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第3部3章 フォール・イントゥ……
スケッチ IV 背伸び
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ボクはあまり人とうまく話すことができなかった。
正確には同世代の人とうまく話すことができない。
別にいじめられているとかいうわけではない。
単純に話があわなかった。
知らないことがあったとき、自分の知らないことを知っている人を馬鹿にする。世の中にそういう人がけっこういるのだ。これは学校に行かなければ学ぶことができなかったことなのは事実だ。だから、学校で学ぶことがないなんて言うつもりはない。
でも、それ以外は知っていることばかりでつまらなかったし、自分の無知を優越感に変換するやつに囲まれるのは嫌だったから、学校へはほとんど行かなかった。
パパはボクみたいなのが集まっている学校もあると受験を薦めてくれたが、あまり気が進まなかった。
そのかわりパパについてって、大人と話すことにした。
パパはそんなボクをとがめることもなく、海外へも連れて行ってくれた。
大学には行きたかったから、好きな本を読んだり、大人と話すだけではなく、勉強もした。
パパやそのまわりの大人は頭の良い人が多かったから、わからないところは進んで質問した。
「もう忘れちゃったよ」
そんなことを言いながらも、みんな親切に教えてくれた。
同世代の人間といるよりもこっちのほうが楽しかった。
だから、そのような場所から強引に引き剥がされてしまったとき、ボクは不安だった。
でも、幸いなことにこちらで出会ってともに行動するようになった人たちはそのような不安をはらってくれた。快適とはいえない世界であっても、この人たちと一緒にいるのは楽しかった。
一緒にパーティーを組むことになった年上の男性は落ち着いた口調で話しやすかった。つまらない冗談を連発するのは笑って許せた。冗談自体は笑える代物ではなかったけど。
ひょんなことからパーティーに加入することになった小柄な女の子は頭の回転が速くて話していて楽しかった。ボクとたいして背丈もかわらないし、年だって1つ上なだけなのにお姉さんぽく振る舞おうとするところは可愛らしいものだ。
1人だけカメムシみたいに頭の悪そうなやつがいたが、こいつも話してみると妙なところでボクの知らないことを知っていたりして案外面白かった。
カメムシからゾウムシぐらいには昇格させることを検討しても良いかなとは思うこともある。知らないことを誇るとかいう意味不明な行動はしないし、学ぶ気はあるし、ムシの割にはそこそこ頭の回転も速かった。
その後に加入した女の子は背が高くて綺麗な人だった。
でも正直なところ、その綺麗さに最初は気がつかなかった。
ボクの命を救ってくれたのに我ながらとても失礼だと思う。
でも、彼女の長い髪は汗や泥でごわごわだったし、本来ならば白い顔も泥まみれで真っ黒だった。
だから、身ぎれいにした彼女には驚いた。
最初はぎこちなく相手にリードされるように話をするようになった。
これまた我ながら失礼な物言いだけど、彼女はとても博識だった。
好きな分野が似ていることもあったかもしれないけれど、彼女はボクの知らないことをたくさん話してくれていくら聞いていてもあきなかった。
彼女は彼女でボクの話をずっと聞いてくれた。
話しているときの彼女の表情はとてもわかりやすい。
切れ長でややツリ目気味の中におさまる瞳が輝きを増す。虹彩が美しく光る。
ボクと話している時だけでなく、カメムシが追っかけ回している女の子と2人の共通の趣味について話しているときも輝きを増すのは多少辟易するが、それでも彼女の切れ長の瞳を見て、普段は落ち着いた声が軽やかに弾むのを聞くのは楽しい。
「カメムシはひどいかな。ミカちゃんが臭いもの好きの変な子みたい」
「変な子だと思うよ、実際に」
ボクは答える。
いくら自分が好きだからといって、カンフー映画について女の子にずっと語り続けるやつの話をニコニコしながら聞いてあげられるのを変な子と言わなければ、他にどのような表現があるのか。聖女とかか。
「でも、彼はミカちゃんの趣味の話も全部聞いてくれるんだって。あなたは私の趣味の話まで聞いてくれる?」
カメムシは無知だが、それを誇りはしないし、学ぼうとする。それはたしかに美徳だと思う。しかし、彼女たちのなかなか変わった趣味についてまで詳しくなっているのはどうかとも思う。
それともボクが学ぶことを拒否しているどうしようもない人間なのだろうか。
学びに対する態度は難しく、誰にでも学ぶところはあるのかもしれない。そう、カメムシにだって学ぶところもあるかもしれない。
「それに、彼、背が高いの良いよね」
彼女は自身の背の高さを気にしている。
背が高くて手足が長い。良いことだと思うけど、彼女はそう思わないみたいだ。
それは言葉の端々や猫背気味に歩くことからわかった。
長い髪が前に落ちかかっていても彼女は綺麗だけど、コンプレックスで猫背になってほしくない。
だったら、横を歩く者の背が高ければ良いだけだ。
しかし、ボクは彼女より背が低かった。
ボクは背伸びをするようになった。
もちろん、それだけでは抜本的な解決策というには程遠い。そもそも背伸びをしても彼女よりも背が低いのだ。
馬鹿にされることを覚悟でカメムシにも聞いてみた。
カメムシは意外にも馬鹿にすることもなく、話を聞いてくれた。
「正直なところ、遺伝だと思うぜ。だから気休め程度のことしかいえないけどさ。まぁ、それでもよく食べてよく眠りよく動くってしたら良いんじゃないかな」
カメムシは確かにそれを実践している。
勇気を出して別のパーティー――メンバーのほとんどが巨漢だ――の人に聞いてみても「良質なタンパク質と良質な睡眠をしっかりと取れ」と言われたから、それなりの効果があるのあろう。
食はどちらかというと細いほうだという自覚はあったので、ボクはたくさん食べるようにした。眠るのと動くのは、この世界にいれば問題なく出来るから大丈夫だろう。
カメムシはフンコロガシくらいに昇格させてやろう。しかし、やつがフンコロガシだとやつがまとわりついている相手の女の子に失礼すぎる。やはりカメムシはカメムシのままで良いか。
ちょうど成長期だったのかもしれない。
ボクの背はぐんぐん伸びた。
伸びている最中は嬉しいというより止まらないでくれと思うほうが多かった。
彼女が背筋を伸ばせるように。
◆◆◆
「最近、背伸びして歩かなくなったね」
猫背でなくなった君が微笑む。
ボクは壁際に立つ彼女の前で壁に手をついてやや首を曲げる。
「首を曲げなきゃこんなこともできないからね」
こつんと自分の額を彼女の額に押し当てる。
彼女の白い耳が真っ赤になっていることは見なくてもわかる。
「背も高くなったし、誰とでも話せるようになったし、格好いい台詞に、格好良い仕草。弟みたいに可愛かったのが……成長したのね」
「弟は余計だ。でも、ボクは今でも可愛いだろ?」
白い頬にほんのりと紅をさしたような綺麗な顔。
正確には同世代の人とうまく話すことができない。
別にいじめられているとかいうわけではない。
単純に話があわなかった。
知らないことがあったとき、自分の知らないことを知っている人を馬鹿にする。世の中にそういう人がけっこういるのだ。これは学校に行かなければ学ぶことができなかったことなのは事実だ。だから、学校で学ぶことがないなんて言うつもりはない。
でも、それ以外は知っていることばかりでつまらなかったし、自分の無知を優越感に変換するやつに囲まれるのは嫌だったから、学校へはほとんど行かなかった。
パパはボクみたいなのが集まっている学校もあると受験を薦めてくれたが、あまり気が進まなかった。
そのかわりパパについてって、大人と話すことにした。
パパはそんなボクをとがめることもなく、海外へも連れて行ってくれた。
大学には行きたかったから、好きな本を読んだり、大人と話すだけではなく、勉強もした。
パパやそのまわりの大人は頭の良い人が多かったから、わからないところは進んで質問した。
「もう忘れちゃったよ」
そんなことを言いながらも、みんな親切に教えてくれた。
同世代の人間といるよりもこっちのほうが楽しかった。
だから、そのような場所から強引に引き剥がされてしまったとき、ボクは不安だった。
でも、幸いなことにこちらで出会ってともに行動するようになった人たちはそのような不安をはらってくれた。快適とはいえない世界であっても、この人たちと一緒にいるのは楽しかった。
一緒にパーティーを組むことになった年上の男性は落ち着いた口調で話しやすかった。つまらない冗談を連発するのは笑って許せた。冗談自体は笑える代物ではなかったけど。
ひょんなことからパーティーに加入することになった小柄な女の子は頭の回転が速くて話していて楽しかった。ボクとたいして背丈もかわらないし、年だって1つ上なだけなのにお姉さんぽく振る舞おうとするところは可愛らしいものだ。
1人だけカメムシみたいに頭の悪そうなやつがいたが、こいつも話してみると妙なところでボクの知らないことを知っていたりして案外面白かった。
カメムシからゾウムシぐらいには昇格させることを検討しても良いかなとは思うこともある。知らないことを誇るとかいう意味不明な行動はしないし、学ぶ気はあるし、ムシの割にはそこそこ頭の回転も速かった。
その後に加入した女の子は背が高くて綺麗な人だった。
でも正直なところ、その綺麗さに最初は気がつかなかった。
ボクの命を救ってくれたのに我ながらとても失礼だと思う。
でも、彼女の長い髪は汗や泥でごわごわだったし、本来ならば白い顔も泥まみれで真っ黒だった。
だから、身ぎれいにした彼女には驚いた。
最初はぎこちなく相手にリードされるように話をするようになった。
これまた我ながら失礼な物言いだけど、彼女はとても博識だった。
好きな分野が似ていることもあったかもしれないけれど、彼女はボクの知らないことをたくさん話してくれていくら聞いていてもあきなかった。
彼女は彼女でボクの話をずっと聞いてくれた。
話しているときの彼女の表情はとてもわかりやすい。
切れ長でややツリ目気味の中におさまる瞳が輝きを増す。虹彩が美しく光る。
ボクと話している時だけでなく、カメムシが追っかけ回している女の子と2人の共通の趣味について話しているときも輝きを増すのは多少辟易するが、それでも彼女の切れ長の瞳を見て、普段は落ち着いた声が軽やかに弾むのを聞くのは楽しい。
「カメムシはひどいかな。ミカちゃんが臭いもの好きの変な子みたい」
「変な子だと思うよ、実際に」
ボクは答える。
いくら自分が好きだからといって、カンフー映画について女の子にずっと語り続けるやつの話をニコニコしながら聞いてあげられるのを変な子と言わなければ、他にどのような表現があるのか。聖女とかか。
「でも、彼はミカちゃんの趣味の話も全部聞いてくれるんだって。あなたは私の趣味の話まで聞いてくれる?」
カメムシは無知だが、それを誇りはしないし、学ぼうとする。それはたしかに美徳だと思う。しかし、彼女たちのなかなか変わった趣味についてまで詳しくなっているのはどうかとも思う。
それともボクが学ぶことを拒否しているどうしようもない人間なのだろうか。
学びに対する態度は難しく、誰にでも学ぶところはあるのかもしれない。そう、カメムシにだって学ぶところもあるかもしれない。
「それに、彼、背が高いの良いよね」
彼女は自身の背の高さを気にしている。
背が高くて手足が長い。良いことだと思うけど、彼女はそう思わないみたいだ。
それは言葉の端々や猫背気味に歩くことからわかった。
長い髪が前に落ちかかっていても彼女は綺麗だけど、コンプレックスで猫背になってほしくない。
だったら、横を歩く者の背が高ければ良いだけだ。
しかし、ボクは彼女より背が低かった。
ボクは背伸びをするようになった。
もちろん、それだけでは抜本的な解決策というには程遠い。そもそも背伸びをしても彼女よりも背が低いのだ。
馬鹿にされることを覚悟でカメムシにも聞いてみた。
カメムシは意外にも馬鹿にすることもなく、話を聞いてくれた。
「正直なところ、遺伝だと思うぜ。だから気休め程度のことしかいえないけどさ。まぁ、それでもよく食べてよく眠りよく動くってしたら良いんじゃないかな」
カメムシは確かにそれを実践している。
勇気を出して別のパーティー――メンバーのほとんどが巨漢だ――の人に聞いてみても「良質なタンパク質と良質な睡眠をしっかりと取れ」と言われたから、それなりの効果があるのあろう。
食はどちらかというと細いほうだという自覚はあったので、ボクはたくさん食べるようにした。眠るのと動くのは、この世界にいれば問題なく出来るから大丈夫だろう。
カメムシはフンコロガシくらいに昇格させてやろう。しかし、やつがフンコロガシだとやつがまとわりついている相手の女の子に失礼すぎる。やはりカメムシはカメムシのままで良いか。
ちょうど成長期だったのかもしれない。
ボクの背はぐんぐん伸びた。
伸びている最中は嬉しいというより止まらないでくれと思うほうが多かった。
彼女が背筋を伸ばせるように。
◆◆◆
「最近、背伸びして歩かなくなったね」
猫背でなくなった君が微笑む。
ボクは壁際に立つ彼女の前で壁に手をついてやや首を曲げる。
「首を曲げなきゃこんなこともできないからね」
こつんと自分の額を彼女の額に押し当てる。
彼女の白い耳が真っ赤になっていることは見なくてもわかる。
「背も高くなったし、誰とでも話せるようになったし、格好いい台詞に、格好良い仕草。弟みたいに可愛かったのが……成長したのね」
「弟は余計だ。でも、ボクは今でも可愛いだろ?」
白い頬にほんのりと紅をさしたような綺麗な顔。
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