ピンクのスカートが滲んでいく。

yoshieeesan

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繰り返されるのか?

湿ってしまった?ただの汗?

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 一回目のお見合いを終えて、次の会場はとある高級なショッピングセンター最上階のカフェだ。徒歩十分ほどの距離だが、地理感のない里奈はスマートフォンの画面を見ながら道をゆっくりと進んでいく。方角もわからず、その場でぐるぐると回りながら、マップアプリの位置情報、方角をあてにしながら道を進んでいく。よく晴れた休日の銀座、彼女のスカートのラメがきらめく。
やっとの思いで、目的のショッピングセンターにたどり着くドアの中心部は吹き抜けで、ガラス細工がまばゆく光る。ブランド品を扱った店が多く、海外からの観光客も多く詰めかける。最上階を目指すべく、エスカレーターを登っていく、しかしそこに落とし穴があった。エスカレーターだけでは、最上階にたどり着けないようになっていた。エスカレーターでは途中の階までしか向かうことが出来ない。最上階に向かうにはエレベーターを探さなければならない。目的地に向かうまで彼女が想定してたよりも多くの時間を使ってしまった。本命とのお見合い開始まであと十分になってしまった。
外国人観光客が取り囲むフロアガイドを覗き見ながらエレベーターホールへ向かう。エレベーターホールにはそこそこの人が集まっていた。最初の一台目だけでは足りず、彼女は後続のエレベーターに乗った。最上階につくと予定時間の三分前になってしまった。彼女はそこで下腹部に再度違和感と尿意を覚えていた。コーヒーのカフェインが効いてしまったせいか、いつもよりもお手洗いが近い。トイレを見ると列はないものの、集合時間を考えると遅刻してしまう。遅刻はお見合いでは厳禁であり、先ほどの尿量の少なさから彼女はトイレを我慢することを選んだ。そんな違和感もお見合い前の緊張の前にすぐに忘れ去ってしまった。
カフェに入り、名前を入り口のウエイターに伝えると、すぐに席へ案内された。彼女がカフェについたのは時間ちょうど。何とか遅刻は免れた。すでに相手の本命男性は席についていた。二重のくっきりとした瞳、すこしぎょろっとしているが、彼女は悪くないと感じた。ネイビーのスーツに銀のネクタイが光る。髪は短髪で黒い。プロフィールでは32歳だが、肌つやもよい。彼女はそんな彼を見つめて自然と笑顔になった。年収も1000万円とかなりのハイスペックだ。
彼はメニューを空けて彼女に頼みたいものを尋ねていく。ティアードトレイに乗っているようなケーキセットも勧めてくる。そんな彼の振る舞いに彼女も乗ることにした。ただ、ドリンクメニューを見ると、彼女はあの下腹部の不快感がよみがえるのを感じた。カフェインが少ないようにレモネードを注文した。
彼は理系の技術職であるが、不思議なくらい話を盛り上げるのがうまいと彼女は感じた。遊び慣れている人なのか、もともとコミュニケーション能力が高いのか。そんなことを考えないといけない、純粋な気持ちで向き合えないのが婚活である。それにしても彼女はレモネードにスイーツのセットは甘党であってもかなり負担になるように感じた。そんな彼女を見て、彼が彼女にコーヒーを進めてきた。彼女は彼が彼女を思いやって声をかけてくれていることを考えると断るわけにはいかなかった。彼女の下腹部の違和感は相変わらずではあるが、腹部の中のガスも気になるようになっていた。彼女はふと下腹部に手をやる。それなりに張りがあるのを感じた。尿意よりもガスが優位であれば、ばれないように放出すれば何とかやり過ごせる。そんな気持ちが彼女の中にあった。
下腹部の違和感は強くなる一方、彼女はガスをゆっくりと放出することで圧迫が当初は改善するのを感じていたが、次第にガスが放出できず、前下腹部の辺りに圧を強く感じるようになった。彼女はだんだんと椅子に浅く腰掛け、足を組んで水圧に耐える。時折、スカートの前の部分を手で押さえるようになった。そんな尿意との戦いであったが、相手が話を盛り上げた分お見合い開始からあっという間に1時間半が経過していた。ふと彼女は、昨日駅でピンク色のスカートを失禁して汚した女性の姿が浮かんだ。ウエイターが席に近づき、予約時間がもう間もなく終わることを二人に告げた。「お手洗い行ってきますね。」彼女は財布から3千円を取り出す。そんな彼女のお金を受け取ることなく、彼は財布を取り出す。彼女は財布にお金をしまい、ハンドバックをもってお手洗いに向かう。これで開放されたはず。そんな思いが彼女にはあった。店を出るとトイレには長蛇の列ができていた。屋上の公園で何かイベントをやっているのか。中年の女性が多く並んでいた。彼女は思わず、スカートの上からあの部分を抑えた。この並び様では彼を待たせてしまう。いったん彼の元へ戻って、彼と別れた後にお手洗いに行けばいい、何とかなるだろう。彼女はそう考え、彼が待っているカフェに戻った。彼はお会計を終わらせて、皮のカバンをもって立ち上がる。「ピンク色のスカート素敵ですね。」彼はそういった。そんな彼の言葉に彼女は頬を赤らめた。そして、カフェを出てエレベーターホールで彼が下りボタンを押した。里奈は彼が視線をそらしたところでは内またになり足を摺り寄せていた。下腹部の圧力は彼女の人生の中で最大だった。間もなくエレベーターが来た。意外にも彼と二人だけ乗ることになった。そしてエレベーターが降下すると間もなく、携帯電話のバイブが激しく鳴り響いた。エレベーターも自然停止する。バイブから3秒後、昨日よりも大きな揺れが襲った。ハイヒールを履いていた彼女はバランスを崩し、尻餅をついた。そして臀部が少し暖かくなるのを感じた。
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