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ステージ2
7 怠惰の緑、風と草の彩
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星降駅、14番ホーム(新幹線)。
透、鈴蘭、柳海の3人がボス敵を探していた。
「なんとなくホームまで降りてきたはいいものの……いないねえ」
指で銃をくるくると、手持無沙汰な透。
「……まあ、探したら見つかるんでは?」
柳海は至極面倒そうだ。まあ然程仲いいわけでもない人たちと一緒にいるときってそんな感じになるのも仕方あるまい。
「ところであの人……真綾さん、だっけ? 属性が風と草で、相性的にわたしは不利……柳海くんに任せて援護に回ろっかな」
「任せるって夜霧先輩、そんなこと言われても困るっていうか……」
鈴蘭と柳海は旧知の仲、らしい。少なくとも透はそう聞いている。何でも高校が同じとかどうとか。
疑問だったので、聞いてみることにした。
「そういや鈴蘭ちゃん、君なんで引っ越して来たの? 星降高に通える範囲に実家があるなら、信濃大学だって実家から通えそうなもんだけど……」
「んー? 大した事じゃないですよ。ちょっと家族と仲悪くて、んで大学進学を機に家出」
「おっっっと聞かん方が良かった感じだぁ。ゴメン」
いやいやそんな大したことじゃないですよ、と慌てて頭を上げさせる鈴蘭。
「わたしヨーヨーやってるじゃないですか。一時期それにのめりこみすぎて成績がちょっと……いや、かなり落ちちゃって。んで親が滅茶苦茶小言言ってくるよになって、それがもううざいのなんの! だから高2の後半あたりからは放課後は、ってか日が変わる寸前くらいまでずっと図書館や駅前で過ごしてましたね……んで家へは寝に帰る感じ」
「あー、『去年はよく鈴蘭先輩と駅前で遊んだっけ』みたいなことを滝沢が言ってたのはそういうことだったのか」
ちょっとした疑問が氷解したみたいに呟く柳海。
「とーぜんそんな生活してたら和解できるもんもできないわけで。そしたら高3のある日、『信大近くのアパート取っといたから、お前も私らと会いたくないだろーしそこ住め』って急に言われて……まあ好都合だったんでそうしました。もともと信大志望だったし……んで高校卒業ってなって、今度会うときはわたしの結婚式かあんたらのどっちかの葬式だからなーと啖呵を切って引っ越した感じです」
「なんか……うん。凄いね、いろいろ」
気になることもあったが心配が勝る。このゲームの様子が配信されてるってのにそんなにたくさんぶっちゃけて大丈夫なのだろうか、知らん人も見てるだろうに。なんて透は思った。
「なーんか心配してるみたいですけど、その辺は大丈夫です。人目にさらされるのは慣れてるんで」
「さっすが、世界を取ってるだけあるねぇ……説得力が違ぇや」
来歴を踏まえてみると、鈴蘭のストリートファッションがやたら似合って見えてきた透であった。
「……話してるとこ悪いですけど、あそこに来ましたよー、あの人」
彼らのいるところから少し離れた在来線のホームを指差し、柳海が呟く。
あの人。まず間違いなく彼女のことだ。透と鈴蘭もそちらに目をやる。
「残り3人……やっと見つけましたわー!」
真綾はホームからホームへ飛び移り、透たちに近寄っていく。
「来たっ! とりあえず柳海くん、頼んだ!」
「りょーかいですよ、露西さん……瞬で終わらす」
慌てて距離を置く2人に目もくれず、即座に剣を振り、氷を飛ばす柳海。
氷は当然真綾の周りで減速する……が。
(なるほど、わたくしがスピード出してたら流石に全部は避けきれない……そういう判断ってことですわね。でも、)
真綾はガントレットをつけた右手を前に向け、掌を広げる。掌からは突風が吹き、氷たちを巻き込んで吹き飛ばした。
氷属性は風属性に有利。だが、風属性にはノックバックが大きいという特性がある。まして相手は氷の欠片、吹き飛ばすのは造作もないことなのだ。
というわけで氷の欠片たちは柳海の後方、ホームや線路や壁に突き刺さり砕けた。
「……ま、一筋縄ではいかないわな」
ため息をこぼす柳海。後ろでは吹っ飛んだ氷の欠片が複数刺さり、鈴蘭が既に凍りついていた。
「そーいやわたし、氷属性も不利なんだったあ……」
「今日の鈴蘭ちゃんハードモードすぎない?」
透は呆れながら、いつものデバフでちょっとずつ氷を削っている。
「……あっちは放っとくか。さて松野さん、アンタのその……遅くなる奴でいつまで耐えられるかな?」
ふわり、と線路1本分向かいのホームに降り立った真綾に、軽く挑発してみる柳海だが、内心とても面倒だと思っている。
遅くなる奴割と万能なので、さっきみたく氷漬け戦法は通用しなさそうだ。んで近づこうにもそう上手くいかないことは、先程スローエリアを直に喰らった彼にはよくわかっている。
なんかいい感じにダメージ与える手段とかないもんか……なんて思っていた時、ふと気付く。
真綾が突如、ニヤリと笑ったことに。
「”いつまで”って言いました? それなら答えは――いつまでも、ですわ!」
そう言うなりガントレットから、弾丸――いや、正確にはそんな風に見える何かだが――が射出される。
弾丸は柳海の方向……からちょっと逸れ、後ろへ飛んでいった。
(狙いは俺……じゃないっ!? ……いや、考えてみりゃ無理もない、今ちょうど動けない絶好の的がいる! もしアレが草属性だったら洒落にならない……)
「露西さん! 即刻夜霧先輩を解凍しろ!」
「いきなり無茶言うなよお! それならアレの迎撃のがまだ楽だ!」
唐突な無茶振りに文句を垂れながら、一応何発か撃ち落とす透。
「ふう……一応僕の方に飛んでくるやつだけなら何とか……何個かは外れて後ろの方に飛んでったし、たぶんこれで大丈夫!」
「ありがと先輩、一応わたしには一発も当たってないです!」
ほっと一息つく2人。
「どういうことだ……? あんな的、当てない方が難しかろうに……まさかわざと外した?」
「大正解! 残念でしたわね、鈴蘭さん……あなたはここで、ゲームオーバーですわ!」
ぐさり。さっきの弾丸の着弾地点から、巨大な蔦が出現し、一瞬で伸びる。
傍にいた透ごと薙ぎ払い、分厚い氷の檻も、その中に囚われた一輪の花も、すべてを貫いて。
「……やっぱり草属性か」
そりゃそうだ。そもそも鈴蘭狙いなら、得意属性を使わない理由がないし。
「いてて……こんなに強いとは。って、鈴蘭ちゃん! 大丈夫か!?」
腕を抑えながら、倒れる鈴蘭の方へ駆け寄る透。
鈴蘭の体は、少しずつ粒子化して崩れていく。
「あー、ゲームオーバーになるとこうなるのか……へぇ、なんか変な気分ですね、自分の体が崩れてくのを眺めるのは……んじゃ先輩頑張ってくださいねー、わたし見てるんで」
……ふしゅう。夜霧鈴蘭がログアウトした。
「……そっか、退場するだけだしいつでも配信見れるんだよな……じゃあいいか」
「……妙ですわね。わたくし、さっきと同じ技使ったはずなのに……」
「ん? 松野さん、考え事か?」
声をかけられ、いきなりどうしたんだとでも言いたげに柳海を睨みつける真綾。
「貴方が知ったとて意味ないですの……まあいいですわ。ちょっとした疑問ですわよ……さっき同じ技を使った時より、格段に威力が上がってるんですわ」
「「威力がぁ?」」
「ええ。というかスピードかしら? なんかさっきよりも、強化されてる雰囲気……?」
「その質問には俺が答えますよ」
新幹線側のホームから声がした。みんな聞いたことのある声だった。
「その声っ……さては我夢さん!」
「大正解。美琴さんもいるぞー」
「社長令嬢様のお通りよ! 真綾さん以外は頭を地面にめり込ませなさい!」
相変わらずなんか言ってる美琴を無視し、話を進める我夢。
「さーて、ここで戸隠教授のエレスク講座だ。草属性の攻撃は屋外――正確には太陽光の当たる場所――だと威力が上がる!」
「このホームは一応光も入るし、屋外って扱いになってるわけよ!」
ほえー、と理解してんだかしてないんだかあいまいな感じのリアクションな一同。
「……よーするにわたくし有利ってことですわよね! それじゃバトル再開といきますわー!」
新幹線側の方へ線路を数本飛び越えて、真綾は叫んだ。
「あー、間違いないわね。あたしらも戦わないと」
「やれやれ……しょうがねぇなぁ!」
武器を構える2人を遠目で見ていた柳海。その肩を、トントンと叩くものがいた。透だ。
「……なんですか?」
「突然だけど思い付いたんだ、あの子のバリアを突破する方法。えっとね具体的には……」
「……へぇ。断る理由もないし、協力しますよ」
「さんきゅ。よーっし……パーフェクトにクリアさせてもらうよ!」
標的を見据え、ニヤリと透が笑った。
透、鈴蘭、柳海の3人がボス敵を探していた。
「なんとなくホームまで降りてきたはいいものの……いないねえ」
指で銃をくるくると、手持無沙汰な透。
「……まあ、探したら見つかるんでは?」
柳海は至極面倒そうだ。まあ然程仲いいわけでもない人たちと一緒にいるときってそんな感じになるのも仕方あるまい。
「ところであの人……真綾さん、だっけ? 属性が風と草で、相性的にわたしは不利……柳海くんに任せて援護に回ろっかな」
「任せるって夜霧先輩、そんなこと言われても困るっていうか……」
鈴蘭と柳海は旧知の仲、らしい。少なくとも透はそう聞いている。何でも高校が同じとかどうとか。
疑問だったので、聞いてみることにした。
「そういや鈴蘭ちゃん、君なんで引っ越して来たの? 星降高に通える範囲に実家があるなら、信濃大学だって実家から通えそうなもんだけど……」
「んー? 大した事じゃないですよ。ちょっと家族と仲悪くて、んで大学進学を機に家出」
「おっっっと聞かん方が良かった感じだぁ。ゴメン」
いやいやそんな大したことじゃないですよ、と慌てて頭を上げさせる鈴蘭。
「わたしヨーヨーやってるじゃないですか。一時期それにのめりこみすぎて成績がちょっと……いや、かなり落ちちゃって。んで親が滅茶苦茶小言言ってくるよになって、それがもううざいのなんの! だから高2の後半あたりからは放課後は、ってか日が変わる寸前くらいまでずっと図書館や駅前で過ごしてましたね……んで家へは寝に帰る感じ」
「あー、『去年はよく鈴蘭先輩と駅前で遊んだっけ』みたいなことを滝沢が言ってたのはそういうことだったのか」
ちょっとした疑問が氷解したみたいに呟く柳海。
「とーぜんそんな生活してたら和解できるもんもできないわけで。そしたら高3のある日、『信大近くのアパート取っといたから、お前も私らと会いたくないだろーしそこ住め』って急に言われて……まあ好都合だったんでそうしました。もともと信大志望だったし……んで高校卒業ってなって、今度会うときはわたしの結婚式かあんたらのどっちかの葬式だからなーと啖呵を切って引っ越した感じです」
「なんか……うん。凄いね、いろいろ」
気になることもあったが心配が勝る。このゲームの様子が配信されてるってのにそんなにたくさんぶっちゃけて大丈夫なのだろうか、知らん人も見てるだろうに。なんて透は思った。
「なーんか心配してるみたいですけど、その辺は大丈夫です。人目にさらされるのは慣れてるんで」
「さっすが、世界を取ってるだけあるねぇ……説得力が違ぇや」
来歴を踏まえてみると、鈴蘭のストリートファッションがやたら似合って見えてきた透であった。
「……話してるとこ悪いですけど、あそこに来ましたよー、あの人」
彼らのいるところから少し離れた在来線のホームを指差し、柳海が呟く。
あの人。まず間違いなく彼女のことだ。透と鈴蘭もそちらに目をやる。
「残り3人……やっと見つけましたわー!」
真綾はホームからホームへ飛び移り、透たちに近寄っていく。
「来たっ! とりあえず柳海くん、頼んだ!」
「りょーかいですよ、露西さん……瞬で終わらす」
慌てて距離を置く2人に目もくれず、即座に剣を振り、氷を飛ばす柳海。
氷は当然真綾の周りで減速する……が。
(なるほど、わたくしがスピード出してたら流石に全部は避けきれない……そういう判断ってことですわね。でも、)
真綾はガントレットをつけた右手を前に向け、掌を広げる。掌からは突風が吹き、氷たちを巻き込んで吹き飛ばした。
氷属性は風属性に有利。だが、風属性にはノックバックが大きいという特性がある。まして相手は氷の欠片、吹き飛ばすのは造作もないことなのだ。
というわけで氷の欠片たちは柳海の後方、ホームや線路や壁に突き刺さり砕けた。
「……ま、一筋縄ではいかないわな」
ため息をこぼす柳海。後ろでは吹っ飛んだ氷の欠片が複数刺さり、鈴蘭が既に凍りついていた。
「そーいやわたし、氷属性も不利なんだったあ……」
「今日の鈴蘭ちゃんハードモードすぎない?」
透は呆れながら、いつものデバフでちょっとずつ氷を削っている。
「……あっちは放っとくか。さて松野さん、アンタのその……遅くなる奴でいつまで耐えられるかな?」
ふわり、と線路1本分向かいのホームに降り立った真綾に、軽く挑発してみる柳海だが、内心とても面倒だと思っている。
遅くなる奴割と万能なので、さっきみたく氷漬け戦法は通用しなさそうだ。んで近づこうにもそう上手くいかないことは、先程スローエリアを直に喰らった彼にはよくわかっている。
なんかいい感じにダメージ与える手段とかないもんか……なんて思っていた時、ふと気付く。
真綾が突如、ニヤリと笑ったことに。
「”いつまで”って言いました? それなら答えは――いつまでも、ですわ!」
そう言うなりガントレットから、弾丸――いや、正確にはそんな風に見える何かだが――が射出される。
弾丸は柳海の方向……からちょっと逸れ、後ろへ飛んでいった。
(狙いは俺……じゃないっ!? ……いや、考えてみりゃ無理もない、今ちょうど動けない絶好の的がいる! もしアレが草属性だったら洒落にならない……)
「露西さん! 即刻夜霧先輩を解凍しろ!」
「いきなり無茶言うなよお! それならアレの迎撃のがまだ楽だ!」
唐突な無茶振りに文句を垂れながら、一応何発か撃ち落とす透。
「ふう……一応僕の方に飛んでくるやつだけなら何とか……何個かは外れて後ろの方に飛んでったし、たぶんこれで大丈夫!」
「ありがと先輩、一応わたしには一発も当たってないです!」
ほっと一息つく2人。
「どういうことだ……? あんな的、当てない方が難しかろうに……まさかわざと外した?」
「大正解! 残念でしたわね、鈴蘭さん……あなたはここで、ゲームオーバーですわ!」
ぐさり。さっきの弾丸の着弾地点から、巨大な蔦が出現し、一瞬で伸びる。
傍にいた透ごと薙ぎ払い、分厚い氷の檻も、その中に囚われた一輪の花も、すべてを貫いて。
「……やっぱり草属性か」
そりゃそうだ。そもそも鈴蘭狙いなら、得意属性を使わない理由がないし。
「いてて……こんなに強いとは。って、鈴蘭ちゃん! 大丈夫か!?」
腕を抑えながら、倒れる鈴蘭の方へ駆け寄る透。
鈴蘭の体は、少しずつ粒子化して崩れていく。
「あー、ゲームオーバーになるとこうなるのか……へぇ、なんか変な気分ですね、自分の体が崩れてくのを眺めるのは……んじゃ先輩頑張ってくださいねー、わたし見てるんで」
……ふしゅう。夜霧鈴蘭がログアウトした。
「……そっか、退場するだけだしいつでも配信見れるんだよな……じゃあいいか」
「……妙ですわね。わたくし、さっきと同じ技使ったはずなのに……」
「ん? 松野さん、考え事か?」
声をかけられ、いきなりどうしたんだとでも言いたげに柳海を睨みつける真綾。
「貴方が知ったとて意味ないですの……まあいいですわ。ちょっとした疑問ですわよ……さっき同じ技を使った時より、格段に威力が上がってるんですわ」
「「威力がぁ?」」
「ええ。というかスピードかしら? なんかさっきよりも、強化されてる雰囲気……?」
「その質問には俺が答えますよ」
新幹線側のホームから声がした。みんな聞いたことのある声だった。
「その声っ……さては我夢さん!」
「大正解。美琴さんもいるぞー」
「社長令嬢様のお通りよ! 真綾さん以外は頭を地面にめり込ませなさい!」
相変わらずなんか言ってる美琴を無視し、話を進める我夢。
「さーて、ここで戸隠教授のエレスク講座だ。草属性の攻撃は屋外――正確には太陽光の当たる場所――だと威力が上がる!」
「このホームは一応光も入るし、屋外って扱いになってるわけよ!」
ほえー、と理解してんだかしてないんだかあいまいな感じのリアクションな一同。
「……よーするにわたくし有利ってことですわよね! それじゃバトル再開といきますわー!」
新幹線側の方へ線路を数本飛び越えて、真綾は叫んだ。
「あー、間違いないわね。あたしらも戦わないと」
「やれやれ……しょうがねぇなぁ!」
武器を構える2人を遠目で見ていた柳海。その肩を、トントンと叩くものがいた。透だ。
「……なんですか?」
「突然だけど思い付いたんだ、あの子のバリアを突破する方法。えっとね具体的には……」
「……へぇ。断る理由もないし、協力しますよ」
「さんきゅ。よーっし……パーフェクトにクリアさせてもらうよ!」
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