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第2部1章 指と異端と癒し手と
064 平手打ちが俺に飛んでくる
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「起きろ! この木偶の坊が!」
蹴飛ばされて俺は目覚める。
片方の目は腫れ上がっているらしく開かない。
「はした金とはいえ、負けるのはムカつくんだよっ! 反吐が出るっ! 帰るぞ。役立たずは捨ててけ!」
「こんな粗大ごみ、捨てていっては酒場のご主人に迷惑でしょう。今晩にでも屋敷の庭にでも埋めましょう」
「好きにしろっ! ボクは帰るぞ! お前がゴミはお前が責任をもって運べ、ハゲっ!」
「さっさと立ちなさい、この粗大ごみ」
俺はサゴさんの手にすがってのろのろと立ち上がる。
折れた歯を血とともに吐き捨てる。
「汚らしいですね。ゴミはちゃんと始末しないと、飼い主の顔に泥を塗ることになるのですよ」
サチさんが俺の歯を拾う。
◆◆◆
宿まで帰った俺は部屋で治療をしてもらった。
「あんまり、傷の治りがはやいともうあの酒場行けなくならないですか?」
「大丈夫ですよ。もうあそこに行く必要はなさそうですから。それと歯が折れても捨てちゃだめですよ。歯があれば、治りますからね」
舌で口の中を確かめる。
この歳にして入れ歯のお世話になる心配はなさそうだ。
「歯、ありがとう。名演技だったよ」
お礼をいうと、サチさんは部屋の隅を指し示す。ミカが一人でうつむいて座っている。
部屋の隅でべそをかいているミカのところに行く。
「ほらー! 男前だよー!」
おどけながらミカの横にすわる。
思いっきり平手打ちされた。
いや、思い切りではないか。怪力の彼女の思い切りを食らったら、俺は壁まで飛んでいくに違いない。
「ごめん、心配かけたよね」
彼女は赤く腫らした眼で俺を俺がやられた場面を教えてくれた。
俺は馬乗りになって相手を殴りつけるもあっというまにひっくり返された。そして、その後一撃で動かなくなったんだという。ここまでは俺もおぼえている。
その後、偽トロルは数発俺を殴りつけたあと、俺を片手で持ち上げ、放り投げたらしい。なんてバカ力だよ……。
で、さらに踏みつけようとしたところでサゴさんが止めに入って、俺はなんとかここにいると。
「本当に必要なことだったの?」
「他に何も思いつけなかった……」
「十分目立ったじゃない? 1回叩かれたあと何で降参しなかったの?」
「なんか一瞬だけど勝てるかもって思っちゃったのかな……」
もう一度平手打ちが飛んできた。
「口血まみれで、喉がつまらないようにって顔を横にしたら血と一緒に折れた歯が出てきて……でも、人前では治してもらえないし、あたしは心配しているそぶり見せちゃいけないし、ずっと歯を食いしばってたんだよっ!」
ごめん。そうつぶやくしか出来ない。それにしてもどれだけ歯が折れたんだろう。
「シカタくん、そんな強くないでしょ? なんであんな強そうな人に挑む必要があったの? 危険な仕事だってのはわかってるけど、無謀なことするの嫌いだからっ!」
本当にごめん。
ミカが俺の胸にしがみつく。
温かい涙が俺の汚いシャツを濡らす。
「ケンカが強いとかで好きになったわけじゃないもん……」
ミカは涙でぐしゃぐしゃになった顔で見上げると、再び、その顔を俺におしつける。
ごめん。君を悲しませたことが悲しい。
彼女の耳元でささやく。
彼女がすすり泣く声だけが静かに流れていた。
◆◆◆
ミカが落ち着いたあとで改めて、皆で成果を話し合った。
計画の発案者である俺たち男性陣はバツが悪い。
サゴさんもチュウジも俺に頭を下げる。
「すまなかった」「はやく止めるべきでした。ごめんなさい」
チュウジが素直に謝るなんて気持ちが悪い。
「うるせぇ、謝るな、気持ち悪いわ、中二病。サゴさんもやめてください。3人で考えて決めたことじゃないですか?」
「そう3人でですね。命を大事にって言ったのに……決めたあとに私たちを説得しにくるの良くないですよ。仲間扱いしてないみたいです」
サチさんがチュウジの頭をげんこつでグリグリとやっている。
「今後は検討の段階から、ちゃんと話に混ぜてくださいね。ミカちゃん泣かしちゃダメですよ」
申し訳ない。男3人で口々に謝る。
「幸いなことに何の成果も得られなかったというわけではありません」
サゴさんが口を開く。
俺が転がされたあと、「坊っちゃん」は俺を足蹴にしながら、「ああいう面白いのはどこで見つけてくるんだ」と聞いたのだそうだ。
「坊っちゃん」の名演技と握らせた銀貨のおかげで色々と話を聞くことができ、最終的には近々「オークション」がおこなわれるという話までたどり着いたという。そして、その招待状なるものを金貨2枚で購入。経費、足が出てるじゃねぇかと思ったが、ようやくたどり着いた手がかりを逃してしまったら、それこそ俺は殴られ損だ。
オークションで扱われるのはカステの街では非合法とされている奴隷、とくに今回は変わったのも入荷しているとか。
奴隷というのはカステに限らずグラースでも禁止されていた。
実際には小作農と呼ばれる人たちがいて、彼らの権利はかなり制限というか実質奴隷みたいなものらしいが、それでも奴隷は公式には禁止だ。
実質的には奴隷同然の人々がいて、それにもかかわらず奴隷のオークションなんかがあるということは、その奴隷というのはろくでもない使い道をするものばかりだろう。吐き気がする。
ろくでもない使い道をされるだろう奴隷のなかでも変わったものが入荷というと、人さらいの話とつながってくることになる。
◆◆◆
定時の報告で俺たちははじめて手がかりらしいものを報告することができた。
ただ、これが最後の報告である。
この報告のあと、現地調査に赴くには時間切れだ。
ここであえなくクビかとも思ったが、奴隷オークションがおこなわれる場所について報告をしたときにルーマンさんの表情が変わった。
先に報告を済ませていたタケイさんたちを呼び戻す。
タケイさんたちは異端派について調べていたはずだ。
同じ宿でお互い、調査の進捗状況については軽く話すことはある。しかし、人の眼のあるところでは話せないことも多く、情報交換は主に週に一度、ここ癒し手の互助組合ですることになっていた。
報告するような情報を得られず無為に日々をすごしていた俺たちとは違って、彼らは集会に足繁く通って、信徒の中に溶け込もうとしていること、それが少しずつ成功してきていることを聞いていた。そんな彼らの調査にも進展があったらしい。
「異端派の動きについて調べてきた彼らの報告に出てきた地名と、人身売買について調べてきたあなた方の報告に出てきた地名……同じところのようです」
蹴飛ばされて俺は目覚める。
片方の目は腫れ上がっているらしく開かない。
「はした金とはいえ、負けるのはムカつくんだよっ! 反吐が出るっ! 帰るぞ。役立たずは捨ててけ!」
「こんな粗大ごみ、捨てていっては酒場のご主人に迷惑でしょう。今晩にでも屋敷の庭にでも埋めましょう」
「好きにしろっ! ボクは帰るぞ! お前がゴミはお前が責任をもって運べ、ハゲっ!」
「さっさと立ちなさい、この粗大ごみ」
俺はサゴさんの手にすがってのろのろと立ち上がる。
折れた歯を血とともに吐き捨てる。
「汚らしいですね。ゴミはちゃんと始末しないと、飼い主の顔に泥を塗ることになるのですよ」
サチさんが俺の歯を拾う。
◆◆◆
宿まで帰った俺は部屋で治療をしてもらった。
「あんまり、傷の治りがはやいともうあの酒場行けなくならないですか?」
「大丈夫ですよ。もうあそこに行く必要はなさそうですから。それと歯が折れても捨てちゃだめですよ。歯があれば、治りますからね」
舌で口の中を確かめる。
この歳にして入れ歯のお世話になる心配はなさそうだ。
「歯、ありがとう。名演技だったよ」
お礼をいうと、サチさんは部屋の隅を指し示す。ミカが一人でうつむいて座っている。
部屋の隅でべそをかいているミカのところに行く。
「ほらー! 男前だよー!」
おどけながらミカの横にすわる。
思いっきり平手打ちされた。
いや、思い切りではないか。怪力の彼女の思い切りを食らったら、俺は壁まで飛んでいくに違いない。
「ごめん、心配かけたよね」
彼女は赤く腫らした眼で俺を俺がやられた場面を教えてくれた。
俺は馬乗りになって相手を殴りつけるもあっというまにひっくり返された。そして、その後一撃で動かなくなったんだという。ここまでは俺もおぼえている。
その後、偽トロルは数発俺を殴りつけたあと、俺を片手で持ち上げ、放り投げたらしい。なんてバカ力だよ……。
で、さらに踏みつけようとしたところでサゴさんが止めに入って、俺はなんとかここにいると。
「本当に必要なことだったの?」
「他に何も思いつけなかった……」
「十分目立ったじゃない? 1回叩かれたあと何で降参しなかったの?」
「なんか一瞬だけど勝てるかもって思っちゃったのかな……」
もう一度平手打ちが飛んできた。
「口血まみれで、喉がつまらないようにって顔を横にしたら血と一緒に折れた歯が出てきて……でも、人前では治してもらえないし、あたしは心配しているそぶり見せちゃいけないし、ずっと歯を食いしばってたんだよっ!」
ごめん。そうつぶやくしか出来ない。それにしてもどれだけ歯が折れたんだろう。
「シカタくん、そんな強くないでしょ? なんであんな強そうな人に挑む必要があったの? 危険な仕事だってのはわかってるけど、無謀なことするの嫌いだからっ!」
本当にごめん。
ミカが俺の胸にしがみつく。
温かい涙が俺の汚いシャツを濡らす。
「ケンカが強いとかで好きになったわけじゃないもん……」
ミカは涙でぐしゃぐしゃになった顔で見上げると、再び、その顔を俺におしつける。
ごめん。君を悲しませたことが悲しい。
彼女の耳元でささやく。
彼女がすすり泣く声だけが静かに流れていた。
◆◆◆
ミカが落ち着いたあとで改めて、皆で成果を話し合った。
計画の発案者である俺たち男性陣はバツが悪い。
サゴさんもチュウジも俺に頭を下げる。
「すまなかった」「はやく止めるべきでした。ごめんなさい」
チュウジが素直に謝るなんて気持ちが悪い。
「うるせぇ、謝るな、気持ち悪いわ、中二病。サゴさんもやめてください。3人で考えて決めたことじゃないですか?」
「そう3人でですね。命を大事にって言ったのに……決めたあとに私たちを説得しにくるの良くないですよ。仲間扱いしてないみたいです」
サチさんがチュウジの頭をげんこつでグリグリとやっている。
「今後は検討の段階から、ちゃんと話に混ぜてくださいね。ミカちゃん泣かしちゃダメですよ」
申し訳ない。男3人で口々に謝る。
「幸いなことに何の成果も得られなかったというわけではありません」
サゴさんが口を開く。
俺が転がされたあと、「坊っちゃん」は俺を足蹴にしながら、「ああいう面白いのはどこで見つけてくるんだ」と聞いたのだそうだ。
「坊っちゃん」の名演技と握らせた銀貨のおかげで色々と話を聞くことができ、最終的には近々「オークション」がおこなわれるという話までたどり着いたという。そして、その招待状なるものを金貨2枚で購入。経費、足が出てるじゃねぇかと思ったが、ようやくたどり着いた手がかりを逃してしまったら、それこそ俺は殴られ損だ。
オークションで扱われるのはカステの街では非合法とされている奴隷、とくに今回は変わったのも入荷しているとか。
奴隷というのはカステに限らずグラースでも禁止されていた。
実際には小作農と呼ばれる人たちがいて、彼らの権利はかなり制限というか実質奴隷みたいなものらしいが、それでも奴隷は公式には禁止だ。
実質的には奴隷同然の人々がいて、それにもかかわらず奴隷のオークションなんかがあるということは、その奴隷というのはろくでもない使い道をするものばかりだろう。吐き気がする。
ろくでもない使い道をされるだろう奴隷のなかでも変わったものが入荷というと、人さらいの話とつながってくることになる。
◆◆◆
定時の報告で俺たちははじめて手がかりらしいものを報告することができた。
ただ、これが最後の報告である。
この報告のあと、現地調査に赴くには時間切れだ。
ここであえなくクビかとも思ったが、奴隷オークションがおこなわれる場所について報告をしたときにルーマンさんの表情が変わった。
先に報告を済ませていたタケイさんたちを呼び戻す。
タケイさんたちは異端派について調べていたはずだ。
同じ宿でお互い、調査の進捗状況については軽く話すことはある。しかし、人の眼のあるところでは話せないことも多く、情報交換は主に週に一度、ここ癒し手の互助組合ですることになっていた。
報告するような情報を得られず無為に日々をすごしていた俺たちとは違って、彼らは集会に足繁く通って、信徒の中に溶け込もうとしていること、それが少しずつ成功してきていることを聞いていた。そんな彼らの調査にも進展があったらしい。
「異端派の動きについて調べてきた彼らの報告に出てきた地名と、人身売買について調べてきたあなた方の報告に出てきた地名……同じところのようです」
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