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第3部1章 探索稼業
119 嵐の前の静けさか
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検問所についた俺たちは顔なじみとなった衛兵たちに、見てきたことをすべて報告した。
冗談を言っていると思われたのは最初の1分ほどの間だけで、冗談ではないことを悟ると、衛兵たちは隊長に報告し、隊長はさらに上に報告した。
結局、俺たちはグラティア・エローリス王国の謁見の間にまで行くことになった。
赤い絨毯が敷き詰められた大きな部屋には街中ではお目にかかることのできない採光窓が取り付けられている。
遠くにある玉座は大きいはずだが、俺たちがひざまずいている場所からは小さく見えた。もちろん、そこに座る王もよく見えない。赤を基調としたきらびらやかな衣装、きらめく王冠、これらは遠くにあっても、威厳を感じさせるものであったが、それに身を包む人物は貧相な老人にしかみえなかった。
一番経験のあるパーティーのリーダーで声も通るタダミが代表するのが良いだろうと俺たちは考えていたが、やつのよく通る声が謁見の間に響くと、遠くに座る老人は手を振り、タダミは黙るように注意された。タダミは憮然とした表情を一瞬浮かべただけで一礼して下がった。なんか腹立つけど、ちゃんと対応したタダミは偉いと思う。あとで一杯奢ってやろう。
結局、サゴさんが代表して説明をおこなった。
持って帰ってきた遺物――ブラスターライフルとブラスターだ――のおかげもあって、俺たちの話は聞いてもらえた。
ただし、人々に注意を促し、速やかに避難できるように準備したら良いのではないかという提案は却下されてしまったし、今回持ち帰った遺物は全て「買い取り」という名目で接収されてしまった。
結局、俺たちに残っているのは火炎放射器(とチュウジの愛剣)を除けば、すべてこれまで使ってきたものばかりだ。
謁見がおわったあとは特に労われることもなく、俺たちは街に戻った。
「まぁ、結構なお金になりましたからね」
「でも分割払いってあたりがせこい。やたらと偉そうだしよ」
「支払いの一部はグラティアの市民権でとか現物支給なあたりがまたね」
「怪物が出てくるかもしれない街で市民権貰ったってなぁ……」
こんな愚痴が言えるのも仲間内で個室で会話しているときだけだった。
俺たちは口止めされ、大穴で出会い事情を説明した人々にも箝口令がしかれた。
ささやかな特権として認めてもらったのは、別の街にいる者に連絡を取ることくらいであった。
事前に検閲される以上、はっきりと書けなかったが、今はグラースの街に滞在しているであろうナナ先輩にしばらくグラティアに足を踏み入れないようにと伝えた。
街は驚くくらいに通常通りだった。
俺たちが持ち帰った遺物は広場でお披露目された。
普段のお触れ役だけではなく、偉い人もお披露目にはやってきて、探索家たちに激を飛ばし、また酒を振る舞った。
通常ではありえないお祭り騒ぎに街は湧いた。
広場や大穴市場には酔っ払いと彼らの緩んだ財布をねらう屋台が出た。
広場や市場にはテーブルや椅子が置かれ、収穫祭の時期でもないのに街は大いにわき、人々は酒を飲み、温かい食事を頬張り、踊った。
広場では偉い人の演説が続く。
「我らに約束されし富、我らに与えられし恵みはまだまだ限りない。
そのことが今回証明された。
報告によると、未知なる遺物はまだまだ多くあるようだ。
我々は諸君ら探索家たちの力を必要としている。
ただ、 今しばらく待ってもらいたい。
害獣を組織的に駆除する必要があるのだ。
君たちの注意深さ、強さ、強靭さを害獣駆除に使うのは有効な資源の使い方とはいえないだろう。
我々は君たちに甘えすぎていた。
我らが責任をもって、君たちが探索に励めるような準備をおこなう。
これからは我々が今まで以上の責任をもって、君たちの探索を応援していこう!」
喝采があがる。
「コザルの上層での目撃情報が再び入った」という理由で大穴は「一時封鎖」され、グラティアの軍が上層の警備にあたることになった。
「今回はホールで買ってまいりました!」
俺はプリンののったタルト的な代物を両手でうやうやしくかかげ、仲間の前で礼をする。
ミカとサチさんがぱちぱちと拍手をし、サゴさんは左手にもった酒の入ったジョッキと右手にもった串焼きをかかげる。
チュウジはふんと鼻をならしただけだったが、そのあとすぐにサチさんにこづかれて拍手をはじめた。
「八等分されてるから……俺が3つ、ミカさんが2つ、残り1つずつで良い?」
大穴の中でこれを5つ買うことを彼女に約束していた。
売ってるおばちゃんのところに行ったら、ちょうどホールのものがあったので、どうせなら皆で一緒に食べようと思って買ってきた次第だ。
俺はタルトをテーブルの上に載せて、もう一度うやうやしく一礼する。
今回生死をともにした2つのパーティーのメンバーたちもたぶんこのあたりのどこかで酒でも楽しんでいるはずだ。
タダミは声がうるさいからわかる。
筋肉ダルマ2号(と俺が心のなかで勝手に呼んでる)ジロさんにしがみつくようにして、タダミ隊の女の子が歩いていたのは見なかったことにしようと思った。
この広場にネズミの群れが走っていたりしないのにな。
やはり我慢できずミカのことを肘でつつくと、こっそり指し示す。
「……あっ!」
ミカは俺の指し示す先を視認すると、にんまり笑って握りこぶしの親指をたてる。お気に召していただけたようだ。
俺たちが男同士でよくつるむように、女の子たちは女の子たちで都合があえば遊んでいたりしていたので、ミカはジロさんにぶら下がっている女の子とも中が良い。
「力持ちって格好いいねっ!」
「俺だってできるさ」
俺はぐっと力こぶを作って、それを右手で叩いてみせる。
「あたしのこと重いって言ったのに?」
ミカがにやにやする。
鎧や鎖帷子どれだけ重いか知ってるだろと返す。
あんな重いものに背負い袋をかついだ人間を軽々と持ち上げられるのがいるとしたら、筋肉ダルマなアニキたちと君ぐらいだよ。
2人でそんな話をしていたら、向こうで歩く美女と野獣に他の面子も気づいてしまう。
サチさんは両手を口元にあててニヤニヤしたあとに、チュウジの二の腕をつついている。
ずいぶんと積極的になったものだ。
サゴさんはそんな2人をにこにこと眺めている。
「なんか自分の子どもたちを見ているような気分になりまして……」
「なんか嬉しい。じゃあ、あたしとサッちゃんがサゴさんの実の娘だったら、シカタくんとチュウジくんどう扱います?」
ミカがたずねるとサゴさんは即答した。
「でかいハゲと目つきの悪いクソガキはぶち殺すに決まってるでしょう」
「俺は禿てないから許されたんですね。お義父さん」
「でかいハゲってのは君のことに決まってるでしょう。毛根焼くぞ、ハゲ」
お義父さんはとても厳しく、口が悪い。
タルトを分けようとすると、ミカが俺の袖を引っ張っていう。
「お目付け役の人にも分けてあげようよ」
俺たち(だけではなく、謁見した3パーティー全て)にはお目付け役というか監視役がついていた。
街から勝手に逃げ出さないように、「噂」を広めたりしないようにということらしい。
もちろん、偉い人たちはそのようなことははっきりと言わず、名目上は「護衛」であった。
俺たちの「護衛」2人は、少し離れたところで俺たちを見ている。
「じゃあ、チュウジとサゴさんの分はなしにして……」
「君、3つあるでしょ」
俺はしぶしぶと3つのうち2つを差し出す。
ミカとサチさんがタルトを持って監視役の方に持っていく。
最初はとまどいながらも相好を崩して監視役はタルトを受け取って頬張っていた。
そりゃそうだろう。可愛い子たちがわざわざ食い物持ってきてくれたんだ。
俺に感謝しろよ。
すねてる俺に戻ってきたミカが言う。
「1つは、はんぶんこしようね」
でも、ナイフないよ。
そう答える俺にミカは彼女が半分かじったタルトをくれる。
「間接キス?」
おどける俺は「直接をさらっと済ませておいて、そういうこと言うなんて、この子は大きい割に小学生なんだからっ」と叱られる。
叱っている本人だって顔を赤らめているから、同じレベルだろう。
この先に起こるかもしれないことから目をそらしながら、俺たちはにぎやかな街を心ゆくまで楽しむ。
◆◆◆
数日後、グラティアの斥候隊が1人を残して全滅した。
お祭り騒ぎの余韻を楽しむ街の人は知らない。
俺たちだって、街の偉い人たちに呼ばれない限り、そんなことを知ることはなかった。
冗談を言っていると思われたのは最初の1分ほどの間だけで、冗談ではないことを悟ると、衛兵たちは隊長に報告し、隊長はさらに上に報告した。
結局、俺たちはグラティア・エローリス王国の謁見の間にまで行くことになった。
赤い絨毯が敷き詰められた大きな部屋には街中ではお目にかかることのできない採光窓が取り付けられている。
遠くにある玉座は大きいはずだが、俺たちがひざまずいている場所からは小さく見えた。もちろん、そこに座る王もよく見えない。赤を基調としたきらびらやかな衣装、きらめく王冠、これらは遠くにあっても、威厳を感じさせるものであったが、それに身を包む人物は貧相な老人にしかみえなかった。
一番経験のあるパーティーのリーダーで声も通るタダミが代表するのが良いだろうと俺たちは考えていたが、やつのよく通る声が謁見の間に響くと、遠くに座る老人は手を振り、タダミは黙るように注意された。タダミは憮然とした表情を一瞬浮かべただけで一礼して下がった。なんか腹立つけど、ちゃんと対応したタダミは偉いと思う。あとで一杯奢ってやろう。
結局、サゴさんが代表して説明をおこなった。
持って帰ってきた遺物――ブラスターライフルとブラスターだ――のおかげもあって、俺たちの話は聞いてもらえた。
ただし、人々に注意を促し、速やかに避難できるように準備したら良いのではないかという提案は却下されてしまったし、今回持ち帰った遺物は全て「買い取り」という名目で接収されてしまった。
結局、俺たちに残っているのは火炎放射器(とチュウジの愛剣)を除けば、すべてこれまで使ってきたものばかりだ。
謁見がおわったあとは特に労われることもなく、俺たちは街に戻った。
「まぁ、結構なお金になりましたからね」
「でも分割払いってあたりがせこい。やたらと偉そうだしよ」
「支払いの一部はグラティアの市民権でとか現物支給なあたりがまたね」
「怪物が出てくるかもしれない街で市民権貰ったってなぁ……」
こんな愚痴が言えるのも仲間内で個室で会話しているときだけだった。
俺たちは口止めされ、大穴で出会い事情を説明した人々にも箝口令がしかれた。
ささやかな特権として認めてもらったのは、別の街にいる者に連絡を取ることくらいであった。
事前に検閲される以上、はっきりと書けなかったが、今はグラースの街に滞在しているであろうナナ先輩にしばらくグラティアに足を踏み入れないようにと伝えた。
街は驚くくらいに通常通りだった。
俺たちが持ち帰った遺物は広場でお披露目された。
普段のお触れ役だけではなく、偉い人もお披露目にはやってきて、探索家たちに激を飛ばし、また酒を振る舞った。
通常ではありえないお祭り騒ぎに街は湧いた。
広場や大穴市場には酔っ払いと彼らの緩んだ財布をねらう屋台が出た。
広場や市場にはテーブルや椅子が置かれ、収穫祭の時期でもないのに街は大いにわき、人々は酒を飲み、温かい食事を頬張り、踊った。
広場では偉い人の演説が続く。
「我らに約束されし富、我らに与えられし恵みはまだまだ限りない。
そのことが今回証明された。
報告によると、未知なる遺物はまだまだ多くあるようだ。
我々は諸君ら探索家たちの力を必要としている。
ただ、 今しばらく待ってもらいたい。
害獣を組織的に駆除する必要があるのだ。
君たちの注意深さ、強さ、強靭さを害獣駆除に使うのは有効な資源の使い方とはいえないだろう。
我々は君たちに甘えすぎていた。
我らが責任をもって、君たちが探索に励めるような準備をおこなう。
これからは我々が今まで以上の責任をもって、君たちの探索を応援していこう!」
喝采があがる。
「コザルの上層での目撃情報が再び入った」という理由で大穴は「一時封鎖」され、グラティアの軍が上層の警備にあたることになった。
「今回はホールで買ってまいりました!」
俺はプリンののったタルト的な代物を両手でうやうやしくかかげ、仲間の前で礼をする。
ミカとサチさんがぱちぱちと拍手をし、サゴさんは左手にもった酒の入ったジョッキと右手にもった串焼きをかかげる。
チュウジはふんと鼻をならしただけだったが、そのあとすぐにサチさんにこづかれて拍手をはじめた。
「八等分されてるから……俺が3つ、ミカさんが2つ、残り1つずつで良い?」
大穴の中でこれを5つ買うことを彼女に約束していた。
売ってるおばちゃんのところに行ったら、ちょうどホールのものがあったので、どうせなら皆で一緒に食べようと思って買ってきた次第だ。
俺はタルトをテーブルの上に載せて、もう一度うやうやしく一礼する。
今回生死をともにした2つのパーティーのメンバーたちもたぶんこのあたりのどこかで酒でも楽しんでいるはずだ。
タダミは声がうるさいからわかる。
筋肉ダルマ2号(と俺が心のなかで勝手に呼んでる)ジロさんにしがみつくようにして、タダミ隊の女の子が歩いていたのは見なかったことにしようと思った。
この広場にネズミの群れが走っていたりしないのにな。
やはり我慢できずミカのことを肘でつつくと、こっそり指し示す。
「……あっ!」
ミカは俺の指し示す先を視認すると、にんまり笑って握りこぶしの親指をたてる。お気に召していただけたようだ。
俺たちが男同士でよくつるむように、女の子たちは女の子たちで都合があえば遊んでいたりしていたので、ミカはジロさんにぶら下がっている女の子とも中が良い。
「力持ちって格好いいねっ!」
「俺だってできるさ」
俺はぐっと力こぶを作って、それを右手で叩いてみせる。
「あたしのこと重いって言ったのに?」
ミカがにやにやする。
鎧や鎖帷子どれだけ重いか知ってるだろと返す。
あんな重いものに背負い袋をかついだ人間を軽々と持ち上げられるのがいるとしたら、筋肉ダルマなアニキたちと君ぐらいだよ。
2人でそんな話をしていたら、向こうで歩く美女と野獣に他の面子も気づいてしまう。
サチさんは両手を口元にあててニヤニヤしたあとに、チュウジの二の腕をつついている。
ずいぶんと積極的になったものだ。
サゴさんはそんな2人をにこにこと眺めている。
「なんか自分の子どもたちを見ているような気分になりまして……」
「なんか嬉しい。じゃあ、あたしとサッちゃんがサゴさんの実の娘だったら、シカタくんとチュウジくんどう扱います?」
ミカがたずねるとサゴさんは即答した。
「でかいハゲと目つきの悪いクソガキはぶち殺すに決まってるでしょう」
「俺は禿てないから許されたんですね。お義父さん」
「でかいハゲってのは君のことに決まってるでしょう。毛根焼くぞ、ハゲ」
お義父さんはとても厳しく、口が悪い。
タルトを分けようとすると、ミカが俺の袖を引っ張っていう。
「お目付け役の人にも分けてあげようよ」
俺たち(だけではなく、謁見した3パーティー全て)にはお目付け役というか監視役がついていた。
街から勝手に逃げ出さないように、「噂」を広めたりしないようにということらしい。
もちろん、偉い人たちはそのようなことははっきりと言わず、名目上は「護衛」であった。
俺たちの「護衛」2人は、少し離れたところで俺たちを見ている。
「じゃあ、チュウジとサゴさんの分はなしにして……」
「君、3つあるでしょ」
俺はしぶしぶと3つのうち2つを差し出す。
ミカとサチさんがタルトを持って監視役の方に持っていく。
最初はとまどいながらも相好を崩して監視役はタルトを受け取って頬張っていた。
そりゃそうだろう。可愛い子たちがわざわざ食い物持ってきてくれたんだ。
俺に感謝しろよ。
すねてる俺に戻ってきたミカが言う。
「1つは、はんぶんこしようね」
でも、ナイフないよ。
そう答える俺にミカは彼女が半分かじったタルトをくれる。
「間接キス?」
おどける俺は「直接をさらっと済ませておいて、そういうこと言うなんて、この子は大きい割に小学生なんだからっ」と叱られる。
叱っている本人だって顔を赤らめているから、同じレベルだろう。
この先に起こるかもしれないことから目をそらしながら、俺たちはにぎやかな街を心ゆくまで楽しむ。
◆◆◆
数日後、グラティアの斥候隊が1人を残して全滅した。
お祭り騒ぎの余韻を楽しむ街の人は知らない。
俺たちだって、街の偉い人たちに呼ばれない限り、そんなことを知ることはなかった。
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