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二章 宝物捜索 編
08
しおりを挟む俺の主を餓鬼呼ばわり、いや実際にまだ子供なのは認めるが、それをサラッと告げた彼は気にする事もなく俺の肩に触れ答えた
「 コイツはまだ未熟な聖獣だ。主と共に強くなる 」
「 オレと? 」
「 あぁ、御前が強くさせりゃいい。御前が強ければ強いなりに聖獣も答える。俺の場合元々力があるってだけで、テールは、俺の一%も引き出せてねぇからなぁ、彼奴も成長する必要がある 」
今ので一%で俺が勝てないって分かるほどの実力差ってなんだよ
すげー良いこと言ってるみたいだが、それってソレイユが強いだけで背後にいるテールはそんな事無いって聞こえてるし、実際そうなんだろ
テールが落ち込むように肩を落としたのが分かる
「 じゃ、オレが強くなったらルーナはもっと強くなる? 」
「 嗚呼、それが聖獣だ。主、次第ってのが一番大きい 」
確かに、強度とか根本的な身体能力があっても
神の庭で見たよりソレイユの魔法の大きさはとても小規模に見えた
普段なら天気が崩れてても可笑しくないのに今は、青空のまま
『( あ、ライフから貰ったピアスが原因か!! )』
本来、力を発揮するのに必要な争いでは無いために、このピアスは解除され無かったんだ
「 分かった!オレ、もっと勉強して鍛えて強くなる!ルーナ、ごめんな? 」
『 あ、うん……いいよ。一緒に頑張ろうな 』
「 オレも負けないからさ 」
テールも共に笑い合っていれば、オースティンは手を叩いた
その音に俺達は視線を向ける
「 若い息子達が頑張る姿、パパは嬉しいよ。聖獣達よ、息子達をよろしくな! 」
「 嗚呼 」
『 おう! 』
この人はいい父親だと思った
彼等がやりたいことには否定せず、好きなことをさせる
だからこそ王子でありながら、そんな嫌な気をしないのはこの国王が気取ったままの王様じゃないからだ
その笑った笑顔は太陽のように眩しいものがある
「 さて、少し休憩すると良い。お菓子の時間にしようか 」
「「 お菓子!! 」」
「 では先にお着替えを致しましょう 」
セバスチャンと共に二人は着替えた来る為に城へと戻る為に移動していけば、ソレイユもまた脚を進めた
俺は少しだけ立ち止まってから、呼び止める
『 ソレイユ 』
「 ん? 」
脚を止め振り返った彼に、目線を逸らしてから精一杯に笑みを向ける
『 さっきフォローしてくれてありがとうな!嬉しかった 』
「 !!はっ、あんな事を言われねぇように強くなることだな 」
『 おう!頑張る!! 』
ちょっとだけ目を見開いて、照れたように視線を外し歩き出すその背中を追い掛けた
もし、あのまま仲が悪くなっていればきっと立ち直れなかったから、ハッキリと言ってくれて助かった
主に期待されてるのに、答えられなくて幻滅されるのだけは堪えるから
其が無くなり、シエルもまた受け入れてくれたならまた頑張れそうだ
『( そう言えば俺、風と闇属性もあるんだ )』
ふっとそんな事を考えれば心当たりはある
確かに、夜の方が力を発揮できるし、風は白虎のルークから貰っていたな……
『( 氷には慣れたし、次は風属性を鍛えるのを頑張ってみようかな )』
ソレイユにも勝てそうな属性だから、覚えて損は無いと思ったのだが
二種類目の属性である魔法を出すことさえ、難しいとは、俺はまだ知らなかった
秋の花が広がる、庭園でおやつの時間は行われた
俺とソレイユはちょっと疲れたから狼の姿に戻り兄弟が食べてる近くで眠っていた
少し発散した後のお昼寝タイムは気持ちいいと思う
だから、余りにも気持ちよくて今日は機嫌がよかったんだ、俺も彼も……
『 ソレイユ…… 』
「 んっ、珍しく甘えてくるなんて、どうしたか? 」
おやつを食べ終わった兄弟は、仲良くセバスチャンと勉強時間
俺達は廊下に出てたのだが、横になっていた彼の首辺りに頭を擦り当て耳やら顔を舐めていく
「 ……どう、した? 」
『 なんとなくー? 』
しきりに舐めては時より甘咬みをすれば、彼の尻尾は揺れ表情より身体は喜びを現し
俺もまた尻尾を振って、何度も擦り付いていれば彼は起き上がり背中へと被さってきた
「 そんな甘えられると興奮するだろ…… 」
『 いいぜ……? 』
「 ったく、知らねぇよ? 」
頬を舐めた彼は、腰を揺らし脚を動かし位置を確認すれば獣らしく発情すれば簡単に勃起するぺニスを、後孔に押し当て埋めてきた
『 はぅっ、ん…… 』
「 ハァ……( 中、柔らけぇ……交尾したかったのか?可愛いやつ…… )」
腰をしきりにしに振る彼に、俺は甘く受け入れていれば
互いに獣らしく発情し交尾していれば、兄弟が入っていた部屋の扉は開く
「 おや…… 」
「 ルーナ! 」
「 ソレイユ~ 」
「 お二人とも、もう一時間、授業しましょう( なんで廊下で交尾してるんですか!!? )」
「「 えぇ~~ 」」
パタンと閉まった扉に、一番冷静になったのは勇者モードになって動かなくなったソレイユではなく俺だ
『 キャンッ!!( っ!馬鹿っ、抜けよ!! )』
「 ガウッ!( 簡単に抜けねぇの知ってるだろ。種付けしてんだから動くな )」
『 グルル!( ぁ、馬鹿っ!そんなっ…… 』
冷静になったものの、簡単には抜ける訳もなく
嫌がる俺とそれでも深く埋めて来るソレイユに、諦めてくるのは早かった
一方で授業しながら、獣の声に傾げていた二人が居るのは知るわけもない
「 また二匹喧嘩してるなー 」
「 仲いいのか、悪いのか 」
「( 獣の声が分かる私はとても複雑です…… )」
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