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九話 囚われた海賊
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しおりを挟む左右から来た敵の攻撃を防ぎ片方を蹴り飛ばしたデリットは横の敵を斬れば一つ息を吐く
「 数が多い.... 」
此方が自分合わせて36人だとしても戦闘員として数えてるのは30人ほど
だが相手は船内からうようよ出てくるほどの人数に彼は此方が本元の一隻目だと分かれば笑いは溢れる
「 キャプテン、御疲れ気味~? 」
ズルズルと重い音と共に聞こえてきた音へと視線向けるのとなく鼻で笑う
「 まさかな、御前こそ 」
「 俺はねぇ~、敵が寄ってこないから~ 」
「 そりゃ、そんなもん持ってりゃ... 」
寄って来ないと告げたティタンの言葉に彼の姿と血の付いたナタを見ればデリットはいい事を思い付いたと顔を上げる
「 ティタン、あの入り口まで其を振り回せ 」
「 いいけど~、当たらないでね? 」
「 嗚呼、問題ない 」
後ろへ移動したデリットはティタンがナタを持ち上げ振り上げ斬り裂いて梃子の原理を使い振り回す様子を避けながら見れば確かに敵が恐れ近付かないことをいい事に海軍の船内への入り口へと近付く
「 ほら、キャプテン行ってらっしゃぁ~い 」
「 嗚呼...行ってくる 」
ヒラリと手を振り中へと入ったデリットに海軍は声を上げる
「 デリットが船内に入ったぞ!!引くな!!相手はひとっ、 」
バタンと倒れた海軍にロープで跳んできた二人は犬の様に地面に手を付けば声を揃える
「「 ワンワン 」」
「 おや~?ヴォルフとカーネ。いいところに、頑張ってね~ 」
「 おう!行くぞカーネ! 」
「 スピードに遅れないでな、ヴォルフ 」
「「 !!? 」」
立ち上がった瞬間に其々に斬り動くその速度に驚いた海軍は声もなく倒れていけばその場はまるで鎌鼬にやられたように敵は一面倒れた
「「 これが、俺達!さーて、行くぜ!! 」」
「 あの子達って...あんな強かったけ?」
やっぱりナタを持ってるから中々近寄らない海軍にティタンはこの入り口だけふさげば出てきた海軍だけ倒せばいいと察しその様子を見ていた
『 はっ、俺も鈍ったな 』
「 ウィンド! 」
剣で斬るウィンドは敵を倒した後に息を吐くもう残り7日間
流石にキツいかと笑えばスクードは少し離れた事に気付き敵の首を跳ねてから彼へと近付いた
『 大丈夫、スクード。行こうか 』
「 ....はい。敵....全滅。目的....キャプテン! 」
『 そう言うことだ 』
向かってくる敵へと突っ込めばウィンドと二人は互いをカバーしながら斬り倒し敵の甲板へと辿り着けば其処は残り僅かとなっていた
『 なんだ? 』
「 上は片付いたってことさ 」
ジャックの言葉にウィンドはハッとすればクルーを見渡す
『 俺達の被害は!? 』
「 確認できる中で2人だ。残りは切り傷やら多少の傷はあるが生きている...筈だがな 」
この死体の数に仲間を探す方が困難だとジャックは辺りを見れば戦う気力を失った海軍は武器を持たず座り込みその者はヴォルフとカーネが一ヶ所に集めていた
ズルズルと引きずる様な音が近付けば雨の中ですら全身から血を浴びたティタンは笑った
「 俺達の敗けだよ 」
「『 !!! 』」
その言葉に此処にいた全員は意味を理解した
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