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十話 最終章

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血を吐き、震え熱い身体に息を付き
部屋に戻ろうとすればデリットは倒れている海軍に気付くと同時に此が一人のよるものだと察した

「 もう限界だ!殺しにいくぞ!! 」

「「 おう!!  」」

バタバタと走る海軍に廊下で身を潜めたデリットは奥歯を噛み締め倒れている海軍の手から剣を抜く

「 兄であり、キャプテンらしく俺の" 物語 "を終えたいものだな 」

密かに笑い額から汗を流せば毒に犯された身体に鞭を打ち甲板へと向かう


部屋に現れた海軍に二人は目線を向けた後に向けられた銃と剣にアランは告げる

「 一旦休戦しない?兄を助けたいんだけど 」 

『 俺もキャプテンを助けたいから賛成だね 』 

互いに剣を降ろし立て直せば二人で海軍へと向き合い向かっていく

「 海賊諸とも殺せ!! 」 
 
発砲する音と共に二人は避ければ其々に斬り裂き
アランは貫けば剣を引き抜いた後に笑う

「 キース、鈍ったんじゃない? 」

『 アラン、君は強くなりましたね 』

休戦の為に今は一時のルイとデリット、同じ人物の元に行く仲間である為に両者ともに笑みを溢せば海軍は僅かに引く

「 くそ、引くな!! 」 

海軍は此処で暴君である中将の首を海賊によって落とせばいいと考えてる為に引くことなく立ち向かっていく
其々に数の多い海軍を倒しながら広い場所へと向かった

「 ルイなら甲板にいくと思うんだよね! 」

『 俺も、そう思います 』

狭いこの中に入れば袋のネズミになると考えるようなデリットの事に二人は甲板へと向かえば案の定、自分達が倒した者ではない海軍が倒れてることに気付き甲板へと出れば囲まれているデリットは倒していた

「『 ルイ/デリット!! 』」

二人は其々に名を呼べば海軍は合流した事に眉を寄せて入ればデリットは海軍から剣を引き抜いた後に血を振り払い笑う

「 よう、懐かしい面子の御揃いか? 」

「 ふっ、覚えてないくせに 」

「 悪いな。でもまぁ、懐かしい感覚はするぜ 」

話ながら倒していく三人は其々に近付けばデリットはルイと背中合わせになれば目線を合わせた後にウィンドはやって来て其々囲まれた周りの海軍へと向き合う

「 キース、来てくれてありがとう。終わったら話の続きだ 」

『 どういたしまして....嗚呼、答えを聞こうか 』 

「 二人とも、敵がわんさかいるから頑張ってね 」

デリットの言葉にウィンドは優しげな笑みを溢せば、アランの言葉に二人は剣を握り締め向かっていく

満月は暗い海を明るく照らし数多い星達は其々の姿を主張する

「 くっそ、たかが三人に......! 」

「 怯むな!!殺せば俺達の勝ちだ 」

「 そう血の気を上げるなよ...ガラ空きだぜ? 」

「「 ガハッ!! 」」

スパンと切り裂いた二人の海軍が倒れればデリットはぐらりとふらついた後に笑う

「 中将、貴方は罪を犯しすぎた!!死んでもらいます!! 」

「 君達の生温い精神力を鍛えてあげてただけなんだけど、恩を仇で返すとはこの事だね 」

軽く笑いながら敵に突っ込み攻撃を避けた後に身体へと貫通させれば海軍は彼の背後で血を吐く 

「 っ!なぜ、ですか...... 」

抜き去った後に倒れる海軍にアランは見下げれば眉を寄せ自身の持つ剣を見た後に顔を上げる

「 何故....そうだね、どこで間違えて俺はこうなったんだろうね.... 」

『 デリット!!! 』

「 ルイ!? 」

呟いたアランはウィンドが呼ぶ声に直ぐに顔を向け探せば膝を付たいた彼が血を吐いた事に目を見開いた

「 まさか、毒を.....ルイしっかり!! 」

駆け寄るアランとウィンドは邪魔な海軍を薙ぎ倒し彼の元まで行けばデリットは深く息を吐く咳をする 

「 なんで言ってくれなかったの!? 」

「 御前、心配するだろ...ほら..俺は、兄だから...立場は違うけど、兄弟って、嬉しいだよ


「 そんなの、俺だってそうだよ.... 」

『 っ! 』

肩を支え立たせるアランにデリットは吹き出す汗に眉を寄せウィンドは彼等を守るように立てばゆっくりとアランは下がりながら手摺へと行く

「 中将を狙え、放て!! 」

銃声が響く中でデリットはアランの身体を押せばウィンドは振り返り手を伸ばした

俺は、キャプテンであり....

一人の...兄貴だから......
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