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番外編
05
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~ 隆一 視点 ~
歳の差を感じていたから、ルイが四十代の男とヤるなんて嫌だと思っていたんだが
嬉しそうに笑った表情を見ると、愛らしくて仕方無かった
俺が深く考え過ぎたようで、彼女からしたら
″ 夫 ″には変わらなかった様子
「 家族会議を始める。準備はいいか 」
「 おう!いいぞー! 」
「 きょうはなに?おとうとが、くるとか? 」
『「 ………… 」』
真二は手を上げていつものテンションで座ってるが、蓮のように恐ろしく感のいい5歳児に俺達は口を閉じてしまった
「 ママ……一蓮が恐ろしい…… 」
『 分かる、この子……3000ピースを一人でやり終えたし…… 』
買っていいと告げたパズルを、2週間で1つ終わらせていた
色々、考えて家族会議がちょっと遅れた俺達だったんだが、一蓮の態度に既に心は痛み、俺は白旗を振った
四十代をオッサンだと判断出来る一蓮相手に、パパから兄弟が欲しいかは聞けません
「 おとうとがくるって話しじゃない?なに? 」
『 んと、ちょっと合ってるような違うかな。一蓮、真二……ママとパパ、赤ちゃん欲しくて、頑張ろうと思うけど……。兄弟が出来てもいい? 』
ハッキリ告げたルイに、分かってない真二は鼻くそをほじっては口に入れようとしたのを、一蓮が止めてテッシュを持たせていた
「 んー?まだ、こないの? 」
「 今のところ……まだ、だな…… 」
だよな?とばかりに視線をやれば、ルイは軽く頷いた
流石に三人目となると中出ししてなかったら確率は低いか
『 まだかな……。ママ、女の子欲しいなって。もちろん、男の子でも大歓迎だけど 』
「 オレねー、オトコノコがいい!サッカーチーム、つくる! 」
「 パパも、バスケチームが出来るほど欲しいと願ったことはあるが、それは難しいな( 俺の年齢が )」
やっぱり男の子だから、真二は弟が欲しくなるんだろうな
ルイはずっと女の子がいいと言ってるから、俺はどちらでも嬉しいと思う
とにかく、子供が好きだから…
生まれてギャン泣きするのも悪くないが、こうやって成長を見ていくのが一番いい
「 えー……… 」
『 一蓮、兄弟とか…どう?きっと、子育てを手伝って貰うことになるから…… 』
「 うんうん 」
ルイの言葉にコクコクと頷く俺に、一蓮は一生懸命に考えてるように俺達を交互に見ては、時々真二を見た
この問題児の真二を見てると、次の言葉を嫌がっても可笑しくない
俺達からしたら可愛い、ヤンチャ、で終わるんだが兄として、そしてまだ幼い一蓮が、ママを取られるのは嫌だろうからな……
「 まぁ、嫌なら俺達は…… 」
「 いいよ 」
『 えっ? 』
「 へっ? 」
長男が嫌なら止めとこう…って話も納得していたから、拒否されても良かったんだが、サラッと頷いた事にルイと共に唖然となる
「 パズル、ぐちゃぐちゃにするのはイヤだけど……。へやでやればいいし、ぼくは真二の事、大好きだからきょうだい、ふえるのはうれしいな! 」
『 やばい……家の子、尊い…… 』
「 なんか、駄目な父親でごめん……。一蓮がしっかりもの過ぎて…… 」
流石、ルイはちょっと天然でドジなところあるし、俺も仕事でいない分駄目な父親だが
それを補うように一蓮の成長速度が早くなったな
本当に5歳か?中身に二十歳のお兄さんでもいるんじゃないかってぐらい、賢いな
「 ママとパパ、がんばって!ぼく、お世話する! 」
「 ……頑張りますか…ママ 」
『 そうだね、一蓮が…いいって言ってくれたし、ねっ。パパ 』
お互いに顔を見合わせ苦笑いを浮かべれば、ルイはゆっくりと立ち上がり二人の椅子の後ろに立ち、頭を抱えるように抱き締めた
『 一蓮、大変な思いばかりさせるけど…ママとパパを許してくれてありがとうね。愛してる 』
「 へへっ……いいよ! 」
『 真二。弟か妹が出来たらいっぱい、遊んでね 』
「 うん!たくさん、げーむおしえる!! 」
ゲームを買う量を減そうとは思うが、他の同い年が好きそうな戦隊モノを集めてるわけじゃないから許せていた
二人の頭に口付けを落とし、沢山抱き締めたルイは凄く嬉しそうだった
子供は二人、それが条件だと結婚して
三人目は望んでも無ければ、許可を貰えるとは思わなかった
だか、こうしてちゃんと話し合って子供を家族で望んで、婚活をするのも悪くないんじゃないか
俺だけの一方的な気持ちとは違う事に、
只…これが家族なんだなって実感していた
息子達の許可を貰った事で、早速妊活が出来るかルイと共に五十嵐グループの産婦人科へと訪れた
「 体調を含めて大丈夫だわ。乳がんや子宮がんとかも異常はないし。隆一さんの方も精子に問題はないね 」
『 ふぁ、妊活出来ますか? 』
「 えぇ、しっかり食べて、激しくヤっちゃったら、きっと出来るわよ 」
『 女の子がいいんですが……タイミングとかありますか? 』
やっぱり女の子を欲しがるルイに、何気無く横顔を見てから
女医へと視線を戻せば、彼女は引き出しからパンフレットのような紙を取り出した
「 精子は既に性別が決まっててね。女の子は酸性に強く、男の子は酸性に弱いの。だから、簡単に言えば……パパが先にイッたらいいのよ 」
サラッと言われたことに、何故かルイの視線が突き刺さる
俺が先にイクのか……四十代歳になって、多少遅漏になりかけてきた俺が、先にか……
出来るか?と疑問に思うからこそ胸が苦しい
「 後…色々産み分けで、生理周期とかあるから、気になるのを試したらいいわ。三人目となると、産み分けたくなる気持ちは分かるから、頑張ってね 」
『 がんばります! 』
「 まぁ、頑張り……ます…… 」
男の子が続き、女の子が欲しいと思う母親心
俺は、男の子が二人もいるから全然どっちでもいいんだがな
何となく蓮を見てると、女の子の扱いは大変なんじゃないか?って思うから不安だ
検査を終えて、車に乗ったルイはパンフレットを待て楽しそうだ
『 まずは、男性ホルモン強いと男の子になりやすくなるから…一ヶ月ぐらい…野菜と魚にして……。完全にサプリメントとか止めて…それから! 』
「 子供達には肉が必要だがな 」
『 じゃ、お肉食べても野菜いっぱい食べよ! 』
栄養サプリメントすら止めて、食生活から見直し始めたルイに、これは案外…妊活が後になるんじゃないか?って思い始めた
まぁ、こうやってルイの笑ってるのを見るのは嬉しいから問題はないんだけどな
それから料理は、鶏肉や豚肉は多くても牛肉の回数は減った
息子達は、唐揚げとか沢山出るから気にせず喜んでいたが
上手く、牛肉を回避してるルイに感心さえする
そういえば、一蓮の妊活の時は…確かに牛肉を毎日のように食ってたから男の子だったのだろうか?と思う
真二は余り食生活は気にしなかった…と改めて考えては、タイミングを伺ってた
「 何となく、メスが発情期になったか確認してるオスの気分だ 」
「 まぁ、本気で女の子を狙ってるならそうなりますね…… 」
久々に、蓮と共に食事へとやって来た
二人で食べるのは寿司であり、これも牛肉を回避した結果だ
俺の五十嵐グループの会社ではなく、別の会社に務めてる蓮とは、仕事仲間みたいな関係になっていた
「 だが、もし…男の子が生まれたらどうすんだ。俺のせいにならないか? 」
「 なりませんよ。寧ろ、そっちの方がチャンスじゃないですか? 」
「 何故だ? 」
「 女の子が産まれるまで頑張ろうって言えますよ 」
「 あ、それもいいな。よし、その作戦で行こう 」
そうだな、次に男の子でも別にいいじゃないか
今の好感度なら、続けて子作りしてもルイのことだから喜んで受け入れてくれるに違いない
そう頷いては、お茶を口へと含む
「 おや、お酒は飲まないんですか? 」
「 妊活中なんで 」
「 おやおや 」
歳の差を感じていたから、ルイが四十代の男とヤるなんて嫌だと思っていたんだが
嬉しそうに笑った表情を見ると、愛らしくて仕方無かった
俺が深く考え過ぎたようで、彼女からしたら
″ 夫 ″には変わらなかった様子
「 家族会議を始める。準備はいいか 」
「 おう!いいぞー! 」
「 きょうはなに?おとうとが、くるとか? 」
『「 ………… 」』
真二は手を上げていつものテンションで座ってるが、蓮のように恐ろしく感のいい5歳児に俺達は口を閉じてしまった
「 ママ……一蓮が恐ろしい…… 」
『 分かる、この子……3000ピースを一人でやり終えたし…… 』
買っていいと告げたパズルを、2週間で1つ終わらせていた
色々、考えて家族会議がちょっと遅れた俺達だったんだが、一蓮の態度に既に心は痛み、俺は白旗を振った
四十代をオッサンだと判断出来る一蓮相手に、パパから兄弟が欲しいかは聞けません
「 おとうとがくるって話しじゃない?なに? 」
『 んと、ちょっと合ってるような違うかな。一蓮、真二……ママとパパ、赤ちゃん欲しくて、頑張ろうと思うけど……。兄弟が出来てもいい? 』
ハッキリ告げたルイに、分かってない真二は鼻くそをほじっては口に入れようとしたのを、一蓮が止めてテッシュを持たせていた
「 んー?まだ、こないの? 」
「 今のところ……まだ、だな…… 」
だよな?とばかりに視線をやれば、ルイは軽く頷いた
流石に三人目となると中出ししてなかったら確率は低いか
『 まだかな……。ママ、女の子欲しいなって。もちろん、男の子でも大歓迎だけど 』
「 オレねー、オトコノコがいい!サッカーチーム、つくる! 」
「 パパも、バスケチームが出来るほど欲しいと願ったことはあるが、それは難しいな( 俺の年齢が )」
やっぱり男の子だから、真二は弟が欲しくなるんだろうな
ルイはずっと女の子がいいと言ってるから、俺はどちらでも嬉しいと思う
とにかく、子供が好きだから…
生まれてギャン泣きするのも悪くないが、こうやって成長を見ていくのが一番いい
「 えー……… 」
『 一蓮、兄弟とか…どう?きっと、子育てを手伝って貰うことになるから…… 』
「 うんうん 」
ルイの言葉にコクコクと頷く俺に、一蓮は一生懸命に考えてるように俺達を交互に見ては、時々真二を見た
この問題児の真二を見てると、次の言葉を嫌がっても可笑しくない
俺達からしたら可愛い、ヤンチャ、で終わるんだが兄として、そしてまだ幼い一蓮が、ママを取られるのは嫌だろうからな……
「 まぁ、嫌なら俺達は…… 」
「 いいよ 」
『 えっ? 』
「 へっ? 」
長男が嫌なら止めとこう…って話も納得していたから、拒否されても良かったんだが、サラッと頷いた事にルイと共に唖然となる
「 パズル、ぐちゃぐちゃにするのはイヤだけど……。へやでやればいいし、ぼくは真二の事、大好きだからきょうだい、ふえるのはうれしいな! 」
『 やばい……家の子、尊い…… 』
「 なんか、駄目な父親でごめん……。一蓮がしっかりもの過ぎて…… 」
流石、ルイはちょっと天然でドジなところあるし、俺も仕事でいない分駄目な父親だが
それを補うように一蓮の成長速度が早くなったな
本当に5歳か?中身に二十歳のお兄さんでもいるんじゃないかってぐらい、賢いな
「 ママとパパ、がんばって!ぼく、お世話する! 」
「 ……頑張りますか…ママ 」
『 そうだね、一蓮が…いいって言ってくれたし、ねっ。パパ 』
お互いに顔を見合わせ苦笑いを浮かべれば、ルイはゆっくりと立ち上がり二人の椅子の後ろに立ち、頭を抱えるように抱き締めた
『 一蓮、大変な思いばかりさせるけど…ママとパパを許してくれてありがとうね。愛してる 』
「 へへっ……いいよ! 」
『 真二。弟か妹が出来たらいっぱい、遊んでね 』
「 うん!たくさん、げーむおしえる!! 」
ゲームを買う量を減そうとは思うが、他の同い年が好きそうな戦隊モノを集めてるわけじゃないから許せていた
二人の頭に口付けを落とし、沢山抱き締めたルイは凄く嬉しそうだった
子供は二人、それが条件だと結婚して
三人目は望んでも無ければ、許可を貰えるとは思わなかった
だか、こうしてちゃんと話し合って子供を家族で望んで、婚活をするのも悪くないんじゃないか
俺だけの一方的な気持ちとは違う事に、
只…これが家族なんだなって実感していた
息子達の許可を貰った事で、早速妊活が出来るかルイと共に五十嵐グループの産婦人科へと訪れた
「 体調を含めて大丈夫だわ。乳がんや子宮がんとかも異常はないし。隆一さんの方も精子に問題はないね 」
『 ふぁ、妊活出来ますか? 』
「 えぇ、しっかり食べて、激しくヤっちゃったら、きっと出来るわよ 」
『 女の子がいいんですが……タイミングとかありますか? 』
やっぱり女の子を欲しがるルイに、何気無く横顔を見てから
女医へと視線を戻せば、彼女は引き出しからパンフレットのような紙を取り出した
「 精子は既に性別が決まっててね。女の子は酸性に強く、男の子は酸性に弱いの。だから、簡単に言えば……パパが先にイッたらいいのよ 」
サラッと言われたことに、何故かルイの視線が突き刺さる
俺が先にイクのか……四十代歳になって、多少遅漏になりかけてきた俺が、先にか……
出来るか?と疑問に思うからこそ胸が苦しい
「 後…色々産み分けで、生理周期とかあるから、気になるのを試したらいいわ。三人目となると、産み分けたくなる気持ちは分かるから、頑張ってね 」
『 がんばります! 』
「 まぁ、頑張り……ます…… 」
男の子が続き、女の子が欲しいと思う母親心
俺は、男の子が二人もいるから全然どっちでもいいんだがな
何となく蓮を見てると、女の子の扱いは大変なんじゃないか?って思うから不安だ
検査を終えて、車に乗ったルイはパンフレットを待て楽しそうだ
『 まずは、男性ホルモン強いと男の子になりやすくなるから…一ヶ月ぐらい…野菜と魚にして……。完全にサプリメントとか止めて…それから! 』
「 子供達には肉が必要だがな 」
『 じゃ、お肉食べても野菜いっぱい食べよ! 』
栄養サプリメントすら止めて、食生活から見直し始めたルイに、これは案外…妊活が後になるんじゃないか?って思い始めた
まぁ、こうやってルイの笑ってるのを見るのは嬉しいから問題はないんだけどな
それから料理は、鶏肉や豚肉は多くても牛肉の回数は減った
息子達は、唐揚げとか沢山出るから気にせず喜んでいたが
上手く、牛肉を回避してるルイに感心さえする
そういえば、一蓮の妊活の時は…確かに牛肉を毎日のように食ってたから男の子だったのだろうか?と思う
真二は余り食生活は気にしなかった…と改めて考えては、タイミングを伺ってた
「 何となく、メスが発情期になったか確認してるオスの気分だ 」
「 まぁ、本気で女の子を狙ってるならそうなりますね…… 」
久々に、蓮と共に食事へとやって来た
二人で食べるのは寿司であり、これも牛肉を回避した結果だ
俺の五十嵐グループの会社ではなく、別の会社に務めてる蓮とは、仕事仲間みたいな関係になっていた
「 だが、もし…男の子が生まれたらどうすんだ。俺のせいにならないか? 」
「 なりませんよ。寧ろ、そっちの方がチャンスじゃないですか? 」
「 何故だ? 」
「 女の子が産まれるまで頑張ろうって言えますよ 」
「 あ、それもいいな。よし、その作戦で行こう 」
そうだな、次に男の子でも別にいいじゃないか
今の好感度なら、続けて子作りしてもルイのことだから喜んで受け入れてくれるに違いない
そう頷いては、お茶を口へと含む
「 おや、お酒は飲まないんですか? 」
「 妊活中なんで 」
「 おやおや 」
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