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プロローグ

スタート 後編(複数プレイ有り)

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 「うっわ絶望顔かわいい~」
 「望月、本性出てる出てる」

 そう言った都筑も、ごくっ、と喉を鳴らした。

 「優しくしたいのに……啼かせたくなる。あんま、煽んな」

 加藤がふちをなぞる。少しズレれば入ってくる指の動きが怖くて、祈るように見つめていれば、突然中に含んでいた東の指が曲がった。

 「っあぁっ!?」
 「え~酷くない?俺の存在忘れてたよね、今。せっかく馴染ませるために動くの我慢してたのにさー。入っちゃったのはもうどうでもいいの?気にしないの?」

 責める口調だが、あくまでも動きは優しい。傷つけないよう慎重に肉をほぐしている。あまりにも巧みで、違和感が少ない。

 「ちがっこれ以上入って欲しくなくて。だから気にしてて」
 「えっ俺以外は欲しくないってこと?それホント?」
 「そーじゃなくてっ!」

 誰の指もいらない!
 俺の叫びは無かったことにされた。

 「ちょ、東。その勘違いは恥ずかしいわー。無いわー」
 「可哀想な発想」
 「は?嫉妬はちょっと困るんですけど~」

 何故なら喧嘩を始めたからである。
 自分の発言のせいで仲間割れが起きてしまった。襲われたことと、言葉の責任は別問題だ。

 「お前らやめろ!人を貶めるようなことを言うんじゃないっ」

 叱りつければ、しゅん、と東たちは落ち込んだ。

 「……ごめん。まだ全員試してないから俺が一番だって分かるはずないのに、つい、舞い上がっちゃって」
 「……いや。俺らもごめん。なんかイチャついてる風に見えて、つい苛ついた」
 「……準備出来たから、始める?」
 「……うん。サンキューな」

 じゃあ、と全員がこっちを見た。

 え?なんか良い感じに終わるんじゃないの?そんな都合良くない?ハハハ……。

 「なんか不穏な単語が聞こえたんだが!」

 全員?準備?
 まさか演技だったんじゃないだろうな。喧嘩中も拘束は緩まなかったし。お前ら仲良いもんな。

 「俺らフェア精神にあふれてるからさ。皆平等なの」
 「子作りは全員がするわけじゃないんだ。許可を得た、子どもを必要とする数人だけ。ここに入るちんこは限定されてる」
 「でもそれでは平等じゃあない。だから、折り合いをつけたんだ。貫通前に前戯を全員経験しようって」
 「あと子作りはどんなシチュエーションでも良い代わりに、撮影してオカズ用に共有するんだ。妄想では自分が抱いてる風に出来るようにね。もちろん公開プレイは大歓迎だよ!」

 なあそれ誰の話?なんか決定事項で話してるけど?ん?フェアって何だっけ?爽やかに言えば許されると思ってるのか?

 「つたないだろうけど、愛を込めて奉仕するから。全員分の想い、頑張って受け止めてね、晶」





 子どもの小さい手だからこそ、肉体に馴染むのが早かった。異物感もなくどんどん押し開かれていき、やがて快感を拾うようになっていった。

 「えっち汁どんどんあふれてくるよ。まんこ気持ち良いの?」

 「ここを擦ると……ほらっ潮吹いた!やっぱ感じる場所なんだよ、ココ!」

 「おっぱいも乳首も、少し強めに噛まれる方が好みみたいだな」

 「金たま揉んだら締まったね。潰されるかと思って怖かったの?涙目かわいい。酷いことしないって言ったでしょ。信じてよ。ふふふ」

 「ぺろぺろ。晶のおまんこ、美味しい。乾くまで舐めるから。一滴も残さないから。晶専用バター犬だから俺。ぺろぺろ」


 晶、愛してる。

 そう囁かれながら、挿入以外は何でもされた。
 全員に手マンやクンニをされ、長時間快楽漬けでイキっぱなしだった俺の脳みそはもはや麻痺していて、まともな判断が出来なくなっていた。無意味な抵抗すらも忘れ、指示された内容を脳が理解するより先に体が従っていた。
 
 口内を蹂躙され、流し込まれた唾液を飲み込んだ。舌が絡み合い水音を立てる。

 「ね、キス好きでしょ。凄い表情になってるよ?えっちなんです犯してくださいって。とろとろまんこにおちんぽ欲しくなった?」

 感じすぎておかしくなってる。これ以上気持ち良くされたらイキ狂う。正常に戻れなくなる……っ。

 「やらぁ……いらない、もういらないいぃ」
 「あーヤバい。もう出るわ俺」

 都筑は腰の動きを早めると、俺の太ももに挟んだまま射精した。ねっとりとした白濁液が肌を伝う。

 「クッソ。あぁー!中出ししたかった」
 「負け犬の遠吠え心地良いわー。もっと言ってくれて良いんだよ?勝者の輝きが増すから~」
 「あああああクソクソクソ」
 「アッハッハッハッ」

 名残惜しげにシートで精液を拭き取ると、最後にまたベロチューをして、都筑は離れた。
 東が上機嫌に覆い被さってくる。

 「誰が一番気持ち良かった?」
 「……っ」

 聞こえないふりしてやる。ばかばかばか。

 「質問変えるね。誰のちんこが一番大きかった?これなら客観的事実だから答えられるデショ」
 「~!」

 こ……こいつ。同じ男としてムカつくな。自覚してて言わせようとしてやがる。

 「それも言えないの?え~自分から言うのは恥ずかしかったんだけどな~まあ本当のことだからしょうがないけどぉ。俺だったでしょ?」

 ほらもう一回よく見てよ、と眼前にペニスを出される。子どもでは違和感がある大きさのブツ。勃起して更に進化している。

 「俺の自慢のムスコ。けっこう立派でしょ?」

 最初ビックリして二度見したもんな。将来有望すぎだろ。

 「誰が破瓜させるかで揉めてさ。まぁー当然だけど。男が勝負するならナニのデカさだろってことになって~で、俺が勝ったんだー」

 じゃ、そろそろ本番、いこっか。
 東は無慈悲に笑った。





 まだ毛も生えていない性器が、俺の中を掻き回す。

 「子どもちんぽもぐもぐ喰べてるね。おいちい?」
 「んあぁっ、ぃやぁっ」

 突き上げられ悲鳴をあげる。
 いくら充分に慣らされたとはいえ、小さい手とは質量が違いすぎる。
 太くて、熱い。
 あそこから溶けていきそうだ。

 「あぁっ、あんっ、あっああぁ」

 痛いのか苦しいのか気持ち良いのか。
 分からずただ揺さぶられる。

 「ねえ、言ってよ。東遼平のちんこで処女喪失しましたーって。そしたら楽にしてあげる」
 「っんぁ、はっ、ほ、ほんと、か?ぁあっ」
 「ほーんと。ほら、カメラに向かってお名前からね。ハイ、どーぞ」
 「あ……あきらはぁ、あじゅまりょーへいのぉ、んっ、お、おちんぽでぇ、はぁっ、あぁっ、処女、そーしつ、しちゃいましゅた……っ」
 「おめでと。愛してるよ、晶っ」
 「!やああぁぁっ」

 最奥を抉られ、びゅくびゅくと東の精液が膣内に広がっていくのを感じる。なす術もなく、体を震わせて中出しを受け入れていた。

 「元気な赤ちゃん孕みますよーに」

 東の手が優しく、子宮の上を撫でた。
 泣いている姿を見られたくなくて、腕で顔を隠した。

 「……っ、もう、いいだろう。離れなさい」
 「そーだよ!今日は一発って決めたじゃん。ズリィ!」
 「動いてないんだからノーカンでしょ~。今抜いたら溢れちゃうじゃん。しばらく栓してないと~」
 「入り口抑えりゃいいだろ。晶は疲れてんだから退けよ。一回って決めた意味ねぇだろーが」
 「あっじゃあ僕が考案した貞操帯付けようよ」
 「……望月が~?」
 「いやいや大丈夫だよ。ウチで商品化したヤツだから!試作品を晶に使うわけないでしょ!失礼だよ、もうっ」

 わざととしか思えないほどゆっくり、時折肉襞を擦りながら、東のペニスが引き抜かれていく。声が出そうになるのを唇を噛み締めて堪えていたが、カリ部分を抜く際「またね」と一気に根元までまた突き入れた後、今度こそ出て行った。

 「んあぁぁーっ!?」
 「あああ!何ヤってんだ東このやろう!」
 「あ、間違えちった。ごっめーん」

 あ、東。テメェこのやろう。
 不意打ちに、またイってしまった。ヒクヒクと体が痙攣している。はぁー、はぁー、と熱い息を吐き出す。

 「じゃあ、入れるね」
 「あぁっ!?」

 自由になったと安堵したところに、また棒状の物が入ってきた。

 「これはね、全部覆うんじゃなくて、守りたい場所だけ覆うの。まんこだけだから、おしっこもうんちも出来るし、防水だからこのままお風呂も入れるよ。衛生的でしょ?」
 「でもこれ抜かれたら終わりじゃね?」
 「二箇所にセンサーがあって、解除してないのに抜くと微弱の電流が流れるの。それでも我慢してもっと抜けば、膨張機能が発動して物理的に抜けなくなるよ。ちなみにそれでも抜こうとしたら、まんこ壊れたり人工肛門になっちゃったみたいだから、絶対にやめてね!」

 拷問器具では?

 「なら安心だな!」

 安心とは。

 「妊娠するまで、日替わり中出しセックス、頑張ろーっ!」
 「「おーっ!」」

 ……何だって?
 震えながら服を着ていた動きが止まる。

 「あ、子どもの養育は心配しないで。産まれたらすぐDNA鑑定して、父親だった家が引き取ることになってるから」
 「その後はそいつ抜きでまた妊活しようね~」
 「まあ、自力で稼いで養えるようになればまた参加出来るようになるけど」
 「実は皆、何かしら事業や株や特許を始めて、頑張って儲けを出そうとしてるんだ。今必死に努力してる。自立したと認められれば子作り出来るからさ。愛だな、愛っ!」
 「晶すげーよ、経済回してるもん」
 「まあ?そのくらい俺らの愛が深いって証だけども?」

 ね、先生の顔見なさい。喜んでる風に見える?
 多分ね、絶望してると思うよ。だって望月が喜んでるもん。

 「あーその顔罪深い」

 ほらな。

 「はあー取引頑張るかあ。俺のショタちんぽ早く欲しいって強請られちゃったしー」
 「辛い時でもこの動画見て頑張るからな、未来の奥さんっ」

 お願いだ。俺の幻聴であってくれ。

 「現実逃避しちゃ駄目よー。ほい、証拠」

 スマホ、カメラ、ボイスレコーダー、プロ用撮影機材。エロへの情熱が凄い。
 残酷な事実を鮮明に再現する映像では、「このちんぽほちぃ」と全員分言ってる。他にも倫理的にアウトな発言の数々。イキすぎて頭バカになってた時に言わされたに違いない。だって目がイっちゃってるもん。ハートマーク見えるもん。
 完全に堕ちてんじゃねえか!
 しっかりしろよっとんでもない言質取られてるぞ!と数刻前の自分を叱咤するが、過去を責めても無意味だ。もう起きてしまった。無かったことには出来ない。

 「意欲的だと知れて嬉しかった。でも今日はおしまい。全員相手して体力消耗したでしょ。ゆっくり休んで、また明日から頑張ろうね?」
 「後片付けは俺らがやるから、先生は先に帰ってて」
 「……っへ?せん、せい……?」

 名前じゃなく、今、先生って……!

 「先生は先生じゃん。普通に俺ら教師として尊敬してるし。呼び捨てはあり得ないでしょ」
 「お前たち…… 正気に戻ってくれたんだな!?」
 「名前呼びはエロいことする時だけだよ。先生じゃなくて、晶個人にしてるんだから。あーでも教師プレイもいいな」

 何なんだそのよく分からん理屈。
 あと先生と生徒はプレイじゃねえよ。事実だ。

 しかし一秒でも早くこの場から逃げたかったので、全力で聞こえないフリをした。
 全身に力が入らなかったが、弱い姿をこれ以上見せたくなくて、震える脚で立ち上がり何でもない顔を造った。

 「せんせーさよーならーまた明日ねっ!」
 「……はい、さようなら」

 教室を出るまでは、意地でもよろけねぇ。

 床を睨みつけ、一歩一歩踏みしめて歩く。

 「あっ忘れもの!」

 え。財布とか?

 振り返った瞬間、当たる唇。
 差し込まれる舌。

 「……っぁ」

 それは、ないだろう。

 佐伯のドヤ顔が憎らしい。
 完全に腰が抜けた。
 潤んだ視界で、縋るように出口を見つめる。

 手を伸ばせば届く、そんな距離だった。



 スタート終わり

**************

 こうして脱出に失敗した晶は、再びエッチな責苦を受けることになりました。
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