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八話 閉ざされた真実
06
しおりを挟む優しく触れられる度に汲み上げてくる切なさに涙は頬を流れる
甘い吐息で全てを掻き消す様に感じるままに息を吐き身を委ねていく
『 はぁ、あっ、はあっ....! 』
擦られる肉棒は触れる長く男らしい手に悦ぶように簡単に立ち上がり先走りで彼の手を汚していく
自身の身長にしてはしなやかな腰を浮かせ、快楽を求めるように密かに上下に揺らせばデリットは頬を舐め涙の流れる目元へと口付けを落とす
「 俺は毎回、御前を泣かせてばかりだな...その涙の意味を教えてくれないか? 」
快楽だけではない涙と気付いてる為に優しい声で告げた彼にウィンドはセシアブルーの瞳を揺らし彼へと目を向けるもその言葉は発する事なく甘い空気を放てば変わりに押し付けるような口付けを交わす
「 ん、言っては...くれないんだな 」
だがルイが自身であり彼の下半身の際どい部分に書かれている刺青の意味を知ったデリットは僅かに笑みを浮かべ再度口付けを交わす
何度も重ね薄く開いたウィンドの唇から歯並びを舐め舌へと滑らせ擦り合わせれば下半身の感覚と共に甘い声は漏れデリットの首を抱きながら腰は震える
『 んぁ、あっ....ッ、んぅ、あっ...! 』
ほどけた舌先に繋がる銀の糸を繋げ飲み込み切れない唾液を口端から垂らせばウィンドは一度目の欲を吐き出すように飛ばした
『 ぁ、はっ....デリット、っ.... 』
「 クスッ....まだ、そう簡単には止めてはやらん 」
達したばかりに構わず手を動かし続け擦り上げる彼はビクビクと太股を震わせ肩口へと顔を埋め残る精液をポタポタと垂らし
耳元で啼けばデリットの身体は熱くなり腰に来る重みに息は吐く
「 そう、可愛く啼かれると...歯止めがきかなくなるだろ? 」
『 い、いいから....いれてっ....デリットっ.... 』
「 っ、まったく.... 」
彼は緩く笑みを浮かべ肉棒から手を離せば自身の上の服を脱ぎ捨てベッドの下へと落とせば引き締まり肩幅の広い肉体美は晒される
『 はぁ... 』
その色気のある僅か年下の彼に震え、此れから行われる行動にウィンドは自らの胸元やら腹を撫でていれば片手をデリットに伸ばし彼はその指を重ね握れば指先へと口付けを落とす
「 そう、求めるな...離したくなくなるだろ...
」
何処か切なさを含んだ言葉だがウィンドにとって余り理解できず行為が長続きする程度だと思いながら目を細めれば彼はシーツに握った手を含め落とし穴へと肉棒を押し当てる
「 ん、いれるよ....ウィンド 」
『 ンッ....んぅッ、くっ.... 』
ゆっくりと押し入ってくる質量のある肉棒が僅かに開いていく穴の感覚に息を詰め締め付けないように息を深く吐けば亀頭が入ったところでデリットは浅く腰を揺らし繋いだ手をほどき自分の肩に当てるよう招く
『 はぁ、んっ、大丈夫っ....あ、っ... 』
「 そうか、なら.... 」
平気と頷いたウィンドに彼は手首を掴み背中へと腕を回し一気に起こせば膝の上へと座らせ脚をそれとなく動かし組めばウィンドは初めての体位に戸惑うも深く入ってるのが分ければ抱き着くように首に腕を回し彼の髪へと口付けを落とす
『 ふかっ、はあっ、気持ちっ.... 』
「 ああ....いい.... 』
下から優しく突き上げる中にウィンドは香る彼の匂いに頬を擦り付け顔を動かせば僅かに顔を下に向き変わりに上を向くデリットと唇を重ねる
『 ン、んっ.... 』
求めることが出来るのはスキンシップのみ
言葉を話すことは出来なくても身体と心で彼を求める事は可能だと耳に触れ唇を舐め積極的に口付けるウィンドにデリットは背を撫で上げ唇を開けば
彼から舌を伸ばしてくるのに合わせ舌を差し出し舌先を合わせそのまま擦り合わす
『 はぁ、んっ.... 』
甘く咬み擦れば互いに熱は高まっていく
『 んっ、はぁっ、っ....ンッ、ッ.... 』
口付けを交わしながら力の入ったウィンドは欲を吐き出きだせば
中へとデリットは注ぎ入れる
『 はぁ、ぁ、っはっ.... 』
何気無く腹下へと指を滑らすウィンドは何か今までと感じたことのない感覚に気付くも直ぐに彼が揺らしたことで背中を反り膝に手を付き胸元をさらしながら息を吐く
『 ぁ、っ、あぅ、あっ....あぁっ! 』
「 ッ.... 」
腰と背を抱きそのまま胸元へと口付けを落とすデリットは中で普段より締め付け啜り上げるような肉壁に理性が切れそうだと眉を寄せ荒く腰を打ち付ける
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