なんで俺のこと好きになってくれないの

菊智夕

文字の大きさ
上 下
12 / 29

「ちゃんとお願いしてみろ」

しおりを挟む
風呂では特に何もせず、体を拭いたあとはベッドに行った。

頭は朝洗う。

腕枕をして、頭を撫でた。

長い黒髪で、スルスルと指が通る。

真琴の方からキスしてきた。

ふと、雨宮のことが頭をよぎったが、すぐに追い出した。

集中しよう。

真琴の、普段髪に隠れている左頬。

大きな傷跡がある。

今はそれも普通に見せてくれる。

その左頬を愛情を込めて撫でた。

そのまま。

首筋。

小さな胸。

脇腹。

太もも。

わざと乳首や局所は外す。

けど、そんなんでも真琴は震えながら喘ぐ。

俺も正味、余裕はない。

が、せっかく2人っきりでいるんだから楽しまないと、な。

俺は悶える真琴の顔をずっと見ている。

愛しい。



少し手を止める。

真琴が見つめてくる。

「どうした?」

俺は笑いながら言った。

余裕はねぇけど。

「雪人さん…」

お?

もう限界か?

ふむ。

「入れて欲しいか?」

「うん…」

「なら、ちゃんとお願いしてみろ」

真琴は少し目を伏せて言う。

「お願い、入れて」

触らなくてもシーツに染みがある。

結構濡れてんな。

ゆっくりと真琴を侵略する。

「真琴」

いつもより真琴が大きな声をあげた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ずっと温めてきた恋心が一瞬で砕け散った話

下菊みこと
恋愛
ヤンデレのリハビリ。 小説家になろう様でも投稿しています。

妻を蔑ろにしていた結果。

下菊みこと
恋愛
愚かな夫が自業自得で後悔するだけ。妻は結果に満足しています。 主人公は愛人を囲っていた。愛人曰く妻は彼女に嫌がらせをしているらしい。そんな性悪な妻が、屋敷の最上階から身投げしようとしていると報告されて急いで妻のもとへ行く。 小説家になろう様でも投稿しています。

振られた私

詩織
恋愛
告白をして振られた。 そして再会。 毎日が気まづい。

冗談のつもりでいたら本気だったらしい

下菊みこと
恋愛
やばいタイプのヤンデレに捕まってしまったお話。 めちゃくちゃご都合主義のSS。 小説家になろう様でも投稿しています。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

処理中です...