さい!」
「あ、はい!頑張ります!」
「新たな期待の星、トモヤさんの歓迎会を開きましょう!今日は宴だー!!」
「「「おおおーー!!!」」」
こうして、トモヤは冒険者として、守護者としてギルドに編成された。歓迎会はそれはそれは盛大なもので、大量のご馳走が並び、ダンスショー等が執り行われた。トモヤはもう既にあっちこっちで期待の声や羨望の眼差しが向けられ、隣にいるスフレは完全に萎縮してしまうほどであった。宴会は夜遅くまで続き、トモヤもすっかり、ギルドにとけ込める程になっていた。
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