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一章 聖獣への道のり編
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~ シロ視点 ~
重い銃を持てとばかりに言ってきたのは、知らない国の男であり、知らない言葉で強引に持たされたまま死体へと発砲したのが、最初に人を撃った時だった
頭が壊れるほどに痛む程嗅がされる、薬物の匂い
暴力と薬で思考と感覚が壊れていき、意識が薄れるなかで身体に似合わない銃を持たされ人を殺すよう言われ
そして無我夢中に死体の転がる戦場を走っていた
俺は、物心つく頃に誘拐され捕虜となり、そのまま敵軍によって少年兵とされた
名前も家族もいない少年だった
愛情がなんなのか、痛みと恐怖でなにも分からないまま
只言われたように戦場で此所に来るまでは味方だっただろう"敵"を殺し、そして隣で仲間が死んでいくのを見ていた
「( 弱いから死ぬんだ…… )」
死体を見て思う俺は、そのまま敵軍に所属したまま戦争と共に成長をしていく
感情面は欠落し、表情すら動かないまま、少年から、青年へと……
内戦だった戦争はいつしか第二次世界大戦へと変わっていたらしい
そんな時期には、もうこの名前も知らない国が故郷のように周りにいる者達が同期のように親しくもなり、何時死ぬか分からない者同士、見えない壁も生まれていた
戦場では愛や家族などは無い、有るのは恐怖による支配だけだ
「 隊長!民家にまだ人がいたんですが、どうします?女と餓鬼ですよ 」
「 そんなの…… 」
殺してしまえばいい
いつもならそう言うはずの俺だが、
部下に言われるまま隠れていた女と子供は一組だけじゃなかった
「( 男達はさっき殺した連中か )」
自分の家族を守って死んだ兵士ではない民間人
けれど武器を持っていたから俺達、兵士は男達を殺した
目の前にいる女と子供はその彼等が守ったものだろう
少年見て、昔の自分に重なるものがあり拳銃を向けた
「 チッ…… 」
けれど俺は殺すことが出来ず、武器を下ろした
「 女は好きに回せ。子供は兵士にしろ 」
「「 よしゃっ!! 」」
戦場で飢えた男にとって女であれば年齢も国も気にはならない
恐怖に怯える彼等を基地に連れ帰り、女の声が届かない場所に子供達を連れ
彼等は自分がされたと同じ様に、子供達を兵士として育てていく
「 隊長? 」
この部隊を任せられてる俺を" 隊長 "と呼ぶ幼い少年
母親はいつの間にか死んだことを聞いたが興味すら無かった
だが、少年の顔を見ていれば俺は自然とその頭に触れていた
「 隊長……? 」
子育てする事なんて無かった
戦場で誰かを愛すことは重りでしかない
女に対する性的な欲も無かったが、自分に良く似た子供の面倒を見るのは、次第と暇な戦場での唯一の楽しみであった
だが、人の命は脆いものだ
「 ーー隊長率いるこの部隊は国境にある部隊と交流し前線にて戦え。人数が多いから足止めぐらいは出来るだろ? 」
「 要するに、死ねってことだな 」
「 あぁ、国の為に全員死ね 」
誰の国かは分からない
故郷すら忘れた俺にとっては戦場こそが唯一の庭だった
気を休めることすら無かった俺達は、もしかしたら死ぬことを望んでたかもしれない
死ね、と言われた事に此所にいるどれだけの者が安堵したことか
けれど、幼い少年兵の彼等に見えるのは死に対する恐怖だけ
「 死にたくねぇなら俺の傍にいろ。ーー。 」
「 !!はいっ、隊長 」
与えた名前を誇らし気に返事をしては、少年は俺の後ろをついてくる
「 持てるだけの武器を持て。食糧は置いていけ、どうせ意味がない 」
「「 はい!! 」」
「 御前等、俺を恨まないのか? 」
合流する前に、残っている百人ほどの兵士へと問えば
彼等は其々に笑顔を向けた
「 俺は捕虜であり少年兵として過ごしてきました。貴方と出逢って戦いかたを教わりました。嫌うことはあっても恨むことなど無いです 」
「 俺も捕虜でした。両親も故郷も知りません。ですが貴方は兄のように厳しくも優しく教えてくれたお陰で俺は此所にいます、貴方の為に戦います 」
今まで、まともに言葉すら交わしたことのない彼等の声に初めて耳を貸し
そしてその言葉に忘れていた感情に気付き、不器用に帽子の鍔を深くし笑っていた
「 甘ったれた連中じゃねぇか。国とはいわねぇ、俺と共に死んでくれ 」
「「 はい!隊長と共に死にます!! 」」
生きろ、とは言わない
俺達が死ぬことが最後の任務だからこそ
彼等は最後に、誰かの為に死にたいと願う
そして移動のために育てていた百人の若き兵士と、動ける馬を二十一頭を引き連れ、戦場へと向かった
最後の任務、移動までに数多くの兵士が倒れていく
其でも合流する場所へと向かった時には
分かっていたように俺達は笑っていた
「 全滅か……敵の背後から潰していく、引き返すぞ!! 」
「「 はい!! 」」
行ったときには、味方か敵か分からないほどに死体の山になっていた
戦車が入ってきた道に倒れた兵士の姿など、判別が出来ないほど
彼等と共に、国へと入ってきた敵を隠れることなく背後から突っ込んでいく
「 チッ、援軍か。大砲の用意を!! 」
「 全員、吹き飛ばせ!! 」
時代が流れる度に知らない武器やら、戦車はそこにあった
小さな国の捕虜となり、兵士となった俺は銃や剣やらで勝てない機械によって先を阻まれても、後ろへ引くことは出来はしない、許されないからこそ残りの者を連れて少しでも多くの者を殺していき
子供のように育ては兵士は一瞬で粉々に散っていった
「 っ!! 」
「 たい、ちょう…… 」
「 喋るな、よく頑張ったな…… 」
俺の横で吹き飛んだ少年へと駆け寄り、腕へと抱いたときには、その下半身は無かった
此方を見ては手を伸ばし、服を掴む少年は最後に一言言って僅かに笑ったんだ
「 おとう、さん…… 」
「 っ!! 」
その瞬間に、忘れていた感情は破裂し
声を上げることも無く涙を流し少年を抱いていた
「 御前がーー隊長だな?拷問にするには丁度いいだろ。どれだけ口が硬いか見物だ 」
仲間と呼び子供と思った、兵士は兵士らしく戦場で死んでいったのに
しぶとく残った俺は、死ぬことすら許されず
馬鹿みたいに捕まり拷問へとかけられた
自分達の兵士を殺した恨みを、只一人に向けるように
そして、俺はさっさと死にたくて仕方無かった……
「 何処に残りが配属してる位は分かるだろ。吐け!!ーーは何処にいる!? 」
「 はぁ……ころ、して、くれ…… 」
「 チッ、ーーは何処にいるかって聞いてんだろ!! 」
場所は知っていた、だがどうでもよかった
只、もう誰が死のうがどうでもいい俺には
その言葉しか出なかった
食事すらなく只、空腹よりも一人になった孤独によって俺は拷問中に息を引き取った
" 君の魂はもう人には戻れない。その代わり望みを叶えてあげるよ "
「( 望み、か……寂しくねぇ生活がしてぇ……空腹を感じること無く、兄弟が……欲しい…… )」
" いいよ。君のその強欲さに気に入った。私の元に来るといい "
ライフの声が聞こえたときには、俺は天国かと疑うほどに美しい場所へと来ていた
彼奴のようにコロコロした丸っこい身体ではなく
拷問を受けていたときと同じ
枷と鎖を付けた真っ白な狼の姿をしてな
" そうだね、君は白牙。シロと呼ぼう "
「 ブランシュ…… 」
" そう、此所が君の新しい故郷だ "
そこは戦場とは不似合いなほどに、綺麗な場所だった
死ぬことを望んでいた俺が、死ぬことの出来ない聖獣になったと知ったときの感情は、今も忘れることが出来ないほどに、滑稽だった
重い銃を持てとばかりに言ってきたのは、知らない国の男であり、知らない言葉で強引に持たされたまま死体へと発砲したのが、最初に人を撃った時だった
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感情面は欠落し、表情すら動かないまま、少年から、青年へと……
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そんな時期には、もうこの名前も知らない国が故郷のように周りにいる者達が同期のように親しくもなり、何時死ぬか分からない者同士、見えない壁も生まれていた
戦場では愛や家族などは無い、有るのは恐怖による支配だけだ
「 隊長!民家にまだ人がいたんですが、どうします?女と餓鬼ですよ 」
「 そんなの…… 」
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いつもならそう言うはずの俺だが、
部下に言われるまま隠れていた女と子供は一組だけじゃなかった
「( 男達はさっき殺した連中か )」
自分の家族を守って死んだ兵士ではない民間人
けれど武器を持っていたから俺達、兵士は男達を殺した
目の前にいる女と子供はその彼等が守ったものだろう
少年見て、昔の自分に重なるものがあり拳銃を向けた
「 チッ…… 」
けれど俺は殺すことが出来ず、武器を下ろした
「 女は好きに回せ。子供は兵士にしろ 」
「「 よしゃっ!! 」」
戦場で飢えた男にとって女であれば年齢も国も気にはならない
恐怖に怯える彼等を基地に連れ帰り、女の声が届かない場所に子供達を連れ
彼等は自分がされたと同じ様に、子供達を兵士として育てていく
「 隊長? 」
この部隊を任せられてる俺を" 隊長 "と呼ぶ幼い少年
母親はいつの間にか死んだことを聞いたが興味すら無かった
だが、少年の顔を見ていれば俺は自然とその頭に触れていた
「 隊長……? 」
子育てする事なんて無かった
戦場で誰かを愛すことは重りでしかない
女に対する性的な欲も無かったが、自分に良く似た子供の面倒を見るのは、次第と暇な戦場での唯一の楽しみであった
だが、人の命は脆いものだ
「 ーー隊長率いるこの部隊は国境にある部隊と交流し前線にて戦え。人数が多いから足止めぐらいは出来るだろ? 」
「 要するに、死ねってことだな 」
「 あぁ、国の為に全員死ね 」
誰の国かは分からない
故郷すら忘れた俺にとっては戦場こそが唯一の庭だった
気を休めることすら無かった俺達は、もしかしたら死ぬことを望んでたかもしれない
死ね、と言われた事に此所にいるどれだけの者が安堵したことか
けれど、幼い少年兵の彼等に見えるのは死に対する恐怖だけ
「 死にたくねぇなら俺の傍にいろ。ーー。 」
「 !!はいっ、隊長 」
与えた名前を誇らし気に返事をしては、少年は俺の後ろをついてくる
「 持てるだけの武器を持て。食糧は置いていけ、どうせ意味がない 」
「「 はい!! 」」
「 御前等、俺を恨まないのか? 」
合流する前に、残っている百人ほどの兵士へと問えば
彼等は其々に笑顔を向けた
「 俺は捕虜であり少年兵として過ごしてきました。貴方と出逢って戦いかたを教わりました。嫌うことはあっても恨むことなど無いです 」
「 俺も捕虜でした。両親も故郷も知りません。ですが貴方は兄のように厳しくも優しく教えてくれたお陰で俺は此所にいます、貴方の為に戦います 」
今まで、まともに言葉すら交わしたことのない彼等の声に初めて耳を貸し
そしてその言葉に忘れていた感情に気付き、不器用に帽子の鍔を深くし笑っていた
「 甘ったれた連中じゃねぇか。国とはいわねぇ、俺と共に死んでくれ 」
「「 はい!隊長と共に死にます!! 」」
生きろ、とは言わない
俺達が死ぬことが最後の任務だからこそ
彼等は最後に、誰かの為に死にたいと願う
そして移動のために育てていた百人の若き兵士と、動ける馬を二十一頭を引き連れ、戦場へと向かった
最後の任務、移動までに数多くの兵士が倒れていく
其でも合流する場所へと向かった時には
分かっていたように俺達は笑っていた
「 全滅か……敵の背後から潰していく、引き返すぞ!! 」
「「 はい!! 」」
行ったときには、味方か敵か分からないほどに死体の山になっていた
戦車が入ってきた道に倒れた兵士の姿など、判別が出来ないほど
彼等と共に、国へと入ってきた敵を隠れることなく背後から突っ込んでいく
「 チッ、援軍か。大砲の用意を!! 」
「 全員、吹き飛ばせ!! 」
時代が流れる度に知らない武器やら、戦車はそこにあった
小さな国の捕虜となり、兵士となった俺は銃や剣やらで勝てない機械によって先を阻まれても、後ろへ引くことは出来はしない、許されないからこそ残りの者を連れて少しでも多くの者を殺していき
子供のように育ては兵士は一瞬で粉々に散っていった
「 っ!! 」
「 たい、ちょう…… 」
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俺の横で吹き飛んだ少年へと駆け寄り、腕へと抱いたときには、その下半身は無かった
此方を見ては手を伸ばし、服を掴む少年は最後に一言言って僅かに笑ったんだ
「 おとう、さん…… 」
「 っ!! 」
その瞬間に、忘れていた感情は破裂し
声を上げることも無く涙を流し少年を抱いていた
「 御前がーー隊長だな?拷問にするには丁度いいだろ。どれだけ口が硬いか見物だ 」
仲間と呼び子供と思った、兵士は兵士らしく戦場で死んでいったのに
しぶとく残った俺は、死ぬことすら許されず
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そして、俺はさっさと死にたくて仕方無かった……
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「 はぁ……ころ、して、くれ…… 」
「 チッ、ーーは何処にいるかって聞いてんだろ!! 」
場所は知っていた、だがどうでもよかった
只、もう誰が死のうがどうでもいい俺には
その言葉しか出なかった
食事すらなく只、空腹よりも一人になった孤独によって俺は拷問中に息を引き取った
" 君の魂はもう人には戻れない。その代わり望みを叶えてあげるよ "
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" いいよ。君のその強欲さに気に入った。私の元に来るといい "
ライフの声が聞こえたときには、俺は天国かと疑うほどに美しい場所へと来ていた
彼奴のようにコロコロした丸っこい身体ではなく
拷問を受けていたときと同じ
枷と鎖を付けた真っ白な狼の姿をしてな
" そうだね、君は白牙。シロと呼ぼう "
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