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二章 宝物捜索 編
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~ ソレイユ視点 ~
進化の兆しが現れた瞬間
国民より尚更強く、聖獣である俺とファルは気付いた
毛が逆立つ程の強い魔力と" 闇属性 "が交じる禍々しい感覚を
空は曇りに雪雲となれば早々に雪は降り始め、それと同時に現れた彼奴の身体は水が氷っていくようなパキパキという音を立て毛先は凍り付く
そして今まで以上の冷気によって辺りは魔力を使わずとも凍り付く
なにも知らない国民は凄い、綺麗だと口を揃えるも、これは天候すら変えてしまう魔力だと思った俺達は驚いていた
二段階目の進化で此処まで影響する奴は滅多に居ないからだ
「( 兄さん、速く戻した方がいいぜ )」
「( 分かっている )」
急激に冷やされた身体と反して、秋にも関わらず彼奴には暑いと感じるほどの気温に理性が揺らいでいたのが分かった
氷のフェンリルを造り出したと同時に、シエルへと影へと戻すことを伝え、後はファルに任せた
「 ソレイユ、早々に終わらせるよ 」
「 嗚呼 」
俺がルーナの元に行きたがるのを察してか、直ぐに聖獣の義を終えた瞬間にファルの空間へと行く
国民は氷と雷をどちらも見れて満足してるが、俺達はそんな事はなかった
それは……弱点や相性により、本能的にかかわるな、という争いを避ける為の野性的な忠告と
今まで以上の冷たい冷気に俺の身体は冷えるからだ
ちょっと自分の肉体には関係無く、氷らす程度の魔法なら複合魔法として使えるが彼奴の場合は" 氷特化型 "
俺で例えるなら、フェンリルの姿で常に雷を身に纏って静電気を溜めてる状態だ
不規則に波打つように浮遊する鎖を、ルーナは覚えてるだろう
あの状態と彼奴は同じだ
制限が出来ないから常に冷気を放ってるから、少し話すだけでも身体は芯から凍り付きそうだった
「 じゃ、ルーナは大丈夫なんだ? 」
「 嗚呼、落ち着いたらまた顔を出すさ。今はそっとしといてやってくれ。彼奴の分まで動いてやるから 」
「 ん、分かった。ありがとう…… 」
今の彼奴をこっちに出しても、魔力のバランスが分からず何もかも氷らせるだろう
それをさせるぐらいなら落ち着かせていた方がいい
俺のように静電気を止めればいいだけじゃないのが、二種類の自然の特化型の難点でもある
氷の山に住むブリザードも、温度差が苦手だ
そして火山に住む火花の不死鳥のフィアンマもまた火鳥と言われる程に、人間界に来る度に彼の周りは砂漠のように暑くなる
まだ水やらはある程度我慢は出来る
水は乾燥地を避ければいいだけの話だが
問題の氷と火ばかりは、どうしても住む場所が限られ始める
進化形態が二段階の時点で、暑がる彼奴をどうすればいいのか悩んでいた
「 弱点なんだぜ? 」
「 知ってるが、俺の恋人だ。放置は出来ねぇ 」
こうなることは予測できていた
氷牙と呼ばれてるだけあり、氷特化型とは思ってた
「 だけど、近付けねぇし触れないだろ?諦めろって、弱点相手を恋人にすることは出来ない 」
「 うるせぇな。考えてるから黙ってろ 」
弱点である俺が、コウガに触れ抱き締めれば彼奴の感情が高まったりしただけ冷気は更に冷たくなる
寒さに弱い俺が凍り付くのは予測は出来るが、だからと言って諦める理由にはならない
「 俺が火属性じゃねぇだけいい。彼奴が嫌がる属性じゃないからな 」
「 兄さんの本能は嫌がってるだろ? 」
「 チッ…… 」
図星だ、シエルとの話が終わったのに身体がルーナの元に行くのを拒絶してる
元々聖獣は争いを避けたいものであるからこそ、弱点相手に喧嘩とは違う理由で近づく気にはならない
頭では行こうとしてるが身体は、さっきの冷気と寒さを感じて動くのを拒否する
だが、頭の中で彼奴の言葉を思い出す
" 寒いのと一人は嫌いだ "
「 今、彼奴は進化したばかりで不安定な子犬だ。傍にいねぇと心をまた氷らせてしまう。俺は行く 」
「 そんな真剣な兄さん始めてみたぜ。じゃ、途中まで連れていく 」
俺が動けないのを知って、ファルは魔法を使い空間移動をし、あの氷の世界へと俺を落とした
ルーナが寂しがってると分かるほどに、吹雪と変わってる世界に舌打ちをし、火属性の魔法を服の中に使い、コートの首元をしっかり止め雪を踏み締め進む
「 ………は? 」
『 フェンリルはよろこび!かけまわる! 』
吹雪の中を少し進めば、早速寝床を作ったように雪で作った大きなトンネルみたいなものと、フェンリルの姿へと戻ってる彼奴は楽しそうに走り回っていた
噛み付いてもいいだろうか
「( だが、綺麗だな )」
白銀の毛並みはキラキラと結晶のように光り、毛並みも前より長く伸び、二本の尻尾すら柔らかく伸びている
流石、俺が見込んだ恋人だけある、と思いながらゆっくりと近付けばルーナは顔を向け笑顔を向けてきた
『 ソレイユ!シエルに伝えてきたんだ!ありがとう 』
「 嗚呼、( 俺の弱点だろうが克服してやるよ。それだけ御前が好きだ )」
俺に弱点はねぇ、その勢いで接することにした
寒さも慣れるだろ
「 ズピッ……クシュン!!あーー! 」
『 風邪引くよ?寧ろ、引いた? 』
「 引くわけねぇ……クシュン!!あー!くそ!! 」
直ぐに、聖獣である俺が風邪を引いたのは言うまでもない
進化の兆しが現れた瞬間
国民より尚更強く、聖獣である俺とファルは気付いた
毛が逆立つ程の強い魔力と" 闇属性 "が交じる禍々しい感覚を
空は曇りに雪雲となれば早々に雪は降り始め、それと同時に現れた彼奴の身体は水が氷っていくようなパキパキという音を立て毛先は凍り付く
そして今まで以上の冷気によって辺りは魔力を使わずとも凍り付く
なにも知らない国民は凄い、綺麗だと口を揃えるも、これは天候すら変えてしまう魔力だと思った俺達は驚いていた
二段階目の進化で此処まで影響する奴は滅多に居ないからだ
「( 兄さん、速く戻した方がいいぜ )」
「( 分かっている )」
急激に冷やされた身体と反して、秋にも関わらず彼奴には暑いと感じるほどの気温に理性が揺らいでいたのが分かった
氷のフェンリルを造り出したと同時に、シエルへと影へと戻すことを伝え、後はファルに任せた
「 ソレイユ、早々に終わらせるよ 」
「 嗚呼 」
俺がルーナの元に行きたがるのを察してか、直ぐに聖獣の義を終えた瞬間にファルの空間へと行く
国民は氷と雷をどちらも見れて満足してるが、俺達はそんな事はなかった
それは……弱点や相性により、本能的にかかわるな、という争いを避ける為の野性的な忠告と
今まで以上の冷たい冷気に俺の身体は冷えるからだ
ちょっと自分の肉体には関係無く、氷らす程度の魔法なら複合魔法として使えるが彼奴の場合は" 氷特化型 "
俺で例えるなら、フェンリルの姿で常に雷を身に纏って静電気を溜めてる状態だ
不規則に波打つように浮遊する鎖を、ルーナは覚えてるだろう
あの状態と彼奴は同じだ
制限が出来ないから常に冷気を放ってるから、少し話すだけでも身体は芯から凍り付きそうだった
「 じゃ、ルーナは大丈夫なんだ? 」
「 嗚呼、落ち着いたらまた顔を出すさ。今はそっとしといてやってくれ。彼奴の分まで動いてやるから 」
「 ん、分かった。ありがとう…… 」
今の彼奴をこっちに出しても、魔力のバランスが分からず何もかも氷らせるだろう
それをさせるぐらいなら落ち着かせていた方がいい
俺のように静電気を止めればいいだけじゃないのが、二種類の自然の特化型の難点でもある
氷の山に住むブリザードも、温度差が苦手だ
そして火山に住む火花の不死鳥のフィアンマもまた火鳥と言われる程に、人間界に来る度に彼の周りは砂漠のように暑くなる
まだ水やらはある程度我慢は出来る
水は乾燥地を避ければいいだけの話だが
問題の氷と火ばかりは、どうしても住む場所が限られ始める
進化形態が二段階の時点で、暑がる彼奴をどうすればいいのか悩んでいた
「 弱点なんだぜ? 」
「 知ってるが、俺の恋人だ。放置は出来ねぇ 」
こうなることは予測できていた
氷牙と呼ばれてるだけあり、氷特化型とは思ってた
「 だけど、近付けねぇし触れないだろ?諦めろって、弱点相手を恋人にすることは出来ない 」
「 うるせぇな。考えてるから黙ってろ 」
弱点である俺が、コウガに触れ抱き締めれば彼奴の感情が高まったりしただけ冷気は更に冷たくなる
寒さに弱い俺が凍り付くのは予測は出来るが、だからと言って諦める理由にはならない
「 俺が火属性じゃねぇだけいい。彼奴が嫌がる属性じゃないからな 」
「 兄さんの本能は嫌がってるだろ? 」
「 チッ…… 」
図星だ、シエルとの話が終わったのに身体がルーナの元に行くのを拒絶してる
元々聖獣は争いを避けたいものであるからこそ、弱点相手に喧嘩とは違う理由で近づく気にはならない
頭では行こうとしてるが身体は、さっきの冷気と寒さを感じて動くのを拒否する
だが、頭の中で彼奴の言葉を思い出す
" 寒いのと一人は嫌いだ "
「 今、彼奴は進化したばかりで不安定な子犬だ。傍にいねぇと心をまた氷らせてしまう。俺は行く 」
「 そんな真剣な兄さん始めてみたぜ。じゃ、途中まで連れていく 」
俺が動けないのを知って、ファルは魔法を使い空間移動をし、あの氷の世界へと俺を落とした
ルーナが寂しがってると分かるほどに、吹雪と変わってる世界に舌打ちをし、火属性の魔法を服の中に使い、コートの首元をしっかり止め雪を踏み締め進む
「 ………は? 」
『 フェンリルはよろこび!かけまわる! 』
吹雪の中を少し進めば、早速寝床を作ったように雪で作った大きなトンネルみたいなものと、フェンリルの姿へと戻ってる彼奴は楽しそうに走り回っていた
噛み付いてもいいだろうか
「( だが、綺麗だな )」
白銀の毛並みはキラキラと結晶のように光り、毛並みも前より長く伸び、二本の尻尾すら柔らかく伸びている
流石、俺が見込んだ恋人だけある、と思いながらゆっくりと近付けばルーナは顔を向け笑顔を向けてきた
『 ソレイユ!シエルに伝えてきたんだ!ありがとう 』
「 嗚呼、( 俺の弱点だろうが克服してやるよ。それだけ御前が好きだ )」
俺に弱点はねぇ、その勢いで接することにした
寒さも慣れるだろ
「 ズピッ……クシュン!!あーー! 」
『 風邪引くよ?寧ろ、引いた? 』
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