42 / 81
七話 人魚の恋心
03
しおりを挟む美しい人魚の涙をイメージにした白ワイン
その瓶を出し一つ感心するように言葉を漏らしたデリットに彼ははっとし直ぐに栓抜きとワイングラスを一つ出せば手元に差し出す
『 よかったらどうぞ 』
「 そうだな、折角だ。もう一つワイングラスを持ってこい 」
『 はいっ、 』
一緒に飲むことに許可が降りればもう一つワイングラスを持ってきたウィンドは置けばコルクを抜いたデリットは其々のコップに同じ量を注ぎ入れ瓶を置けば手前のワイングラスを持ち告げる
「 乾杯、ありがとう.... 」
『 乾杯、いえどういたしまして。口に合えば嬉しいです 』
「 ふっ....匂いいいな、さっぱりしている 」
選んでくれた酒に文句は言わないと内心思いながら匂いを嗅ぐデリットは感想を告げた後に一口呑めば頬を緩ませる
「 これは美味いな、呑みやすい 」
『 よかった。酔いやすいキャプテンに、と選んでよかった 』
「 ふっ、別に弱い訳じゃないがな 」
口当たりのいい白ワインは人魚の涙の様に何処か切なさも含んだ味だが呑んでいれば静かな気持ちになるのも確かだ
「 そうだ、ウィンド。子守唄を歌ってくれ 」
『 構いませんよ。では.... 』
自分の分を一口飲んだウィンドはやっぱりこの味でよかったと思いながら言われた通りに口を開けばゆっくりと歌っていく
船に響く想い人の為に歌うセイレーンでありマーメイドの声
それは誰の心を癒すほどに美しい歌声だと
歌を聞きながら酒を飲むデリットはその歌詞を何処か聞き流すも不意にウィンドを見る
「( ....御前は、ルイと言う奴の為に脚を手にいれたのか....?....そうだとすれば、ルイとは....誰だ... )」
まだ数多くの事が分かってないデリットは視線を酒へと向けた後にもう一口呑み新しく注ぎ入れる
歌は終わりウィンドは何処か清々しそうに微笑めばデリットは只一言" 綺麗な声だな "と呟いた
残りのワインはまた此処で飲むとコルクを締め箱に入れればウィンドは置いていた場所に戻す
「 ウィンド、俺とヤろうか 」
『 へ? 』
少しだけ自分の知らない" ルイ "に対してヤキモチの妬いたデリットは彼の手首を引きベットへと押し倒せばウィンドは頬を染める
『 で、でも....まだ日が高いですし.... 』
「 関係無い。抱きたいときに抱くだけ....それに明るい方が御前よく見えるだろ? 」
『 っ~!! 』
カハァと分かりやすく赤面し頬から耳を色付かせたウィンドにデリットは意地悪気に笑えば太股を撫で上げ優しい口付けを交わす
「( 身体を見るのに都合がいい.... )」
照れるようなウィンドとは裏腹に目的の為に抱くデリットは器用に先程着たばかりの彼の服を脱がし胸の乳首へと舌を当て転がしながら肉棒を擦り愛撫していけば
身体は彼を求めるように熱くなりそして甘ったるい吐息を吐く
『 はぁっ.... 』
柔らかな舌の感触に口端から唾液を足らし乱れる事を気にしまいままウィンドは腰を反りし彼の頭へと手を置き太股を震わせる
『 ぁ、あっ!っ、んぅっ!! 』
「( 内腿に一ヶ所....増えたな.... )」
ほんのわざかな鱗に触れる事無く先走りを流し限界を訴える肉棒を舐め咥内で吸えばウィンドは欲を放つ
「 ンッ.... 」
『 はぁーっ.... 』
ぐったりとベットに身を沈め息を吐く彼にデリットは欲を飲み込み舌舐め摺をすれば身体を起こし自身の肉棒を出せば孔へと当て埋めていく
「 ウィンド、俺をしっかり見ていろ.... 」
『 んぁ、ンッ....はいっ.... 』
自ら脚を開き彼の腕へと手を置くウィンドは微笑み頷けばデリットはシーツを掴みゆっくりと腰を揺らす
内部でぬるっとした体液が肉棒を包み招くのを感じながら擦っていけばウィンドは頬を染め浅い喘ぎをあげながら締め付けていく
「 ハァッ、っ...... 」
『 ぁ、あっ!あっ....んっ、はぁっ....ぁっ! 』
中を擦られ肉壁を擦る感覚にゾクゾクと身体は震え生理的な涙を浮かべながら甘い声を漏らすウィンドに上から見ていたデリットは脚を肩へと掴み僅かに身体を横向きにさせれば自身の背を曲げ口付けを落とす
『 はぁっ、んっ....っ、んぅ.. 』
チュッと響くリップ音に自ら舌を出す彼の舌と絡ませ舐めていく
白ワインの甘さが咥内で広がりほんの僅かしか呑んで居なくても互いに酔ったように熱に酔いしれていく
0
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる