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第2部2章 草原とヒト
081 ウシをふやせ
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連れてきたウシはニクルさんに預け、宿のおばちゃんには事情を話し、ジョクさんは無事に街に滞在することができるようになった。
宿のおばちゃんは、「金払いが良くておとなしい客は全部上客だよ」と言ってくれた。
「貴様の運17は伊達じゃないな」
チュウジがしつこくステータスネタをふってくる。とりあえず運の能力値は戻ったようだ。
「ここは魅力が高かったからということにして、俺の魅力を12ぐらいまで上げてもいいんじゃないか?」
「魅力1」
また下がる。そのうち、マイナスになるわ。真っ白な灰になって、そのまま風とともに去りぬになってしまうではないか。
「シカタくんは格好いいし、優しいよ」
そう援護射撃をしてくれるミカ。
ああ、こんないい子が俺のそばにいてくれるなんて、俺やっぱり運が良いかもしれない。
「若い子が恋におちたら何も見えない。よくそんなこと言うけどね。あんたも典型的なそれだねぇ。あんたぐらい可愛い子だったら、もっといい男たくさん居るよ。良いの紹介しようか」
宿のおばちゃんが笑いながら言う。
俺を指さして笑うチュウジをたしなめるサチさん。
おばちゃんは言う。
「あんたもだよ。きれいなんだから、そんな目付きの悪いガキよりもっといい子が居るよ」
チュウジが赤くなったり、うろたえたり、もごもごとつぶやいていたり、頭をかきむしっていたり、挙動不審になっている。
ざまぁ。
指さして笑う俺は背伸びしたミカに思いっきりほっぺたをつねられた。
◆◆◆
ジョクさんを公衆浴場に連れていけなかったのは残念だが、行ったら行ったで、その肉体と業物に打ちのめされて俺は再起不能になっていたかもしれない。
滞在は何事もなく終わった。
俺たちはジョクさんの買い出しに付き合い、また自分たちの装備の追加購入をした。
「ありがとうございます」
俺たちは預けておいたウシを引き取りに行くと、ニクルさんにお礼を言った。
「私は商売人ですよ。損になることはしません。また今度冬に取引に行きますからね。期待してますよ、ジョク」
ジョクさんが無言でニクルさんの手を握る。
こうして、俺たちは帰路についた。
「ソのところに帰って、チュオじいさんと会うのはやぶさかでないけれど、俺たち無職だから、生活費がなぁ」
帰り道にそうつぶやく俺の肩をジョクさんが「心配するな」と叩く。
「ウシを増やせば良い。ウシがいれば、生きて行くのに困らない」
「でも、ウシもそれほど多くないですし、すぐに増えたりはしないですよね」
サゴさんの言葉にもジョクさんは「大丈夫だ」と胸をはる。
◆◆◆
夏のキャンプにたどり着いた俺たちはひとしきりの歓迎を受け、日常生活に戻る。
基本はウシの世話をする。
俺たちのウシは3頭しかいないが、よそのウシの見張りもすると、乳や血を少し分けてもらえる。
幸いなことに、オークの襲撃は今のところない。
ミカとサチさんとチュウジは、ソの料理を教えてもらっている。
チュウジはたまに請われて牛乗りを披露していることもある。これがソの老若男女に受けまくっている。最近では教えを請う者まであらわれている。
サゴさんも酒造りを学んでいる。乳酒を蒸留する大鍋の横で原酒がぽたぽたと垂れてくるところを眺める彼の顔はとても幸せそうだ。
俺はソの格闘術や武器の使い方を教えてもらっている。
なんか、俺だけ生産性のないことをしているような気もするが、ウシの見張りで戦闘になることもあるのだから、これだって無駄ではないだろう。
彼らは弓矢と槍、大盾を主に使う。
盾のあつかいに関しては前衛に立たないサチさんを除けば、俺はダントツで下手くそだ。向いていないのか教えてもらっても一向にうまくならなかったが、投げ槍と弓の扱い方は少しだけうまくなったかもしれない。
持っていたナイフを穂先にして、自分用の槍というのも作ってみた。
チュオじいさんに槍を見せたら、ためつすがめつし、バランスをはかったあとにやり直しを俺に命じた。
こうして何度もダメ出しをされながら、やっとお眼鏡にかなう槍を作れたときには、俺の投槍の技術も大分あがっていた。
そんなある朝、チュオじいさんに呼ばれた。
「これからウシを増やしにいく。お前らもウシが必要だろう。準備をしろ」
何のことかと思いながらもチュオじいさんの小屋に行く。
ソの名士らしい彼の小屋は広く、小屋の横には東屋が建てられている。東屋は気持ちの良い風が通る。夕暮れにはここで涼みながら酒を飲んでいる男も多いが、朝から酒盛りをしている強者はさすがにいない。
東屋にいるのはチュオじいさんと彼の孫ジョク、ラーン、グワンの3人だった。
チュオじいさん以外はウシの革でつくった防具に身を固めている。
「さぁ、お前たちのウシを取り戻しに行け」
チュオじいさんの言葉に頭の中ではてなマークが乱舞する。
「俺たちは、そもそもウシを持っていなかったから、取られようがないですよ」
そう聞く俺の頭をチュオじいさんは手にした杖でひっぱたくと、ジョクさんのほうを向いて、なにか言った。
多分、説明しろと言っているんだろう。
「お前らは、俺たちの中で生活をしている。俺たちは昔からオークにウシを取られ続けている。だから、取り戻しにいかないとならない」
ジョクさんの説明をきいてもよくわからない。
「昔、女神は俺たちとオークにそれぞれウシのつがいを与えた。オークたちは自分で増やすことを面倒くさがり、俺たちから盗もうとした。だから、俺たちは盗まれないように戦い、盗まれたものを取り戻すために襲撃するんだ」
「オークたちはなんて言ってたりするんですか?」
俺は思わず聞いてしまう。
「あいつらはあいつらで、俺たちが自分のウシを死なせてしまって、盗みにくるようになったと言い張っている」
「どっちが正しいんですか?」
「そんなものはわからない」
ジョクさんの言葉にラーンさんとグワンさんが大笑いする。
「わからないが、俺たちとオークはウシとヒトをめぐって戦い続ける。それが続いているということは、どちらの神が正しいかなんてのは決められない」
「少なくとも、お前らは襲撃にあった。そして、ヨルは戦い死んだ。その借りは返さなくてはならない」
戦いで死んだ者の借りを返すと言われると断りづらい。
こうして、俺たちはオークの放牧地を襲撃することになった。
宿のおばちゃんは、「金払いが良くておとなしい客は全部上客だよ」と言ってくれた。
「貴様の運17は伊達じゃないな」
チュウジがしつこくステータスネタをふってくる。とりあえず運の能力値は戻ったようだ。
「ここは魅力が高かったからということにして、俺の魅力を12ぐらいまで上げてもいいんじゃないか?」
「魅力1」
また下がる。そのうち、マイナスになるわ。真っ白な灰になって、そのまま風とともに去りぬになってしまうではないか。
「シカタくんは格好いいし、優しいよ」
そう援護射撃をしてくれるミカ。
ああ、こんないい子が俺のそばにいてくれるなんて、俺やっぱり運が良いかもしれない。
「若い子が恋におちたら何も見えない。よくそんなこと言うけどね。あんたも典型的なそれだねぇ。あんたぐらい可愛い子だったら、もっといい男たくさん居るよ。良いの紹介しようか」
宿のおばちゃんが笑いながら言う。
俺を指さして笑うチュウジをたしなめるサチさん。
おばちゃんは言う。
「あんたもだよ。きれいなんだから、そんな目付きの悪いガキよりもっといい子が居るよ」
チュウジが赤くなったり、うろたえたり、もごもごとつぶやいていたり、頭をかきむしっていたり、挙動不審になっている。
ざまぁ。
指さして笑う俺は背伸びしたミカに思いっきりほっぺたをつねられた。
◆◆◆
ジョクさんを公衆浴場に連れていけなかったのは残念だが、行ったら行ったで、その肉体と業物に打ちのめされて俺は再起不能になっていたかもしれない。
滞在は何事もなく終わった。
俺たちはジョクさんの買い出しに付き合い、また自分たちの装備の追加購入をした。
「ありがとうございます」
俺たちは預けておいたウシを引き取りに行くと、ニクルさんにお礼を言った。
「私は商売人ですよ。損になることはしません。また今度冬に取引に行きますからね。期待してますよ、ジョク」
ジョクさんが無言でニクルさんの手を握る。
こうして、俺たちは帰路についた。
「ソのところに帰って、チュオじいさんと会うのはやぶさかでないけれど、俺たち無職だから、生活費がなぁ」
帰り道にそうつぶやく俺の肩をジョクさんが「心配するな」と叩く。
「ウシを増やせば良い。ウシがいれば、生きて行くのに困らない」
「でも、ウシもそれほど多くないですし、すぐに増えたりはしないですよね」
サゴさんの言葉にもジョクさんは「大丈夫だ」と胸をはる。
◆◆◆
夏のキャンプにたどり着いた俺たちはひとしきりの歓迎を受け、日常生活に戻る。
基本はウシの世話をする。
俺たちのウシは3頭しかいないが、よそのウシの見張りもすると、乳や血を少し分けてもらえる。
幸いなことに、オークの襲撃は今のところない。
ミカとサチさんとチュウジは、ソの料理を教えてもらっている。
チュウジはたまに請われて牛乗りを披露していることもある。これがソの老若男女に受けまくっている。最近では教えを請う者まであらわれている。
サゴさんも酒造りを学んでいる。乳酒を蒸留する大鍋の横で原酒がぽたぽたと垂れてくるところを眺める彼の顔はとても幸せそうだ。
俺はソの格闘術や武器の使い方を教えてもらっている。
なんか、俺だけ生産性のないことをしているような気もするが、ウシの見張りで戦闘になることもあるのだから、これだって無駄ではないだろう。
彼らは弓矢と槍、大盾を主に使う。
盾のあつかいに関しては前衛に立たないサチさんを除けば、俺はダントツで下手くそだ。向いていないのか教えてもらっても一向にうまくならなかったが、投げ槍と弓の扱い方は少しだけうまくなったかもしれない。
持っていたナイフを穂先にして、自分用の槍というのも作ってみた。
チュオじいさんに槍を見せたら、ためつすがめつし、バランスをはかったあとにやり直しを俺に命じた。
こうして何度もダメ出しをされながら、やっとお眼鏡にかなう槍を作れたときには、俺の投槍の技術も大分あがっていた。
そんなある朝、チュオじいさんに呼ばれた。
「これからウシを増やしにいく。お前らもウシが必要だろう。準備をしろ」
何のことかと思いながらもチュオじいさんの小屋に行く。
ソの名士らしい彼の小屋は広く、小屋の横には東屋が建てられている。東屋は気持ちの良い風が通る。夕暮れにはここで涼みながら酒を飲んでいる男も多いが、朝から酒盛りをしている強者はさすがにいない。
東屋にいるのはチュオじいさんと彼の孫ジョク、ラーン、グワンの3人だった。
チュオじいさん以外はウシの革でつくった防具に身を固めている。
「さぁ、お前たちのウシを取り戻しに行け」
チュオじいさんの言葉に頭の中ではてなマークが乱舞する。
「俺たちは、そもそもウシを持っていなかったから、取られようがないですよ」
そう聞く俺の頭をチュオじいさんは手にした杖でひっぱたくと、ジョクさんのほうを向いて、なにか言った。
多分、説明しろと言っているんだろう。
「お前らは、俺たちの中で生活をしている。俺たちは昔からオークにウシを取られ続けている。だから、取り戻しにいかないとならない」
ジョクさんの説明をきいてもよくわからない。
「昔、女神は俺たちとオークにそれぞれウシのつがいを与えた。オークたちは自分で増やすことを面倒くさがり、俺たちから盗もうとした。だから、俺たちは盗まれないように戦い、盗まれたものを取り戻すために襲撃するんだ」
「オークたちはなんて言ってたりするんですか?」
俺は思わず聞いてしまう。
「あいつらはあいつらで、俺たちが自分のウシを死なせてしまって、盗みにくるようになったと言い張っている」
「どっちが正しいんですか?」
「そんなものはわからない」
ジョクさんの言葉にラーンさんとグワンさんが大笑いする。
「わからないが、俺たちとオークはウシとヒトをめぐって戦い続ける。それが続いているということは、どちらの神が正しいかなんてのは決められない」
「少なくとも、お前らは襲撃にあった。そして、ヨルは戦い死んだ。その借りは返さなくてはならない」
戦いで死んだ者の借りを返すと言われると断りづらい。
こうして、俺たちはオークの放牧地を襲撃することになった。
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