姉の身代わりになった引きこもりは身勝手な社長の妻になる

獅月 クロ

文字の大きさ
上 下
19 / 39

十六話 引きこもりが極まって

しおりを挟む
~ 隆一 視点 ~


ルイの妊娠が二十六週目に入っていた

安定期にはもう入り、つわりも落ち着いてきた頃
眠りつわりの方が酷くなり、眠ってる時間の方が延びてるのだがその辺りは気にならない
寝たければ、好きなだけ寝ていいと伝えてるが…

外は八月に入り真夏
かなり暑いが散歩でも行かないと運動不足で筋力が弱ってるのだろ
部屋の中を歩くにも怠そうにする様子に、一緒に歩いて運動させようと、今日は太陽が沈む夕方頃に声をかけた

「 ルイ、ちょっと散歩に行かないか? 」

『 ん……暑いからやだ… 』

「 もう日が沈むし涼しくなる時間帯だ。大丈夫だと思うが…… 」

コルセットを巻いてる彼女は、俺の格好より暑いだろ
分かってるのだが、運動不足は出産に響くと聞いた
さて…どうやって歩かせようか考える
ソファーに横たわって眠ったり起きたりを繰り返すルイを見下げて、外に興味がある物でもないか頭を捻らせる
散々、部屋に閉じ込めてた奴が今更外に誘うなんて可笑しな話だがな……

「 嗚呼、夜のデートをしないか?夜景を見よう 」

『 此処から見れる 』

「( 負けた…… )」

確かに此処から見れる、十分なほどに遮る物は無いが
…車を走らせて見る景色はいつしかのように違う気はするのだが

部屋に居ることに慣れてしまったルイを外に出すことに、こんなにも苦戦するなんて
米神に手を当て、一つの事を思い付いた

「 分かった、ラブホ行こう 」

『 部屋がいいー 』

「 だよな…… 」

うん、それは確かに部屋がいいのは分かる
態々他人の部屋みたいな場所で時間を気にするよりは……
納得して、諦めた俺はソファーに座りスマホに触れ部屋の中で出来る運動を調べた

「 ルイ、腹筋を鍛えないと御産に響くらしいから、ヨガでもしてみようか 」

『 御産に……!?ちょっとなら、やる…… 』

産む気になってくれてる為に、安産を目指すルイには聞き捨てならない言葉だったのだろ
顔を上げた彼女を見てから、スマホにコードをさしてプロジェクターへと繋げる

移動しスクリーンを下げて下の金具に固定すれば、ヨガ用マットはまだ無いために他のマットをスクリーンの前に敷く

「 よし、やってみるか 」

御揃いのパジャマを着たまま、スクリーンの前に立ち、妊婦さん用のヨガの動画をつける

『 うん、頑張る 』

拳を握り締めて気合いを入れるルイを見てから、スクリーンへと視線を戻せば、まず最初は注意事項を告げ、その後にメリットを答えた
腹筋を鍛えたり、骨盤の位置を調整し、赤ちゃんの頭を下げる癖をつける方法でもある

案外、真剣に見てるルイの横顔を見れば部屋でヨガもありだと思う

“ では、続いては…… “

そんなハードでは無いために俺は余裕だったのだが、ルイの息は荒くなり後ろに両手をつく

『 はぁ、もう……ギブ…結構頑張ったと思う 』

「 そうだな。俺も一緒にやるから毎日寝る前に続けないか? 」

『 昼間とかもやってみる。ゆっくりやれば慣れてくるかも! 』

「 嗚呼、それがいいな 」

頑張ったな、と頭を撫でてはルイの笑顔を見てその場を片付け、飲み物を持ってから寝室へと行く

『 んー……寝る… 』

「 脚が浮腫むだろ?マッサージしてやるから、寝るといい 」

『 ありがとうー 』

ルイ限定で世話をするのは好きだと思う
傍にいなかった時間を埋め合わせるように、少しの時間でも一緒にいて触れたくなる

眠ろうとするルイの脚に触れ浮腫み解消のマッサージをしていれば、彼女の表情は嬉しそうに笑みを溢す
それだけで満足する俺は、相当惚れてるのだろうな……

大きくなっていく腹や、体調の変化
俺が産んでくれと言って負担にさせた為に、その償いとはいかないが少しでも協力出来たらしたいものだ

それから、ルイは昼間でもヨガをしてたり自分でも調べた運動をしてるらしく、体力がついたと笑っていた
暇な日常生活で、新しくハマったことは運動らしくそれはいいのだが
体力がついたことで、ルイの性欲はアップした

「 っ……ルイ? 」

『 いつも、して貰ってるから。今日は御返しするね 』

寝ようと思ったのだが、俺の上へと被さり寝間着のズボンの上から股間を撫でる手付きに眉は寄る
男である以上、触られて好きな子がその気なら嬉しいために早々に反応するのだが恥ずかしい気もする

「 無理しなくていいんだ…… 」

自分では自慰はしない為に溜まってるが、ルイが進んでしてくれることに変な興奮を覚えそうで理性は揺らぐ

『 いいじゃん、ほら……じっとしててね 』

「 っ……ルイ…… 」

今までは俺が触ってほしい、触らないか?と聞いたときに触ってくれてた抵当
だからこそ、ルイからってのに…既に下半身へと熱が集まるのが分かる

クッションを背中や腰に置き、股を開いてる俺に彼女は布の上から股間を優しく触り硬くなって来たのが分かればズボンのみを下げ、黒いボクサーパンツに触れ脚の付け根に指を滑らせる

「 はぁー……( 焦らされるな、これは…… )」

直ぐに触ってくれないな、と実感するのは早く
俺の反応を見て楽しむように下着の上から撫でたり玉袋へと触れれば腰は密かに痺れ、太腿に力が入る

『 ボクサーが濡れてきた……キツそう…… 』

「 外に出たがってる…。ルイ、焦らされるのは苦手なんだ 」

『 フフッ……今日は私の番だからダメ 』

嗚呼、可愛い……そんな事を言われたら理性が飛ぶ
好きに触ってくれとばかりに視線を股間から外し、布の上から亀頭を触られ先走りで染めるまま、丁寧に触れられる

「 はぁっ、っ…… 」

気持ちがいい、こんなにも焦らされてるのに優しく触る感覚に素直に快楽として拾っていく
骨盤から下げられたボクサーパンツから露になる、陰茎は部屋の空気に触れ少し寒いと思うが、ルイの指先が亀頭を触り、余り皮を剥けば反対の手で露になる先端のみ撫でていく

「 っ……ん…… 」

裏筋ばかりを重点的に親指の腹で弄り、時より触れる程度に玉袋に触れる

「 ん……どこで、覚えたんだ? 」

『 AVの見よう見まね……陰茎って感じる部分は似てるでしょ? 』

「 はっ……。渡したスマホで何を、みてるんだ…… 」

確かに女の内部と違って、男の感じる場所は似てたりする
特に裏筋の僅かな部分を弄られ、先端ばかりを擦られれば嫌でも快楽を拾い息は荒れる
履歴を見るのに飽きてる間に、此所までAVを観て調べていたと知れば……
負けを認めて快楽に飲まれるまま身を委ねてしまいたくなる

『 妊婦さんでも……旦那さんを満足させたいからね 』

「 はぁっ、御前が思ってる以上に…感じまくってるからな…ンッ、っ…… 」

妊婦さんでも、か…普段通りでも全然いいんだが
その点、真面目な部分があると思う
視線を落とせば唾液を垂らし、濡らしては擦る手を速める感覚に、太股に力は入る

『 知ってる。顔がめっちゃ真っ赤だし…… 』

「 ンッ、っ……。そうだろ…くっ…… 」

喋るのが困難になってきた
流石に乱れて喘ぎたくは無いために、時より奥歯を噛み締めて太腿に片手を置き力をいれ堪えるも、中心に集まってくる強い快楽に限界は訪れる

「 ぁ、ッ……くっ……っ~~! 」

舌を使わず手だけで達した事に、自身でも驚くも脱力感と共に根刮ぎ取られるよう促され、陰茎の横へと、手に付いた白濁を落としたルイはまた手を動かし始めた

「 ばっ、ンッ!今、さわんなっ……!くっ!! 」

達したばかりで触れられた事に腰に来る痺れに、身体を上手く止まらす事が出来ず、横へと倒れ身体は酷くびくびくと震え痙攣する

『 いつも、達した後にヤられてるから御返し 』

「 はぁっ、っ……くっ!ハッ……! 」

態と俺の太腿を踏むように胡座をし座るルイは、片手でだけで動かし、時より指先で根元から先端をなぞる程度に触れる
動きたくとも動けない身体のまま、腰を揺らせば笑みを向けられる

『 気持ちいい?……隆ちゃんの、チンポ…見るのも触るのも嫌じゃないから楽しい 』

「 はぁ……そうか……ん…… 」

二度射精をさせられ、その後は何度も何度も寸止めを食らって
チンポが勝手に射精した事を喜ぶルイに俺は抱くときが来たら、同じ事をしてやろって決めた

だが妊娠中に何度も達するのは良くないらしいからな……二人目を考えるとき覚えとけよ……

「 はぁ…… 」

『 ぐったりしてる隆ちゃん始めてみるかも 』

引きこもって暇を極めた嫁に、変な知識を植え付けるのは止めようと決めた
だが、今更動画を禁止しても遅いからな……

たまにならいいと、許すしか無いだろ

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

エリート警察官の溺愛は甘く切ない

日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。 両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

パパのお嫁さん

詩織
恋愛
幼い時に両親は離婚し、新しいお父さんは私の13歳上。 決して嫌いではないが、父として思えなくって。

赤ずきんちゃんと狼獣人の甘々な初夜

真木
ファンタジー
純真な赤ずきんちゃんが狼獣人にみつかって、ぱくっと食べられちゃう、そんな甘々な初夜の物語。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

処理中です...