75 / 148
第2部1章 指と異端と癒し手と
070 キャプチャー 日常と非日常
しおりを挟む
「異端者たちは神にして神々の御威光の前、惨めに敗走しました」
カルミさんは大広間で倒れた敵の亡骸の上に乗って大声で勝利を宣言した。
俺たちはカルミさんを力なく眺める。
ブレイズさんだけは服を着るより先にナイフをもって歩き回り、建物の内外で倒れている人を罵倒の言葉とともに刺してまわっている。
止める気力はなかった。
罵詈雑言とともに踊り狂い大量の敵を片付けた自称舞い踊る賢者を刺激したくなかったというのもある。
鼻歌を歌いながら外から戻ってきたブレイズさんに助けられた癒し手の一人がローブを渡す。
彼らは鎧こそつけていないが、屋敷にあった武器や倒した相手の武器を拾って武装している。
ローブを着終えたブレイズさんにカルミさんは耳打ちをする。
ブレイズさんは喜々とした表情でそれを聞いている。
こそこそ話のあと、カルミさんは出発を宣言する。
「少数ではありますが、狂気に囚われた異端者たちの一部が残っています。彼らの本拠地であるアレフィキウムに赴き、正統なる信仰を取り戻させに参りましょう」
続くカルミさんの説明は以下の様なものだった。
そもそも地下室にいた修道士の告白によると、今回の事件の黒幕にして屋敷の持ち主はカステの商人で本日の午後にアレフィキウム経由で屋敷に来るはずだった。
村の住人をあらかじめ説得して、本来の信仰の道を取り戻してもらったあと、黒幕を待ち伏せし、捕縛するのだという。
本来の信仰の道を取り戻す、か。どうせ、ろくなことは起こらないだろう。
ただ、それを今指摘したところでどうなるものでもない。
こうして俺たちはアレフィキウムまで戻ることになった。
助け出した者たちは、ブレイズさんをのぞき、屋敷で待機してもらうことになった。
鎧も着ていない彼らは戦闘になったとき危険であるのと、そもそも監禁生活で衰弱しているからだという。
ブレイズさんは本人の希望と戦闘能力もあって、同行することになった。
不思議なことに外は焦げた臭いがしなかったし、焼かれた死体も見つからなかった。
外の遺体だけでも退却時に回収していったのだろうか。
よくわからない。
もしかしたら、全部一夜の夢なのではないだろうか。
俺たちはとぼとぼと村に向かって歩く。
空は白みかけていた。
「ごめんごめん、忘れ物しちゃってさ」
出発後、一度屋敷に戻ったブレイズさんとカルミさんがウマに乗って追いついてきた。
ブレイズさんの顔は妙に晴れ晴れとしていた。
◆◆◆
村への道のりは1時間ほどだ。
襲撃組の指揮を取っていた「異端」の修道士たちが全滅した以上、敗走した村人たちも動きが遅くなるだろう。
カルミさんのそのような判断もあって、追撃といっても早足にはなっていない。
「ベッド、恋しいね」
ミカが背伸びをして俺に言う。
明るい声で他愛も無いことを言うのは、精神的に参ってきている俺を気遣ってくれてるんだろう。
彼女の明るい声に少し緊張が緩む。
「最近、ベッドのある生活が続いていたもんね。たしかに数日の小旅行でも宿のベッドが恋しいや」
俺の返事にミカが「うんうん」と相づちをうつ。
「そうだ。街に戻ったらさ、服選んでくれないかな。お嬢様スタイルの横歩いていてもおかしくない格好いいやつ」
「上から胸元覗き込まないって約束するならいいよ!」
バレていた……。近づいた時にほんの一瞬(を数度繰り返した)だけだったはずなのに……。ここは潔く認めて爽やか路線でいこう。
「約束する! でも、意識していないと自然と惹き寄せられるんだよね。なんか俺を惹き寄せるフェロモンとか出してない?」
膝を曲げて、彼女の頭に顔を寄せる。
彼女はたたたっと小走りで走って俺と少し距離を取る。
「へんたいっ!」
日常が少しだけ戻ってくる。
「えぇぇ? キミ、ロリ子たんとどういう関係なの?」
後ろを歩いていたブレイズさんが小走りに駆け寄ってくる。
「いや、まぁ、あのミカさんとはお付き合いさせていただいているわけで……」
「なにそれ? なんでキミみたいのに、あんな可愛い彼女がいるんだよ? なんかムカつくなぁ」
彼女を褒められるのは嬉しいが、そこまで俺をけなさないでくれても良いのではないか。
ブレイズさんは反対側を向くとミカに話しかける。
「ボクはね、大賢者にして選ばれし英雄だから、とても強いんだ。見ただろう、ボクの力。それにね、ミカたんの望む者は何だって買ってあげられるよ。なんたってボクの力を求める奴は多いからねっ!」
「あたし、そんな可愛くないし、欲しい物もとくにないから……気にしないでください」
「無欲だねぇ。そういうとこもお兄ちゃんは好きだなぁ。そうそう、ボクのこと、お兄ちゃんって呼んでくれてもいいからね!」
「あ、でもお兄ちゃんね、確かめとかないと。こいつとどこまでやったの? ボクはユニコーンだからね! 清純な乙女にしか興味がないんだよ!」
「何もしていませんけど、そういうのはセクハラだってのは、俺だってわかりますよ。やめましょうよ、そういう話」
俺は困った年上のおじさんをたしなめる。
「ネトラレ? ネトラレ展開はあり? ボクのほうが大人だし、強いしさ、魅力的だしさ! なんだったらこいつに見せつけてやったってさ!」
瞬時に殺意がわく。
〈殺そうか、こいつ? 殺してきたねぇイモきりおとして、口の中に入れて、二度と汚い言葉を吐けないように唇縫い合わせてやろうか?〉
いつのまにかスキルを発動させたようだ。必殺の間合いを示す赤いモヤが彼の体の様々な部分にかかって見える。今なら短剣の抜き打ちで喉を斬れる。肝臓あたりを狙って滅多刺しにしてもくたばるだろう。
汚いデブの眼に一瞬怯えたような色が走る。
「なんだよ、怖い目つきすんなよ。冗談がわからないやつだなぁ、キミは。若いうちから、そんな頭固くしてどうすんだよ? そんなやつはモテナイぞっ! 今度、ボクが恋愛と女心のつかみ方について教えてやるからさ、機嫌直せよ」
殺意と狂気にあふれた非日常がまた足音を立てて戻ってくる。
俺は必死にそれを追い払おうと頭をふる。
「すいません。どうも融通がきかないんですよ、自分」
漏れ出た殺意を取り繕うように当たり障りのない言葉を発する。
「サチさんにも変なこと言ったらダメですよ。あっちには俺よりも怖い呪いの人形が周囲を飛び回ってますから」
あいつはいきなり切れるタイプですからね。俺も何度気を失うまでやられたことか。そんな話をブレイズさんに伝える。多少異なるニュアンスが伝わってしまったかもしれないが、ウソはついていない。
「やっぱ、時代は金髪ファンタジー美少女だね。黒髪なんて、もうボクは飽きたよ」
ブレイズさんは一応諦めてくれたようだ。
◆◆◆
村が見えてくる。
荷車に家財らしき荷物を積みこむ村人の姿が見えてくる。
修道士の姿も見える。
こうしてみると当たり前だがごく普通の人たちだ。
俺たちに気がつくと、あわてて荷車を押して逃げようとする。
どうやったって逃げられないのに。
追い詰められた人間の行動というのは普段以上に非合理的だ。
「悔い改める時です! 誰も逃げられはしません。神にして神々の前にひざまずき、正統な信仰に立ち戻る時がきたのですっ!」
カルミさんがおどろくくらいの大音声で呼びかけると、彼らは絶望しきった顔でこちらを見つめて、ぺたんと座る。
一人の男と目が合う。
往路でここに立ち寄った時、すこし話したおじさんだ。
疲れた目でこちらを見つめるおじさんに耐えられなくて目をそらす。
全員を縄でしばり、拘束してから、教会の礼拝堂に座らせる。
1人だけ残った修道士は先頭に座らせる。
「外見張ってて」
俺はミカとサチさんにお願いをしてから、チュウジに目配せをする。
チュウジは2人の手を取って外に出ようとする。
「隣にいるよ。辛い光景だって一緒に見届けようよ」
ミカがじっとこちらを見る。
俺は無言で彼女の手を握る。
「他の修道士はどうされたのですか?」
カルミさんが丁寧な言葉遣いで修道士にたずねる。
「全員、あなたたちのところに赴き、戻りませんでしたよ……」
年老いた修道士は力なく答える。
「結構です。ありがとうございました」
カルミさんが修道士の背後にまわる。
修道士の肩が震えている。
カルミさんは震える肩にそっと手を置き、「大丈夫ですよ」と声をかける。
「あなたにも救済を。神にして神々にあなたの魂が救われんことを」
無造作に修道士の頭に手斧を振り下ろす。
年老いた修道士の胡麻塩頭がぱっくりと割れて、中身が見える。
ふとスイカ割りを思い出す。
幼いころ、浜辺でスイカを割った時は歓声が聞こえた。
今はすすり泣きだけが聞こえる。
ミカの手をぎゅっと握りしめる。
「すすり泣きは異端信仰継続の告白とみなしましょう」
カルミさんがにこやかに笑って、おだやかな顔で拘束された人々に話しかける。
すすり泣く声がやんだ。
カルミさんは大広間で倒れた敵の亡骸の上に乗って大声で勝利を宣言した。
俺たちはカルミさんを力なく眺める。
ブレイズさんだけは服を着るより先にナイフをもって歩き回り、建物の内外で倒れている人を罵倒の言葉とともに刺してまわっている。
止める気力はなかった。
罵詈雑言とともに踊り狂い大量の敵を片付けた自称舞い踊る賢者を刺激したくなかったというのもある。
鼻歌を歌いながら外から戻ってきたブレイズさんに助けられた癒し手の一人がローブを渡す。
彼らは鎧こそつけていないが、屋敷にあった武器や倒した相手の武器を拾って武装している。
ローブを着終えたブレイズさんにカルミさんは耳打ちをする。
ブレイズさんは喜々とした表情でそれを聞いている。
こそこそ話のあと、カルミさんは出発を宣言する。
「少数ではありますが、狂気に囚われた異端者たちの一部が残っています。彼らの本拠地であるアレフィキウムに赴き、正統なる信仰を取り戻させに参りましょう」
続くカルミさんの説明は以下の様なものだった。
そもそも地下室にいた修道士の告白によると、今回の事件の黒幕にして屋敷の持ち主はカステの商人で本日の午後にアレフィキウム経由で屋敷に来るはずだった。
村の住人をあらかじめ説得して、本来の信仰の道を取り戻してもらったあと、黒幕を待ち伏せし、捕縛するのだという。
本来の信仰の道を取り戻す、か。どうせ、ろくなことは起こらないだろう。
ただ、それを今指摘したところでどうなるものでもない。
こうして俺たちはアレフィキウムまで戻ることになった。
助け出した者たちは、ブレイズさんをのぞき、屋敷で待機してもらうことになった。
鎧も着ていない彼らは戦闘になったとき危険であるのと、そもそも監禁生活で衰弱しているからだという。
ブレイズさんは本人の希望と戦闘能力もあって、同行することになった。
不思議なことに外は焦げた臭いがしなかったし、焼かれた死体も見つからなかった。
外の遺体だけでも退却時に回収していったのだろうか。
よくわからない。
もしかしたら、全部一夜の夢なのではないだろうか。
俺たちはとぼとぼと村に向かって歩く。
空は白みかけていた。
「ごめんごめん、忘れ物しちゃってさ」
出発後、一度屋敷に戻ったブレイズさんとカルミさんがウマに乗って追いついてきた。
ブレイズさんの顔は妙に晴れ晴れとしていた。
◆◆◆
村への道のりは1時間ほどだ。
襲撃組の指揮を取っていた「異端」の修道士たちが全滅した以上、敗走した村人たちも動きが遅くなるだろう。
カルミさんのそのような判断もあって、追撃といっても早足にはなっていない。
「ベッド、恋しいね」
ミカが背伸びをして俺に言う。
明るい声で他愛も無いことを言うのは、精神的に参ってきている俺を気遣ってくれてるんだろう。
彼女の明るい声に少し緊張が緩む。
「最近、ベッドのある生活が続いていたもんね。たしかに数日の小旅行でも宿のベッドが恋しいや」
俺の返事にミカが「うんうん」と相づちをうつ。
「そうだ。街に戻ったらさ、服選んでくれないかな。お嬢様スタイルの横歩いていてもおかしくない格好いいやつ」
「上から胸元覗き込まないって約束するならいいよ!」
バレていた……。近づいた時にほんの一瞬(を数度繰り返した)だけだったはずなのに……。ここは潔く認めて爽やか路線でいこう。
「約束する! でも、意識していないと自然と惹き寄せられるんだよね。なんか俺を惹き寄せるフェロモンとか出してない?」
膝を曲げて、彼女の頭に顔を寄せる。
彼女はたたたっと小走りで走って俺と少し距離を取る。
「へんたいっ!」
日常が少しだけ戻ってくる。
「えぇぇ? キミ、ロリ子たんとどういう関係なの?」
後ろを歩いていたブレイズさんが小走りに駆け寄ってくる。
「いや、まぁ、あのミカさんとはお付き合いさせていただいているわけで……」
「なにそれ? なんでキミみたいのに、あんな可愛い彼女がいるんだよ? なんかムカつくなぁ」
彼女を褒められるのは嬉しいが、そこまで俺をけなさないでくれても良いのではないか。
ブレイズさんは反対側を向くとミカに話しかける。
「ボクはね、大賢者にして選ばれし英雄だから、とても強いんだ。見ただろう、ボクの力。それにね、ミカたんの望む者は何だって買ってあげられるよ。なんたってボクの力を求める奴は多いからねっ!」
「あたし、そんな可愛くないし、欲しい物もとくにないから……気にしないでください」
「無欲だねぇ。そういうとこもお兄ちゃんは好きだなぁ。そうそう、ボクのこと、お兄ちゃんって呼んでくれてもいいからね!」
「あ、でもお兄ちゃんね、確かめとかないと。こいつとどこまでやったの? ボクはユニコーンだからね! 清純な乙女にしか興味がないんだよ!」
「何もしていませんけど、そういうのはセクハラだってのは、俺だってわかりますよ。やめましょうよ、そういう話」
俺は困った年上のおじさんをたしなめる。
「ネトラレ? ネトラレ展開はあり? ボクのほうが大人だし、強いしさ、魅力的だしさ! なんだったらこいつに見せつけてやったってさ!」
瞬時に殺意がわく。
〈殺そうか、こいつ? 殺してきたねぇイモきりおとして、口の中に入れて、二度と汚い言葉を吐けないように唇縫い合わせてやろうか?〉
いつのまにかスキルを発動させたようだ。必殺の間合いを示す赤いモヤが彼の体の様々な部分にかかって見える。今なら短剣の抜き打ちで喉を斬れる。肝臓あたりを狙って滅多刺しにしてもくたばるだろう。
汚いデブの眼に一瞬怯えたような色が走る。
「なんだよ、怖い目つきすんなよ。冗談がわからないやつだなぁ、キミは。若いうちから、そんな頭固くしてどうすんだよ? そんなやつはモテナイぞっ! 今度、ボクが恋愛と女心のつかみ方について教えてやるからさ、機嫌直せよ」
殺意と狂気にあふれた非日常がまた足音を立てて戻ってくる。
俺は必死にそれを追い払おうと頭をふる。
「すいません。どうも融通がきかないんですよ、自分」
漏れ出た殺意を取り繕うように当たり障りのない言葉を発する。
「サチさんにも変なこと言ったらダメですよ。あっちには俺よりも怖い呪いの人形が周囲を飛び回ってますから」
あいつはいきなり切れるタイプですからね。俺も何度気を失うまでやられたことか。そんな話をブレイズさんに伝える。多少異なるニュアンスが伝わってしまったかもしれないが、ウソはついていない。
「やっぱ、時代は金髪ファンタジー美少女だね。黒髪なんて、もうボクは飽きたよ」
ブレイズさんは一応諦めてくれたようだ。
◆◆◆
村が見えてくる。
荷車に家財らしき荷物を積みこむ村人の姿が見えてくる。
修道士の姿も見える。
こうしてみると当たり前だがごく普通の人たちだ。
俺たちに気がつくと、あわてて荷車を押して逃げようとする。
どうやったって逃げられないのに。
追い詰められた人間の行動というのは普段以上に非合理的だ。
「悔い改める時です! 誰も逃げられはしません。神にして神々の前にひざまずき、正統な信仰に立ち戻る時がきたのですっ!」
カルミさんがおどろくくらいの大音声で呼びかけると、彼らは絶望しきった顔でこちらを見つめて、ぺたんと座る。
一人の男と目が合う。
往路でここに立ち寄った時、すこし話したおじさんだ。
疲れた目でこちらを見つめるおじさんに耐えられなくて目をそらす。
全員を縄でしばり、拘束してから、教会の礼拝堂に座らせる。
1人だけ残った修道士は先頭に座らせる。
「外見張ってて」
俺はミカとサチさんにお願いをしてから、チュウジに目配せをする。
チュウジは2人の手を取って外に出ようとする。
「隣にいるよ。辛い光景だって一緒に見届けようよ」
ミカがじっとこちらを見る。
俺は無言で彼女の手を握る。
「他の修道士はどうされたのですか?」
カルミさんが丁寧な言葉遣いで修道士にたずねる。
「全員、あなたたちのところに赴き、戻りませんでしたよ……」
年老いた修道士は力なく答える。
「結構です。ありがとうございました」
カルミさんが修道士の背後にまわる。
修道士の肩が震えている。
カルミさんは震える肩にそっと手を置き、「大丈夫ですよ」と声をかける。
「あなたにも救済を。神にして神々にあなたの魂が救われんことを」
無造作に修道士の頭に手斧を振り下ろす。
年老いた修道士の胡麻塩頭がぱっくりと割れて、中身が見える。
ふとスイカ割りを思い出す。
幼いころ、浜辺でスイカを割った時は歓声が聞こえた。
今はすすり泣きだけが聞こえる。
ミカの手をぎゅっと握りしめる。
「すすり泣きは異端信仰継続の告白とみなしましょう」
カルミさんがにこやかに笑って、おだやかな顔で拘束された人々に話しかける。
すすり泣く声がやんだ。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
如月さんは なびかない。~クラスで一番の美少女に、何故か告白された件~
八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」
ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。
蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。
これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。
一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
煌めく世界へ、かける虹
麻生 創太
キャラ文芸
ごく普通の高校生・中野 文哉。幼い頃から絵を描くことが大好きな彼は放課後、親友の渡橋 明慶と一緒に街の風景を描く為に散歩へ出かける。その先で青い宝石のついた指輪を見つけた文哉。すると、いきなり正体不明の怪物が出現した。何が起きたのかも分からず絶体絶命となったそのとき、文哉が持っていた指輪が光りだして──。
屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです
わたなべ ゆたか
ファンタジー
タムール大陸の南よりにあるインムナーマ王国。王都タイミョンの軍事訓練場で、ランド・コールは軍に入るための最終試験に挑む。対戦相手は、《ダブルスキル》の異名を持つゴガルン。
対するランドの持つ《スキル》は、左手から棘が一本出るだけのもの。
剣技だけならゴガルン以上を自負するランドだったが、ゴガルンの《スキル》である〈筋力増強〉と〈遠当て〉に翻弄されてしまう。敗北する寸前にランドの《スキル》が真の力を発揮し、ゴガルンに勝つことができた。だが、それが原因で、ランドは王都を追い出されてしまった。移住した村で、〝手伝い屋〟として、のんびりとした生活を送っていた。だが、村に来た領地の騎士団に所属する騎馬が、ランドの生活が一変する切っ掛けとなる――。チート系スキル持ちの主人公のファンタジーです。楽しんで頂けたら、幸いです。
よろしくお願いします!
(7/15追記
一晩でお気に入りが一気に増えておりました。24Hポイントが2683! ありがとうございます!
(9/9追記
三部の一章-6、ルビ修正しました。スイマセン
(11/13追記 一章-7 神様の名前修正しました。
追記 異能(イレギュラー)タグを追加しました。これで検索しやすくなるかな……。
美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
【本編完結】公爵令嬢は転生者で薔薇魔女ですが、普通に恋がしたいのです
卯崎瑛珠
ファンタジー
【後半からダークファンタジー要素が増します(残酷な表現も有り)のでご注意ください】現代日本から剣と魔法の異世界に転生した、公爵令嬢のレオナ。
四歳で元地味喪女平凡OLであった前世の記憶を思い出した彼女は、絶大な魔力で世界を恐怖に陥れた『薔薇魔女』と同じ、この世界唯一の深紅の瞳を持っていた。
14歳で王立学院に入学し、普通に恋愛がしたい!と奮闘するも、他国の陰謀、皇帝や王子からの求婚、神々をも巻き込んだバトル、世界滅亡の危機など、とてもじゃないけど恋愛なんてできっこない!な状況で……果たしてレオナは『普通の恋』ができるのか!?
仲間たちとの絆を作りながら数々の困難を乗り越えていく、『薔薇魔女』の歴史を塗り替えた彼女の生きる道。どうぞ一緒に応援してください!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
【第3回 一二三書房WEB小説大賞1次選考通過】
初執筆&初投稿作品です。
★総集編は160話の後の書き下ろしです
ブクマ、感想頂きありがとうございます!執筆の糧です。大変嬉しいです!
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載中。
HOTランキング3位ありがとうございましたm(_ _)m
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
雷霆使いの欠陥魔術師 ─「強化」以外ロクに魔術が使えない身体なので、自滅覚悟で神の力を振るいたいと思います─
樹木
ファンタジー
【身に余る神の武器を押し付けられた魔術師が、人ならざる魔人を相手に奮闘する異世界転移×神話系伝奇小説】
「────光あれ。どうか貴方の旅路に、万軍の加護があらん事を」
「タットワの技法」と呼ばれる都市伝説を試し、神々の実在した世界に飛ばされた主人公。彼は魔術師になるも、基礎的な「強化」の魔術しか扱えない上、転移に際して授けられた祝福(チート)は身を滅ぼす神の武器というハードモードであった。
依頼をこなしていく中で、アウラは神々の敵──悪魔や魔神の再臨を目論む異端の教団と、それを率いる「司教」との戦いに身を投じていく。
──偽神。それは、人でありながら神の力を振るうモノ。
【オススメポイント!】
・神話考証を徹底!(手元の資料は200冊↑)
・ディープな神話・魔術要素(有名な神話からミステリアスな神秘思想までをぶち込んだ闇鍋)
・迫力と疾走感のある戦闘シーン
・読み易くテンポの良い文章
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる