鬼上司は部下を甘く激しく愛する

獅月 クロ

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無くなった物は仕方無いと、昨日飲みに付き合ってくれた二人に、LINEで御礼の言葉とスタンプを送ってふっと息を吐けば背後に座った感覚と共に、急に腹へと回って来た腕に驚く

「 っ!?な、なんです…? 」

直ぐにスマホ画面を切るも、待ち受け画面を見た彼はスッと後ろから抜き取った

「 あ!!いや、待って!返してください! 」

「 この待ち受け画面…。俺の背中じゃないか…御前、盗撮してるのか? 」

「 っ…! 」

見られたというかバレた
待ち受け画面が背中側だから、分からないだろうって安心してたけど、本人が見たら一発だ
振り返って撮ろうとした手は防がれ、待ち受け画面を眺めていた彼はフッと笑い、スマホをローテーブルに滑らすように遠くへと置き、代わりに自身のスマホをズボンのポケットから抜き取る

何をしたいのか分からず困惑すれば、片手は足首を掴み、引っ張る

「 っ!? 」

グッと引かれ驚き、後頭部を軽く打った事に二日酔いでグラつく頭を抑えていれば、カシャッと言う音に目を見開く

「 俺も、撮った。此れで許してやる 」

「 っ~~!!? 」

目を向ければ彼に向けて開いた脚、下を履いてない事を思い出して前のシャツを引っ張って隠すも、この人はくつくつと笑う

「 流石にそこまでは撮ってないが…。そうだな…夜の事を覚えてねぇなら… 」 

自身のスマホを置き、被さって来た社長に驚きと戸惑いが交じる瞳を向ける

「 思い出させてやろうか? 」

指の長くゴツゴツとした男らしい手が太腿を撫で上げる感覚にヒックと腰は揺れるも、放とうとした声は全く出ない

「 っ…な、なんで…?社長は、私と…ヤリたいですか? 」

やっと告げられた言葉に、彼は一瞬猫のように瞳孔を開くも直ぐに口角を上げる

「 夜に誘ってきたのは御前だろ?看病してやってた俺に、被さって来たのはそっちだ。それとも体位を変えたら思い出すか? 」

覚えてない、って言葉は失礼に値する
彼が言うからには本当だろうし、画面を見られたからには言い逃れが出来ない

此処は腹を括ろうと決め、目線を外す

「 ……私、社長の(お尻が)好きなんです。だから、忘れてるのが勿体無くて…きっと、良かったんだろうなって… 」

自分でも何を言ってるのか分からないが、
好きだった社長のお尻を触れるぐらい、行為をしたに違いない
だから、其れを忘れてるのが勿体無いと思ったからこそ言えば、太腿を撫でていた彼の手は、布を着けてない秘部へと滑られ、腰は揺れる

「 囈言うわごとでも何度も好きと、連呼されていたならそのぐらい分かる。その交際、受けてやる 」

「 へ……? 」

「 付き合ってやると言ってんだ。毎日顔を見合わせる社員とセフレなんてごめんだからな…。それに俺は夜の間に六回達してる。こんなに身体の相性が良い奴は初めてだ…。さっきの答えだが、抱きたいと言ってやるよ 」

お尻好きでごめんなさい、って言うつもりなんだけど…
なんか…この人は、勘違いしてるみたいだけど、ハッキリど 抱きたい ゙と言われた言葉に頬は熱くなる

「 えっと……、恋人同士って事ですか…? 」

「 そういうことだ。透羽… 」

「 っ……えっ…ぁ、遼…さ、ん 」

優しく撫でられる秘部の感触にゾワッとしていれば、彼は顔を寄せ額へと口付けては、そのまま唇を舐め深く重ねて来た

「 んっ……! 」

なんか、夜はキスしてなかった気がすると思いそっと彼の首へと腕を回せば、反対の手でシャツの上から胸は揉まれ、先を指で弄り始めた

「 ふぁ、ぁ……… 」

じんわりとした感覚に眉を寄せれば、直ぐにまた口付けが重なる

良いのだろうか、酒の勢いで身体を重ねて
そのまま恋人同士になっても…

でも、この背中から腰に掛けての厚み、そして尻が触れるならいいかもしれない

お尻が触りたいと、キスを受けながら服を脱がせば、彼は抵抗する事なく脱いでいく

上を全て脱げば、明るい部屋に照らされた身体には幾つもの痕が残り、特に腰回りが多い事に、やっぱり忘れてるのが勿体無いと思う

「 は、ん… 」

解けた舌先から繋ぐ唾液を、自ら舐めて飲み込めば、彼はじっと見詰めてくる
黒色かと思ってたけど、よく見れば違うと思う

「 はぁ、遼さんの、目…ちょっと青みがかってますね…綺麗…… 」

「 御前も、綺麗だ。ずっとそう思っていた 」

「 ん…… 」

素直なのが気持ち悪い位に、褒めると思う
綺麗だと思われてたことは確かに嬉しいと思い、そっと自ら唇を押し付けて、舌先をネジ入れ絡ませる
答えるように重なり合う舌先からミルクのような味に、
只うっとりとし、撫でていた手は止まり、中指は膜口へと入ってきた

「 ぁ、はっ!ん… 」

「 透羽は、濡れやすいんだな…。滑りがいい 」

「 ふぁっ、ぁ!あっ…んっ… 」

抜き差し繰り返される感覚に、奥の方から溢れる愛蜜が彼の指へと絡み付き、密かな水音を立てていく
 
じんわりとした快楽が、沸々と煮えてくる事に目は虚ろになり、視線を外す

「 フッ…… 」

小さく笑った彼は胸に触れていた手で釦を外し、露わになった胸元へと顔を埋め軽く舐めては、片方へと舌先を当てる

「 ぁ、ンっ…!ぁ、っ… 」

甘ったるく鈍い快楽にピクリと震えれば、優しく動く指と胸の愛撫に、熱い息は漏れる

いや、夜…こんなにゆっくりやってないと思う!
 
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