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第7話
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よし、神奈川に行こう!と言った私に対し、蒼くんはとてつもなく怠そうな表情を浮かべた。
えぇ?!何その顔!あなたの為にも言ってるんですけど?!
「私も神奈川生まれの可能性も少なからずあるじゃん?!だから行きたいの!それに秋田から神奈川まで移動すれば流石にその間に他の人類も見つけられそうだし!」
神奈川住まいの蒼くんが秋田に飛ばされて、他に人類は私しかいないとなると、私も同じく神奈川住まいで2人揃って飛ばされたっていうパターンも考えられるのよね。私が秋田住まいで、私の元に蒼くんが飛んできたってパターンもなくもないかもしれないけど、まぁどちらにしても何故?!って感じ。
そしてちょいちょい思うの。蒼くん、私のこと知ってたんじゃないかなって。初対面だとは毛程も思えないのだわ、うん。この状況にも冷静すぎてて、何故この状況になっているのかも実は分かってそう。
もしそうなら、なんで説明してくれないんだろう。
私たちの関係は、一体なんなんだろう。
「‥‥ここで待ってればそのうち戻れると思うよ」
蒼くんがそう言って大きな欠伸をした。
「‥‥戻れる?!神奈川に?!」
「え、あー、うん」
「本気で言ってるの?」
「んー、だって実際急に飛ばされてきたじゃん?
ならまた急に戻りそうかなって」
な、なるほど‥‥?普通なら納得出来なそうだけど、既に事実がぶっ飛んでるから納得出来なくもない。
「でもそれは賭けじゃん。どうなるか分かんないし、行こうよ!」
「えーー、道路陥没してるし長旅じゃんー」
「陥没してるところは避けて行こうよ!
信号ないからスイスイだよ!」
「運転すんの俺じゃんー」
「何言ってるの!私もするよ!!」
「え、それはいい。遠慮しとく」
ゴネていたはずの蒼くんが、突然会話を遮断するかのように言い放った。まるで私に運転して欲しくないみたいだ‥。
「わ、私、運転できると思うよ!」
「医者はいないんだし、避けられる危険は避けとくべきだね」
な、なにおぅ!!!
「あ、蒼くん!!」
「あんだよ‥、あ、いただきマス」
蒼くんは私が茹でておいたとうもろこしにムシャリと齧り付きながら私を見た。
「蒼くんさ、絶対私のこと知ってるでしょ?
私はアラサーで、運転苦手なんでしょ?違う?!」
「‥‥とうもろこしウマ‥」
頬にとうもろこしの破片をつけながらモシャモシャと勢いよく食べ続ける蒼くん。
「私たち出会ったばかりな感じしないんだよね!!
本当の関係はなに?!友達?!兄弟?!恋人?!」
私が詰め寄るようにそう言うと、蒼くんは口を結んだまま視線を少し伏せた。どうやら何て答えるかを考えている様子だ。
えぇ?!何その顔!あなたの為にも言ってるんですけど?!
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そしてちょいちょい思うの。蒼くん、私のこと知ってたんじゃないかなって。初対面だとは毛程も思えないのだわ、うん。この状況にも冷静すぎてて、何故この状況になっているのかも実は分かってそう。
もしそうなら、なんで説明してくれないんだろう。
私たちの関係は、一体なんなんだろう。
「‥‥ここで待ってればそのうち戻れると思うよ」
蒼くんがそう言って大きな欠伸をした。
「‥‥戻れる?!神奈川に?!」
「え、あー、うん」
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「んー、だって実際急に飛ばされてきたじゃん?
ならまた急に戻りそうかなって」
な、なるほど‥‥?普通なら納得出来なそうだけど、既に事実がぶっ飛んでるから納得出来なくもない。
「でもそれは賭けじゃん。どうなるか分かんないし、行こうよ!」
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「何言ってるの!私もするよ!!」
「え、それはいい。遠慮しとく」
ゴネていたはずの蒼くんが、突然会話を遮断するかのように言い放った。まるで私に運転して欲しくないみたいだ‥。
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な、なにおぅ!!!
「あ、蒼くん!!」
「あんだよ‥、あ、いただきマス」
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「‥‥とうもろこしウマ‥」
頬にとうもろこしの破片をつけながらモシャモシャと勢いよく食べ続ける蒼くん。
「私たち出会ったばかりな感じしないんだよね!!
本当の関係はなに?!友達?!兄弟?!恋人?!」
私が詰め寄るようにそう言うと、蒼くんは口を結んだまま視線を少し伏せた。どうやら何て答えるかを考えている様子だ。
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