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十話 最終章
02
しおりを挟む一方の海軍船
船長室では不機嫌なデリットはソファーに座り鼻唄を歌うアランから視線を外していた
自身の身体には手当てされた包帯が巻かれ腰まで服を下ろしている
不機嫌なのは捕らえるとか言って、ちゃっかり手当てをし食べ物まで出したからだ
「 俺は何故此処にいるんだ.... 」
「 えー?もちろん、俺と過ごすため 」
「 はぁ、ずっとその答えだな 」
アランと過ごす為と耳にタコが出来そうな程に告げられたデリットは深い溜め息を吐いていれば彼は近付き横へと座る
「 だって兄弟の再会だよぉ?海賊いたら、俺は海軍だしーいろいろあるの 」
「 ...触んな、その為なら仲間は犠牲にしたのか 」
「 あんなの切り捨てられる駒だよ 」
たかがデリットを自分の方へと連れてきたかった為だけに沢山の海軍を犠牲にしたと分かった彼にとって不機嫌になること極まりない
胸元の包帯を撫でる中将に少し離れたデリットの身体へと渇れは抱き着きそのままソファーへと押し倒した
「 おい、ふざけ.... 」
「 此処に居る限り俺には逆らえない。例えどんなことをされてもね 」
冷たい瞳は彼を写しデリットは自分の顔の筈なのに他人の顔であり全く別の表情に見える中将の言葉に目線を外す
「 分かった、好きにしろ 」
「 やった!ずっと離れてたから触りたかったんだ、大きくなってるからなぁー 」
「 ......変態か 」
少なからず兄の身体を撫で回しズボンの中からモノを取り出すなり撫でては擦る中将に好きにしろとばかりに額に腕を置くデリットは息を吐く
「( ウィンド辺りが追ってこなければいいが... )って、するのか.... 」
「 もちろん!! 」
生温い感触に気付き顔を上げればデリットの肉棒を既に咥内へと入れしゃぶるアランに彼はこんな弟なのかと呆れながら目を閉じる
「 んっ、んー.... 」
何度も吸い付き舐める彼に男であるデリットの身体は自然と感じ勃起する
例え脳で停止しようとするも身体は忠実で有るためにカウパーは漏れる
「 ぁはっ、ルイのカウパー...んふっ、んっ.... 」
舌で掬う様に舐めそのまま吸い付き舐め回し太い肉棒の鞘を擦る彼にデリットは息を吐く
下手なのに悪くないと思うから質が悪いと
「 報告失礼します。死傷者の数と進路の事.... 」
「 はぁ、ちょっと、忙しいからあとでね.... 」
「 す、すみません!!! 」
バタンと閉まった扉にアランは一つ笑えばデリットは趣味が悪いとまた思う
「 さっきの奴、後で殺そ....ん、はぁむっ、 」
デリットには此所の海軍の事は何も言えないと考えていれば布の擦れる音に目線を下げれば身体へと乗るアランへと目が合う
「 濡らすから待っててね...入るかなぁ.... 」
舌で指を舐め自分の穴へと弄るアランに彼が受けを求めてることが分かればデリットは起き上がり逆にソファーへと倒す
「 抱いてやる....暇潰しにな、 」
「 ....嬉しい。たくさん揺すって?あ、でも、俺ははじめっ....んっ! 」
口づけを落とし黙らせたデリットは取り敢えずこの我儘な中将を満足させれば殺しに動かないと思えば余り抱くことに深く考えず、只娼婦を抱くようにと身体を動かし舌と指を動かしていく
が....
相手は自分の弟、例え記憶が無くても同じ顔であり血の繋がりがあるだろうアランを荒く抱くことも出来ず優しくやってしまうのは性
「 はぁ、息を吐け....キツい.... 」
「 ぁ、あんっ、むりっ.... 」
指である程度鳴らし埋めたところでデリットは改めてウィンドの内部が特殊だった事に実感する
滑りのない内部は埋めるのもきつく何度か自分の唾液を肉棒につけながら亀頭を埋めれば浅く腰を揺らす
「 はぁ、っ、るいっ....っ!ぁ! 」
「( なんで俺、弟を抱いてんだろ....弟、弟か....仕方無い。)....アラン、そう、キツくしないでくれ.... 」
仕方無いと諦め名を呼び腰を揺らすデリットに彼は名を呼ばれた事で嬉しくなり頬を緩ませながら彼の背中へと腕を回し抱き締めながら快感に甘い声を漏らした
「 くそ、中将.... 」
「 今ならキャプテン・デリットも弱っている.... 」
「 デリットが殺したとすれば.... 」
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