2 / 82
1話「初めての仲間」
しおりを挟む
次の瞬間、世界は大きく変化していた。暗闇が消え、視界は光を取り戻し、空は青く大地は白く。まさに自分が生きていた頃に、全てが戻っていく。違うのは、その景色。その光景。前の世界では見れなかった綺麗な、清々しい空気。何処までも広がる草原に、目の前に広がる大きな、何処か古風の町。
「おお!遂に来たぞ!異世界!」
河部智也、もとい彼は、ついに異世界へと足を踏み入れた。手に握られているのは、巨大な盾。服装はローブで、とても動きやすいデザインだ。
「さて、異世界に来たらやっぱり、宿を探さないとだよな!いざ、宿探しの旅へ出発~!」
盾を背中に背負い、巨大な門をくぐり抜けて行く。門を抜けると、そこはまさに中世時代宜しく、剣と魔法の理想の町が広がっていた。街を行き交う質素な格好の人々、たまに通る馬車や幻想的な噴水が見事にそれらとマッチしていて、智也はウキウキと心浮かれていた。
「おおおおー!すっげえ!RPGそのまんまだ…!」
右を見れば、武器を打ち込んでいる鍛冶屋。左を見れば、回復アイテム等を売っている薬屋。そして前には、この町最大の建物のギルド。まさに冒険者達の理想の町だ。
「とりあえず、ギルドに行ってみるか!」
うきうきとした心持ちのまま、この世界のお仕事を手に入れる為、智也は歩き出す。…が。
────ガタガタン!
「な、なんだ?」
隣の路地裏から、物騒な物音が聞こえる。智也は野次馬気分でその路地裏に近付いてみると、そこでとんでもない事件が起こっていたのだった。
「おうおう、姉ちゃん俺達と一緒に来ないか?」
「っす!綺麗だし可愛いし、最高っす!」
「ひぃ…こ、困ります…」
薄汚い野郎二人に、つば付きとんがり帽子を被った魔法使いの少女が襲われている。周りの人は気付いてこそいるが、男の握っている巨大な斧や、その強面な顔に怯えて近付けない。その光景を見た瞬間に智也はカッと怒りに襲われ、背中の盾を抜き取っていた。
「まあそう言うなって。一緒に来たら楽しい事してやるから、な?」
「っす!兄貴のナンパテクは最高っすよ!今まで連れ込めた女は一人もいな…」
「るせーぞカス!さあ行こうぜ姉ちゃん。」
ガシッと少女の腕を掴む野郎A。
「ひ…い、嫌です…!」
「あぁん?別に良いだろうが!それとも、俺の言う事が聞けねえってのか!?」
怒りっぽい性格なのか、男は拳を振り上げて少女を威嚇する。少女は怯えきって、涙目で震えてしまっている。
「おい、待てよ。」
「あ?」
ガシッと。力強く男の腕を手のひらで締め付ける。智也は真っ直ぐに男を睨みつけ、ツレの男がその視線にびくりと肩をすくめる。
「嫌がってる少女を無理矢理連れてくなんて、男のする事か?」
「うぜぇんだよカス!第一、誰だよてめえ!人の事に一々手出ししてくんじゃねぇ!」
野郎Aは智也の腕を振り払うと、背中に背負っているハンドアックスを握りしめる。鉄製の凶器で、相手の頭をかち割るには最適の武器。生身の人間が喰らえば、重傷は免れないだろう。
「やるのか?なら俺も容赦はしない。」
対して智也は、あらゆる攻撃を反射する無敵の盾。どんな攻撃だろうと、受け止めれば彼の勝ちだ。反射するという事は、衝撃がそのまま跳ね返るという事。即ち、触れた部分に強烈な衝撃を加え、その上で相手に大ダメージを与える事になる。
「げひゃひゃひゃひゃ!そんなふざけた盾で俺を倒せると思ってんのか?ぐひゃーひゃひゃひゃ!」
けたけたと笑う野郎A。智也が盾しか持っていないからこそ、ふざけているのだと確信している。しかし智也は真剣だ。こんな屑に負けるわけが無いと。既に心の中で確信しているからだ。
「ああ、倒せるとも。ほら、かかってこいよ。」
だが油断は禁物。あくまでも防御に特化した武器。相手からの攻撃を受けなければ、反射の力が発動しないからだ。つまり、彼が最初に取る行動は挑発。攻撃を誘い出せば、後は智也の勝ちだ。
「舐めやがってクソガキィィィ!!死ねオラァ!!!」
────ビュン!
と。ハンドアックスが振り下ろされる。しかし智也は、それを素早く盾で受け止める。その瞬間。
────キィィン!
凄まじい衝撃。それと共に、反射の衝撃を受けたハンドアックスが空を舞う。それと同時に、切り付けられた男は身体を切り裂かれたかのように白目を向いて、その場にばったりと倒れてしまう。
「(お、おぉぉ…!すげぇぇっ!本当に反射した…!)」
「っす!?あ、兄貴ィィッ!大丈夫っすか!?」
兄貴分の男は既に体力が限界を迎えており、気絶してそのまま動けないでいる。
「ふん、他愛もない…」
相手を威嚇するために、わざとそれっぽい台詞を吐いておく。野郎Bは倒れた兄貴分を背負って、せっせかせっせか路地裏の奥へと逃げて行った。
「…ふー。やっと行ったか。君、大丈夫だった?」
「は、はい…大丈夫です…ありがとうございました…」
路地裏の壁でふるふる震えていたので、智也は手を貸して少女を立たせる。周りの人々も智也の勇気に感動し、絶賛の視線を向けていた。
「良かった。それじゃ俺はこれで。今度は絡まれないように気を付けろよ。」
盾を背中に背負い直し、智也は歩き出す。しかし、数歩歩いた所で、なんか妙な違和感を感じて後ろを振り返る。
「…!……」
「(ん?どうしたんだ…?)」
少女は相変わらず同じ地点にいる。とすれば、智也の勘違いだろう。再びギルドへと向かって歩き出す。また少し歩いたところで、智也はまたも後ろを振り返る。
「…!……」
「(なんもない…よな?)」
智也は気付いていない。後ろの魔法使いの少女が、何か言いたそうに一定の距離を保っている事に。
「…あ、あの…あの…」
「(…?空耳かな?)」
「あ……あのっ!!」
ぼそぼそと話していた少女が、いきなりのビックボイス。町中に大きく響いて、ちょっと不安でそわそわしていた智也の心にもどきーんと刺さる。
「ぎゃーっ!?び、び、びっくりしたー!って、君だったのか。どうした?なんか忘れ物?」
「い、いえ!そうではなくて…あの…私をその…な、仲間に入れて貰えませんか…!?」
「仲間…俺は良いけど、やめた方がいいぞ?俺ってまだ、この世界についてなんにも分からないし、まだ定職にも着いてないぞ。」
事実、智也はまだこの世界について何もわかっていない。ただ、人間と魔王が対立している事。それしか教わっていないのだ。更に言うと、資金もゼロに等しい。女神からコインを数枚貰ったのだが、価値としては食べ物一つと交換で全て使い果たす程。
「そ、それでしたら…私がご案内します!ですから…えっと…仲間にして貰えませんか…!?」
「…うーん。どうしよう…」
流石に智也も、これは迷う。仲間にする…と言っても行動を共にする訳だから、多少の迷惑は免れられない。しばらく考えて、断ろうと決断した瞬間、ちらりと少女の顔が智也の瞳にくっきり映りこんだ。
「(断られてしまったら…どうしましょう…)」
ぐすん。と涙目をしている少女。ウェーブのかかったさらりとしたロングの黒髪に、吸い寄せられる様な漆黒の瞳。そして、綺麗な白い肌に、ほんのりと染まった赤い頬。断るとなると、この綺麗な子を困らせてしまうのではないか…と更に苦悩にあけくれた。
「決めた。一緒に行こう。その序に、この街の事を教えてくれないか?」
「…はい!勿論です!ご案内させて頂きます!…私の名前は、ミクス=スフレと申します。よろしくお願いしますね!」
「ああ、よろしく。俺はカワベ=トモヤ…で良いんだな。トモヤって呼んでくれ。」
「はい。わかりました!トモヤさん!」
初めての仲間ができて、トモヤは少し喜びに満ちてきた。果たしてこれから、トモヤはどんな風にこの町を、この世界を救うのだろうか。
「おお!遂に来たぞ!異世界!」
河部智也、もとい彼は、ついに異世界へと足を踏み入れた。手に握られているのは、巨大な盾。服装はローブで、とても動きやすいデザインだ。
「さて、異世界に来たらやっぱり、宿を探さないとだよな!いざ、宿探しの旅へ出発~!」
盾を背中に背負い、巨大な門をくぐり抜けて行く。門を抜けると、そこはまさに中世時代宜しく、剣と魔法の理想の町が広がっていた。街を行き交う質素な格好の人々、たまに通る馬車や幻想的な噴水が見事にそれらとマッチしていて、智也はウキウキと心浮かれていた。
「おおおおー!すっげえ!RPGそのまんまだ…!」
右を見れば、武器を打ち込んでいる鍛冶屋。左を見れば、回復アイテム等を売っている薬屋。そして前には、この町最大の建物のギルド。まさに冒険者達の理想の町だ。
「とりあえず、ギルドに行ってみるか!」
うきうきとした心持ちのまま、この世界のお仕事を手に入れる為、智也は歩き出す。…が。
────ガタガタン!
「な、なんだ?」
隣の路地裏から、物騒な物音が聞こえる。智也は野次馬気分でその路地裏に近付いてみると、そこでとんでもない事件が起こっていたのだった。
「おうおう、姉ちゃん俺達と一緒に来ないか?」
「っす!綺麗だし可愛いし、最高っす!」
「ひぃ…こ、困ります…」
薄汚い野郎二人に、つば付きとんがり帽子を被った魔法使いの少女が襲われている。周りの人は気付いてこそいるが、男の握っている巨大な斧や、その強面な顔に怯えて近付けない。その光景を見た瞬間に智也はカッと怒りに襲われ、背中の盾を抜き取っていた。
「まあそう言うなって。一緒に来たら楽しい事してやるから、な?」
「っす!兄貴のナンパテクは最高っすよ!今まで連れ込めた女は一人もいな…」
「るせーぞカス!さあ行こうぜ姉ちゃん。」
ガシッと少女の腕を掴む野郎A。
「ひ…い、嫌です…!」
「あぁん?別に良いだろうが!それとも、俺の言う事が聞けねえってのか!?」
怒りっぽい性格なのか、男は拳を振り上げて少女を威嚇する。少女は怯えきって、涙目で震えてしまっている。
「おい、待てよ。」
「あ?」
ガシッと。力強く男の腕を手のひらで締め付ける。智也は真っ直ぐに男を睨みつけ、ツレの男がその視線にびくりと肩をすくめる。
「嫌がってる少女を無理矢理連れてくなんて、男のする事か?」
「うぜぇんだよカス!第一、誰だよてめえ!人の事に一々手出ししてくんじゃねぇ!」
野郎Aは智也の腕を振り払うと、背中に背負っているハンドアックスを握りしめる。鉄製の凶器で、相手の頭をかち割るには最適の武器。生身の人間が喰らえば、重傷は免れないだろう。
「やるのか?なら俺も容赦はしない。」
対して智也は、あらゆる攻撃を反射する無敵の盾。どんな攻撃だろうと、受け止めれば彼の勝ちだ。反射するという事は、衝撃がそのまま跳ね返るという事。即ち、触れた部分に強烈な衝撃を加え、その上で相手に大ダメージを与える事になる。
「げひゃひゃひゃひゃ!そんなふざけた盾で俺を倒せると思ってんのか?ぐひゃーひゃひゃひゃ!」
けたけたと笑う野郎A。智也が盾しか持っていないからこそ、ふざけているのだと確信している。しかし智也は真剣だ。こんな屑に負けるわけが無いと。既に心の中で確信しているからだ。
「ああ、倒せるとも。ほら、かかってこいよ。」
だが油断は禁物。あくまでも防御に特化した武器。相手からの攻撃を受けなければ、反射の力が発動しないからだ。つまり、彼が最初に取る行動は挑発。攻撃を誘い出せば、後は智也の勝ちだ。
「舐めやがってクソガキィィィ!!死ねオラァ!!!」
────ビュン!
と。ハンドアックスが振り下ろされる。しかし智也は、それを素早く盾で受け止める。その瞬間。
────キィィン!
凄まじい衝撃。それと共に、反射の衝撃を受けたハンドアックスが空を舞う。それと同時に、切り付けられた男は身体を切り裂かれたかのように白目を向いて、その場にばったりと倒れてしまう。
「(お、おぉぉ…!すげぇぇっ!本当に反射した…!)」
「っす!?あ、兄貴ィィッ!大丈夫っすか!?」
兄貴分の男は既に体力が限界を迎えており、気絶してそのまま動けないでいる。
「ふん、他愛もない…」
相手を威嚇するために、わざとそれっぽい台詞を吐いておく。野郎Bは倒れた兄貴分を背負って、せっせかせっせか路地裏の奥へと逃げて行った。
「…ふー。やっと行ったか。君、大丈夫だった?」
「は、はい…大丈夫です…ありがとうございました…」
路地裏の壁でふるふる震えていたので、智也は手を貸して少女を立たせる。周りの人々も智也の勇気に感動し、絶賛の視線を向けていた。
「良かった。それじゃ俺はこれで。今度は絡まれないように気を付けろよ。」
盾を背中に背負い直し、智也は歩き出す。しかし、数歩歩いた所で、なんか妙な違和感を感じて後ろを振り返る。
「…!……」
「(ん?どうしたんだ…?)」
少女は相変わらず同じ地点にいる。とすれば、智也の勘違いだろう。再びギルドへと向かって歩き出す。また少し歩いたところで、智也はまたも後ろを振り返る。
「…!……」
「(なんもない…よな?)」
智也は気付いていない。後ろの魔法使いの少女が、何か言いたそうに一定の距離を保っている事に。
「…あ、あの…あの…」
「(…?空耳かな?)」
「あ……あのっ!!」
ぼそぼそと話していた少女が、いきなりのビックボイス。町中に大きく響いて、ちょっと不安でそわそわしていた智也の心にもどきーんと刺さる。
「ぎゃーっ!?び、び、びっくりしたー!って、君だったのか。どうした?なんか忘れ物?」
「い、いえ!そうではなくて…あの…私をその…な、仲間に入れて貰えませんか…!?」
「仲間…俺は良いけど、やめた方がいいぞ?俺ってまだ、この世界についてなんにも分からないし、まだ定職にも着いてないぞ。」
事実、智也はまだこの世界について何もわかっていない。ただ、人間と魔王が対立している事。それしか教わっていないのだ。更に言うと、資金もゼロに等しい。女神からコインを数枚貰ったのだが、価値としては食べ物一つと交換で全て使い果たす程。
「そ、それでしたら…私がご案内します!ですから…えっと…仲間にして貰えませんか…!?」
「…うーん。どうしよう…」
流石に智也も、これは迷う。仲間にする…と言っても行動を共にする訳だから、多少の迷惑は免れられない。しばらく考えて、断ろうと決断した瞬間、ちらりと少女の顔が智也の瞳にくっきり映りこんだ。
「(断られてしまったら…どうしましょう…)」
ぐすん。と涙目をしている少女。ウェーブのかかったさらりとしたロングの黒髪に、吸い寄せられる様な漆黒の瞳。そして、綺麗な白い肌に、ほんのりと染まった赤い頬。断るとなると、この綺麗な子を困らせてしまうのではないか…と更に苦悩にあけくれた。
「決めた。一緒に行こう。その序に、この街の事を教えてくれないか?」
「…はい!勿論です!ご案内させて頂きます!…私の名前は、ミクス=スフレと申します。よろしくお願いしますね!」
「ああ、よろしく。俺はカワベ=トモヤ…で良いんだな。トモヤって呼んでくれ。」
「はい。わかりました!トモヤさん!」
初めての仲間ができて、トモヤは少し喜びに満ちてきた。果たしてこれから、トモヤはどんな風にこの町を、この世界を救うのだろうか。
0
お気に入りに追加
299
あなたにおすすめの小説
婚約破棄とか言って早々に私の荷物をまとめて実家に送りつけているけど、その中にあなたが明日国王に謁見する時に必要な書類も混じっているのですが
マリー
恋愛
寝食を忘れるほど研究にのめり込む婚約者に惹かれてかいがいしく食事の準備や仕事の手伝いをしていたのに、ある日帰ったら「母親みたいに世話を焼いてくるお前にはうんざりだ!荷物をまとめておいてやったから明日の朝一番で出て行け!」ですって?
まあ、癇癪を起こすのはいいですけれど(よくはない)あなたがまとめてうちの実家に郵送したっていうその荷物の中、送っちゃいけないもの入ってましたよ?
※またも小説の練習で書いてみました。よろしくお願いします。
※すみません、婚約破棄タグを使っていましたが、書いてるうちに内容にそぐわないことに気づいたのでちょっと変えました。果たして婚約破棄するのかしないのか?を楽しんでいただく話になりそうです。正当派の婚約破棄ものにはならないと思います。期待して読んでくださった方申し訳ございません。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
欠損奴隷を治して高値で売りつけよう!破滅フラグしかない悪役奴隷商人は、死にたくないので回復魔法を修行します
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
主人公が転生したのは、ゲームに出てくる噛ませ犬の悪役奴隷商人だった!このままだと破滅フラグしかないから、奴隷に反乱されて八つ裂きにされてしまう!
そうだ!子供の今から回復魔法を練習して極めておけば、自分がやられたとき自分で治せるのでは?しかも奴隷にも媚びを売れるから一石二鳥だね!
なんか自分が助かるために奴隷治してるだけで感謝されるんだけどなんで!?
欠損奴隷を安く買って高値で売りつけてたらむしろ感謝されるんだけどどういうことなんだろうか!?
え!?主人公は光の勇者!?あ、俺が先に治癒魔法で回復しておきました!いや、スマン。
※この作品は現実の奴隷制を肯定する意図はありません
なろう日間週間月間1位
カクヨムブクマ14000
カクヨム週間3位
他サイトにも掲載
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる