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「好きにしてくれていいよ」

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真琴は黙って優しく、俺の頭を撫でてくれてたのに、急に言った。

「私も久弥のこと、いじめてみたいな」

「え?」

えと。

涙が引っ込む。

「真琴、俺のこといじめたいの?」

「いじめさせてくれたら、もっと好きになるよ?」

「ほんと?」

「うん」

全然いい!

めっちゃ嬉しくなった。

「じゃあ。真琴は俺の奴隷で。俺は真琴の。うーん、オモチャになるから。好きにしていいよ」

真琴は俺の両手首を掴んで、俺の頭の上に持ち上げた。

あぁ、真琴。

そういう趣味もあるんだ。

そっかそっか。

「縛ってもいいよ? 俺、大人しくしてるから」

真琴になら、いっそ縛られてみたい。

「縛るもの、ないよ?」

「ネクタイ、取ってきな。俺の、なんでもいいから」



あっ。

あぁ。

うぁっ。

真琴に好きに全身を舐められて。

耳を引っ張られたり。

乳首をいじられたりして。

俺は声が抑えられなくて。

両腕は縛られた状態で。

結構キツく縛られてて。

自分で頭の上に上げてて。

下ろすことは許されなくて。

こんなにオモチャにされて、俺また、勃ってて痛い。

こんなことされたの初めてなのに。

「真琴、入れたい。お願い、入れさせて」

真琴は俺の顔を見た。

冷たい目をしてた。

じっと俺を見てる。

真琴の目を一生懸命見て、もう1回お願いする。

「真琴、お願い。入れさせて。もう俺…」

「だめ。オモチャでしょ? もっと遊ぶの」

真琴は冷たい目をしたまま、あざけるように俺を笑った。

きっと殺しをやってたときの目だ。

俺はもう、オモチャとしか見られてないんだ。

それがつらいのに、それがすごく俺を敏感にさせた。

あぁ。

あぁ。

うぁ。

「真琴、お願い!」

真琴はバッキバキの俺のちんぽや、俺のお願いは全く無視して、それ以外のところを刺激してくる。

ひどいよぉ。

俺の乳首に爪を立ててきた。

「ああああっ! いっ、やめっ、真琴っ」

痛い。

軽くのつもりなんだろうけど。

左乳首にも爪を立てられたとき、俺は結構叫んでイッた。

痛いのに。

痛いの、俺めちゃくちゃ嫌いなのに。

それに。

イッたのに、まだ解いてくれない。

「オモチャ、イッちゃったんだー」

また笑われる。

俺のお腹の上の精液を、真琴は指ですくった。

俺の口に入れられた。

ひどいよ。

真琴。

うぇ。

俺のザーメンを、俺に舐めさせるなんて。

舌の上が気持ち悪い感触になる。

味はよくわかんない。

感触が気持ち悪い。

「おいしい?」

真琴が笑いながら聞いてくる。

真琴はドMなのに、ドSだ。

「ううん」

「おいしい?」

「うう…」

おいしいって言わなきゃダメなんだ…。

言わされるって、すごく。

屈辱的なんだね。

「おいしい、です」

こんなことされて俺、また勃ってきてる。

すごくつらいのに。

俺、Mってこと?

でも勃ってきてるけど、また泣けてきた。

俺の目の横を涙が流れてきた。

「もっとほしい?」

「真琴、もう許して。うっ。おね、がい…」

「そう。じゃあ、解いてあげる」

真琴、縛ったことないんだろうな。

「真琴、そんな解き方したら痛いぃ」

「え?」

「肌をこすらないで」

「わかった」

やっと解放された。

「ご褒美に入れさせてぇ、真琴」



さっきまで俺をいじめてた真琴が、今度は俺に入れられてめっちゃ感じてる。

締まりは過去イチいいかも。

めっちゃ濡れてるし。

真琴のいじめ、エグいけど。

されてもいいかも。

そのあと、させてくれて。

これで好きになってもらえるなら、俺は全然いい。

頭が麻痺ってくる。



終わったあと、真琴を抱きしめて。

そして腕枕してあげた。

「こんなことばっかりしてたんだね、久弥」

そう言って真琴が笑う。

目はいつもの真琴。

「してないよ! 俺、あんなことされたの初めてだし」

「へぇ」

「俺、真琴だけのオモチャだから。またいっぱいいじめて」

真琴が意味ありげに笑う。

「真琴の気が済むように、いっぱいいじめて」

真琴が俺の首筋に手を置いた。

「いっぱいいじめて、俺のこと好きになって」

「うん」

あ。

「あの、でも。雪人の前ではしないで」

「うん」

あれ?

でも。

「あんなのどこで覚えたの?」

「え?」

「雪人にあんなことしてるの?」

すっげえ意外なんだけど。

「ううん、してないよ?」

だよね、あいつ、多分SかMかならSっぽいし。

「じゃあ、雪人にされた?」

「ううん」

「じゃあなんで?」

「何となく、だよ?」

じゃあガチのドSじゃん。
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