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ステージ2
4 忘れた彼と、彼女のヒミツ
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「そういや炎里のやつどこ行ったか知らない?」
「あー、なんか服が出火したっつってログアウトしてった」
「なんて??」
まあそんな反応になるだろうなぁと我夢は苦笑い。
後に彼女が語ったところによると、部屋に火の気はマジで何もなかったという。ガチ目の怪奇現象?
「……うん、炎里はおいといて、今はアイツをどうするかだ」
柳海が視線を向けた先には、華麗なドレスを身に纏い、お淑やかに微笑む女性……松野真綾。
彼女は二人を見据え……
「折角ですし、一旦場所を変えますわよ」
指を鳴らした。
(なんだ……急に体が重くなった! いや、俺の動きが遅くなってるのか?)
(おいおいおいおい聞いてねーぞ!? お嬢さんの能力か!? ……そういやこれ、ちゃんとキャラ名で呼んだ方がいいのか? でもウィリーロンって語呂というかなんというか……社長のセンスは相変わらず不思議だよなぁ)
突如、柳海と我夢は、自分たちの周りの世界が極端にスピードを緩めたような感覚を覚えた。
思考は止まらないが、かといって体の方は動かない。処理落ちか何かか? いやいや同接9人の状態のサーバーがそこまで絶望的な重さになることもないだろうし……なーんて風に我夢はまだ考えている。
そんな2人を気にも留めず、真綾は普段通りのスピードで右手を伸ばした。
「駅前の交差点が確かあちらにあったはずですわね……どうせなら駅の方まで行ってしまいたいですわ! では早速……ええい!」
彼女の右手から“何か”が放たれ、身動きの取れない2人を吹き飛ばす。
実体がない、さては風……その属性のプレイヤーも倒してきたってわけか。風なら俺有利なんだけどな……なんて考える柳海だが、動けないのでなすすべがない。
2人はゆっっっっくりと飛ばされ、窓を盛大に突き破り、途中で唐突に加速してから落ちていった。
「ふふふ……こんなに思いっきり動けるのっていつぶりかしら? こんなの……滅茶苦茶楽しまなきゃですわっ!」
弾んだ声でウサギみたくぴょんぴょん部屋を跳ね回る真綾。彼女は自分が大穴を開けたビルの壁面から飛び出し、駅舎の方へと飛んで行った。
「なーんか地響き起こってない? バトルでもしてるんかな」
一方駅ビルから出て、路地裏を駅舎の方へと歩く光と春菜。
「……そんなことどうでもいいでしょ? うちの質問に答えて」
「答えろっつったって春ちゃん、そりゃあ無理ってもんだよ? こっちは君のことなーんも覚えてないんだもん」
「語尾のもんがまずムカつく! そんであんた、マジで言ってんの? ……姉さんのことも覚えてないの?」
「姉さん……? 俺一人っ子だよ、ちなみに5つ下のいとこの女の子ならいる」
「あんたの姉のことに関する話題では絶対になかったでしょ今! はぐらかさないでちゃんと聞けっつの」
「あっ見て見て、あそこに鎧を着こんだスライム!」
「お前真面目に話す気ねーな、屑がよぉ!!」
そういえばミッションがまだだったと、春菜は光と話すのを諦めてスライムの方に目をやる。そこには確かに、灰色の鎧を身に着けた赤色のスライムがいた。手もないのに何故か剣を持っている。
「武装、かしら。どうやって持ってるのあの剣?」
「その辺の疑問はおいといて、とりあえずアイツを倒そうじゃない!」
早速右手からワイヤーを飛ばす光。今回は対象が1匹なので、目にも止まらぬ速さで真っ直ぐ鎧に突き刺さった。
次の瞬間、辺りが明滅し煙がでる。激しい電気が流れたのだ。
「よっしゃ! アイツ鎧着てるから、動きの遅いいい的だ! とはいえ一発じゃ無理だろうな……」
と言って、一旦ワイヤーを引っ込める光。煙が晴れると、確かにスライムはぴんぴんしていた。
「全ッ然平気そうだけど?」
「おっかしーなぁ、赤色は確か炎属性だったと思うけど、雷が炎に不利とは聞いてないし……」
雷属性は土属性と金属性に不利である。土は絶縁体で、金は……たぶん導電性高いから受け流すとかそういうことだろう。この説明だと水属性に有利なことに説明がつかないが。
「それこそ鎧が金属性なんじゃない?」
「あっそっか。春ちゃん天才ー」
「勝手に言ってろ。アレはうちがなんとか……って滅茶苦茶こっち来てるんですけど!」
2人がくっちゃべってる隙を狙ってスライムが飛び上がり、剣を大きく振り下ろす。
「でりゃあっ! ったく、いきなり来ないでよ!」
金属音。
咄嗟に光を横に突き飛ばし、武器のトンファーで刃を受け止める春菜。
スライムはそのまま大きく吹っ飛んでいった。
「ふぅ、あっぶなーい……」
「あっそっか、金属性は水属性に不利だっけね。しかもアイツ赤いから炎属性だし、どっちも水に弱いってわけだ」
見れば、確かに先程光の攻撃を受けた時よりも体力を消耗している様子だ。向こうはそれなりにちゃんとした技で、こっちはただの薙ぎ払いなのに。
「こんなに露骨に差が出るもんかね? ちょっぴり不満……」
「不満て。そういうゲームなんだから仕方ないでしょ?」
「そりゃまあそだけどさぁ? こっちだってそれなりに頑張って……って」
やはりさっきの一発で沈んでくれるわけもなく、スライムは立ち上がる。
しかも光と春菜を取り囲むように、鎧を着こんだ色とりどりのスライムたちが大量に現れた。
「仲間……しかも今回は火属性だけじゃないわ」
「鎧なら全部春ちゃんがなんとかできるっしょ?」
「言われなくてもそのつもりよ?」
とはいえ少々面倒ね。春菜は軽くため息をつく。
ご存じの通り春菜は近距離タイプだ。トンファーのリーチは棒の長さとイコールだ、無論踏み込みながら突くとか、あるいはぶん投げるとかすれば話は別だが。
ちなみに彼女は遠距離技を持ってはいるが、それはトンファーの先端から水のビームを発射するもの(春菜はその技に『ウォータービーム』なる名前をつけている。まんまだ)。ライフル持った狙撃手でも、近距離の四方八方から襲われたら自慢の武器も無用の長物だ。もうライフルで殴るしかない。
「せめて一か所に纏まっててくれれば楽なんだけど……」
「へぇ、そんなら俺に任せてよっ!」
如何にも名案を思い付いたとばかりに、自信満々に笑う光。
「なんかものすんごくロクなことにならなそーな予感すんだけど」
「なーんでそういう事言うかね。まあ見てなって!」
そう言うと光はワイヤーを取り出し……スライムたちに打ち込むでもなく、右腕にくるくると巻き始めた。
「準備完了っ! さっ、春ちゃんちょっと下がってて」
「何する気ぃ? ……あー、そゆことね」
「話が早いね、じゃ準備よろ!」
適当に春菜から距離を取り、光は右手を伸ばす。そして空気を裂くように爆音が轟いた。
すると、周辺のスライムたちが宙に浮き、みるみるうちに光の右手へと吸い寄せられていった。
「よっしゃ、電磁石作戦大・成・功っ!」
銅線を円筒状に巻いてコイルにした後、そこに電流を流すと磁力が生じる。これを電磁石という。小5くらいの理科でやるはずだ。
相手は金属製である鎧を身に纏っている……当然よく吸い付くという理屈だ。
ちなみに内部処理上は金属性のものがよりよく吸われることになっていて、長時間やれば他の属性も引き寄せられる。
「おー、すっごい集まって来てる! 技名とか考えとかなきゃかな……うーん、『マグネティックナックル』とか? いやそれだとこいつら殴り飛ばさなきゃかな」
「無駄口叩いてるとこ悪いけどトドメ行くよ!」
光の右手に集まるスライムたちの群れを、音速の水の刃が切り伏せた。ついでに光も巻き込んで。
「ふぅ……中身の属性が何であれ、どのみち鎧着てたから楽勝だったわ」
「あのぉ春ちゃん。俺にも滅茶苦茶当たっていらっしゃるんですが」
「あんた水属性にゃ有利でしょ? ホラはよ立て」
「扱い荒いなぁ……ホントに俺、君に何もしてないはずなんだけど?」
春菜の視線が、一層冷たくなった。
「思い出す様子は毛ほどもなし、かぁ……何なのよアンタ、ホントに」
「何って……なあ、俺と君、もとい君の姉さんの間に、一体何が……」
会話が、途切れた。
星降駅舎近くのとある路地裏にて。
この状態を引き起こした犯人……いやここボカす必要ないな、真綾は、2人の寝息を聞いていた。
「おっかしーですわね、わたくしこんな技持ってるはずないんですけど……」
少女は暫し首を傾げていたが。
「……まあいいですわ。そんなことよりゲームを楽しまないと!」
ルンルンと、寝ている2人をほったらかして駆け出した。
「あー、なんか服が出火したっつってログアウトしてった」
「なんて??」
まあそんな反応になるだろうなぁと我夢は苦笑い。
後に彼女が語ったところによると、部屋に火の気はマジで何もなかったという。ガチ目の怪奇現象?
「……うん、炎里はおいといて、今はアイツをどうするかだ」
柳海が視線を向けた先には、華麗なドレスを身に纏い、お淑やかに微笑む女性……松野真綾。
彼女は二人を見据え……
「折角ですし、一旦場所を変えますわよ」
指を鳴らした。
(なんだ……急に体が重くなった! いや、俺の動きが遅くなってるのか?)
(おいおいおいおい聞いてねーぞ!? お嬢さんの能力か!? ……そういやこれ、ちゃんとキャラ名で呼んだ方がいいのか? でもウィリーロンって語呂というかなんというか……社長のセンスは相変わらず不思議だよなぁ)
突如、柳海と我夢は、自分たちの周りの世界が極端にスピードを緩めたような感覚を覚えた。
思考は止まらないが、かといって体の方は動かない。処理落ちか何かか? いやいや同接9人の状態のサーバーがそこまで絶望的な重さになることもないだろうし……なーんて風に我夢はまだ考えている。
そんな2人を気にも留めず、真綾は普段通りのスピードで右手を伸ばした。
「駅前の交差点が確かあちらにあったはずですわね……どうせなら駅の方まで行ってしまいたいですわ! では早速……ええい!」
彼女の右手から“何か”が放たれ、身動きの取れない2人を吹き飛ばす。
実体がない、さては風……その属性のプレイヤーも倒してきたってわけか。風なら俺有利なんだけどな……なんて考える柳海だが、動けないのでなすすべがない。
2人はゆっっっっくりと飛ばされ、窓を盛大に突き破り、途中で唐突に加速してから落ちていった。
「ふふふ……こんなに思いっきり動けるのっていつぶりかしら? こんなの……滅茶苦茶楽しまなきゃですわっ!」
弾んだ声でウサギみたくぴょんぴょん部屋を跳ね回る真綾。彼女は自分が大穴を開けたビルの壁面から飛び出し、駅舎の方へと飛んで行った。
「なーんか地響き起こってない? バトルでもしてるんかな」
一方駅ビルから出て、路地裏を駅舎の方へと歩く光と春菜。
「……そんなことどうでもいいでしょ? うちの質問に答えて」
「答えろっつったって春ちゃん、そりゃあ無理ってもんだよ? こっちは君のことなーんも覚えてないんだもん」
「語尾のもんがまずムカつく! そんであんた、マジで言ってんの? ……姉さんのことも覚えてないの?」
「姉さん……? 俺一人っ子だよ、ちなみに5つ下のいとこの女の子ならいる」
「あんたの姉のことに関する話題では絶対になかったでしょ今! はぐらかさないでちゃんと聞けっつの」
「あっ見て見て、あそこに鎧を着こんだスライム!」
「お前真面目に話す気ねーな、屑がよぉ!!」
そういえばミッションがまだだったと、春菜は光と話すのを諦めてスライムの方に目をやる。そこには確かに、灰色の鎧を身に着けた赤色のスライムがいた。手もないのに何故か剣を持っている。
「武装、かしら。どうやって持ってるのあの剣?」
「その辺の疑問はおいといて、とりあえずアイツを倒そうじゃない!」
早速右手からワイヤーを飛ばす光。今回は対象が1匹なので、目にも止まらぬ速さで真っ直ぐ鎧に突き刺さった。
次の瞬間、辺りが明滅し煙がでる。激しい電気が流れたのだ。
「よっしゃ! アイツ鎧着てるから、動きの遅いいい的だ! とはいえ一発じゃ無理だろうな……」
と言って、一旦ワイヤーを引っ込める光。煙が晴れると、確かにスライムはぴんぴんしていた。
「全ッ然平気そうだけど?」
「おっかしーなぁ、赤色は確か炎属性だったと思うけど、雷が炎に不利とは聞いてないし……」
雷属性は土属性と金属性に不利である。土は絶縁体で、金は……たぶん導電性高いから受け流すとかそういうことだろう。この説明だと水属性に有利なことに説明がつかないが。
「それこそ鎧が金属性なんじゃない?」
「あっそっか。春ちゃん天才ー」
「勝手に言ってろ。アレはうちがなんとか……って滅茶苦茶こっち来てるんですけど!」
2人がくっちゃべってる隙を狙ってスライムが飛び上がり、剣を大きく振り下ろす。
「でりゃあっ! ったく、いきなり来ないでよ!」
金属音。
咄嗟に光を横に突き飛ばし、武器のトンファーで刃を受け止める春菜。
スライムはそのまま大きく吹っ飛んでいった。
「ふぅ、あっぶなーい……」
「あっそっか、金属性は水属性に不利だっけね。しかもアイツ赤いから炎属性だし、どっちも水に弱いってわけだ」
見れば、確かに先程光の攻撃を受けた時よりも体力を消耗している様子だ。向こうはそれなりにちゃんとした技で、こっちはただの薙ぎ払いなのに。
「こんなに露骨に差が出るもんかね? ちょっぴり不満……」
「不満て。そういうゲームなんだから仕方ないでしょ?」
「そりゃまあそだけどさぁ? こっちだってそれなりに頑張って……って」
やはりさっきの一発で沈んでくれるわけもなく、スライムは立ち上がる。
しかも光と春菜を取り囲むように、鎧を着こんだ色とりどりのスライムたちが大量に現れた。
「仲間……しかも今回は火属性だけじゃないわ」
「鎧なら全部春ちゃんがなんとかできるっしょ?」
「言われなくてもそのつもりよ?」
とはいえ少々面倒ね。春菜は軽くため息をつく。
ご存じの通り春菜は近距離タイプだ。トンファーのリーチは棒の長さとイコールだ、無論踏み込みながら突くとか、あるいはぶん投げるとかすれば話は別だが。
ちなみに彼女は遠距離技を持ってはいるが、それはトンファーの先端から水のビームを発射するもの(春菜はその技に『ウォータービーム』なる名前をつけている。まんまだ)。ライフル持った狙撃手でも、近距離の四方八方から襲われたら自慢の武器も無用の長物だ。もうライフルで殴るしかない。
「せめて一か所に纏まっててくれれば楽なんだけど……」
「へぇ、そんなら俺に任せてよっ!」
如何にも名案を思い付いたとばかりに、自信満々に笑う光。
「なんかものすんごくロクなことにならなそーな予感すんだけど」
「なーんでそういう事言うかね。まあ見てなって!」
そう言うと光はワイヤーを取り出し……スライムたちに打ち込むでもなく、右腕にくるくると巻き始めた。
「準備完了っ! さっ、春ちゃんちょっと下がってて」
「何する気ぃ? ……あー、そゆことね」
「話が早いね、じゃ準備よろ!」
適当に春菜から距離を取り、光は右手を伸ばす。そして空気を裂くように爆音が轟いた。
すると、周辺のスライムたちが宙に浮き、みるみるうちに光の右手へと吸い寄せられていった。
「よっしゃ、電磁石作戦大・成・功っ!」
銅線を円筒状に巻いてコイルにした後、そこに電流を流すと磁力が生じる。これを電磁石という。小5くらいの理科でやるはずだ。
相手は金属製である鎧を身に纏っている……当然よく吸い付くという理屈だ。
ちなみに内部処理上は金属性のものがよりよく吸われることになっていて、長時間やれば他の属性も引き寄せられる。
「おー、すっごい集まって来てる! 技名とか考えとかなきゃかな……うーん、『マグネティックナックル』とか? いやそれだとこいつら殴り飛ばさなきゃかな」
「無駄口叩いてるとこ悪いけどトドメ行くよ!」
光の右手に集まるスライムたちの群れを、音速の水の刃が切り伏せた。ついでに光も巻き込んで。
「ふぅ……中身の属性が何であれ、どのみち鎧着てたから楽勝だったわ」
「あのぉ春ちゃん。俺にも滅茶苦茶当たっていらっしゃるんですが」
「あんた水属性にゃ有利でしょ? ホラはよ立て」
「扱い荒いなぁ……ホントに俺、君に何もしてないはずなんだけど?」
春菜の視線が、一層冷たくなった。
「思い出す様子は毛ほどもなし、かぁ……何なのよアンタ、ホントに」
「何って……なあ、俺と君、もとい君の姉さんの間に、一体何が……」
会話が、途切れた。
星降駅舎近くのとある路地裏にて。
この状態を引き起こした犯人……いやここボカす必要ないな、真綾は、2人の寝息を聞いていた。
「おっかしーですわね、わたくしこんな技持ってるはずないんですけど……」
少女は暫し首を傾げていたが。
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