24 / 33
出題篇 □■□■君は
出題篇 最終話 『その物語は』
しおりを挟む
あれから一週間が経ち、八月も終盤に差し掛かった。
気温はまだまだ高いものの、うだるような暑さは、だんだんとピークを過ぎようとしている様だ。
期末テストも全て返ってきた。
僕は相変わらず現国、古典は高得点で……意外な事にそれ以外も平均位は取れていた。特別補習がこれほどまでに効果を表すとは思わなかった。
嬉しい事に、うちの学年はあの補習のお陰で誰も赤点に引っ掛からず、クラス全員が生き残るという奇跡的な記録を打ち立てた。
これには担任の水谷先生も大喜びで、是非毎学期やってほしいとホームルームで言われた。その日、ホワイトボードの上の方を消せない事をからかわれて怒っていたのが嘘のような機嫌の良さだった。
現国と古典だけならいいかな、と考えている辺り、僕も結構浮かれているのかもしれない。
こうして僕たちは夏季休暇に突入した。
夏季休暇、と言っても、家に帰る生徒は誰もおらず、先生方の趣味全開の授業を楽しんだり、スクフェスの準備にいそしんだりしている。
毎日が半日授業だから、僕も思う存分読書が出来て嬉しい限りだ。
今日もこうして教室に足を運び、読みかけの文庫本を消化するつもりだ。
がらがらと緑色のスライド式の扉を開けると、ふわっと風が僕を包んだ。
夏の匂いがする。
「誰もいないのか……」
どうやらみんな、思い思いの場所に散らばっているらしい。寮かもしれないし、体育館かもしれない。図書館かもしれないし、中庭かもしれない。
こうして教室に一人でいるのは久しぶりだ。
僕は何となく窓際に足を運び、そして入学した時の事を思い出した。
あの時は誰もいないと思ってたら教室に夢莉さんがいたんだよな……。
つい四か月ほど前の話なのに、ずいぶん昔のことに思える。
それだけ濃密な時間を過ごしてきたからだろう。
ここの学院の行事は、生徒は、あまりにも強烈で。感じる全てが色鮮やかに記憶に残っている。
でもやっぱり、何においても印象的なのは、夢莉さんとの謎解きだろうか。
図書室の妖精に始まり、礼拝堂の暗号を解き、音楽棟の謎の叫びの正体を解き明かし、女子寮の幽霊の正体を看破し、最後には体育倉庫の事件の謎を解いた。
きっとまだこれからも、色んな謎を解明して、スクフェスに使えそうなネタを集めるのに奔走するんだろう。
夢莉さんと、楽しく謎解きをしていくんだろう。
そんなすぐ近くにある未来を想像するだけで、僕は自然と顔がほころぶのを感じた。
楽しいな、と思った。
カラオケもボーリングも、コンビニも映画館も、なにもないけれど。
それでも僕は今、ここでの生活をとても楽しんでいる。明日が来るのを心待ちにしている。
ポケットに手を突っ込むと、スマートフォンに触れた。
これに触る機会も、ずいぶん減ったように思う。
それ以上にやる事が沢山あったからかもしれない。
まぁそれでもやっぱり手放せないんだけどね、と、僕は数日ぶりにスマホを起動して、なんとなく写真フォルダを開いた。
この学院の建物や風景はとても写真映えするから、気付けば何枚も何枚も撮ってしまっていた。
やはり写真を見返すのはいいなぁとほくほくと画面をフリックしていく。
ここしばらくはゆっくり見返す暇もなかったから、懐かしい気持ちで写真を眺めていく。
これは入学して二か月くらいの時かな?
これは入学したばかりの頃だな。
そんな風に過去に遡って――――そして一枚の写真に行きついた。
それは、僕が入学した当日に取った、この教室の写真だった。
正確には、この教室の窓辺に立った、夢莉さんの写真だった。
夢莉さん
の
写真
の
はずだった。
「……………………………………………………え?」
全身が固まった。岩にでも挟まれたみたいに、動かなくなった。
なんだ、これは?
これは、なんの写真だ?
写真を見つめ続けて、どれくらいの時間が経っただろうか。
がらがら、と。
教室の扉が開いた。
僕は慌ててスマホの電源を落とし、ポケットに突っ込む。
そして――――彼女は現れた。
「あれれ? 誰もいないのー……っと、奏汰君いるじゃん! やっほー、どうしたのそんなところで?」
そう、彼女は
『飛び切りの美人、という訳ではなかった』
これが美人でなければ、なんなのだろうか。
『目が大きいわけではなかったし』
目はぱっちりと開いている。だって
『右目だけが二重のネコみたいな目をいたずらっぽく光らせて』
だってその両目は二重だ。それに……それに
『まつ毛が長いわけでもなかった』
あぁ、まつ毛は短くなんてない。
『鼻筋がすっと通っているかと言われれば、そんな事はない』
いや、鼻筋は通っている。
その証拠にほら、すっと通った鼻筋にかかったメガネが、こんなにも似合ってるじゃないか。
彼女は『腰ほどまでたっぷりとある黒髪を躍らせて、小首をかしげた』
髪は……肩甲骨の上あたりでゆっくりと揺れていた。大きく見積もっても、セミロング程度の長さだ。
そして『実に耳に心地よい声音で、彼女は言った』
「どうしたの、奏汰君?」
夢莉さんは……この子は。
こんな声、だっただろうか。
あの時の彼女は、こんな声で、僕と話していただろうか。
分からない。
分からない。
けれど、一つだけ分かる事がある。
僕が写真に撮った夢莉さんと。
今目の前にいる夢莉さんは。
完全に別人であると
似ている。
似てはいる。
だけれど、あの写真を見た後なら分かる。全くの別人であると、僕には分かる。
なんでだ、なんで気付かなかった?
なんで今の今までそれに気づかなかった?
こんなに近くにいるのに?
あんなに近くに居たのに?
いや、それ以前に。
■□ ■□ □■ ■□ ■□ ■ □■ ■□ ■□?
「――――っ」
「かーなーたーくーん?」
僕は……何も言葉を発せなかった。
ただ彼女を見ていた。
七々扇夢莉だった少女を見つめていた。
頭の中に渦巻く疑問は、ただ一つ。
ただ一つだけだ。
決して口にはしないけれど、できないけれど。
僕はこう思う。
一体君は……誰なんだ?
【僕は思うんだよ】
何故だろう。
その時僕の脳裏に浮かんだのは、あいつとのチャットだった。
【犯罪が起こったことに、誰も気づかない】
『夢莉さんと一緒に謎を解くことが楽しいと、そう感じていた。
まもなく七月、期末テストに夏季休暇。イベントごとが目白押しだ。
季節が移り替わる音が聞こえる気がした』
【違和感を覚えない】
『明日から順にテストが返却され、それが終われば夏季休暇に入る。
さすがにテスト期間と言うことでクラス展示、部活展示、二つのスクフェスの準備を控えるしかなかったけれど、そろそろ本格的に活動が再開することだろう』
【騒がない】
『こうして僕たちは夏季休暇に突入した。
夏季休暇、と言っても、家に帰る生徒は誰もおらず、先生方の趣味全開の授業を楽しんだり、スクフェスの準備にいそしんだりしている。毎日が半日授業だから、僕も思う存分読書が出来て嬉しい限りだ』
【恐怖を抱かない】
『きっとまだこれからも、色んな謎を解明して、スクフェスに使えそうなネタを集めるのに奔走するんだろう。
夢莉さんと、楽しく謎解きをしていくんだろう。
そんなすぐ近くにある未来を想像するだけで、僕は自然と顔がほころぶのを感じた』
【犯罪が起こっている非日常で、当たり前みたいな日常を送る】
『楽しいな、と思った。
カラオケもボーリングも、コンビニも映画館も、なにもないけれど。
それでも僕は今、ここでの生活をとても楽しんでいる。明日が来るのを心待ちにしている』
【『はじまらない物語』。これこそが完全無欠な究極の犯罪なんだって】
出題篇:□■□■君は 了
気温はまだまだ高いものの、うだるような暑さは、だんだんとピークを過ぎようとしている様だ。
期末テストも全て返ってきた。
僕は相変わらず現国、古典は高得点で……意外な事にそれ以外も平均位は取れていた。特別補習がこれほどまでに効果を表すとは思わなかった。
嬉しい事に、うちの学年はあの補習のお陰で誰も赤点に引っ掛からず、クラス全員が生き残るという奇跡的な記録を打ち立てた。
これには担任の水谷先生も大喜びで、是非毎学期やってほしいとホームルームで言われた。その日、ホワイトボードの上の方を消せない事をからかわれて怒っていたのが嘘のような機嫌の良さだった。
現国と古典だけならいいかな、と考えている辺り、僕も結構浮かれているのかもしれない。
こうして僕たちは夏季休暇に突入した。
夏季休暇、と言っても、家に帰る生徒は誰もおらず、先生方の趣味全開の授業を楽しんだり、スクフェスの準備にいそしんだりしている。
毎日が半日授業だから、僕も思う存分読書が出来て嬉しい限りだ。
今日もこうして教室に足を運び、読みかけの文庫本を消化するつもりだ。
がらがらと緑色のスライド式の扉を開けると、ふわっと風が僕を包んだ。
夏の匂いがする。
「誰もいないのか……」
どうやらみんな、思い思いの場所に散らばっているらしい。寮かもしれないし、体育館かもしれない。図書館かもしれないし、中庭かもしれない。
こうして教室に一人でいるのは久しぶりだ。
僕は何となく窓際に足を運び、そして入学した時の事を思い出した。
あの時は誰もいないと思ってたら教室に夢莉さんがいたんだよな……。
つい四か月ほど前の話なのに、ずいぶん昔のことに思える。
それだけ濃密な時間を過ごしてきたからだろう。
ここの学院の行事は、生徒は、あまりにも強烈で。感じる全てが色鮮やかに記憶に残っている。
でもやっぱり、何においても印象的なのは、夢莉さんとの謎解きだろうか。
図書室の妖精に始まり、礼拝堂の暗号を解き、音楽棟の謎の叫びの正体を解き明かし、女子寮の幽霊の正体を看破し、最後には体育倉庫の事件の謎を解いた。
きっとまだこれからも、色んな謎を解明して、スクフェスに使えそうなネタを集めるのに奔走するんだろう。
夢莉さんと、楽しく謎解きをしていくんだろう。
そんなすぐ近くにある未来を想像するだけで、僕は自然と顔がほころぶのを感じた。
楽しいな、と思った。
カラオケもボーリングも、コンビニも映画館も、なにもないけれど。
それでも僕は今、ここでの生活をとても楽しんでいる。明日が来るのを心待ちにしている。
ポケットに手を突っ込むと、スマートフォンに触れた。
これに触る機会も、ずいぶん減ったように思う。
それ以上にやる事が沢山あったからかもしれない。
まぁそれでもやっぱり手放せないんだけどね、と、僕は数日ぶりにスマホを起動して、なんとなく写真フォルダを開いた。
この学院の建物や風景はとても写真映えするから、気付けば何枚も何枚も撮ってしまっていた。
やはり写真を見返すのはいいなぁとほくほくと画面をフリックしていく。
ここしばらくはゆっくり見返す暇もなかったから、懐かしい気持ちで写真を眺めていく。
これは入学して二か月くらいの時かな?
これは入学したばかりの頃だな。
そんな風に過去に遡って――――そして一枚の写真に行きついた。
それは、僕が入学した当日に取った、この教室の写真だった。
正確には、この教室の窓辺に立った、夢莉さんの写真だった。
夢莉さん
の
写真
の
はずだった。
「……………………………………………………え?」
全身が固まった。岩にでも挟まれたみたいに、動かなくなった。
なんだ、これは?
これは、なんの写真だ?
写真を見つめ続けて、どれくらいの時間が経っただろうか。
がらがら、と。
教室の扉が開いた。
僕は慌ててスマホの電源を落とし、ポケットに突っ込む。
そして――――彼女は現れた。
「あれれ? 誰もいないのー……っと、奏汰君いるじゃん! やっほー、どうしたのそんなところで?」
そう、彼女は
『飛び切りの美人、という訳ではなかった』
これが美人でなければ、なんなのだろうか。
『目が大きいわけではなかったし』
目はぱっちりと開いている。だって
『右目だけが二重のネコみたいな目をいたずらっぽく光らせて』
だってその両目は二重だ。それに……それに
『まつ毛が長いわけでもなかった』
あぁ、まつ毛は短くなんてない。
『鼻筋がすっと通っているかと言われれば、そんな事はない』
いや、鼻筋は通っている。
その証拠にほら、すっと通った鼻筋にかかったメガネが、こんなにも似合ってるじゃないか。
彼女は『腰ほどまでたっぷりとある黒髪を躍らせて、小首をかしげた』
髪は……肩甲骨の上あたりでゆっくりと揺れていた。大きく見積もっても、セミロング程度の長さだ。
そして『実に耳に心地よい声音で、彼女は言った』
「どうしたの、奏汰君?」
夢莉さんは……この子は。
こんな声、だっただろうか。
あの時の彼女は、こんな声で、僕と話していただろうか。
分からない。
分からない。
けれど、一つだけ分かる事がある。
僕が写真に撮った夢莉さんと。
今目の前にいる夢莉さんは。
完全に別人であると
似ている。
似てはいる。
だけれど、あの写真を見た後なら分かる。全くの別人であると、僕には分かる。
なんでだ、なんで気付かなかった?
なんで今の今までそれに気づかなかった?
こんなに近くにいるのに?
あんなに近くに居たのに?
いや、それ以前に。
■□ ■□ □■ ■□ ■□ ■ □■ ■□ ■□?
「――――っ」
「かーなーたーくーん?」
僕は……何も言葉を発せなかった。
ただ彼女を見ていた。
七々扇夢莉だった少女を見つめていた。
頭の中に渦巻く疑問は、ただ一つ。
ただ一つだけだ。
決して口にはしないけれど、できないけれど。
僕はこう思う。
一体君は……誰なんだ?
【僕は思うんだよ】
何故だろう。
その時僕の脳裏に浮かんだのは、あいつとのチャットだった。
【犯罪が起こったことに、誰も気づかない】
『夢莉さんと一緒に謎を解くことが楽しいと、そう感じていた。
まもなく七月、期末テストに夏季休暇。イベントごとが目白押しだ。
季節が移り替わる音が聞こえる気がした』
【違和感を覚えない】
『明日から順にテストが返却され、それが終われば夏季休暇に入る。
さすがにテスト期間と言うことでクラス展示、部活展示、二つのスクフェスの準備を控えるしかなかったけれど、そろそろ本格的に活動が再開することだろう』
【騒がない】
『こうして僕たちは夏季休暇に突入した。
夏季休暇、と言っても、家に帰る生徒は誰もおらず、先生方の趣味全開の授業を楽しんだり、スクフェスの準備にいそしんだりしている。毎日が半日授業だから、僕も思う存分読書が出来て嬉しい限りだ』
【恐怖を抱かない】
『きっとまだこれからも、色んな謎を解明して、スクフェスに使えそうなネタを集めるのに奔走するんだろう。
夢莉さんと、楽しく謎解きをしていくんだろう。
そんなすぐ近くにある未来を想像するだけで、僕は自然と顔がほころぶのを感じた』
【犯罪が起こっている非日常で、当たり前みたいな日常を送る】
『楽しいな、と思った。
カラオケもボーリングも、コンビニも映画館も、なにもないけれど。
それでも僕は今、ここでの生活をとても楽しんでいる。明日が来るのを心待ちにしている』
【『はじまらない物語』。これこそが完全無欠な究極の犯罪なんだって】
出題篇:□■□■君は 了
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
待つノ木カフェで心と顔にスマイルを
佐々森りろ
キャラ文芸
祖父母の経営する喫茶店「待つノ木」
昔からの常連さんが集まる憩いの場所で、孫の松ノ木そよ葉にとっても小さな頃から毎日通う大好きな場所。
叶おばあちゃんはそよ葉にシュガーミルクを淹れてくれる時に「いつも心と顔にスマイルを」と言って、魔法みたいな一混ぜをしてくれる。
すると、自然と嫌なことも吹き飛んで笑顔になれたのだ。物静かで優しいマスターと元気いっぱいのおばあちゃんを慕って「待つノ木」へ来るお客は後を絶たない。
しかし、ある日突然おばあちゃんが倒れてしまって……
マスターであるおじいちゃんは意気消沈。このままでは「待つノ木」は閉店してしまうかもしれない。そう思っていたそよ葉は、お見舞いに行った病室で「待つノ木」の存続を約束してほしいと頼みこまれる。
しかしそれを懇願してきたのは、昏睡状態のおばあちゃんではなく、編みぐるみのウサギだった!!
人見知りなそよ葉が、大切な場所「待つノ木」の存続をかけて、ゆっくりと人との繋がりを築いていく、優しくて笑顔になれる物語。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ハンガク!
化野 雫
キャラ文芸
周りに壁を作っていた葵高二年生の僕。五月の連休明け、その僕のクラスに長身美少女で僕っ娘の『板額』が転校して来た。転校初日、ボッチの僕に、この変わった名を持つ転校生はクラス全員の前で突然『彼女にして!宣言』をした。どうやら板額は僕を知ってるらしいが、僕にはまったく心当たりがない。そんな破天荒で謎多き美少女板額が葵高にやって来た事で僕の平穏で退屈な高校生活が全く違う様相を見せ始める。これは僕とちょっと変わった彼女で紡がれる青春の物語。
感想、メッセージ等は気楽な気持ちで送って頂けると嬉しいです。
気にいって頂けたら、『お気に入り』への登録も是非お願いします。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/horror.png?id=d742d2f035dd0b8efefe)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる