姉の身代わりになった引きこもりは身勝手な社長の妻になる

獅月 クロ

文字の大きさ
上 下
3 / 39

二話 新居に来たものの

しおりを挟む
 え?

 私はもしかしたら別の人が言葉を発したのかもしれないと思って周りを見回した。もちろんだけど、誰もいない。私と凛太さんだけ。

 すんすんと大きく良く鼻を嗅ぐような仕草をして凛太さんは恍惚の表情を浮かべて言った。
「この匂い……下着つけてない? もう夫婦だし、もちろん良いよな?」
 自問自答するように繰り返すと、驚いて声も出ない私を一気に横抱きにした。

 一気に階段を駆け上がり、凛太さんの部屋についてバンと大きな音を立てて扉を開く。

「良い匂い……良い匂い。ああ、俺のもの、俺のだ」
 そう言いながら私をベッドへと下ろすと、一気にスウェットをまくりあげて脱がした。下着をつけていない私は全裸だし、いきなり豹変してしまった凛太さんに驚き過ぎて声も出ない。
 むしゃぶりつくように胸にかぶりつくと、執拗に舐め回しはじめた。敏感になった乳首もじゅっと痛いくらいの強さで吸い上げる。

「ああっ……り、凛太……さん!?
 我に返って凛太さんの名前を呼ぶ。まさか、そっくりな別人、とかじゃないよね?
「俺の……俺の、透子さん……美味しい、美味しくてたまらない」
 ちゅぱちゃぱと音を立てて吸われて、私のもう片方の胸は乱暴に捏ねられて彼の好きに形を変える。

「あっ……や、やん、気持ちい……あっ。ああっ」
 そっと凛太さんの指が私の濡れ始めた割れ目に当たってくちゅりと音を立てる。上下に擦られていやらしい水音を奏で始めた。
「濡れてる……透子さんが濡れてる……ああ、俺の」
 胸からやっと口を外すと、私の足を大きく開いて一気にべろべろと舐めあげて来た。

「きゃ、ああ、あっ……やあ、やだ。凛太さん、どうしちゃったんですか」
 膣内を探るように長い舌が挿入されて、あまりの気持ち良さに離れようともがくけど、足を開いている彼の両手はそれを許してくれない。
「美味しいっ、美味しい……」
 ちゅうちゅうと音をさせて愛液を啜る。上へ逃れようとする私の動きを阻止するたびに強く柔らかい唇が押さえつけられる。気持ち良過ぎて頭が真っ白になっていく。敏感な芽もなぶるように刺激されて、くちゅくちゅ割れ目を行ったり来たりを繰り返す。

「あ、やあ、いくっ……いっちゃう」
 私は一度絶頂を味わうけど、それでも執拗に舐め続けて、凛太さんは離れる様子はない。断続的に何度も続く絶頂を味わった私はすっかりくったりとしてしまっているのに凛太さんは酒断ちしていた人がずっと待ちに待ったお酒を味わうかのようにずっと吸い付いて離れない。

「俺のだ、俺の」
 何度も何度も呻くように繰り返すとようやく口を離して、くたっとしてしまった私の顔をじっと見た。どこか、辛そうででも嬉しそうな不思議な表情を浮かべると、自分の服を投げるように脱いでいく。

「透子、さん。俺の、俺のだよな? これからずっと俺の傍にいるって……」
 私はこくこくと頷いて応えた。胸に擦り付けられたその頭をそっと抱きしめる。
「ずっと、一緒です。傍にいてくださいね。凛太さん」

 頭を上げずにぺろりっとその胸が舐められた。まるで、はじまりの合図みたいに。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

エリート警察官の溺愛は甘く切ない

日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。 両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

パパのお嫁さん

詩織
恋愛
幼い時に両親は離婚し、新しいお父さんは私の13歳上。 決して嫌いではないが、父として思えなくって。

赤ずきんちゃんと狼獣人の甘々な初夜

真木
ファンタジー
純真な赤ずきんちゃんが狼獣人にみつかって、ぱくっと食べられちゃう、そんな甘々な初夜の物語。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

処理中です...